
「取られました」
「何に取られたんですか?」
「カメラに撮られました」
そんなやりとりから始まった今回の話。
ぼくらのプロフィール写真をいつも撮ってくれている写真家のJo Moriyama(ジョー)さんが、わざわざパリまで来てくれて、思いがけず撮影の一日になった。
出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.240 パリで撮影
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1. パリに、写真家がやってきた
もともと撮影する予定はなかった。
でも「2人は運命共同体なんだから、一緒に撮らなきゃダメ」と怒られて、ぼくとWAKANAは並んでカメラの前に立つことになった。
考えてみたら、プロフィール写真を撮ってから何年も経っている。
発信していることも、体現していることも、少しずつ変わってきているのに、写真だけが昔のまま。自分ではあんまり気づかないけれど、「そろそろ変えた方がいいよ」というタイミングだったのかもしれない。
あなたの中で「そろそろ変えどき」を迎えているものは何?
2. 「人」ではなく、その人の中の世界を撮る
WAKANAは、写真に撮られるのが今も苦手。
緊張してしまったり、心がキュッと閉じてしまったりする。
今回も「カメラ目線で」と言われた瞬間は、やっぱり固くなった。
それでも、それ以外の時間は驚くほど自然体で、ただそこにいる感覚でいられたという。
「ジョーさんは、私を撮るというより、私の中の世界の一部を撮るみたいな感覚で撮ってくれてるから」
WAKANAはそう表現していた。
表面的な顔や横顔を切り取るんじゃなくて、その人の中にある世界を映し出す。
だから撮られる側も、構えなくていい。
写真の苦手なWAKANAが自然体でいられたのは、きっとそういうことなんだと思う。
あなたが自然体でいられるのは、誰と一緒にいる時?
3. 自分の道だけでは、見えない景色がある

ぼくが面白かったのは、ジョーさんにしか見えない景色があるということ。
「え、こんなところで撮るの?」という、思いもしなかった場所を次々に見つけていく。
カメラを通すと、そこが一枚の世界になる。場所を見つける天才だ。
自分たちには普段見えていない世界が、ジョーさんには見えている。
その様子がかっこよくもあった。
普段は穏やかなのに、撮影が始まるとカッとエネルギーが上がって、集中力とパッションのままに体が動く。車がいっぱい来ている道路に何度も飛び出して、ひかれそうになりながらシャッターを切る。
自分で自分の道を極めても、見えるのは自分の道だけ。
違う道を極めた人と接すると、全然見えなかった通りや景色が見えてくる。
そうやって世界は広がっていく。今回の撮影は、まさに「違う世界を見せてもらう時間」だった。
最近、自分とは違う道を歩く人から、どんな世界を見せてもらった?
4. 出会いが、人の仕事まで変えていく
ジョーさんはもともと、芸能人を撮ることが仕事だった。
パリに何年も住んで、ファッションモデルの撮影もしていた。
そんなジョーさんが「一般の人」を撮るようになったきっかけは、ぼくらとの出会いだったという。そこに面白さがあることに気づいて、今のスタイルになった。
突然の出会いから始まったご縁が、ずっと続いて、お互いの世界を変えている。
不思議で、ありがたいことだ。
ちなみにワールドカップの話から「サッカー選手で誰か撮ったことあるの?」と聞いたら、答えは内田選手。
ドイツでプレーしていた頃、ファッション雑誌の特集でドイツまで行って撮影したのだとか。
WAKANAが唯一好きだったサッカー選手が内田選手で、「同じ人に撮ってもらった」とうれしそうだった。
あなたとの出会いが、誰かの転機になったことはある?
5. 撮られることは、知らない自分に出会うこと
写真を撮られるのが苦手な人は、きっとたくさんいる。
ハードルが高かったり、自分に自信がなかったり。「今は人生でいちばん体重がある時だから絶対撮らない」と言っていた友人もいた。その気持ちも、よくわかる。
でも、本当の今の自分を撮ってもらうと、表面的なものじゃないところ——その人の本質にある良さや、雰囲気や、世界観——が写真の中に表現されていく。
自分では知らなかった輝きに出会える。
知らない自分を知れて、自分の魅力を知れて、自分の世界観に気づける。撮られることは、そういう時間になる。
ジョーさんは、ベルギー生まれの写真家。
パリや東京を拠点に、国内外の俳優やアーティストをたくさん撮ってきた人で、表情の研究家でもある。その人を深く理解して、いちばんの魅力を引き出して撮る——この日ぼくらが体験したのは、まさにそれだった。
▶ Jo Moriyama オフィシャルサイト/Instagram(@jomoriyama)
そのジョーさん、11月のしつもんカンファレンスにも来てくれる。
今はパリで撮影会をやっていて、日本からわざわざ参加者が来ているほどのファンの多さ。
話を聞いてみたい人も、撮ってもらいたい人も、ぜひ会いに来てほしい。本当に素敵な人だから。
写真に撮ってもらうとしたら、どんな「あなたの世界」を映してほしい?


























