ここからオンラインスクールの商品をつくるフェーズに移ります。
1. 商品コンセプトメイキング
商品コンセプトメイキングとは、商品の素になる考え方をゲーム感覚でやってみよう、というものです。
商品コンセプトを1からつくるのは大変なのですが、「お客様の目に留まる表現の型」をベースに考えると取り組みやすいと思います。
商品名のアイデアを穴埋め方式にしたワークシートをご用意しました。
1. **を**する7つの方法
2. **を**する12のレッスン
3. たった3つの秘訣で**が**になる方法
4. **でも**できる30の秘訣
5. 1日5分で**になれる8つのレッスン
6. もう**で悩まない5つの秘訣
7. **が**してしまう55つの秘訣
これまでのワークであなたが取り組んできたものを、1から7すべての型にあてはめてつくってみるのがお勧めです。
こうすると、売れそうなものができます。
ちなみに、「55も秘訣がない」という場合は、「30の秘訣」としてもいいですし、あと25の秘訣を探してみても構いません。
自分では思いつかない表現が出てくることもあるので、すべての型でやってみましょう。
ここで具体的に、ダイエット系の商品を売るとして、考えてみましょう。
たとえば、こんな感じです。
- 甘いものを食べてもやせてしまう7つの方法
(厳密には「やせる」と表現することはできませんが、アイデアを出す練習としてとらえてください) - 皮下脂肪を一瞬で溶かす7つの方法
- 体脂肪率が0%になる12のレッスン
(0%になったら死んでしまうかもしれませんが) - たった3つの秘訣で肌年齢が10歳若くなる方法
- たった3つの秘訣でタプタプの二の腕がマッチ棒のように細くなる方法
遊び感覚で考えていくと、どんどん面白い表現が出てきます。何人かでやると盛り上がるかもしれません。
深く考えずにあてはめていくだけなので、とても簡単です。
全部やってみた上で3つに絞り、次の章でリサーチをしてみたいと思います。
2. お客様の困ったを聞く
ここでは、商品コンセプトメイキングを使って、お客様が困っていることをリサーチすることをやっていきます。
前に、お客様の悩みを想像しましたが、実際は想像とは違うことがあります。そこで、想像したことの検証も兼ねて、お客様の困っていることや悩みや課題を聞く、ということをやっていきます。
いろんな方法がありますが、一番いいのは「リアルに聞く」ことです。
あなたの身近に自分の商品を買ってくれそうな方、お客様になってくれそうな方がいた場合は、その方に「実際にどういうことで困っているか」「どういうことを解決したいと思っているか」「どんな状態をどういう状態にしたいと思っているのか」といったことを聞くのが重要です。
「何に困っていますか?」とストレートに聞くのは難しいかもしれません。
というのも、「困ったことはないですか?」と聞かれたら、「いや、特にないけど」となりがちだからです。
逆に、「すごくうまくいっているね」「完璧だよね」という聞き方をすると、「いやいや、実はこういうところに困ってるんだ」という話が出てきたりします。
他にも、「最近どう?」と漠然とした質問をする方法もあります。
最近の活動状況を聞きながら、掘り下げていきます。
「それってどうやってやっているの?」
「どんなことがうまくいっているの?」
「どんなことが課題なの?」
と聞いていきましょう。
会う機会が少ない、聞きづらい内容の商品である、リアルが苦手、などの理由でリアルに聞くのが難しい人もいるかと思います。こういうときは、インターネットを使ってアンケートをとるのもお勧めです。
たとえば、商品コンセプトメイキングでやった「たった3つの秘訣で体脂肪率が3%以下になる方法があります。興味はありますか?つくろうと思っている商品ができたらあなたにプレゼントします。」といった応募フォームをつくって、「名前、メールアドレス、あなたの困っていることは何ですか?」聞く方法もあります。
紹介してもらう、記事を書くなどの配信することで、回答を得ていきましょう。
このようなオンラインのアンケートは、すでにフォロワーがたくさんいるなど、自分の配信を見てくれる人がたくさんいる場合に有効です。
自分の配信を見てくれる人がまだ少ない場合は、広告を出すことでお客様の声を集めることができます。
無料のオンライン講座の広告を出し、リストを集めながら回答を得るのは、いい方法のひとつです。
ここでのポイントは、「アンケート」と言わないことです。
「プレゼントがあるから応募してね」と誘導し、応募フォームの項目のひとつに、知らず知らずアンケートが入っている形にします。
「困っていることは何ですか?」「なぜそれが困っているのですか?」という項目を入れると、答えてもらいやすくなります。
「生の声の状態」が重要です。いただいた文章は、そのまま修正せずに残しておきましょう。リアルで話を聞いた場合は、できれば録音して、一字一句同じセリフを残しておきましょう。
たとえば「やせたい」という言葉を、「スリムになりたい」と書き換えてしまうと、別のニーズになってしまいます。相手が言っていることをそのまま保管しておきましょう。
3. お客様の困ったをリサーチする
<お客様になりそうな人に困ったことをリアルに聞いてみましょう>
- 最近どう?
- それってどうやっているの?
- どんなことがうまくいっているの?
- どんなことが課題なの?
録音するなどして、そのままの文字として保管してください。
<リアルで聞けない場合は、ネットでアンケートをとる>
タイトルを見せて
「これに興味ありますか?」
「これをつくるのですが、販売するのではなく、あなたにプレゼントします!」「興味がある人は、プレゼント応募から申し込んでね!」
とネットで募集する。
(広告を出す、紹介してもらう、記事を書くなど、何かで発信)
フォーム の項目
名前
メールアドレス
困っていることは何ですか?
なぜ困っているのですか?
困っていることを、そのままの文字として保管してください。
お客様の「困った」は何でしたか?
しつもんオンラインスクールマスター講座
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- 今の状態をすべて捨てて「理想」を考える
- 理想のワークスタイルを考えるときのポイント
- 発信していきたいことは何ですか?
- 自分が経験してきたことの中で「乗り越えてきたもの」
- オリジナル商品作りのポイントは「生の声の状態」(この記事)
- 商品をつくる前にお客様をつくる
- お金を払ってでも聞きたいこと
- 「これを買うとどうなるんだろう?」がゴリヤクです
- 商品作りより、コンセプト作りの方が価値がある
- 価格には正解がない
- 商品構成の中でも特に重要なところ
- クリエイティブデーをつくる
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