3分間話す動画を撮るトレーニングを続けて、次のようなことができるようになりましたか?
・照れずに話す
・途中でつまっても話し続けることに慣れる
・つい繰り返してしまう単語や言葉の癖を見つける
・自分の映像や声を見ることに慣れる
これらの大切なことを飛ばして映像のクオリティを求めても、なかなかいい結果にはなりません。ぜひ動画を撮り続け、自分で見てフィードバックをし続けることを繰り返しましょう。

1. 音声のクオリティ
この章では、音声のクオリティについてご紹介します。
ぼく(寒川井さん)は、毎日フリーテーマで5分間の動画を撮り、Facebookに投稿したものを見ることをしていました。(動画をFacebookに投稿することは必須ではありません)
ぼくの場合は、およそ30回、1ヶ月を越えたころから、自分自身の動画を照れずに見られるようになりました。客観的になれずにフィードバックをすることがなくなり、無駄に批判的になって自信をなくすこともなくなったのです。
ぜひあなたも、ご自身の動画を撮り慣れ、見慣れるようになっていただければと思います。
では、ここからはあなたがつくっていくコースの価値を最大化するために、「よい動画」「よい音声」について考えていきます。
実は、「受講生の25%が音声や映像に問題を感じている」というアンケート結果が出ています。と言っても、動画を撮るために専門のスタジオを借りる必要はありません。もちろん借りてもよいのですが、「明瞭に音声が入る方法」があります。
まずは、次に挙げるよくある3つの音声の問題に対処し、問題を事前に回避しましょう。
2. 録音環境の問題

◎エコー
カメラから離れて聞こえているように聞こえる、お風呂場の中で話しているかのように声が響いてしまうものです。
これらは、非常に広い部屋や、コンクリートやガラスなどの硬いもので囲まれた部屋で撮ることが原因です。回避するために、吸音パッドを壁に貼る方法があります。
ラジオの収録スタジオや昔ながらのカラオケボックスの壁に、段ボールでできている卵のパックが貼られているのは、声の反響を抑えるためにかなり有効な手段だからです。
自宅で撮った声が反響する場合は、壁に毛布やかけたり、クッション立てかけることで、反響を軽減することができます。
<実際の事例>
いろんなところで音声のテストをして、エコーが入らない場所を探してみましょう。
◎雑音
録音しているときには聞こえないにもかかわらず、録画を再生すると気づく雑音があります。動画を撮影するたびに、必ず音声を確認しましょう。
(例)
・外を走る車の騒音
・周囲のおしゃべり
・マナーモードにしていないときに限って鳴る電話
・エアコン
・冷蔵庫
・間接照明などの電気
・BGM
背景の音に邪魔をされないよう、ロケーションを決めるときに注意しましょう。
なお、撮影している場所を感じてもらうことでブランディングをしていきたい場合などは、あえて背景の音を入れることがあります。ただし、リスクはあるので、あえて入れたい音が雑音になっていないかを必ずチェックしましょう。
技術的な問題(撮り方)
◎接続不良
マイクをiPhoneやパソコンに奥まで完全に差し込まれていない場合、静電気の干渉を受けてノイズが入ったり、音割れがしたりします。
最初に接続を確認することが大切です。
◎マイクの問題
音量を設定できるマイクの場合、入力レベルが高すぎると音割れするケースがあります。テストをしてちょうどいいレベルに調整しましょう。
マイクを使わないために、音割れが起こるケースも多々あります。特にパソコンの内蔵マイクは音割れしやすいので、2,000円〜3,000円の外付けマイクの購入を強くお勧めします。
3. 自分自身の問題

◎マイクとの距離
音量が低すぎる原因として、マイクの位置が遠すぎることや、マイクと体の方向が合っていないことが考えられます。マイクに向かって真っ直ぐになるように話しましょう。
また、マイクが近すぎると音割れがします。マイクから30㎝くらい離れましょう。
◎破裂音
特に「パピプペポ」「タチツテト」「サシスセソ」が入った言葉を話すときに、破裂音が入ることがあります。破裂音は受講生さんが気になるノイズのひとつですので対策が必要です。
対策1.
緊張しているときに起こりがちで、口の中の粘度が高くなっているのが原因です。話す前に水を飲みましょう。マイクから離れると解決することもあるので、適切な距離を探しましょう。
対策2.
ポップガードを使いましょう。Amazonで販売されていますが、ハンガーを丸めてストッキングをかぶせたものを自分でつくることもできます。
これを口とマイクの間に挟むことで、破裂音を軽減させることができます。マイクテストの結果によっては、ポップガードの利用を検討しましょう。
「自分の声を聞くのは嫌だ」という声をよく聞きますが、早めに慣れて自分の声をチェックして改善していきましょう。
4. 機材のご紹介

【パソコンで撮る人用 USBでつなげる 高音質マイク】
Udemy講師御用達。単指向性の雑音の入りにくいマイクです。
Blue Micro Yeti USB 2.0マイク 15374
【屋外や遠距離撮影用に、ワイヤレスのマイクもお勧め】
ぼくも使っています。ソニーのECM-AW4 ワイヤレスマイク。
ソニー SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4 C
ビデオカメラにつなげるならこれだけでいいのですが、iPhoneなどスマホにつなげるなら、もう1つ部品が必要です。
エスエスエーサービス [ スマホやタブレット等のイヤホン端子
音声品質を高めるために何をしますか?
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