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ライフスタイル

87歳のマダムが教えてくれた元気の秘訣

2026年4月16日

サンシュルピス教会の前のカフェで、87歳のマダムとお茶を飲んだ。
60年前にパリへ渡り、そのまま住み続けてきた人。
佇まいも、話す言葉も、まとっている空気も、「年齢」という枠からふっと抜けていた。

お茶のあと、一緒に教会を歩いた。
ステンドグラスの光の中で、マダムの横顔は少女のように見えた。
なぜこの方はこんなに元気なのだろう。
その答えは、とてもシンプルで、少し拍子抜けするほどだった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.231 生涯現役元気の秘訣
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 元気の秘訣は、「なんでも楽しむ」こと

「なぜそんなにお元気なんですか?」
そう聞いたら、マダムはふわりと笑ってこう答えた。
「なんでも楽しんでるから」

特別なサプリでも、運動法でも、食事のこだわりでもなかった。

ただ、目の前のことをとことん楽しむ。
それだけ。でも、それがいちばん難しくて、いちばん効く。
元気かどうか、幸せかどうか。その根っこは、ちゃんと楽しめているかどうかにつながっている。

魔法の質問
今、あなたが「とことん楽しんでいる」ことは何?

2. 年齢は表面。中身は、その人の生き方だけ

最近、70代、80代の方とご縁をいただくことが続いている。
不思議なのは、みんな「年齢」を感じさせないこと。
姿勢も、話し方も、好奇心の量も、ちっとも衰えていない。

何歳なのか、どこに住んでいるのか、何をしているのか。
そういうのはぜんぶ表面の話で。

本当に元気な人は、ただ「自分の人生を楽しんでいる」。
年齢は、その人の中身には関係ない。数字はただの記号。

魔法の質問
年齢という枠をはずしたら、今日は何をしてみたい?

3. 60年前、パリで高田賢三と一緒にデザインしていた

マダムは60年前、まだ若かった高田賢三さんと一緒にパリでデザインをしていた人。
日本の女性誌、アンアンやエルの挿絵も手がけていた。
日本人女性にとっての「パリのイメージ」を、まさに作っていた一人だった。

パキスタンで暮らした時期もあれば、ブラジルに住んでいた時期もある。

死ぬ寸前の交通事故さえも「楽しかった」と語る。
人生を、ただ通り過ぎる時間ではなく、全部味わい尽くす対象として扱ってきた人。
そういう生き方が、今の佇まいに全部にじみ出ている。

魔法の質問
今までの人生で、「味わい尽くした」と言える瞬間はどこ?

4. 作ったものが、作ったそばから売れていく

マダムは今も手を動かし続けている。
お手製のポーチ、鍋つかみ、キルト、そして絵。
展示会をひらくと、並べたそばから全部売れてしまう。

売るために作っているのではなくて、作りたいから作っている。
楽しいから続いていて、続いているから磨かれていて、磨かれているから誰かに届く。

「好きなこと」を大切にしている人の作るものには、ちゃんとその温度が乗る。
才能豊かだけど、それ以上に、人生が豊か。

魔法の質問
売るためじゃなく、「作りたいから作りたい」ものは何?

5. ああいう大人に、なりたい

マダムと別れたあと、ふたりでぽつりと言葉を交わした。
「ああいう大人に、なりたいね」

派手でも、偉くもない。
ただ、自分の好きなことを大切にして、目の前のことをとことん楽しんでいる。
それだけで、人はこんなにも魅力的になれる。
目指すのは、若々しさじゃなくて、楽しさの密度。そんなふうに思えた午後だった。

魔法の質問
あなたが「ああいう大人になりたい」と思う人は、誰?

まとめ

生涯現役の秘訣は、特別なことじゃなかった。
ただ、なんでも楽しむこと。好きなことを大切にすること。
そして、年齢という数字に、自分の可能性を預けすぎないこと。

87歳のマダムが教えてくれたのは、シンプルだけど本当に大切なこと。
今日をどれくらい楽しんでいるかが、20年後の自分の若さを決める。
さあ、今日は何を楽しもう?

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 年齢, サンシュルピス, 創作, 出会い, 楽しむ, ライフスタイル, 暮らし, パリ暮らし, 生涯現役

パリで書いた「やりたいことリスト」を、破いてみた日

2026年4月9日

誕生日の朝、パリの部屋で手作りのハンバーグを食べた。
豆腐とひき肉を混ぜたやわらかいハンバーグと、小さなケーキ。
特別な日なのに、驚くほど穏やかな時間が流れていた。

そのテーブルの端に、パリに来た日に書いた「やってみたいことリスト」があった。
30項目。どれも新しい街での高揚感から生まれた願い。
日本に帰るまで、あと3〜4ヶ月。
ふと手が動いて、そのリストを破いてしまった。
捨てたのではなく、手放した。そう言いたくなる感覚だった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.230 やりたいことを全部捨ててみた
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 誕生日の食卓に、丁寧な時間があった

豆腐とひき肉を合わせた、ふわっとしたハンバーグ。
バターを混ぜ込んだ小さなケーキ。
パリの台所で作られた、手作りの食卓。

誕生日だからといって、特別なレストランに行くわけじゃない。
部屋の小さなテーブルで、ふたりで食べる。
それだけで、もう十分だった。
豊かさは、派手な場所にあるんじゃなくて、丁寧に作られた時間の中にある。

魔法の質問
誕生日に、どんな時間を過ごしたい?

2. 読めない手紙は、アートになる

誕生日に、手書きの手紙をもらった。
でも、筆跡がくせがあって、ほとんど読めない。
読もうとしても、読み解けない。
普通なら「読めないね」で終わる話。

でも、見方を変えた瞬間、手紙が「アート」に変わった。
額に入れて、壁に飾ろう。
意味がわからないからこそ、文字の形や紙の余白が、ただ美しく見える。
わからないまま、味わうという選択肢もある。
わかろうとするより、感じる方が、豊かになることもある。

魔法の質問
わからないまま、味わってみたいものは何?

3. やりたいことリストを、手放すとき

パリに来た最初の日、30項目の「やってみたいこと」を書いた。
あの時のわたしは、新しい街でたくさんの刺激を求めていた。
でも、数ヶ月暮らして、見える景色が変わった。
今のわたしは、あのリストのわたしじゃない。

過去の自分が決めたことに、今の自分を縛らなくていい。
達成するためにパリにいるんじゃない。
今この瞬間を、ただ感じるためにここにいる。
リストを破った瞬間、肩の力がすっと抜けた。
手放すことは、あきらめることじゃない。今を選び直すことだった。

魔法の質問
今のあなたに、もう必要のないリストは何?

4. 勉強をやめたら、ことばが入ってきた

フランス語も、最初は「勉強しなきゃ」と思っていた。
テキストを開いて、単語を覚えて、文法を学んで。
でも、それをやめた。

街を歩く。カフェで聞こえてくる会話に耳を傾ける。看板の文字を、ただ眺める。
「勉強」じゃなく「浸る」に変えたら、不思議とことばが体に入ってきた。
頭で覚えるのをやめて、空気ごと吸い込むようにした。
学び方には、いくつもの形がある。
がんばることだけが、吸収する方法じゃない。

魔法の質問
「勉強」をやめて、「浸る」に変えたいことは何?

5. 何もしない時間が、人生を変えていく

ミヒロの新しい本のテーマは「何にもしない」。
環境にも、心にも、時間にも、余白をつくる。
以前のミヒロが苦手だったこと。
だからこそ、そこに学びがあったという。

「やりたいこと」を全部やる人生も、悪くない。
でも、「何もしない時間」を持てる人生は、もっと深い。
余白のある一日の方が、風景がよく見える。
手放すことと、余白をつくることは、同じ方向を向いている。
軽くなった両手に、次の大切なものが、そっと置かれる気がする。

魔法の質問
今日、どこに「余白」をつくってみる?

まとめ

やりたいことを全部捨ててみた日。

リストが消えた後に残ったのは、空っぽの時間じゃなかった。
やわらかく、自由で、ただ「今」を感じられる、ゆったりとした時間だった。

過去の自分が決めたことに、今の自分が縛られなくていい。
変わっていくことは、裏切りじゃなくて、成長。

手放したぶんだけ、新しい風が吹いてくる。
あなたは今、何を手放したい?

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 誕生日, 何もしない, フランス語, やりたいこと, 手放す, 暮らし, 変容, 余白, パリ暮らし

看板のない一つ星で、「手放す」という強さを知った

2026年4月2日

看板のない寿司屋が、パリで一つ星を獲った。
オープンして間もなく、まだ看板すら出ていない状態で。
外からはレストランだとわかりようがないのに、ミシュランの調査員はたどり着いた。

以前このブログでも書いた、あのパリの寿司屋さん。

今回はその板前・花田雅芳さんに、じっくり話を聞いた。
出てきたのは、「技術を極める」という話ではなかった。

「手放す」という話だった。

自分の正しさを手放す。エゴを手放す。コントロールを手放す。
そうしたら、調和が生まれた。
寿司の話のようで、人生そのものの話だった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
travel.56「パリ」手放したとき、調和が生まれた HANADA 花田雅芳さん
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. スーパーの寿司しか知らなかった少年が、カウンターで人生を決めた

花田さんが寿司職人になったきっかけは、中学の頃にさかのぼる。
高校卒業時、大学には興味がなかった。料理の世界で「稼ぎながら学びたい」と父に伝えたら、知り合いの寿司屋を紹介してくれた。

それまで食べていたのは、スーパーや出前の寿司だけ。
カウンターの寿司なんて、テレビでしか見たことがなかった。
でも、目の前で職人が握る姿を見た瞬間、「美しい」と思った。

食べて「美味しい、これを作りたい」と確信した。
18歳のあの日から、一度も止まっていない。

魔法の質問
人生を変えた「初めての体験」は何だった?

2. 透明な情熱は、食べる人の体にまで届く

花田さんの寿司には、美しさがある。
見た目だけじゃなく、握る姿勢、所作、そこに込められた想い。

研ぎ澄まされているのに、透明で、純粋。
他の職人も情熱は持っている。でも花田さんのそれは、何かが違う。澄んでいるのだ。

普段あまりお寿司を食べられない人が、全部食べた。
「美しさが栄養になった。体が重くならずに、魂が吸収してくれた」と。

情熱が透明であればあるほど、食べる人のところまで届く。
それは寿司に限らない。仕事でも、表現でも、同じことが言える。

魔法の質問
自分の情熱は、どのくらい「透明」だと思う?

3. 感情の状態が、味を変える

「自分の状態がフラットで、穏やかでないと握れない」と花田さんは言った。
忙しい時、疲れている時、移動の後。全部、味に出る。

自分自身でも違いがわかるし、手に「何かが宿る」感覚があるという。

素材への感謝を常に考えている。命をいただいている。
だからこそ、自分の状態を整えてから向き合う。
感情の乱れは、そのまま手に出て、そのまま味に出る。

「何を作るか」より「どんな状態で作るか」が先にある。
これは料理だけじゃなく、すべての仕事に通じる真理だと思う。

魔法の質問
今日の自分の「状態」は、何に影響を与えている?

4. 「見せてやる」を手放したら、パリに受け入れられた

パリに来た当初、花田さんの姿勢は「日本の技術をフランスの食材で証明してやる」だった。
でも、フランスのシェフたちを見て変わった。

異国の地で、自分の技術を持ちながら、フランスという土地への感謝と敬意を持って表現している姿。
「自分の小ささに気づいた」と。

技術を見せたいというエゴ。
正しさを証明したいという欲。
それを手放した時に、料理の哲学が変わった。

師匠も、兄弟子も、尊敬する人たちは皆、技術だけじゃなく「人間としての幅」を持っていた。
派手さより、感じること。フラッシュより、シンプルさ。手放した分だけ、本物が残った。

魔法の質問
いま、手放したら楽になる「正しさ」は何?

5. エゴを下ろすと、チームが息を合わせ始める

スタッフは全員、日本人以外。
以前は「2ミリ左」と指示していた。できない人は交代させていた。
でも、それではチームは育たなかった。

師匠を思い出した。
「いいよ、やってごらん」と言う人だった。
口を出さない。ただ、やらせてみる。

花田さんもそれに倣った。
「なぜこうしたの?」「こういう時、どう感じた?」と問いかけるようにした。
命令をやめて、対話に切り替えた。

すると、スタッフが自分から動き始めた。所作が美しくなった。調和が生まれた。
エゴを手放した分だけ、チームが呼吸を合わせ始める。

魔法の質問
指示を「問いかけ」に変えたら、何が変わりそう?

まとめ

看板もない、外からは寿司屋とわからない場所が、パリで一つ星を獲った。
その理由は、技術の高さだけじゃなかった。

「手放す」ことで生まれた調和。
素材への感謝。
自分のエゴを下ろす勇気。
対話で育てるチーム。
すべてが、ひとつの空間に凝縮されていた。

花田さんの寿司屋は、寿司を食べに行く場所じゃない。
自分の感性を磨きに行く場所だった。

「手放す」という強さは、誰の人生にも使える。
握りしめているものを、そっと開いてみる。

その先に、調和がある。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 寿司, 花田雅芳, 手放す, 対談, チーム, 調和, ミシュラン, パリ暮らし, 感性, 職人

パリのカフェ選び、星の数より「バイブス」で決める理由

2026年3月26日

おやつにマーブルチョコケーキを食べている。
デザートを食べないと食事が終わらないから。
そんな穏やかな日常の中で、ふと「カフェの選び方」の話になった。

パリの春は、人が一斉に外に出てくる。
カフェに行こうとしたら5軒連続で行列。リュクサンブール公園の椅子は全部埋まり、木のガードにまで人が座っている。

冬の間、パリの人たちは本当に家に隠れていたんだ、と初めてわかった。
そんな中で、どうやってお店を選ぶか。

答えは、意外とシンプルだった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.229 自分たちがカフェを選ぶ時に大切にしてること
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1. 口コミより、足で決める

基準は「雰囲気」。

食べ物よりも、そのお店の空気感。
雰囲気はGoogleマップだけではわからない。だから、とりあえずお店の前まで行く。

行ってみて、いい感じか、それ以外か。
5軒歩いて回ることもある。でもそれでいい。

口コミの星の数やスコアよりも、自分の足で歩いて感じた空気。
それが、自分に合うお店を見つける一番確かな方法。

魔法の質問
最近、「自分の足」で確かめたことは何?

2. どんな時間を過ごしたいかを、先に決める

お店を探す前に、まず「どんな時間を過ごしたいか」を自分の中ではっきりさせる。

ゆっくり話したい時と、ホッと一息つきたい時では、選ぶ場所が全然違う。
仕事をしたい時と、2人でお茶をするだけの時も違う。

「美味しいもの」で探すと、頭が先に動く。

でも「今の自分たちに最善のお店を」と意図して探すと、不思議とベトナム料理が出てきたりする。

え?と思うけど、行ってみたら「確かに」と腹落ちする。
探し方を変えるだけで、出会いの質が変わる。

魔法の質問
今日の時間を、どんなふうに過ごしたい?

3. 2回目に目に止まるお店を、信じる

意図がはっきりしない時は、「今の自分たちに最善のお店を」とだけ思って探す。
そうすると、2〜3回検索するうちに、同じ店名が繰り返し目に入ってくることがある。それを選ぶ。

ピンとくるか、何度も目に入ってくるか。
頭で「ここがいいはず」と決めるのではなく、自然と目が引かれる方を選ぶ。

これで毎回いいお店に出会っている。
直感は、自分が思っている以上に正確。

魔法の質問
最近、何度も目に入ってきているものは何?

4. 写真を見るなら、お客さんが撮ったものを

Googleマップの写真でお店を選ぶなら、注意点がある。
すごく綺麗に撮られている写真は、お店側が用意したもの。
海外だと特に、実際に行くと「あれ?」となることが多い。

見るべきは、お客さんが撮った写真。
コーヒーを目当てに行くなら、コーヒーの写真を見て「これ美味しそう」と感じる感覚で選ぶ。
雰囲気で選ぶなら、なんとなくいい感じのバイブスが伝わってくるかどうか。

自分の雰囲気に合う場所は、写真からでもわかる。

魔法の質問
何かを選ぶ時、「公式情報」と「リアル」のどちらを見ている?

5. 目的地への途中で出会う店が、一番いい

どこかに向かう途中で、偶然目に入ったお店。
調べてもいない、予定にもない、ただ歩いていたら見つけたお店。

実はそういう出会いが一番記憶に残る。

たどり着けなかったとしても、その後に行った場所で友達とばったり会ったりする。
全部に意味がある。

意図して探すのも大事だし、意図を超えた出会いに委ねるのも大事。
お店選びは、人生の選び方の練習なのかもしれない。

魔法の質問
次に出かける時、途中で「ふらっと寄ってみる」としたらどこ?

まとめ

カフェ選びの基準はシンプルだった。

星の数じゃなく、バイブス。
口コミじゃなく、足で確かめた感覚。

そして何より、「どんな時間を過ごしたいか」を先に決めること。

お店を選ぶことは、時間の過ごし方を選ぶこと。
時間の過ごし方を選ぶことは、人生を選ぶこと。

次のカフェは、何を基準に選んでみる?

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 春, カフェ, 直感, 散歩, 暮らし, 意図, パリ暮らし, 選び方, バイブス

エッフェル塔に「ただいま」。ふたつの街がホームになった日

2026年3月19日

パリに帰ってきた。
空港からの帰り道、エッフェル塔が見えた。

東京タワーを見て「ただいま」と思うように、エッフェル塔を見ても「ただいま」が出てきた。

東京タワーとエッフェル塔。
形は似ているのに、住んでいる街は全然違う。

でも、どちらを見ても「帰ってきた」と思える。
ふたつの街がホームになった日。それは、人生がひとつ広がった日でもあった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.228 パリが東京にやってきた
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 「ただいま」が増えるほど、人生は豊かになる

3ヶ月前、最初にパリに来た時は、この場所に馴染むのに数日かかった。
でも今回は、着いた瞬間から溶け込めた。
「あ、卵はあそこに買いに行って、パンはここで」と体が覚えている。

「ただいま」と言える場所がふたつあるということ。

それは、根無し草になるんじゃなくて、根が増えること。
帰れる場所が多いほど、世界はやさしくなる。

魔法の質問
「ただいま」と言いたい場所は、いくつある?

2. 東京とパリは、思ったより近い

東京とパリは約24時間かかる。距離で言えば遠い。
でも、帰ってきてみたら、景色が「違う」という感覚がなかった。

パリの街並みも日常。東京の街並みも日常。
どちらも自分の暮らしの一部になっていた。

南青山の裏道を歩いたら、パリの近所にあるお店と同じ店がたくさんあった。
街が似ているのか、自分の感覚がつながっているのか。たぶん両方。

距離は数字だけど、心の距離は自分で縮められる。

魔法の質問
遠いと思っていたのに、意外と近かったものは何?

3. 期待しなかった時に、いいものが来る

帰りの飛行機はエコノミークラスだった。
ところが、エコノミーの食事がなくなってしまって、「ビジネスクラスのお食事でもいいですか?」と聞かれた。

もう喜んでしまった。

すごいお肉とサーモン。
2回目に出てきたチャーハンはまるで日本料理屋のおこわのようで、驚くほど美味しかった。普段は飛行機であまり食べないのに、全部食べてしまった。期待していなかったから、余計に嬉しかった。

人生のアップグレードは、予想しない形でやってくる。

魔法の質問
最近、期待していなかったのに嬉しかったことは何?

4. 表参道に、パリのカフェがやってきた

東京の表参道に、パリのカフェ文化を持ってきたお店がオープンした。
カフェ・ド・フロールで長年ギャルソンをしていた山下さんが作ったお店。

メニューがパリ。店内もパリ。佇まいもパリ。
ショコラショが、パリのそれだった。
カップとは別に銀色の入れ物に入って出てくる。自分で濃さを調整しながら、温かいのをつぎながら飲む。カフェクレームも、コーヒーとミルクが分かれて出てくるスタイル。

パリに行かなくても、パリの空気に触れられる場所が東京にできた。

魔法の質問
行きたい場所の空気を、近くで味わえる場所はどこ?

5. クロワッサン一つで、暮らしが動き出す

パリに帰ってきて、翌日クロワッサンを買いに行った。

3ヶ月もいたのに食べなかったクロワッサンを、帰ってきた翌日にさっそく食べてしまう。
パン・オ・ショコラは、丸いパンの中にチョコレートの塊がドカンと入っていて、美味しすぎた。

パリにいる時に何を食べようか考える。
日本にいる時にもパリのご飯を想像する。

食事は単なる栄養補給じゃなくて、暮らしへの楽しみの表明。
クロワッサン一つで「ここに住んでいる」という実感が蘇る。

魔法の質問
「ここに暮らしている」と実感できる、小さな楽しみは何?

まとめ

エッフェル塔に「ただいま」と言えた日、世界がひとつ広がった。
東京とパリ、二つの街が自分のホームになる。それは距離じゃなく、心の問題。

パリに行けなくても、表参道でパリの空気に触れることはできる。
大事なのは、どこにいるかじゃなくて、その場所をどれだけ自分のものとして感じられるか。
「ただいま」を増やしていく暮らし。それが、ライフトラベラーの生き方。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: ショコラショ, カフェ, 暮らし, 東京, パリ暮らし, 帰国, ただいま, エッフェル塔, 表参道

箱根で出会ったフランス人に、「センスを大事にしなさい」と言われた話

2026年3月12日

箱根のスーパーで団子を買った。
隣のスーパーの商品だったけど、若い店員さんが笑顔で「全然、ありがとうございます」と対応してくれた。
しかも、荷物が多そうだと気づいて、大きなビニール袋まで渡してくれた。

その日は、小さな優しさがたくさん重なった一日だった。
スーパーの店員さんの心遣い、箱根で偶然出会ったフランス人の言葉、そして長年通い続けているイベントでの再会。

どれも予定にはなかった出来事なのに、心に残るものばかりだった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.227 箱根でパリとの出会い
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1. 小さな心遣いが、一日の空気を変える

隣のスーパーの団子を持ってレジに行った。
普通なら気まずい場面なのに、店員さんは嫌な顔ひとつせず、笑顔で対応してくれた。
さらに、荷物が多いのを見て「大きいビニール袋、差し上げますよ」と。

たったそれだけのこと。

でも、一日の最初にそういう心遣いに触れると、その後の時間が全部やわらかくなる。
特別なサービスじゃなくて、自然ににじみ出る優しさ。それが、日本の力なんだと改めて感じた。

魔法の質問
最近、誰かの何気ない心遣いに感動した瞬間は?

2. 偶然の出会いに、人生の伏線がある

箱根の友人の店で、たまたまフランス人のおじちゃんに出会った。
78歳。55年前にパリに住んでいた人。いきなりフランス語で話しかけられて、そこから話が弾んだ。

当時のバゲットは50円くらいだったこと。バターをつけて食べると美味しいこと。

そして、ぼくたちがパリに住んでいると聞いて、心から喜んでくれた。
年に2回しか来ない人に、たまたまそのタイミングで会えた。偶然のように見えて、何かの伏線だったような気がする。

魔法の質問
最近の「偶然の出会い」に、どんな意味があった?

3. 「センスを生きなさい」という言葉

フランス人のおじちゃんが言った。
「一番大事なのはセンスだ」と。
感性を大事にして生きなさい。だからパリにいるのは最高だ、と。

彼は最初にインド哲学を学び、その後パリに行ったら東洋思想がより深く理解できるようになったと言っていた。

パリには東洋思想が根づいているから、そこから世界に広げていきなさい、と。
何気ない会話の中に、ぎゅっと濃い人生のエッセンスが詰まっていた。

短い時間だったのに、心にずっと残っている。

魔法の質問
いま、自分の「センス」を信じて選べることは何?

4. 場に行くだけで、絆が深まる

毎年参加しているきずな出版のイベント。創業者の桜井先生は95歳。
パーティーは本来苦手だけど、ここだけは毎年行く。
そこには、毎年その場で会う人たちがいて、SNSだけだったつながりがリアルになる瞬間がある。

95歳の桜井先生は、歩くのが速い。ついていけないくらい。
バッグを持って、さっそうと歩いていく姿を見ると、こちらも元気をもらえる。

場に行くだけでいい。その空気に触れるだけで、自分の中の何かが広がっていく。

魔法の質問
行くだけで元気になれる「場」は、自分にとってどこ?

5. 打ち合わせなしの対話が、一番刺さる

本田健さんと「AI時代の生き方」というテーマで対談した。
打ち合わせは一切なし。30分間の掛け合い。
次に何を言うかわからない。何を聞けばいいかも、その場で探る。

でも、会場のみんなはキラキラしながら聞いてくれていた。

準備しないからこそ、生きた言葉が出る。
打ち合わせをしないのは、怠慢じゃなくて、相手と自分を信じている証。

その場で生まれるものに委ねる対話は、いつも想像を超えてくる。

魔法の質問
次に誰かと話す時、準備を手放してみたら何が生まれる?

まとめ

団子を買ったスーパーの店員さん、箱根で出会ったフランス人のおじちゃん、95歳の桜井先生の早歩き、打ち合わせなしの対談。

どれも予定にはなかった出来事。
でも、心に一番残ったのは、そういう「予定外」の瞬間だった。

人生は、計画通りにいく部分より、偶然が連れてくるものの方が、ずっと面白い。
だからこそ、人に会いに行く。場に足を運ぶ。

「センスを大事にしなさい」。あのおじちゃんの言葉を、胸に置いておこうと思う。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 出会い, 対談, 人とのつながり, センス, 出版, パリ暮らし, 感性, 箱根, フランス

3ヶ月ぶりの日本で、当たり前の豊かさに泣きそうになった

2026年3月5日

3ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。
成田空港に降りる直前、夕日に照らされた街が見えた。その瞬間、今まで何度も帰ってきたのに感じたことのない「神聖さ」が、ふわっと伝わってきた。

柔らかくて、穏やかで、細やかなエネルギー。
木に包まれた国なんだ、と初めて思った。

パリから帰ると、日本の景色が違って見える。
いつも通りの風景なのに、目に映るものが全部キラキラしていた。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.226 豊かさは目の前に
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1. 空から見た日本は、神聖だった

何度も日本に帰ってきているのに、今回は違った。
飛行機の窓から見えた夕日に照らされた街並みに、高貴で穏やかな空気を感じた。
帰ってきた安堵感や喜びは毎回ある。でも、「神聖な空気」は初めてだった。

いろんな国を巡って、いろんな空気を吸って、そこから日本に入ると、見えるものが変わる。

同じ景色なのに、解像度が上がる。
旅は、目の前の世界をアップデートする装置なのかもしれない。

魔法の質問
最近、見慣れた景色に「初めて」を感じた瞬間はいつ?

2. 当たり前は、外に出ないと気づけない

きれい。ご飯が美味しい。ご飯が優しい。みんな優しい。温泉がある。お風呂がある。お湯も出る。
日本に住んでいると、全部「当たり前」になっている。

でも、どれだけ豊かなところにいても、それが日常になると「ないもの」に目が行くようになる。
そこから悩みが生まれて、自信がなくなって、落ち込みが始まる。

海外に出てみると、その「当たり前」が全部キラキラして見える。
パリでゴミ拾いをした後に日本の道を見たら、ゴミが落ちていないことに感動した。

外に出て、初めて目の前の豊かさに気づける。

魔法の質問
いま、当たり前すぎて気づいていない豊かさは何?

3. 感性は、往復で磨かれる

海外に行くのは「日本にないもの」を見つけるだけじゃない。

違う場所の良さに触れると、良いものへの感性そのものが磨かれていく。
だから、帰国した時に日本の良さをもっと深く受け取れるようになる。

パリから日本へ。日本からパリへ。
その往復のたびに、感覚は少しずつ更新されていく。

「前回とは違う感じがする」と毎回思えるのは、感性が動き続けている証拠。
旅の価値は、行った先だけじゃなく、帰った場所でも発揮される。

魔法の質問
感性を動かすために、次に「出てみる」場所はどこ?

4. 何もしない場所が、一番エネルギーをくれる

山形の名月荘という旅館で収録した。
移転して30年になるこの場所は、ぼくたちにとって実家のような存在。

お連れした方は全員、ここでの時間を「特別だった」と言う。

何かのために行くわけじゃない。何かを学ぶためでもない。
ただ、素晴らしい場所に身を置いて、ゆっくり過ごす。

それだけで、驚くほど元気になった。
何もしない旅館の時間が、一番豊か。そういうことって、ある。

魔法の質問
「ただ、いるだけ」で満たされる場所はどこ?

5. 豊かさは「今どうしたいか」に正直に生きた先にある

ぼくたちのライフスタイルに「なりたい」と言ってくださる方が本当に多い。
でも正直、自分たちでは何が特別なのか、よくわからない。

やってきたことは、ただひとつ。
「今までどうだったか」ではなく「今、どうしたいか」に正直に、素直に行動してきただけ。

13年間、インスピレーションに従って、ひとつひとつ選んできた結果が今。
特別な才能じゃなくて、「今」に正直であり続けること。

それが豊かさの正体なんだと思う。

魔法の質問
今の自分が、正直に「したい」と思っていることは何?

まとめ

3ヶ月ぶりの日本は、見えるものが全部違っていた。

空から見た神聖さ、道にゴミがないという感動、温泉のありがたさ。
全部、ずっとそこにあったもの。ただ、外に出て初めて気づけた。

豊かさは、遠くにあるんじゃない。
目の前にある。ずっとある。

それに気づくために、時々、視点を変える旅に出ればいい。

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パリの寿司カウンターで、「何も言わない」という強さに触れた

2026年2月26日

パリの路地裏に、看板のないお寿司屋さんがあった。
元ギャラリーだった空間は、黒い壁に木の温もりが漂う不思議な場所。
まさかここにお寿司屋さんがあるなんて、外からは想像もつかない。

チーズ屋さんのご夫妻に誘われて、そのお友達の板前さんのお店へ。
「パリで一番すごい職人さん」と紹介された方のカウンターに座った瞬間、空気が変わった。

研ぎ澄まされているのに、冷たくない。
美しいのに、緊張しない。
その理由は、食べ終わった後の会話で、すべてつながった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.225 パリのお寿司屋さんに学ぶ受容力
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 看板のない店に、本物がある

ギャラリーの跡地を改装した空間。
看板は一切出ていない。

入った瞬間、黒い空間に包まれるのに、木の柄がしっかり入っていて温かさがある。
「黒だけど冷たくない」という不思議な感覚。

主張が強い空間ではなく、存在として「ある」だけの空間。
その控えめな力が、むしろ食べる側の感覚を引き出してくれる。

看板がないからこそ、本質だけが残っている。

魔法の質問
いま、看板なしで伝わっているものは何?

2. 体は、正解を知っている

お寿司がそんなに得意じゃない人が、全部食べた。

しかも、食べる前から「今日は大丈夫」というサインが体から出ていたという。
同じネタでも、「これはいける」「これはちょっとやめとこう」と体が教えてくれる。

頭で判断する前に、体はもう答えを出している。

今回は「全部いける」というサインだった。
そして実際に、ものすごく元気にいただけた。
自分の体の声を聞く。それが一番正確な判断基準なのかもしれない。

魔法の質問
いま、体が「いいよ」と言っていることは何?

3. 研ぎ澄まされているのに、温かい理由

繊細で、美しくて、研ぎ澄まされている。

普通なら、そういう空間はどこか冷たい印象になる。
でも、このお店にはものすごい柔らかさと温かみがあった。

その理由を板前さんに聞いて、わかった。

10年前にパリに来た時は「日本の本物の寿司を味わわせてやる」という姿勢だった。
でも、パリの人たちの受容力に触れて変わった。

本質的にいいものを、国籍関係なく深いところで受け入れてくれる。
その姿勢に感銘を受けて、「楽しんでいただけるように」と自分の在り方を変えた。

温かみは、受容から生まれていた。

魔法の質問
自分の「構え」を、柔らかくできる場所はどこ?

4. 何も言わないことで、チームが育つ

チームワークが素晴らしかった。
日本人以外のスタッフが、まるで日本の料亭で修業してきたような所作で料理を出す。
置く時も、下げる時も、丁寧さが伝わってくる。

「教えるのは大変だったでしょう」と聞いたら、「僕、何もしてないんです」と返ってきた。

最初はいろいろ言っていた。でもうまくいかなかった。スタッフも辞めていった。
そこで尊敬する兄弟子に相談したら、その人は「何も言わない。全部受け入れて、あとは褒めるだけ」だった。

その姿に倣って、自分も黙って見守ることにした。
すると、素晴らしいスタッフが集まってきた。

魔法の質問
いま、「言わない」を選んだ方がいいことは何?

5. ご飯を食べに行くんじゃなく、世界を味わいに行く

お寿司を食べに行った。
でも、持ち帰ったのは味の記憶だけじゃなかった。

受容力という在り方、何も言わないという強さ、看板なしで伝える本物の力。
食事がきっかけで、人生のエッセンスに触れることがある。

そして、その出会いから新しいご縁が生まれた。
食卓は、世界への入口。
何を食べるかより、誰と、どんな空間で、何を受け取るかが、体験の質を決める。

魔法の質問
次の食事で、味以外に受け取りたいものは何?

まとめ

看板のないお寿司屋さんで学んだのは、受容の力だった。
パリの人たちの受容力が職人を変え、職人の姿勢がチームを変え、その空間がお寿司の味を変えていた。

すべては「受け入れる」から始まっている。

言いたいことを飲み込むのは、弱さじゃない。
黙って見守ることは、放棄じゃない。
受容は、もっとも静かで、もっとも強い力だった。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 出会い, 食事, チーム, 育成, お寿司, パリ暮らし, 内省, 職人, 受容力

パリのキッチンで、自分に矢を刺すのをやめた日

2026年2月19日

ご飯が固かった。
鍋で炊いたIHのご飯が、芯が残ったまま仕上がってしまった。

問題は、そこからだった。
冷凍したそのご飯を3回も4回も食べるから、食事のたびに「失敗した」が蘇る。
そのエネルギーのまま料理を作ると、次の料理もなぜか美味しくならない。
こうして、落ち込みは静かに連鎖していく。

でもある日、カレーそばを作ったら美味しかった。
その瞬間に、「あ、連鎖って止められるんだ」と思った。
止め方は意外とシンプルだった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.224 落ち込みから抜けれないとき
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 失敗は、ひとつじゃなく「連鎖」で効いてくる

ご飯を炊くのに失敗した。
それ自体は大したことじゃない。
水加減を間違えた、お鍋が変わった、つけおき時間が足りなかった。

原因はシンプルだし、次は直せばいい。

でも、冷凍したご飯を毎回食べるたびに「失敗」が目の前に戻ってくる。
その気配を纏ったまま次の料理を作るから、なぜかそれも美味しくならない。
失敗は、ひとつで終わらない。持ち越すと、連鎖になる。

魔法の質問
いま、引きずっている「ひとつ目の失敗」は何?

2. 2本目の矢を、自分で刺さない

最初に何かが起きた時、落ち込むのは自然なこと。
それは1本目の矢で、感じていい。

問題は、その後に自分で追い打ちをかけてしまうこと。
「やっぱりダメだ」「また失敗した」と、2本目、3本目を自分に刺していく。

心に穴が開くと、エネルギーも愛も漏れていく。
その状態で何かを作っても、どうしてもそのトーンが乗る。

だから、1本目は受け止めた上で、2本目を「刺さない」と自分で選ぶ。
これが、落ち込みの連鎖を止める唯一の方法だった。

魔法の質問
いま、自分に刺している「二本目の矢」は何?

3. 「望んでいる方」を、先に選ぶ

美味しい料理を作って、元気に幸せに暮らしたい。
それが望みなら、望みに合った受け取り方を自分で選ばないと、そこにはたどり着けない。

無意識だと、落ち込んだ方が楽。
慣れ親しんだ感情だから、ずるずると居座れてしまう。

でも、「今この瞬間、どんな食事を一緒にしたいかな」とフォーカスを切り替えるだけで、気持ちはそっちに動き出す。
感情のままに任せるのではなく、意識的に「次」を選ぶ。それだけで充分。

魔法の質問
今日、どんな気持ちで過ごすことを「選ぶ」?

4. テーブルクロス一枚で、暮らしの色が変わる

パリのアパルトマンのテーブルはガラス製で、傷つけそうで少し緊張していた。
テーブルクロスは苦手だった。毎回テーブルを拭きたいタイプだから。

でも、思い切って敷いてみたら、空間が変わった。

手を置いた時の柔らかさ。
柄を変えた時の新鮮さ。

「苦手だったからこそ、この発見があった」と気づいた。
ガラスのテーブルだったからこそ、テーブルクロスの心地よさに出会えた。
不便が、新しい豊かさの入口になることがある。

魔法の質問
苦手を一つ試してみるなら、何から?

5. 暮らしのパーツは、少しずつアップデートしていい

テーブルクロスひとつで朝の気分が変わった。

洗濯した後に別の柄に替えたら、また別の空間になった。
ちょっとした工夫で、暮らしがぐっと自分たちにとって豊かになる。

大きな模様替えじゃなくていい。
テーブルクロス一枚、カップひとつ、花一輪。
あるものをより快適にするだけで、毎日のスペシャルさは取り戻せる。

魔法の質問
今日、暮らしに加える小さなアップデートは何?

まとめ

固いご飯から始まった落ち込みの連鎖。
でも、それを止めたのは特別なことじゃなかった。

2本目の矢を自分で刺さないと決めること。
望んでいる方を先に選ぶこと。そして、暮らしの小さなパーツを一つ変えてみること。

落ち込みは、感じていい。
でも、そこに住み続けなくていい。
テーブルクロス一枚で朝の景色が変わるように、心の景色も、自分で選び直せる。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 感情, 切り替え, 暮らし, 習慣, 料理, パリ暮らし, 内省, 落ち込み, テーブルクロス

夜のフロールで、静けさに予定を立てた

2026年2月12日

夜カフェに行った。
場所はサンジェルマンデプレのカフェ・ド・フロール。

昼はいつ行っても行列で、観光の人も多くて、正直ゆっくりする感じになりにくい。
だけど日曜の夜は、空気がまるで違った。
2階はほとんど人がいなくて、机も広く使えて、話す声が自分たちに戻ってくる。

その夜は、1月の振り返りをして、これからのことを少しだけ話して、それぞれノートと本に向かい合った。
たったそれだけなのに、心の奥が整っていく感じがあった。
夜のカフェって、贅沢というより、必要な“回復”なのかもしれない。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.223 フロールの夜カフェ時間
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 混んでいる場所は、時間の質を奪う

同じカフェでも、昼と夜で別物。
昼のフロールは賑やかで、活気があって、あれはあれで美しい。
でも、やりたいことが「静かに考える」「振り返る」「ノートを書く」なら、混雑はノイズになる。

行列の中で待って、席についた瞬間から周りが気になって、落ち着く前に時間が終わる。
場所の人気は、必ずしも自分の目的に合うとは限らないんだよね。
だから、時間の質を守るには、時間帯をずらすだけでいいことがある。

魔法の質問
いま、空いている時間にずらせる予定は何?

2. 夜は、言葉が本音になりやすい

夜のカフェで話したのは、派手な答えじゃなくて、途中の話。
今月どうする、これからどうする、まだ分からないね、っていう話。

昼だと、頭が外向きになりやすい。
ちゃんとして見せる言葉になったり、勢いで結論っぽくまとめたり。
でも夜は、静けさがある分、曖昧さを曖昧なまま置ける。
それができると、焦りが減って、芯だけが残る。

魔法の質問
いま、まだ決めなくていいことは何?

3. 大きいノートは、思考の器を広げる

大きいノートって、地味に人生を変える。
小さいノートだと、文字も思考も収まりがちになる。
でも、広い紙の上だと、言葉が伸びるし、図も描けるし、余白が残せる。
余白が残ると、不思議と心にも余白ができる。

夜のフロールの2階がよかったのも、静かなだけじゃなくて、机がちゃんと使えたから。
書く場所があるって、考える場所があるってことなんだと思う。

魔法の質問
いま、頭の中を広げるために用意できる“器”は何?

4. 上を見ると、人生に愛が戻る

フロールの2階の天井に、空の絵が描かれてる。
知らないと、たぶん見ない。
下ばっかり見てると、目の前のタスクだけで一日が終わる。

でも、ふっと上を見上げた時に、「あ、この場所には愛がある」って感じる瞬間がある。
派手なサービスじゃなくて、細部の優しさ。
それに気づけると、同じ場所でも、受け取るものが変わってくる。

魔法の質問
今日、上を見るならどこ?

5. 夜の散歩は、元気を取り戻すスイッチ

夜ごはんのあと、雨の中を40分歩いて帰った日があった。
日中なら疲れる道なのに、夜だと逆に元気になる。
人が少なくて、街が静かで、会話がゆっくりで、呼吸が深くなる。

同じ道でも、光と音と人の密度が変わるだけで、体感は別世界。
夜の街を歩くって、ただの移動じゃなくて、心を整える儀式みたいになることがある。

魔法の質問
次に夜、歩いて帰りたい道はどこ?

まとめ

夜カフェのよさは、特別なことをすることじゃなくて、特別じゃない時間を丁寧に扱えること。
混雑を避けて、言葉を本音に戻して、広いノートで考えを広げて、ふっと上を見上げて、夜の散歩で整える。

静かな週末って、何もしない週末じゃない。
自分の内側が戻ってくる週末。
だから、次の日曜の夜も、またフロールに行きたくなるんだと思う。

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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