ぼくは、どんな仕事でも、分身と一緒に働くというビジネスモデルを追加することができると考えています。

1. 今までその視点がなかっただけ
たとえば、ぼくはかつて、コーチとしてコーチングを提供していました。Skypeなどを使えば場所にとらわれずにできますが、時間にはとらわれます。
そこで、ぼくが始めたのは、コーチングの通販です。
たとえば、「目標は何ですか?」「そのために何をしますか?」といったコーチングでクライアントさんにする質問を通販で売ることを考えました。そして、本やスタディキットの形に商品化して売ったところ、売れたのです。
電話を使ったリアルのセッションも続けながら、モノをつくって届けるという通販という仕組みを作りました。今では、デジタルの形にしてインターネットでお届けしています。
このようにコーチングを通販で販売できたのと同様、様々な業種でも時間と場所にとらわれないビジネスモデルができるはずです。
これができていないのは、今までその視点がなかっただけです。
ご自身の業種、業界、職種では、時間と場所にとらわれないビジネスモデルについて考えたことはあまりないのではないでしょうか?
たとえばマッサージの場合、その時・その場所である必要があると思われるかもしれません。ですが、単にマッサージをするサービス以外のことも考えられます。
ここで、考えてみてください。
どういう人がマッサージを提供する人として人気が出るでしょうか?
ひとりは、お客様がきたらマッサージする人。
もうひとりは、マッサージをしながら「ジャンクフードを食べていませんか?」「こんな体質ではありませんか?」「こんなことをするといいですよ」といったことを伝えてくれる人。
「またマッサージを頼みたい」と後者のほうがより思うのは、物理的なマッサージ以外に、知識や経験によるレクチャーに価値が生まれたからです。こうした知識や経験による価値は、どこにいても、いつでも提供することができるわけです。
経験や知識から得た健康になる方法やコツなどを使ってビジネスモデルをつくることができます。
他にもセルフマッサージの方法なども多くの人に求められていますが、「自分はマッサージ屋さんだ」と思っていると、実際にマッサージをする以外のマッサージのことを考えるのが難しくなります。
そういう意味では、職業の枠を取り払って、考えたほうがいいと思います。
「マッサージをやっているけど、自分の職業は何だろう?」と問いかけてみると、新しい視点が出てくるはずです。
たとえば、マッサージをしながら、「健康に関する知識を教える人」になることができます。「マッサージをする人」という職業にこだわると、他の職業が見えなくなってしまいます。
自分では気づかずに、あたり前に提供しているものが、それにあたることも多々あります。自分が何屋さんか、ということにこだわらず、名刺に書いてある肩書きを消すくらいのつもりで、考えてみてください。
これからのビジネスモデルが目指しているのは、売上をつくるだけではありません。
・自分のファンをつくる
・信用をつくる
・サステナブル(持続可能)である
たとえば自然環境などで、電気がなくなってもいいように、何かに頼らずにそれだけでまわっていく仕組みをサステナブルといいます。何かに頼らず、それだけでずっとまわっていくような仕組みを目指すといいと考えています。
先日、アテネに行ってパルテノン神殿を訪れたときに、柱がたくさんあるから今も倒れないのだと感じました。
簡単に考えると四隅に4本柱があれば立つのですが、パルテノン神殿にはたくさんの柱がある、これが大事だと思います。(⇦3本あれば立つと言えるかと・・故に削除)
これと同様に、ビジネスでもいろいろな種類の商品や複数のビジネスモデルを持つなど、収入の柱をたくさん持つことが大切です。
たとえば、さきほどのマッサージ屋さんで言えば、マッサージをするという1本の柱だけでなく、「レクチャーをする」「商品をつくる」といった別の柱があればあるほど、1本の柱がなくなっても倒れることはないわけです。
この考え方が重要です。
収入の柱を増やす際に、時間と場所にとらわれないビジネスモデルができれば、理想です。
つまり、複数の柱があることが重要なので、すべてを時間と場所にとらわれないビジネスモデルにすることをお勧めしている訳ではありません。
自分の時間が奪われる収入の柱を増やしてしまうと、「忙しい人」になってしまいます。たとえば、店舗でマッサージをしている人が、出張してマッサージをすると、自分は忙しくなり、店舗には別の人を配置する必要が出てきます。
2. 時間と場所にとらわれないビジネスモデルに適さない事例

・コンサルティング・モデル
1対1のコンサルティングは、時間をとらわれます。さきほどのマッサージ屋さんの場合、知識・経験・知恵を教えるという商品を、コンサルティング・モデルで提供してしまうと、時間にとらわれてしまいます。
・講師モデル
1対多の講師型のビジネスは、その場に行く必要があるので適していません。時間的に忙しいので、売上を上げるには、単価を上げるしかなくなります。
・アフィリエイト・モデル
自分以外の人の商品を紹介して収入を得る、代理店のようなビジネスモデルです。「気軽にできる」と言われていて時間も場所も自由ですが、「自分らしくない」という点で、適していません。
お金が入ることを動機にしたアフィリエイトはお勧めしません。
(「お金が入らなくてもお勧めしたい」という本当に好きな商品であれば、問題ありません)
3. 時間と場所にとらわれないビジネスモデルに適した事例

・商品提供型
化粧品、洋服、電化製品などの商品をつくって、通販(オンライン)などで売る形です。知識と経験を音声、動画、文字などにしたデジタルの商品は、データで届けられるのでさらにお勧めです。
簡単にできるので、ぜひやってみましょう。
・定期購入型
雑誌の定期購読や、Oisixや農家さん野菜がその都度注文しなくても毎月配送されるような、定期的に自動的にサービス、商品を提供する形。
最近は、有名な人が「月額3,000円でオンラインで交流できる」といった、オンラインサロンが流行っています。ただし、この形は、かなりの時間がとられるので、僕はお勧めしません。(⇦ライフトラベラーをされているので削除)
自分の商品で、定期購入型にできるものはないか、考えてみましょう。
たとえば、マッサージの仕事をしている場合、自分の時間を使ったサービスを定期的に提供するのは難しいので、商品提供型のサービスをまずは実践します。
その商品提供型サービスの中で、定期購入型にできるものはないか、と考えます。具体的には、セルフマッサージを、「ハンド編」」、「脚編」、夏の土用にお勧めのセルフマッサージといった 「季節編」など、テーマごとに毎月配信する方法があります。
他にも、「夏はこれを摂ったほうがいい/控えたほうがいい」といった食べ物との組み合わせも有効です。オリジナルの雑誌を発行するようなイメージです。
定期購入型のパン屋さんはすでにあります。遠方にも送ることができるのがメリットです。
・商品卸型
自分が販売者として購入者に販売する商品提供型とは違い、「販売したい」と言ってくれる人に商品を卸して、自分の代わりに売ってもらう形です。自分では直販はしません。
ただし、販売者がお金のためだけにやる人の場合はうまくいきません。自分のファン、自分の商品のファンに売ってもらうことができれば、新しいビジネスモデルができます。
自分の商品を商品卸型モデルで販売することができないか、考えてみましょう。直販に比べて1商品あたりの利益は少ないですが、より多くの商品が売れるので、売上は上がります。
・オンラインスクール型
オンライン上で自分の知識と経験をスクール形式で販売する形です。
もっともお勧めの方法です。
単発購入にも定期購入にもできますが、まずはスクール形式にすることが重要です。というのも、オンラインレッスンの場合、売り手と買い手の双方が時間と場所にとらわれないからです。
今の時代の「学びたい」という高いニーズに対して生じている「遠くて行けない」「子どもの世話があるから行けない」という不満を解消できます。
また、どんな人にも知識と経験があります。
たとえば、パン屋さんにもマッサージ屋さんにも知識と経験があるのですが、「あたり前」すぎて価値を感じていないことがあります。そんな話を聞いて喜ぶ人なんているの?」と思うかもしれませんが、その知識と経験は必ず価値になります。
なぜなら、何百万人に提供するわけではないからです。
何十人、何百人、多くても何千人がお客様になってくだされば十分なんです。
ぼくはこれまでの数年間、(⇦動画では「3年くらい」)オンラインスクールでいろんなやり方で実験を繰り返した結果、すべてで成果が出ました。ですので、このビジネスモデルは、たくさんの方に挑戦してもらいたい(⇦動画では「みんなやったほうがいい」)と思っています。
4. オンラインスクールをお勧めする理由

それなりの手順はあるものの、オンラインスクールは商品提供型と同じくらいのレベルで簡単につくることができます。
オンラインスクールをベースに、定期購入型も商品卸型も展開することができます。お客様にとっても、自分のペースで学ぶことができるというメリットがあります。
なお、オンラインスクールは、忙しい人がお客様になります。なぜなら、今の日本には「忙しい人」しかいません。本当はその人に直接会って聞きたいとしても、「忙しいのでできない」というニーズがたくさんあります。
「学びたいけど学ぶ時間がない」という人に向けたオンラインスクールをお勧めします。
<まとめ>
時間と場所にとらわれないビジネスモデルとして、オンラインスクール型がお勧めです。
時間が増えて売上が増えたら、どんなことに取り組みたいですか?
<意図>
オンラインスクールというビジネスモデルを使えば、時間も売上も増やすことができるので、今ここで考えておきましょう。
しつもんオンラインスクールマスター講座
- お金よりも大事なものを味方に
- 時間と場所にとらわれないビジネスモデルとは?
- 新しいビジネスモデルを考える(この記事)
- オンラインスクールができない10の理由〜前編〜
- オンラインスクールができない10の理由〜後編〜
- 今の状態をすべて捨てて「理想」を考える
- 理想のワークスタイルを考えるときのポイント
- 発信していきたいことは何ですか?
- 自分が経験してきたことの中で「乗り越えてきたもの」
- オリジナル商品作りのポイントは「生の声の状態」
- 商品をつくる前にお客様をつくる
- お金を払ってでも聞きたいこと
- 「これを買うとどうなるんだろう?」がゴリヤクです
- 商品作りより、コンセプト作りの方が価値がある
- 価格には正解がない
- 商品構成の中でも特に重要なところ
- クリエイティブデーをつくる
- 評価とは優劣ではなく、本人に実感してもらうこと
- 自分で話をすることで「考え」がまとまる
- 成果が出ないのは「聞き流してなんとなくで終わる」から
- 行動を提案したことは、自分でもやってみる
- 「よい動画」「よい音声」とは?
- 「いい映像」と「品質のよくない映像」の違い
- お客様の感想を集めるコツ
- お客様の質問やリクエストは改善のチャンス
上記の魔法の質問に答えてみる