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仕事

過去の関わり合い、培った・磨いたスキルが今の自分を後押しする

2019年9月10日

今ある環境から素直に学び、チャレンジし、理想の生き方や働き方の道なき道をつくってきた由依さん。

自身で感じた窮屈さや世の中の常識に適応していくのではなく、そう感じたからこそ、その先を目指すバイタリティは幼少期から培われたもの。

いただけるチャンスにひたむきにチャレンジし、関わり合いも大切にした結果、それらのすべてが自らを助け、磨き、スキルになることを実証。

場所や時間に縛られず、思考にもとらわれずに生きるライフスタイルが、次世代に夢を与え、輝く人も増やしていく!そんな上村由依さんのインタビューです!

インタビュー後半は、どんなことも選べる自由、選択肢を増やす生き方・働き方になるまでを詳しく、楽しく話してくれます。

上村 由依
itty selection Inc. CEO
https://www.ittyselection.com/

  
▼インタビューは前半はこちら
理想の生き方や働き方の道なき道をつくる上村由依さんインタビュー

1. NYから帰国後、目的を持って意図的に繋がりを作り始める

マツダミヒロ(以下、ミヒロ):NYでのPRのキャリアは、日本に来て役に立ちましたか?それとも役に立ちませんでしたか?

上村 由依(以下、由依ちゃん):ほとんど役に立たなかったですねぇ。全然違いました。NYでは下積みで、自分がメインで仕事をできる訳ではありませんでしたから。

帰って来てから勤めた会社は、人数が多い会社ではなかったことから、いきなりポンとプロジェクトを任せてもらえたり、自分がメインで、先輩がサポートしてくださる体制だったので、自分でやるようになりましたね。

ミヒロ:成長しますね?

由依ちゃん:はい、成長しました。

ミヒロ:そこから独立に至るまでには、どんなプロセスがあったんですか?

由依ちゃん:そこからは2年、そのPR会社で働かせてもらいました。勤めているときは大手の企業、クライアントさんがほとんどだったんですけど、わたしがやりかったのは、中小企業やフリーランス、クリエイターの方々のPR。
いいものを作っているけれど、発信の仕方、PRの仕方、お客様の集め方、ファンづくりが分からないという人たちのサポートだったんです。

PR会社って、大体月額5,60万がミニマムですよ、みたいなすごく高い世界なので、小さな企業や個人は払えないんです。それで「どうしたらいいかな?」と考えて、勤めていたときから「PRのことを少しでも発信して教えてあげよう」とFacebookで発信させてもらってたんですね。

そうしたら、周りのつながっていたフリーランスや経営者の方々から「うちも教えてほしい」というメッセージやコメントがすごくつくようになって、「会社でやるのだったら何十万をいただかなくてはいけないけれど、自分ひとりだけで生きていくのなら、それぞれに5万円、10万円ずついただいて、2,30万円は稼げるんじゃないかと独立が自分で腑に落ちたんです。

会社も忙しくて体調も崩したこともあり、辞めようということになって、フリーランスになりました。

ミヒロ:発信していたときに「教えて欲しい」と言った人たちは、どんな人たちなのか知りたいのですが、お友達だったのか、ただネットでつながった知らない人だったのか、どのような感じの人たちなんですか?

由依ちゃん:NYから帰ってきたとき、NYに行って得た成長ってものすごくあって、まるで違う人のようになっていたんです。ただの大学生だったのに、経営者の方々にいろいろ教えてもらえる環境で過ごしたことで、考え方も変わり、物事の捉え方も変わり、視野も広がり・・・

日本で、大学時代の友達に会うと戻ってしまうんじゃないかという気持ちもあり、話も合わないだろうと思ったので、当時の友達とは「会わない」って決めたんです。

それで、NYで知り合った方々に紹介してもらいました。
「自分は次にフリーランスになりたいから、フリーランスの人を紹介して」と頼んで会いに行ったりとか、仕事を定時に切り上げてフリーランスの方がいっぱいいるBARに行き、お友達になっていきました。

ミヒロ:意図的に繋がりを作っていったんですね?

由依ちゃん:そうなんです。ちょっと先にいる人から繋がりを作って。

ミヒロ:そこが大きな違いのような気がする。

由依ちゃん:大きな違いだと思います。

ミヒロ:それで、自分が得意なこと、できることを発信していったら、マッチしていたんですね?

由依ちゃん:そうですそうです。

2. 自分が培ってきたこと、実績、やってきたことが助けてくれた!

ミヒロ:PRの仕事の独立はスムーズだったんですか?

由依ちゃん:そうですね。「食べていけないんじゃないか?」みたいな不安はない状態でしたね。独立して、窮屈になんとか頑張っている経営者の方には罵声を浴びせられたりしたことはありましたげど(笑)

ミヒロ:邪魔されたり(笑)

由依ちゃん:そうですね。「そんなことで成功しない」と言われたこともありました・・・(笑)
わたしは他の人が独立するときみたいに、賭けで独立した訳じゃなく、「できる!」と思った状態になってから独立したので、スムーズな方だったと思います。

ミヒロ:それで進んでいき、他の会社とは違う経営の仕方、体制、環境だと思うのですが・・・

家がないんですよね?

由依ちゃん:家がないです(笑)

ミヒロ:最初は家があったんですか?

由依ちゃん:ありました、ありました。ずっと東京に住んでました。

ミヒロ:家をなくすキッカケは?

由依ちゃん:なくすキッカケが、「家を持たないようにしよう」と思った訳じゃないんです。

フリーランスで2年、その後法人にしたときが2016年の9月なんですけど、法人にしていたときに同棲していたんですよ。クルーズに行ったときは同棲していたんですけど、そのときの彼が出ていっちゃって、別れたんですね。

会社にしたばかりだし、仕事を頑張らなきゃというときで・・・しかも会社にしたということで、結構周りの反応が変わったりとか、陰口を言われるようになったりとか、それを何故か耳に入れてくる人とかもいたんですね。

そういうことが起こり、精神的にしんどくなったときに、彼氏まで出て行っちゃって・・・メンタル的にどんよりしまして。

だけど会社にもしたし、付いてきてくれる人たちもいたし、仕事頑張らなきゃというときで・・・このまま同棲していた家には、思い出が詰まりすぎて居れない・・・それで出て解約したんですが、東京でパッと出の社長に家を貸してくれるところなんてないんですよ、審査が厳しくて。

家を探す気力もない、仕事はいっぱいある・・・
とりあえず、ホテルに泊まろうと。

家を探す気力は湧かずに半年くらい過ぎた頃、帰る場所がいつも違うので仲の良い友だちにも感づかれました(笑)それで、仲の良い友だちだからとポロっと話したら、「でもホテル暮らしってすごく憧れている人多いんだよ」って言われたんです。「え?そうなの?なんで」と聞いたら「ホリエモンがしてるんだよ」と言われて。知らなかったんですけど(笑)

わたしはコソコソしていたんですよ。
彼と別れたこともツッコまれたくなかったし、落ちぶれたと思われたくない。でも「ホリエモンがやってるならいいや。堂々としちゃえ!」と思って、堂々とするようになりました。

ミヒロ:でもそれが続いたということは、そのスタイルを気に入り始めたんですか?

由依ちゃん:そうなんです。
陰口なども言われていたこともありまして、東京にいることが窮屈になり、リモートで仕事ができるとは思ってなかったんですけど・・・

いや!できるだろうとは分かっていたんですけど、どうやっていいのか分からなかったんですが、メンタルも持ち直したかったので、月に一週間ほど奈良に帰る生活を何ヶ月かしてみたんです。

奈良にいる間も仕事はできるし、オンラインでミーティングもできることが分かってきて、「東京にいなくてもいいわ」と思ったんですね。
それで「東京にいなくていいなら、ハワイに行ってみよう!」と思って、ハワイに3ヶ月くらい行きました。徐々に移動が広がって行きましたね。

ミヒロ:今もそのスタイルが続いているんですか?

由依ちゃん:続いてますね。もう2年半ぐらいだと思います。

ミヒロ:会社はあるけれど、場所にとらわれずに働いている感覚はありますか?

由依ちゃん:そうです。全然場所にとらわれてないです。
ハワイに来たとき、「3ヶ月もハワイに来てたら、さすがに東京の仕事はなくなるかもしれない」、「会社もつくったけれど、やめることになるかもしれない」と、覚悟も決めて来たんです。「最悪、しょうがないな」と。

でも、「帰ったときにサービスができるものを何か考えよう」と、「できることはハワイでやろう」と思っていたんです。

東京で疲れていたことなどが回復してきた頃、「こういう理由でハワイに来たんですよね」とFacebookで投稿したら・・・東京の友人たちも「そんなことがあったんだね」、「わたしは東京で待ってるよ」、みたいなコメントやメッセージをくれて、「ハワイに友達いるから紹介するよ」等と、励まされる機会がありまして・・・

ハワイでもつながり、今やっている仕事もできるんだと知ったら、自分が培ってきたこと、実績、やってきたことが助けてくれた!と思えました。

自分に専門スキルがなければ、一緒に仕事をすることにはならないので、ただただやみくもに苦労をしていたのではなくて、今までやってきたことが助けてくれたなぁ・・・と。

それに、NYで出会った人たちが、ハワイに友達がいる人があまりにも多かったんです。距離は遠いけれど、つながりが深い友人たちを紹介してくれ、いろいろ助けられたり、今までのことが自分を助けてくれたということが続きましたね。

ミヒロ:『過去の関わり合いがある人たち』と『過去に培った・磨いたスキル』というものが重要なんだね。

由依ちゃん:そうですね。それに助けられました。

ミヒロ:それがあればどこでも大丈夫?

由依ちゃん:あ!そう思いました!

3. 『証拠』が集まったら絶対できるようになる

由依ちゃん:日本に帰ってからも、東京に家を借りる気がなかったので、そして東京のホテルは高いので、いつまでもホテル暮らしをやってられないという気持ちもあり・・・

あまりにも高いときは友達の家に泊まったりしていたんですけど、「地方の方が安いよね!」と思い、それで地方に行くようになったんです。

福岡とか行ってみたらすごく好きになって、「由依ちゃんが行くなら、友達に紹介するよ」という連絡も、ものすごくいただくんですよ。それで福岡でも、沖縄でも紹介してもらったりしました。

ミヒロ:友達から紹介してもらって、そこからまた仕事につながったりするんですか?

由依ちゃん:そうなんですよ。

ミヒロ:最高だね(笑)

由依ちゃん:結局、今までやってきたことを引っさげてるんです。
別に荷物にもならず、自分の脳ミソを引っさげていけば仕事になるということに気づいて、何処に行っても友達もいっぱいできるし、何処に行っても仕事も増えていく。

逆に休める場所がなくなっていくんですけど(笑)

ミヒロ:わかる、わかる(笑)
自分で仕事をしていて、フリーランスの人でも、応援されている人でもいいんですが、「わたしはここから離れたら生きていけないんじゃないか」と思っている人たちにメッセージがあるとしたら、どんなことを伝えたいですか?

由依ちゃん:よく言っているのは、「証拠集めをしてください」です。
絶対に「できる」という証拠集めを。

今、本業があるというのは良い状態だと思っていて、わたしがやったようにFacebookで発信することからテストマーケティングみたいなことができるじゃないですか。「これは売れるのか、売れないのか」、みたいなことが分かってくるし、売れると思ったらそれは1個の証拠だし。

自由な働き方をしたいと言っても、それがどういうライフスタイルか分からなかったら絶対にできないんで、「そういう働き方をする人に出会ってください」と言っています。

少し先にいる人たちにたくさん会い、それは本を読むでもいいんですけど・・・
証拠が集まったら絶対できるようになるんで!

わたしは経営者として証拠を集めて、できるという確証を得ないとできないんですよ。意外とすごい行動派と思われてるんですけど、成功する可能性の低いものは絶対できなくて。「成功するかどうか分からないけどやってみる」というのは博打だと思うので。

たとえばハワイに来たときに、東京の仕事がなくなっていたとしても、自分ではPRという今後まだまだ日本で需要があるスキルを持っているので、帰国して就職してもいいと思ってたんですよ。

戻れる場所があり、その場所がすごく下がる場所じゃなく、ある程度自分が納得する場所があると分かっていたので、できたというところがあるんです。そういう確証を得てからやってほしいなと思います。

ミヒロ:なるほどね。証拠をたくさん集めるというのはいいね。
これからやりたいことはありますか?

由依ちゃん:これからやりたいこと?!

ミヒロ:取り組んでいきたいことでもいいです。

由依ちゃん:自分みたいなライフスタイルをおくれる人を増やすことが幸せだなと思いますね。

ミヒロ:何かに縛られず、とらわれず、生きていけたらいいよね、みんな。

由依ちゃん:そうですね。わたし自身は会社を手放してもいいと思っているし、友人たちに「うちの会社に来てよ!」と言われることも多く、窮屈な場所じゃないから、もちろん自分が力になるなら入ってもいいと思っています。

結局、自分がまた『好き勝手に生きたい』と思ったら好き勝手に生きれるという確証があるから、どれでも選べるってすごく自由だなって思うんですよね。だからその選択肢を持ってほしいなと思っています。次の世代の子に。

ミヒロ:いいね、そんな人がいっぱい増えたら。楽しみですね!

由依ちゃん:はい。

ミヒロ:ありがとうございます。

由依ちゃん:ありがとうございます。

 
▼インタビューは前半はこちら
理想の生き方や働き方の道なき道をつくる上村由依さんインタビュー

 
itty selection Inc. CEO
上村 由依さんも登壇予定!

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

Filed Under: 自分探し, 仕事, ライフスタイル, 旅 Tagged With: PR, NY, 証拠, 行動, 素直, ライフスタイル

理想の生き方や働き方の道なき道をつくる上村由依さんインタビュー

2019年9月9日

今ある環境から素直に学び、チャレンジし、理想の生き方や働き方の道なき道をつくってきた由依さん。

自身で感じた窮屈さや世の中の常識に適応していくのではなく、そう感じたからこそ、その先を目指すバイタリティは幼少期から培われたもの。

いただけるチャンスにひたむきにチャレンジし、関わり合いも大切にした結果、それらのすべてが自らを助け、磨き、スキルになることを実証。

場所や時間に縛られず、思考にもとらわれずに生きるライフスタイルが、次世代に夢を与え、輝く人も増やしていく!そんな上村由依さんのインタビューです!

上村 由依
itty selection Inc. CEO
https://www.ittyselection.com/

  

1.「 起こる物事には意味があるから、どういう意味か考えなさい」と言われた環境の中で

マツダミヒロ(以下、ミヒロ):由依ちゃんとの出会いはクルーズですよね?

上村 由依(以下、由依ちゃん):はい。バルセロナで財布を取られたクルーズ(笑)

ミヒロ:ぼくのクルーズセミナーに来ていただいて。

由依ちゃん:友達がミヒロさんのファンで申し込んで、ついていくという・・・

ミヒロ:せっかくのクルーズ旅が財布を取られてしまって、最初はどんな気持ちだったんですか?

由依ちゃん:ショックと言うより驚き・・・「お財布ないけどどうするの?」みたいな驚きですね(笑)

ミヒロ:悲しみはそんなにありませんでしたか?

由依ちゃん:悲しみはそんなにありませんでしたが、でも・・・驚き、衝撃。
NYに住んでいたので海外は慣れていて、絶対に大丈夫と思ってましたし、細心の注意を払っていたので「なんでだろう」っていう(笑)

ミヒロ:普通の旅行者の人だと、そこで落ち込みやすいのだけど、メンタリティーとしてはそういう感じにはならなかった?

由依ちゃん:でも30分くらいは落ち込みました(笑)
その後「悔しい!」でしたね。

ミヒロ:へぇ〜。
考え方のコツというか、どういうことを意識しているんですか?

由依ちゃん:そのときは「しょうがない」ですね。
「落ち込んでたらもったいない」というのと、不幸中の幸いが結構あったので。

パスポートはあった、とか、友人と一緒に行っていたから「カードは2枚あるから、貸してあげれるよ」とか、クルーズなので先に料金を払っていて船の中はほとんどのものが無料・・・ということもありましたし。

お財布を失くしたことで、ミヒロさんやWakanaさんとも仲良くなれました・・・仲良くなれたというか、お金を貸してもらえました(笑)、それがあったので他のメンバーからも「どうなの?お金すられたの?」という感じで仲良くなれました。

ミヒロ:今のお話を聞くと『どうしようもないことはただ受けとめるだけ』ということと、『良くないなということが起きても、その中で良いことは何かな?』って考えるんですね?

由依ちゃん:そうですね。あと、『自分にとってそうするべきことがあったから、これが起きるんだ』という風に思います。

ミヒロ:なるほど、なるほど。
そのように考えるようになったのはいつからですか?

由依ちゃん:結構小さいときからなんですけど・・・

ミヒロ:え?小さいときから???

由依ちゃん:本当に体現できるようになったのは、大人になってからですけど、小さなときからお母さんに「起こる物事には意味があるから、どういう意味か考えなさい」って言われて育ったんですよ。

ミヒロ:へぇ〜。そういう教育なんだ。いいね!

由依ちゃん:だからそれがずっと頭にあって、「なんでこれが起こった?もしかしたら反省すべきことがあるのかも」や「良いことにつながっているかもしれない」ということを考える癖はついています。

でもさすがに、「とは言え、なんでこんなことがわたしに起こらなきゃいけないんだ?」と思っていた時期も長いんですけど、大人になるにつれて、それが変わりました。

ミヒロ:小さいときからの考え方、お母さんたちから教えてもらったことが大きいんですね。

由依ちゃん:そうですね。そう言われてましたね。

ミヒロ:ちなみに、他にも母の教えは何かあります?

由依ちゃん:母の教えは・・・関西人に多いんですけど、「何でそれがやりたいのか?」「何で欲しいのか?」みたいなことを自分で考えなさい、と。
うちは特にそうだったんですけど。

「みんなと一緒」「あの子がやってるからしたい」「あの子が持ってるから欲しい」みたいなことは該当しないんです。
「そこに自分の意志はないのか?」みたいな(笑)
「よそはよそ、うちはうち」みたいなことは関西人に多いと思います。

ミヒロ:「なぜか?」という問いを、自分にする機会が結構あったんですね?

由依ちゃん:ありましたねー。それでプレゼンして。

ミヒロ:家で?

由依ちゃん:そうです(笑)
うちは結構、何でもやらせてくれて、何でも買ってくれたんですけど、『自分の言葉で表せれたら』買ってもらえるし、やってもらえるという家庭でしたね。

ミヒロ:自分の意見を持つとか、伝えるということも、小さい頃からやってきたことなんですね?

由依ちゃん:そうです。

ミヒロ:そのことと、NYに行ったことは関連があったりするんですか?

由依ちゃん:あると思います。わたしは奈良県で生まれ育ったんですけど、そういう家庭で育っているので、自分の意見は言うし、自信もある子だったんです。

そうすると小さい田舎だったので、先輩たちにイジメられたり、本当にどつかれたり、しばかれたりしてたんですけど・・・

ミヒロ:へー、理由は?

由依ちゃん:理由は生意気だから(笑)
親が、お友達の多い人だったんです。奈良県なんですけど、京都や大阪の友人がやって来る、その子どもも、お兄ちゃんやお姉ちゃんもいっぱいいる状態で育ちました。

大阪や京都の人はお洒落なので、髪を染めたり、いち早くルーズソックス履いたりして真似してたんで、奈良では目立って先輩に怒られたりしてましたね。

ミヒロ:なるほど。ちょっと窮屈に感じてたんですね。

由依ちゃん:すごく窮屈でした。
窮屈だったんで「どうしても奈良から出たい」と言って、私立の大阪の高校に行ったんです。

大阪の高校はイジメたりすることはなかったんですけど、校則が厳しかったんです。お嬢様が行くような学校だったので、髪は絶対染めてはダメ、メイクをしてはダメ、スカートの長さも決まっている・・・

当時の大阪はスカートが長いスケバンみたいなものが流行っていたので、普通は「スカートは長くしなさい」って言われるところを、わたし達は「短くしなさい」って言われていたんです(笑)

でも、それでも窮屈だと思うことが続いて、「もう少し広い世界を見たいな」と思って、東京の大学に行ったんです。

当時は、関西から東京の大学に推薦ってなかったんです。
関西にもいっぱい良い大学があるから、ほぼほぼまわりは関西の大学に行くんです。

だからわたしは、一般入試とセンター試験で東京の大学に行きました。
青学に行きたかったんですけど、すごく難しくて受からなかったんですよ。

それで第二志望の駒大に行ったんですけど、駒大は関西からの推薦がなかっただけで、推薦でみんな、エスカレーター式に勉強せずに来てる方がほとんどで、しかも渋谷から3駅、大学の裏には大きな公園もあるから、遊び倒していて(笑)

わたし一生懸命勉強して来たのに・・・大多数が流されるんですよ。
なのでわたしも遊んでたんですけど、「こんなために来たんじゃないけどなぁ」という気持ちが積み重なって、「だったら早く仕事したいな」と思って、大学を辞めることにしたんです。

中退して、アパレルの企業ワールドさんに入って、池袋の店舗で売ることからやってたんですけど、もうあと1年したら みんな就活してちゃんとした企業に入っていく・・・でもわたしは服を売ることで頑張ろう!と思い、入って3ヶ月目位から、個人売上1位を基本的にずっとキープしていました。

でも、出世は年功序列で。
「わたしが服を売っているのに、何も売っていないあの人が出世していく」みたいな(笑)

ミヒロ:なるほど。何かと窮屈だね(笑)

由依ちゃん:それで、「実力主義のところに行きたい!」、場所が池袋だったので、当時から外人さんのお客さんが多く、「日本の人には売れるけれど、英語を喋れないから海外から来る人には売れない。だから英語を喋りたい!」、それと「ファッションでいつまでも服を売っていてもしょうがないから専門スキルを身に付けたい!」、デザイナーかバイヤーになるのか・・・

この3つが揃うところと言ったらNYかな?と思って。

ミヒロ:そこで普通NYって思いつく?(笑)
何でNYがポンと出てきたんですか?

由依ちゃん:友人が何人かNYに行っていたから、ということもありますし、海外でファッションが学べると言ったら、NYかロンドンか、フランスくらいしか思い浮かばなくて。

でもフランスはフランス語だから論外で、英語をイギリスかNYかのどちらかで学ぼうか迷ったんですけど、ロンドンは旅行で行ったことがあったんですよ。
それで、そんなに自分にマッチしてなかったことを思い出して。

あと、「ヨーロッパにあるものは、NYには何でもあるよ」と誰かが言ってたんです。それでNYに行こうと思いました。

2. 手段ではなく、目的を目指そう!

ミヒロ:そのタイミングのときには、海外は何回か行ってたんですか?

由依ちゃん:何回か行ってました。

ミヒロ:ぼくが大学のときのNYは、なんかすごく遠い国みたいな・・・何故かと言うと、大学を出るまでずっと山形にいて、東京にもほとんど行ったことがなくて、海外にも行ったことがなかったんです。

ぼくにはすごく遠い世界だったんですけど、そのときのNYって由依ちゃんにとっては結構近いところでした?

由依ちゃん:うーん・・・でも、長期で海外に行くことはなかったんで、物理的にはそんなに遠いという気持ちはなかったんですけど、気持ち的にはすごく遠いし、寂しいなぁって思ってましたね。

本当に向こうに着いてから2ヶ月くらいは、毎日泣いてました。

ミヒロ:へぇ、そうなんだ!!!
何週間も泣いた経験というのは、それまではあったんですか?

由依ちゃん:あ、でも、東京に上京したときも寂しがりだったんで、大学1年生のときはピーピー泣きましたし、週末毎に関西に帰ってました。

ミヒロ:そう・・・
NYに行って、どんなことをしたんですか?

由依ちゃん:まずは語学学校に入ったんですよ。本当は半年の予定だったんですけど、実際2年ちょっといたんですけど。

半年間のホームステイを契約してたんですが、殺気立っているお婆ちゃんの家だったんです。英語も全然分からないときだったので、すごく怒られているのは分かるんですが、何を言われているのか分からないくてイヤで、1週間で辞めて・・・

ミヒロ:え?

由依ちゃん:絶えられなかったんですよ、本当に。
それで不動産屋を探して、ルームシェアをする人を探して、日本人と韓国人とインド人でシェアすることにしたんです。

語学学校は、ランク分けでクラスが決まるんですけど、わたしの英語レベルの教室に行ったら日本人が何人かいて、彼女たちに「NYにどれくらいいるの?」と聞いたら、半年とか1年って言っていて・・・

それを聞いて、半年〜1年でわたしと同じレベルなんだ、ここに居ても英語は伸びないぞと思って、早々に英語じゃなくて、もうまずファッションを始められるようにしようと思って。
あと数ヶ月しかないNY期間だからと動きましたね。

ミヒロ:そこがポイントのような気がして、目的と手段があったときに、みんな手段を目的にするんですね。今の話で言うと、ファッションを学びたい目的、そのためには英語という手段が必要、だから英語を学ぼうなんだけど、今の話だと本来の目的を目指そう!ってことですよね。

由依ちゃん:そうです。

3. 素直で、行動が早いのはすごく前進する要素

ミヒロ:そして、ファッションを学び始めた?

由依ちゃん:いろいろ探していたら、さすがにファッションでどうこうって見つからなくて、どうしよう・・・と思いまして。2,3ヶ月くらい経ったんですよ、語学学校だけに通っているだけの時間が。それで焦っていろいろ調べていたら、現地の日本人大学生向けに、マイナビさんが主催している就活セミナーを見つけたんです。

そこに行ってみて、200人くらい集まっていたんですけど、そこでスピーカーをしていた方がわたしの師匠なんですが、すごく面白くて、「こんなカッコイイおじさんに出会いたかったな」みたいな人だったので、講演が終わった後に彼を掴まえて、「こんなことをしにNYに来たんですけど、どうしたらいいですか?」と聞いたら、「ファッションの中でも、PRっていう仕事をしたらいいよ」と言って下さって。

PRって何か分からなかったんですけど、彼が言うからには面白い仕事なんだろうなと思って、帰ってネットで「ファッション PR」と検索して、50社くらいメールを送ったんです。

そうしたら1社、日本人の女性がやっているファッションのPRライターを探していて、誘ってもらえることになったんです。

ミヒロ:へぇ〜。素直なのと、行動が早いね。

由依ちゃん:行動早いです(笑)

ミヒロ:素直で、行動が早いのはすごく前進する要素なんだと思います。

由依ちゃん:そうですね。

ミヒロ:それで、その仕事をし始めたんですか?

由依ちゃん:そうなんです。

ミヒロ:NY滞在中は、PRをずっとやっていたんですか?

由依ちゃん:それと、めっちゃいっぱい仕事してたんです。
それがまず最初なんですけど、ファッション業界って狭いんで、PRと言ってもわたしがやりたいPRじゃなかったんですね。

結構、つながりだけがすべてだったりとか、誰が権力を持っているからどうのこうの・・・だったんで、違うことをやりたいなと思って、日本人のクリエイターさん達のPRを手伝わせてもらったりとか、現地の情報誌でライターをさせてもらったりとか、友達の不動産のマネジメントを手伝ったりとか、日本食屋さんでバイトしたりもしました・・・

ミヒロ:いろいろやる中の、これはやろう!とか、これはやらないとか、基準はあったんですか?

由依ちゃん:そのときは、いただけるチャンスは全部やろうと思ってました。
あとは、学校に行ってなかったんですけど、お金を払わないとキープができないので、3ヶ月に1回くらい20万円くらいを払うために稼がないといけないというのもありました。

半年分の貯金しか持ってきていなかったから・・・
結局2年いることになったので、そのときはお金が底をついてましたから。

両親に話してお金を送ってもらうことは簡単ですが、NYまで来たし、これは自立するために来てる訳だから「頼らない」と決めてものすごく働きました。

でも、全部楽しかったですよ。

ミヒロ:2年間は、そのような いろんなチャレンジをして終わったんですか?

由依ちゃん:そうですね、チャレンジしまくって。

ミヒロ:それで帰国したんですか?

由依ちゃん:ビザも5年出てたんで、3年くらい居れたんですけど、帰ってきた理由は、師匠とか日本人の経営者さんにすごくよくしてもらっていたんです。彼等は、日本人がビジネスできないところから切り開いてきてくださったので、すごくサポートしてくれるんですよ。

当時、22,3歳のわたしのまわりの男の子たちが向こうで起業していて、「もう会社持ってるよ」みたいな人がいたり、個人で働いている人もいっぱいいて、若いのにすごいなというのはあるんですけど、『先輩経営者さん達がサポートしてくれるからできてるんじゃないか』という考えがあって、わたしもこのまま乗っかっていたら、日本に帰ったときに自分は実力があるのか?と言われたら、ないんじゃないか、と思ったんです。

日本に帰って、また日本でのPRは違うからほぼゼロからのスタートになるときに、「まだわたし、日本でのPRがゼロなんで教えてください」といえる年齢のうちに帰ろうって思いました。

ミヒロ:それが何歳のとき?

由依ちゃん:24歳で帰りました。

ミヒロ:それは名残惜しかったですか?

由依ちゃん:名残惜しかったです!帰りの飛行機はずっと泣いてました。

ミヒロ:来るときも泣いて、帰りも泣いたんだ(笑)
でも、結構な決断ですね。そこにいたらうまくいきそうな気がするじゃないですか。

由依ちゃん:ですね。でも、実力じゃないからと思いましたね。

ミヒロ:その思いはどこからくるんですか?

由依ちゃん:多分、そのときから経営者になりたかったんですよ。
うちの親、男親族が経営者なんです。
お父さんも、お父さんのお父さんも、お母さんのお父さんも、お母さんの弟も。

それぞれお金は持っていて成功していたんですが、四者四様で、うまく成功しているなと思う人もいれば、うちのお父さんはお祖父ちゃんからの会社を引き継いだけれど、1回潰しちゃったりだとか、お母さんのお父さんは大成功したけれど、借金返せなくて自殺しちゃったりとか、いろんな経営者の形を見てきたので、自分はどこかで彼等の無念を晴らしたいという気持ちがありまして・・・

経営していることを楽しく感じられるような経営者になっていきたいなと言う気持ちが漠然とあったんです。それはどうしたらいいのか分からないんですけど、ちゃんと自分で実力をつけないとそこには行けないと思ってきました。

ミヒロ:経営者になりたかったから、そのチャレンジを自分の力で試したい?

由依ちゃん:はい。

 
▼インタビューは後半はこちら
過去の関わり合い、培った・磨いたスキルが今の自分を後押しする

 

itty selection Inc. CEO
上村 由依さんも登壇予定!

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

Filed Under: 自分探し, 仕事, ライフスタイル, 旅 Tagged With: PR, NY, 証拠, 行動, 素直, ライフスタイル

他人と『少し』違うことをしよう

2019年9月6日

人と同じことをしているとき、人は安心します。
でも、それでは自分を選んでもらう理由をつくり出すことができません。

人と違うことは、不安が生まれることではなく「価値」を生むこと。

ちょっとした「違い」を重ねていくことで、
「あなたらしさ」を発揮していきましょう。

1. 差別化を図る

あるときから、東京ではコーチがどんどん誕生していました。
あるセミナーに行くと、参加者がコーチだらけということもありました。

これだけの人数がいるのならば、コーチの差別化が必要になります。
そこでぼくは、自分なりのコーチのポジションをつくるために、
ブランド化しようと考えました。

自分に問いかけたしつもんは次の通りです。

「<差別化を図ること>と<自分のファンやお客様を育てること>
この両方を同時に実現できることはないだろうか?」

その答えが「メルマガ」でした。
これがメルマガ「魔法の質問」を配信することになったきっかけです。

2. 好きなことを他の人ができないくらいやり続けること

メルマガを差別化する手段として利用することにし、
同時にいくつかのルールを決めました。

1つは、魔法の質問というブランドネームを使って発信していくということ。
もう1つは、毎日配信すること。

これを行っている人は他にはいなかったので、差別化でき始めたのです。

思い立ってスタートしたのは2004年の元旦です。
ただ、メルマガを始めたはいいものの、読者がいません。

でも1人はいます。
それは、ぼく自身です。

ぼくのメルマガのスタイルは、
しつもんを配信して読者に答えてもらうというもの。

最初の頃は、自分でしつもんをつくり、自分に配信し、自分で答える、
まずはそこから始めました。

メルマガを始めて9年以上経ちますが、
ここまで続いている人も他にはほとんどいなくなりました。

小さな差別化の積み重ねが、
「あなたしかいない」という大きな差別化になるのです。

最初は差別化できなくても、
好きなことを他の人ができないくらいやり続けることだけで、
大きな違いを生むことができるのです。

魔法の質問
どんな差別化を図りますか?

Filed Under: 自分探し, 仕事, Uncategorized Tagged With: 安心, 人と違うこと, 差別化, メルマガ, 大きな違い

人間的魅力を高める3つの方法

2019年9月3日

魅力的な、
人を惹きつける自分になるためには、何ができるでしょうか?


知ることができれば、行動できます。
いまからできることを、積み重ねていきましょう。

1. 経験に投資する

人との関わりをつくっていくうえで、投資はとても重要です。
投資といっても、株や不動産のことではありません。

能力と経験に投資する、
つまり自分自身に投資をすることが大事です。

経験には2つの投資方法があります。


(1)深める投資 → より専門的に磨く


たとえば、質問家の私の場合、
能力と経験は「質問力」ということになります。

ドイツに質問力のことを学べる学校があると知ったら、
そこに行くことにお金を使います。

そうすると、
より専門性が磨かれて深く語れるようになる。

「質問」×「ドイツ」×「学校」
という組み合わせにより差別化され、スペシャルな存在になります。


(2)広める投資 → 浅く、たくさんのことを体験する

たとえば私は以前、
小さい飛行機の操縦をしたことがあります。

別にパイロットになろうとしたのではなく、
「面白いかも」
「話のネタになるかも」
と思ってのことでした。

その後、その体験からの学びを、
さまざまな場で伝えることになりました。


そんなふうに、
浅くてかまわないので、いろいろな体験をしてみる。

普段はしたことがないことに挑戦する、ということをしてみましょう。

浅い経験であっても、
人と話をした時に共通点が見つかりやすくなります。


「気球に乗ったことがある」とか、

「SUP(スタンドアップパドルボード)をしたことがある」とか、

旅先でちょっと体験してみた、
ということで十分です。


広める投資、
つまり、
いろいろな体験をすることが重要な理由は他にもあります。

なぜなら経験がない人は、
知識があっても魅力はないからです。

いくら学んで知識だけを身につけても、
人間的な面白みはない、ということです。

人は、面白い人にしかつながろうとしません。

そうでないと、
いいコミュニティができていかないのです。


これからの時代は、
「いかに経験している人なのか」が価値になっていきます。

知識ならば
ネットでいくらでも得られる時代ですから、
「それ、知ってる」とか「それ、学んだことがある」
というだけでは、魅力的ではありません。

だからこそ
人が興味を持ち、つながりたいと思う経験に投資していくことが大事です。

深めると広める、どちらの経験も必要です。
バランスよくおこないましょう。

そうすることで、
より魅力ある人になっていきます。

経験にお金を使うことは、消費ではありません。

リターンが返ってくる投資です。
ぜひ、経験に投資していってみてください。

魔法の質問
どんな経験に投資しますか?

2. 相手に興味をもって質問をする

関わり合いとは、
人と人との関係性をつくっていくことです。

人と関係性をつくっていくときに大事なことは、
自分が話すのではなく、相手の話を聞くということです。

では、話を聞く時に何をすればいいのか?

それが「質問」です。

関係性をつくるのに、質問は非常に大切な要素です。

なぜなら人は、
話したいことを話したいからです。

人は自分が話したいことを話し、
それを聞いてくれる人に対して「この人、いい人だな」と感じるのです。

「自分の話を聞いてほしい」「話をしたい」と思っている人に対して、
あなた自身が話をする必要はありません。

適切な質問をして
相手から話を引き出してあげれば、いい関係性が生まれます。

では、どんな質問をすればいいのかといえば、
「関心をもった疑問」です。

人は、関心を持てないと質問ができません。

ではどうすれば関心が持てるのか?
関心の持ち方には、2種類あります。

人に関心を持つか、
ものごとに関心を持つかです。

「その人」に興味があれば、
単純に関心があるので、どんどん質問が出てきますが、
「別にこの人には興味ないな」
という状態だと質問はしにくいでしょう。

一方、その人には興味はないけれど、
その人がやっている「ものごと」や「活動」には興味はある
という状態もあります。

そう考えると、
それほど興味がない人に対しても質問しやすくなります。

質問するときには、2つのコツがあります。

(1)自分で答えを用意しない
(2)相手の答えを受け止める

自分で答えを用意していると、
相手に対して誘導のようになってしまいます。

相手は自由に答えにくくなります。
答えを決めつけることも避けてください。

最初は難しいかもしれませんが、
答えを用意せず、答えを決めつけず、
「ああ、そうなんだ」と、相手の答えを受け止めて聞いてあげることをします。

質問力を高めるには、
人に質問する前に、自分がいい質問に答えてみることが効果的です。

自分で自分に質問ができない人は、
相手にもいい質問ができないからです。

自問自答とは、自分との対話であり、
その対話力がないと、相手との対話や質問ができないのです。

ですから、まずは自分に質問をして、
それにこたえていくと質問力がついていきます。

そのときは、自分にいい質問をしてあげてください。

自分に尋問や詰問をしても効果がありません。


私が運営している「魔法の質問」のホームページには、
数千問の質問があるので活用してみてください。

(魔法の質問ホームページhttp://shitsumon.jp/)



日常のなかで質問力を磨く訓練法があります。
人と会う時に実践できる方法です。

たとえばAさんという人と会う、というとき、
事前に関心を持った質問を10個考え、簡単なリストにします。

そして、
インターネットを活用したり、
Aさんを知っている方に協力してもらって、事前にAさんについて調べます。

答えがわかったものは、リストに答えを書き込んでしまいます。

そして質問のリストから削除し、
新たに質問を増やして、全部で10個の状態にします。


事前に質問を10個用意しておくと、
話が途切れることがありません。

どんどん話を聞くことができる、おすすめの方法です。

魔法の質問
相手のどんなところに関心がありますか?

3. その場に120パーセント集中する

ご縁を深めていこうというとき、
あなたには不安があるかもしれません。


「一度つくったご縁は、
ずっと深め続けなければいけない」

「10人だったら10のつながりがある、
100人だったら100のつながりがある。
それをずっとやっていくのでは、大変だ!」

こう思うのではないでしょうか。

でも、本当に重要なのは、
「目の前の人と会っている、その場」なのです。

つまり、
深く関わり合うことを続けていく必要はなく、
その場でだけでいいのです。

ずっと関わり続けなくても、かまいません。

具体的には
「数年後に連絡したときに、快く対応してくれる」
という関係性が築ければ、それでOKです。


たとえば、
仕事で新たな事業を始める際に、
「ここ数年連絡をとっていないけど、彼に話を聞くと参考になりそうだ」
と思った人がいたときに、すぐに連絡がつく、というつながりです。

そのために重要なことは、
会っている時、その場に120%のエネルギーで関わっているかどうかです。

これは、どの人との関係でも常に意識していきます。

「いまの自分は、この人の役にたっているかな?」

「さらにこの人のためになることは何だろう?」

と、自分に質問しながら関わってみてください。

そのときに意識したいのは、
自分のために、時間を人から奪わないということです。

じつは、
自分の話をするということも、相手の時間を奪うことになります。

それが相手の欲しがっている情報であればよいのですが、
ただ自分が話したいだけのことはしてはいけません。

「でも、それだと人と話しても自分が満たされることがない」
と思うかもしれません。

人から満たしてもらうのではなくて、
自分で自分を満たすことが大事なのです。

自分を満たす、
ということに関しては、
「人付き合いがうまくいくための4つの極意」の
“シャンパンタワーの法則 ” で触れたとおりです。

まずは自分自身を満たしたうえで、
人と会うときには、相手に120%のエネルギーを注ぐことをしていきましょう。

魔法の質問
今に集中するために、どんな意識を持ちますか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。

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人間って、間違ったりする。最終的に『温かさ』を感じられたら。

2019年9月2日

高校1年で人生を変える「カッコイイ!」を見つけて40年以上、
まっしぐらに、ひたむきに、丁寧に、ブレずにデザインと歩んだ道のり。

そこには、時代の先端も、世の中の仕組みも、注いだ時間も情熱も、
貢献も、感謝も、愛も、温かさも人間臭さもあった!

見出したのは、 作り手の楽しみ、コミュニケーションの醍醐味、
気づく人しか気づかない爆発的な共有感。

デザインに生きるHicoさんからの「ワクワク!!!」のエネルギーを
存分に味わえるインタビューです。

後半は、デザインから少し距離を置くことで、更に気づきを在り方にもデザインにも生かして輝くHicoさんの体験を語ってくださいます。

高橋 宏比公
GRAFICO DESIGN inc.
取締役 YELL 代表 Art Director / Graphic Designer
https://www.behance.net/grafico_design

  
▼インタビューは前半はこちら
説明じゃなく、お客さまが未来や夢を描けるようなエッセンスが大事。高橋 宏比公さんインタビュー

1. 高1からデザインにまっしぐら。そんなぼくがデザインから遠ざかっている自分が見えたとき

マツダミヒロ(以下、ミヒロ):自分のデザイン事務所をつくることになったのはいつ頃?

高橋 宏比公(以下、Hicoさん):札幌に帰ってきて、しばらくは東京にも行ってました。サラリーマンをやりながら3年間、代理店を通じて顔をどんどん広げていったんです。

そうして3年くらいしたところで、札幌で就職した会社の社長が「高橋くん、もうそろそろ1人でどうだ?」と言ってくださり、「1年ください。1年でぼくもいろいろと準備しますので」ということで、もう1年その会社でお世話になって、35歳でしたかね・・・自分で会社を立ち上げてやるようになりましたね。

東京にいた頃も、札幌に帰ってきてからもそうですけど、ぼくらの仕事って割と朝10時くらいから始まって、夜中の3時4時って当たり前の世界なんですけど、イヤで(笑)

ミヒロ:そうですね。

Hicoさん:それがイヤだったので、ぼくは会社つくって20年間くらい、徹夜っていうのは多分2回くらいしかないです。あとは終電か、それでも1時、2時くらいになったときは、タクシーで帰ってます。徹夜はしたくなかったので、極力やらなかったですね。

ミヒロ:それからどんな気持ちの変化があって今に至るんですか?

Hicoさん:最初にお話しましたが、高校1年の1学期でデザインに興味を持って、ずっとまっしぐらだったわけですよ。しかも、やりたい仕事にほぼほぼ巡り会い、やらせていただいて。

最初に百貨店をやったせいか、百貨店って基本的に休みがないので、デザインプロダクションはもちろん休みはあるんですけども、ぼくは土曜も日曜も出ていて、出ていると電話がかかってきたりするので、受けて仕事をやって・・・そういうことに慣れていたので、50歳過ぎるまでは土曜も日曜も事務所に行っていたんですね。

そのくらい好きで好きで。

休みの日で何も仕事がない日でも、デザインの本を読んだり、書籍を見て勉強をしたりしていて。ただ、自分のオリジナルの作品を作ることはしなくて。

それはいちばん最初に勤めた会社で、自分のデザインを好きなように作っていると、社長から「君、それ仕事か?」って聞かれて、「デザインの勉強をしたいと思って、自分で作っていました」と答えると、(社長)「君、それもいいんだけど、そんな時間があったらギャラリーに行くのもいいと思うし、さっきお昼食べたばかりだろ?昼寝するのもいいぞ」と言う社長だったんですよ。

『夢』の話をしてくださった社長なんですけど。
それがずっと身についてしまって、自分のオリジナルの作品を作るっていうことはしなかったんですね。なので、休みの日に会社に出たとしても、本を読んだり、書体(フォント)の勉強をして覚えたり、ひとりでも多くカメラマンの作風や名前を覚えたりして、雑誌から知識を入れることに専念してたんですが・・・

50歳過ぎてからでしょうか・・・休みの日に会社に行っても、デザインの本とかを読んでいない自分がいたんですね。小説を読んだりとか、昼寝は昔からしてたんですけれど昼寝をしたりとか。既にネットはありましたから、ネットでいろいろ見たりとか。

ちょっとデザインから遠ざかっている自分が見えたんです。
「あれ?」と思って。あんなにデザインが好きだったのに、どうしたんだろう?・・・そう思うと、「確かにデザインに対する想いが熱くないよね?最近」という気持ちに気づきました。

ある日、専門学校時代の友達と飲んでいたときに、「最近そうなんだよね」という話をしたんです。そうすると友達が「テクノ(Hicoさんのニックネーム)さ、仕事やり過ぎたんじゃない?休んだらいいんじゃないか?」と言ったんですね。

その友達は、お子さんが専門学校を卒業して「就職したくない」と言い出したときに「いいんじゃない」と受けとめた、と。でも今は、自分の好きにやってるそうなんです。そして「テクノもさ、休んだらいいんじゃないか?しばらく」という話をされて・・・

その話をされた途端、涙がぽろぽろぽろぽろと出てきていて。

なんかおかしい、なんかおかしい、と思って、それで初めて本屋に行って、自己啓発ですか・・・そのコーナーに行くようになるんです。

いちばん最初に手に取った本が、書家の武田双雲さんの本で、その本を買って読むと、『貢献』とか、『感謝』って言葉がたくさん出てくるんですよ。そのときが52歳くらいでしたかね・・・

ぼくの人生の中で、『貢献』とか、『感謝』ってまったくなかったんですよ。

ミヒロ:へぇ〜。

Hicoさん:それまでどちらかと言うと、仲間のグラフィックデザイナーもいますけども、そういうデザイナーよりも自分の方が勝っていると思いながら、自分のお尻に火を点けて「俺が1番だ、俺が1番だ」と思いながらやっていた方だったんです。「まわりの奴はバカだ」と言いながらやってましたから(笑)

友達や仲間を全然必要としませんでしたし、もっと言うと、人と接するのは仕事か、仕事の調整。クライアント以外は、人と接すること自体疎ましい感じでした。

実家にいた幼い頃に、親から『貢献』、『感謝』という言葉を聞いた記憶もないですし、もっと言うと『愛』、そのような言葉はまったくぼくの人生になかったんですよ。

それを教えてくれたのが武田双雲さんの本で、またそれも「知らなかった」と思ったときに、ぽろぽろぽろぽろと涙が出てきて、「ぼくには何ができるんだろうか?」と思い、まだ絵は描きませんでしたけども、それまでやっていたデザインという技術、職種を足がかりにするならば、絵本はできるかな?と考えました。

これは「魔法の質問」で、ことはカード受講の東京での食事会のときに、ミヒロさんにも少し話しましたけど、絵本とかの世界もあるなぁとしばらくは思っていたんですね。

そんなことを思いながら徐々に気持ちを立て直していって、デザインは継続しつつ、アドラー心理学も勉強し始めて。アドラー心理学は、他のフロイトやユングに比べると実践的な心理学としてハードルが低くて、すごく受け入れやすくて勉強しやすかったので、今でも一月に一回勉強会に続けて参加しているんです。

そんな勉強をしながら、本屋では自己啓発やコーチングのコーナーに行き続け、最初に「魔法の質問」に出会ったのは、札幌でコーチの仕事をされていて、魔法の質問カードマスタートレーナーでもある方がいて、その方から魔法の質問漢字カードを習ったことですね。

そのときに、自己啓発やコーチングの本を読んだときに出ていた、網様体賦活系や自分を高めていくようなメソッドを、ぼくは漢字カードにすごく感じることができ、「これは漢字なのに、そこから受けるぼくの気持ちのゆらぎや、印象の奥深さ、なんてすごいのだろう」と思って、まずは魔法の質問カードにハマりました。

それから魔法の質問のHPを見て、いろんなメソッドが他にもあることを知り、谷本あゆみさん(魔法の質問認定講師)が講座を開催していることも知りました。漢字カードを受けたときもそうですが、人の心を動かすというか、自分の分からなかった内面の気持ちが見えてくることを、問塾受講でも感じたので、「これはもっともっと勉強したい!」と思い、キッズインストラクター講座も受講しました。

そうしていくうちに、一個一個バラバラに講座受講するよりは?と考え始め、魔法の質問マスター講座が目に入り、それを受講すると質問の極意が分かるんだなと思って、そこから深入りしていくことになりました。

2. 『愛』や『感謝』、『貢献』を知り、「気づかれなくていい」スタンスに

ミヒロ:デザイン事務所を何十年間やっていたときと、『愛』や『感謝』、『貢献』を知ってからは、作るもののテイストは変わってきたんですか?

Hicoさん:コンピューターを使うようになってから、イメージが堅いものができるかな、型にはまったというか。

元々あったんですけど『ゆらぎ』だとか、『にじみ』、『もつれ』みたいなものを取り入れようと。

『愛』や『感謝』、『貢献』というものを分かってからは、尚更、人の気持ちというか、感情に訴えるというか、ヒューマンタッチと言ったらいいでしょうかね・・・気配というか、そういうものが ぼくが作る画面から出てほしいという気持ちは強くなりましたね。

封筒をにじませたりとか、太らせたりとか、手を加えないのであればフォントを0.5度傾けるとか。0.5度って誰も気がつかないんですよ。誰も気がつかないんですけども、気持ち悪いって思うときもあるんですね。

ミヒロ:ほう〜。

Hicoさん:それがやっぱり人間の何かをくすぐるかな、と。
あとは0.3ミリ下げたり、文字間を空けたり。そういうコンピューターや、ちゃんとしたものにはない『ゆらぎ』とか、『ユーモア』とか、人の感情をコソッと強く入れるようになりましたね。

ミヒロ:それはなんかすごく共感しますね。
不完全なものの方が完全であると思っていて、キチッ、カチッとしていると、嘘くさい感じがするんですよ。ぼくは今の話はすごくよく分かります。

Hicoさん:そうなんですよね。人間って、間違ったりするので。
しかも昔は、版下っていう手張りのものを作っていたじゃないですか。揃えるんですけども、慣れてくると定規も使わずに平行にものを貼っていったりできるんですけど、コンピューターは最初から真っ直ぐに文字が配置されるので、そこは敢えての4行あったら下から2行目を0.2度傾けてみたりだとか・・・誰も気がつかなくていいんです。

誰も気がつかなくていいんですけども、「なんか気持ち悪いな」とか、「なんか、なんか・・・だな」とか。

ミヒロ:それは気がついてほしいんですか?気がつかなくても全然OKなんですか?

Hicoさん:どちらでもOKです。
特に、コンテストに出すのであれば、割とみんなプロなので「あ!」と言ってくれたりするんですよ。でも、ここ最近は素人の方に直接やりとりして出すことが多いので、あまりそこは分かってもらえないんですけども、それはそれでいいんですよ。

たとえば、佐々木りんご園というところにロゴをお願いされたとして、佐々木という漢字を主体にロゴを考えていくんです。

ある時ぱっと閃いたのは、ゴシック体(書体)は真ん中がちょっと細くなって、左右や上下は太くなったりしているんです。そのフォルムとりんごの茎というか、ついているヘタのフォルムが似てるねっていうところに気づいて!

ゴシックの上は少し広がっていて普通は直線なんですが、ここをりんごの茎みたいにニョロっとへこませて、文字をただのゴシックで組めば、と。

佐々木さんに「これ、どうでしょうかね?」と見せると、最初はどこをイジっているか分からないと思うんです。だけど「佐々木さん、よく見てください。りんごありませんか?」と言うと、佐々木さんはりんごが見えるんですよ。

ミヒロ:ほぅ〜。なるほど、なるほど。

Hicoさん:「あ!これ、りんごですね!」って。
りんごであり、そこには佐々木という紛れもない自分の名前があるので、佐々木りんご園っていうのが、完璧にリンクしちゃうんです。

ミヒロ:なるほど!面白い!

Hicoさん:そんな感じです(笑)

ミヒロ:ぼくたちが名月荘の講座で(魔法の質問マスター講座)、最も伝えたいことのひとつとして、『人を喜ばせる』というワークがあるんですけど、それも今のHicoさんのデザインのエッセンスとすごく似ていて、「気づかれなくていい」っていうスタンスなんですよね。

そこがすごく重要な気がしていて、何かをやると、「もっと気づいてよ」「認めてよ」「知ってよ」「反応ちょうだいよ」って思うけども、そこは隠したままにして、「気づいた人が気づけばいいのよ」ってならないとダメですよね。

Hicoさん:仰る通り!
そこが我々作り手、やり手の楽しみでもあり、お互いのコミュニケーションの醍醐味でもあり、相手が気づいたときの、この爆発的な共有感というところにもつながり・・・このワクワクたるや!!!ですね。

ミヒロ:そうですよね。
なんかこっちから言うのって、ちょっと・・・なんて言うのかな・・・
面白くないっていうか、美しくないっていうか・・・ですよね。

3. 『ゆらぎ』や『にじみ』や『人間臭さ』、人間だものを意識したい

ミヒロ:魔法の質問のデザインをいろいろお願いしていく中で、Hicoさんがぼく達のデザインのお仕事するときに、意識していただいていることって、どんなことがあるんですか?

Hicoさん:先程お話させていただいたヒューマンタッチとか、人間臭さというのは、どこかに忍び込ませたいのはもちろんで、自分の中でより思っているのは、最終的に『温かさ』を感じたいな、というのはありますね。

ヒューマンタッチを意識しているので、着手点としては温かい方向におちるようにはなると思うんですけど、より他の仕事よりは、「魔法の質問」に関してそういうところを意識していますね。

ミヒロ:より人間っぽい・・・

Hicoさん:『ゆらぎ』や『にじみ』や『人間臭さ』、人間だものっていうところを意識していきたいかなって。

ミヒロ:Hicoさんとしては『人間』、『質問』、『デザイン』の3つのキーワードを想像したときに、どんなことを感じますか?

Hicoさん:『人間』、『質問』、『デザイン』・・・
あれですね。ビックリマーク『!』ですね。

ミヒロ:あ〜〜〜、なるほど!
クエスチョン『?』と言うより、ビックリマーク『!』。面白い!

Hicoさん:「あ、そうか!」っていう。

ミヒロ:今思ったのは、クエスチョンマーク『?』って、ちょっと曲がってるじゃないですか。それに気づいて、ぴゅっと、クエスチョン『?』がビックリマーク『!』になる過程がもしかしたら「魔法の質問」なのかもしれないですね。

Hicoさん:あー、カッコイイかもしれない〜!そうですね!
クエスチョン『?』がビックリマーク『!』になる、その方程式が「魔法の質問」のデザインなのかもしれないですね。

ミヒロ:なるほどね、なるほどね!
そういう意味では、Hicoさんに作ってもらったぼく達のデザインとして、みんなの心の中にビックリマーク『!』が生まれるといいですよ。

Hicoさん:はい。すごく嬉しいですね。
今までお手伝いさせていただいたいくつかを、今日、持ってきたんです。
これなんかは(LIFE TREE CARD↓)、手触りに人肌感です!

ミヒロ:これは確かに人肌感がある。

Hicoさん:そうなんですよ。
これは去年お手伝いさせていただいた「しつもんカンファレンス」↓

ミヒロ:これも人肌感があるよ。

Hicoさん:人肌バチバチです!
カンファレンス通信なんですが、本当はぼくの中ではこれがいいんです、これが正解なんです。(使い古した感の方が)

ミヒロ:あー、よく分かる、よく分かる。

Hicoさん:これがぼくの中での通信の完成形なんです。

ミヒロ:こういうことなんですよ。これにみんな気づいてくれたらいいなぁ。

Hicoさん:読めるとか、読めないとか、キレイとか、汚いとかじゃないんです。これはもう、何回も出して、開いて、閉じて、をここに至るまでに肌身離さず持っていたらなっちゃった!という・・・

ミヒロ:シャンパンタワーのイラストも大好評で!(上の写真)

Hicoさん:あぁ、嬉しいですね。
ここに『にじみ』だったり、『ゆらぎ』だったり。

ミヒロ:やっぱり『温かい』ですね。(しみじみ)
これからぼくも広めて行きますね。
そういう意味ではHicoさんに加わっていただいて、人間の『温かさ』が増しました!

Hicoさん:そう仰っていただいて、本当に嬉しいです!

ミヒロ:これからも一緒に、たくさんデザイン、アートワークをしていきたいんで、ぜひ、この記事をお読みの方も楽しみにしていただければと思います。
ありがとうございます。

Hicoさん:ありがとうございます。

 
▼インタビューは前半はこちら
説明じゃなく、お客さまが未来や夢を描けるようなエッセンスが大事。高橋 宏比公さんインタビュー

 
Art Director
Graphic Designerの
高橋 宏比公さんも登壇予定!

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

Filed Under: 自分探し, 仕事, ライフスタイル Tagged With: デザイン, 夢, アートディレクター, グラフィックデザイナー, 作品, マテリアル

説明じゃなく、お客さまが未来や夢を描けるようなエッセンスが大事。高橋 宏比公さんインタビュー

2019年9月1日

高校1年で人生を変える「カッコイイ!」を見つけて40年以上、
まっしぐらに、ひたむきに、丁寧に、ブレずにデザインと歩んだ道のり。

そこには、時代の先端も、世の中の仕組みも、注いだ時間も情熱も、
貢献も、感謝も、愛も、温かさも人間臭さもあった!

見出したのは、 作り手の楽しみ、コミュニケーションの醍醐味、
気づく人しか気づかない爆発的な共有感。

デザインに生きるHicoさんからの「ワクワク!!!」のエネルギーを
存分に味わえるインタビューです!

高橋 宏比公
GRAFICO DESIGN inc.
取締役 YELL 代表 Art Director / Graphic Designer
https://www.behance.net/grafico_design

  

1. きっかけは15歳のとき。「カッコイイ!」と思ったからデザイナーに

マツダミヒロ(以下、ミヒロ):hicoさんはデザインの仕事をはじめて、何年くらい経つんですか?

高橋 宏比公(以下、Hicoさん):仕事を初めてからですと、20歳からですから・・・37年目。
なんですが、デザイナーになろうと思ったのは、高校1年の、しかも1学期なんです。

ミヒロ:志したのが?

Hicoさん:中学を卒業して、高校に入学してすぐです!

ミヒロ:えー!!!

Hicoさん:高校1年の1学期の中間試験が終わってすぐに、デザイナーになるための手段を探し始めました。
当時ぼくはバンドをやっていたんですけど、バンドの先輩が札幌の専門学校に行ってデザインの勉強をしていると。これもまた縁ですよね。

専門学校と美術大学という選択肢があるという手段がすぐに見つかり、美術大学は大変なので、専門学校がいいんじゃないかって。お金払えば進学できますから(笑)

ミヒロ:なるほど(笑)

Hicoさん:楽な方を選んだのですが、そこからイラストレーションですとか、デザインの雑誌とかも目にするようになったので、基本はそこから始まっているんです。

ミヒロ:1年生の1学期に、そもそもデザイナーになろうというのは、何があってなったんですか?

Hicoさん:きっかけは、当時のPARCOのCM(コマーシャル)ですね。
「カッコイイーーー!」と思って。当時は山口はるみさんというエアブラシのイラストレーターの方のCMが流れてたんですけども、それがカッコイイと思って、グラフィックデザイナーになろうと思いました。

当時は音楽的にテクノポップスが流行っていて、プラスチックスというバンドがあって、そのメンバーに立花ハジメさんがいらっしゃって。
立花さんはグラフィックデザイナーでもあるので、自分たちのレコードジャケットも作っていらしたので、「これだ!」と思って!

バンドをやって、CMがカッコイイと思って、バンドとグラフィックを一緒にやっている方がいて、バチバチバチとピースがハマっていって、「これっきゃない!」と言うことで。

それをカウントすると、16歳にまだなってませんから、15歳にデザイナーになろうと思って、勉強し始めたので40年ぐらいですね。

ミヒロ:うーん、すごい!
なりたいと思った1年生のとき、まだ専門的な学校に行っていないその間は、デザインに関するどんな勉強とか、もしくはチャレンジをしたんですか?

Hicoさん:当時からイラストレーションという雑誌がありまして、永井さんや空山基さんというイラストレーターの方々がすごく頑張っていらして、もちろんPARCOの広告をやっていらした山口はるみさんも第一線で活躍されていて、そういう方々の情報を交えながら、イラストレーションの雑誌なので、そんなイラストレーターの方々の作品が使われている広告が紹介されていたり、

そのうちデザインの雑誌も出始めるようになって、それらを目にするようになり、専門学校進学前には西武百貨店のCI関係の本を、結構厚いんですけど、高校生の段階で手にして買ったりとか・・・もっぱら当時は本からの勉強でしたね。

ミヒロ:作品に触れるということをやったということですね。
広告作品だと見るとか。

Hicoさん:そうですね。インターネットはもちろんありませんでしたからね。
東京の一流の仕事を実際に見ることはできなかったので、雑誌でしたね。

ミヒロ:じゃあ、そのときはまだ作るという過程には至ってない?

Hicoさん:もう全然ですね。高校生だったから。
美術部に入っているわけでもなく、ただただ「デザインカッコイイ!」と思いながら、まだバンドもやっていた頃でしたね。

ミヒロ:その頃は、趣味でイラストを書いたりとか、そういうこともやってないんですか?

Hicoさん:まったくですね。

ミヒロ:まったくなんですか?

Hicoさん:ええ。当時イラストに関しては。
一昨年、しゅうしゅうの(仲間のニックネーム)問塾(質問の講座)を受けるまでは、自分で描くのはイヤだったんで。

ぼくはグラフィックデザイナーで、イラストレーターじゃない!って、線引大好き人間だったので。

ミヒロ:なるほど。

Hicoさん:コピーは、どうしてもコピーライターの原稿が上がってくるのが待ちきれなくて、自分で原稿書いてコピーを書いてプレゼンテーションはありましたけど、さすがにイラストレーションまで自分で、という気持ちにはならなかったので、描いたことはなかったですし、描いても自分の線がすごく嫌いで、やっぱり下手だなぁと思って。

しゅうしゅうの問塾を受けたときに「Hicoさん、何か発信したら?」ということで、「ブログとか1回やろうと思ったんだけども、長続きしなかったんですよね」という話をすると、しゅうしゅうに「グッとハードルを低くして、何でもありでやったらいいんじゃない?」ということを言ってもらえてすごく気が楽になって。

それで、写真でもいいし、イラストでもいいし、文章でもいいと思って始めたんですよ。下手でも何でもいいっていう、いわゆるタガが外れた状態になったんで描き始めたっていう・・・それが2年前ですよ。本当に。

ミヒロ:えー!それは驚きですね。
グラフィックデザインの話に戻ると、高校を卒業して専門学校に行ったってことなんですか?

Hicoさん:はい。

ミヒロ:そこで何年間ですか?

Hicoさん:2年間です。

ミヒロ:2年間学んで、その後どこに行ったんですか?

Hicoさん:そもそもがPARCOの広告、いわゆる流通ですね。ファッションビルの広告を見て「カッコイイ!」と思ったんで、専門学校で大好きだったグラフィックデザインを1等で卒業して、流通の仕事をやっている会社に就職しました。

ミヒロ:それは北海道だったんですか?

Hicoさん:いや、渋谷ですね。

ミヒロ:学校も東京?

Hicoさん:学校は北海道です。会社が札幌の仕事もやっている、渋谷の会社だったんです。

去年、バーバラ(フランス在住の画家)とミヒロさん達との仕事で、渋谷の桜丘町の坂を上がった所に行きましたよね、そのすぐ裏に事務所がありました。

そこで千葉のファッションビルの仕事をして、横浜の桜木町の駅ビルの仕事も新卒ですぐに任せていただきました。

ミヒロ:へー、すごい!

Hicoさん:桜木町の駅ビルなんですが、当時MM21という三菱地所の開発が始まろうとしていて、三菱地所の事務所側のビルの上にあり、そのビル自体も三菱地所のもので、みなとみらいの開発の前ぶれのときだったんですね。
みなとみらいの一角のラウンドマークの広告も、その会社はずっとやっていましたね。

ぼくはそのときは辞めていましたが、そのような会社に就職させていただいて、千葉のファッションビルと桜木町の駅ビルの仕事をやって1年半くらいしたところで、今度はその会社の札幌の事務所が、マルイ前と百貨店のリモデルをやると、ロゴも新しいものが出来てきたということで、「高橋くん、札幌を手伝ってきてくれ」と言われました。

実家のすぐ近くでしたし、それで転勤になってこっちに戻りました。

2. 「君に足りないものは何だと思う?」という問いの答えが、考えても分からなくて

ミヒロ:高校生のときに夢見た仕事を、専門学校で力を身につけて、実際にやった、その時期の感覚というのは、どういう感覚や感情だったんですか?

Hicoさん:学生のときも勉強はしてましたけども、やはり勉強した範疇にはない現場の感覚というものがありました。

いちばん最初の仕事のときに、会社の社長が「君に足りないものは何だと思う?」という問いをぼくにしてきたんですね。

考えても考えても分からなくて。
足の裏に汗をかくようなカタチで、何日間も悶々として。

でも、仕事の締切が迫ってきて、その答えが出ないと済ませてくれなかったので「分かりません」ということで、社長に謝りに行ったんですね。「教えてください」と。

「君に足りないものは夢だ」と社長は言いました。

ミヒロ:ほう〜、なるほど。

Hicoさん:「夢が足りない」って・・・確かに。

「多くの方は、広告というものを見て夢を見るんだ。君はそれを作らなきゃいけないんだ。君が夢を見ないで、その広告を見た人が夢を見ることができるか?」

ズキューン!ときて。
もうそこからですね・・・泣き笑いの人生(笑)

ミヒロ:じゃあ、その言われたときは、夢は持てなかったんですか?

Hicoさん:理詰めで「これがこうしてこうなるから、この背景はこうあるべきで、そこのモデルはこんな人がいいだろう。」でも、理詰めでいっても夢というものが分かっていないので、突き詰めるとそのモデルはぼくの好みなんです(笑)

一応、自分の中で筋道は立てて考えてはいるんですけど、夢だとかターゲットが分かっていないということなんですね。表現しなきゃいけないものが、最終的に分かっていないというところで作っているものなので、全部なし崩し的になるわけですよ。

『夢』というキーワードを教えていただいて、その仕事に見合ったコンセプトを捉えたときに、背景はこうで、モデルさんはこうこうこういうような人で、こういう洋服を着こなせる人がいいなということを、そのままクライアントにお話して、納得してもらえるようなロジックを組み立てられるようになったんですね。

そんなことを叩き込まれましたね。

ミヒロ:なるほどーーー!!!(しみじみ)
Hicoさんに『魔法の質問』のデザインを手伝っていただけるようになって、いろんな提案があるじゃないですか?
確かに、そう言われたら『夢』を感じるんですよ!

Hicoさん:そうですか、嬉しい!

ミヒロ:でも、「君は夢が足りない、夢が大事だ」と言われるじゃないですか、それですぐに『夢』って持てるものなんですか?

Hicoさん:ぼくの夢というよりは、何ていうんでしょう・・・
ぼくがこれから作ろうとしている広告を見た人たちが、「あ、素敵ね」って夢見られるようなものを作ることが『夢』なんです。

「君がやろうとしているこの仕事には夢がないんだ」と言うのは、企画書のラフというか絵みたいなものが、理詰めで「こうでこうでこうで・・・こうなってるよね、だから何?って話なんだよ」と。

「うわー、いいね!って思えないんだよ」と。

ぼくのフィルターを通した言葉で言うと、もしかしたらそれはグラフィックデザインはその仕事の魂なのかもしれません。
「君のこのデザインに欠けているのはそれなんだよ」と教わったような。

それまではきっと自分よがりだったと思うんです。
素人の人によくありがちな「自分はこれがいいと思っているんだけどな」と思って出して、プロフェッショナルが見ると、「だから何?」「何が言いたいんですか?」っていう・・・

ミヒロ:今の話はどんな仕事にも通じるような気がしていて、お客さまに理詰めで「こういう価値があるでしょ」っていう説明じゃなくて、お客さまが未来だったり、夢だったりを描けるようなエッセンスが大事だってことですね。

Hicoさん:そういうことですね。
このカップ(目の前の)の良いところも、それはそれで大切なんですけども、「このカップを持つと、なんか豊かになるよね」、「この黄色でね、波打ってるところが素敵じゃない?」・・・

これが素敵だと思えて、素敵だという価値があって、更に「実はこれはマイセンでね、こうこうこういう作り方をしていて、なかなか今では珍しい作り方なんだよ」というような別のストーリーが加わるとすごくパワーアップするじゃないですか。

ミヒロ:ストーリーでもあるんですね、必要なのは。

ミヒロ:今日会ったときに持ってきていただいた、『LIFE TREE CARD]』のCDジャケットは夢がありますね。

Hicoさん:はい・・・そうですね!『夢』ですね。

ミヒロ:『夢』ですね。
なんか、楽しく想像できる要素っていう感じですね。うん。

3. やったら必ず実際の作品になって、仕事になって、インクの匂いを嗅げて

ミヒロ:東京でデザインの仕事をして札幌に移って来て、その後はどうなったんですか?

Hicoさん:転勤でひと夏というお話だったんですけども、それが結局 百貨店1軒のリモデルが翌年始まって2年くらいかかったんですね。それが終わるまでやらせていただいて。

当時、新卒でその会社に入って、1年半後に転勤で札幌に戻されて、そこから2年くらい百貨店のリモデルに関わりましたから、23、4歳なんですね。

23、4歳なんですが、百貨店1軒の広告料たるやスゴいんですよ。各フロアで。
たとえば飲食の催事やなんだかんだ、イベントがあり、ハガキ出します、パンフレット作ります・・・それらがすべての各フロアで動いていくんですね。

そのディレクションを2年間でやることになり、たかだが23、4歳の若造が35〜40歳過ぎの大先輩デザイナー達に、ぼくが百貨店の売り場や販促で聞いてきた話をディレクションするわけですよ。

「今回のこの催しは、こういうところが肝なので、それを表現してくれないか」等、ざっくばらんに言うとそんな話をするんですね。

当時は系列会社の最高峰が伊勢丹新宿だったので、よく参考に出していたんですけど、「ちなみに伊勢丹さんではこんな表現をしてます」とか、そんな例をいくつか見せながら、「より良いものを作っていきましょう」と23、4歳の若造がオジサマ方に話し、もう一方では、百貨店の売り場や販促の方々に説明し、プレゼンテーションをする、それらを2年間やって、ディレクターという仕事を教えてもらえたんですね。

百貨店の次に、その隣に昔はファッションビルがあったんですね、今度はそこのディレクターをやれ、と言うことで、そこで3、4年くらいはいました。

なかなか東京に返してくれなかったので、「東京に行きたい」と話すと、「東京はいっぱいだから」と言う話だったので、「じゃ、辞めます」と。

そこで流通系の仕事は一回辞めました。

ミヒロ:へぇ〜。そして?

Hicoさん:そして東京に行って、これが2回目の東京ですね。
最初渋谷に就職して、札幌に転勤になって、また東京に行った。

その当時は一通りの仕事をやったつもりだったんですが、東京の一流のデザイナー会社というのは、流通よりも商品広告のデザイナーがいいわけですよ。

なので、ぼくがやってきた流通の仕事というのは、本当にごく一部の仕事なので、どこのプロダクションに行っても「高橋さんの力量は分かった。ぜひ今度は商品広告を見せてもらいたい」と、何処に行っても言われるんですね。

ミヒロ:へぇ〜。

Hicoさん:それで商品広告というものをやらないといけないんだなぁ、と理解し、商品広告をやっている会社の面接を受けようと探しました。

前の会社の撮影は全部東京でやっていたので、そのときにスタイリストやカメラマンに「今、仕事を探していて、どこかいいところはないでしょうか?」と伝えてもいて、その紹介からの会社が、当時、三菱自動車やシャンパンのヴーヴ・クリコ、JT日本たばこですとか・・・それらの商品広告らしい商品広告をやっている会社で、ちょうど「30歳くらいのディレクターを探している」ということだったので、ピッタリと条件にもハマり、そこで働くことになりました。

ぼくは、日立製作所と九州電力、カルティエ、ヴーヴ・クリコを任されたんですね。それらは自分の持つ仕事なんですが、会社としてもどんどんいろんな仕事が入ってくるので、それは会社の社長の名のもとに、社員全員で一緒になって仕事するんですけども、プレゼンテーションが多くて。

例えて言うと、車の広告、TOYOTAでも三菱でもどこでも同じなんですけど、車一台の広告がCMで放送されたり、雑誌広告になるまで、ほぼ1年くらい前から始まるんですね。

1年前から始まって、毎週 車のメーカーにプレゼンテーションするんです。
毎週、毎週、プレゼンテーションなんです。

そのプレゼンテーションの、一月のプレゼンテーションフィー、代理店から入ってくるお金が600万〜700万円するんです。
なので、ある意味その事務所は、実際の広告をやらなくてもその金額で食っていけるんです。

ぼくら社員としては、実際の仕事にならないプレゼンテーションなので、会社辞めて「自分の作品はこれです!」と言うときに、作品として出せないんですよ。

その会社に2、3年いて、自分の作品があまりできなかったんで「ヤバい」と思って、残るかどうしようか迷ったんですが、結局辞めて札幌に戻ってくるんですよ。

ミヒロ:へぇ〜。その札幌に戻ってきた理由は何ですか?

Hicoさん:百貨店とかの仕事をやっていたときに、やったら必ず実際の作品になって、仕事になって、インクの匂いを嗅げて・・・

東京にいると、多分どの大手プロダクションや代理店に行っても、プレゼンテーション、プレゼンテーションで、多くの会社がそれで仕事をゲットする・・・この流れが主流だったので、いずれにしてもプレゼンテーションはしないといけない。それは今の会社の延長線上だよね、と思って。

札幌に帰れば、実際の仕事、印刷、インクの匂いが嗅げる仕事がたくさん、たくさんできるんじゃないかと思って。

ミヒロ:現場にもっと近づきたいということですね。

Hicoさん:もちろんそうです。

しかもですね、東京にいて大きな仕事になると、たとえば大手車メーカーの仕事をやると、プレゼンテーションだけでも食べられるんですけど、そんなプレゼンテーションを一年間やってきて、「じゃあ、この案で行きましょう」というデッドラインのところで決まって、オーストラリアに行って撮影して、ポスターや雑誌広告も作るんですけど、何を作るかと言いますとポスターだとするとB3版くらいのサイズで一個プロトタイプを作るんです。雑誌広告もA4サイズのものでプロトタイプを作るんです。

以上終了!なんです。

ミヒロ:えー?そうなんですか?

Hicoさん:あとは広告代理店の使っている業者さんで、それを元にしていろんなサイズの雑誌にリサイズしていく。

ぼくのカルティエの仕事は、ぼくのところにカルティエのインターナショナルマニュアルというものがあって、ぼくがいろんな雑誌に合わせてカルティエの広告をリサイズしてやっていたんですけど、車なんかの大きなキャンペーンと言われている仕事は、グラフィックデザイナーの事務所がプロトタイプを作って以上終了!です。

だから立ち上がってすぐなんかは、本屋に行くと、この雑誌あの雑誌も自分がプロトタイプを作った雑誌広告なんですけど・・・でも自分が作ってないんですよ。

ミヒロ:なるほどねぇ。

Hicoさん:作った実感がないんですよ。

ミヒロ:でもデザイナーとしては、実感は欲しいですよねぇ。

Hicoさん:そうなんです。そうなんです。
ぼくは割と人一倍、使うインクだとか、使う紙の素材だとか、マテリアルって凝っていたんで、本当にこれが残念で残念で仕方ないのが東京にいた頃です。

すごく規模はデカくて、派手な仕事なんですけども、なんて言ったらいいんでしょう・・・やった感じがしないというか、実感が持てないというか。
それが東京でしたね。

 
▼インタビューは後半はこちら
人間って、間違ったりする。最終的に『温かさ』を感じられたら。

 
Art Director
Graphic Designerの
高橋 宏比公さんも登壇予定!

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

Filed Under: 自分探し, 仕事, ライフスタイル Tagged With: アートディレクター, グラフィックデザイナー, 作品, マテリアル, デザイン, 夢

人間関係をつなぐ法則と資源

2019年8月31日

すべてのコミュニティは、
1対1のコミュニケーションが
集積された集団です。

1対1の関わり方として、
「関わり合うということ」
を考えてみましょう。

1. 人間関係は、広めるものではなく深めるもの

ぼくは、関わり合いの中で
大切にするべき心がけを
「ご縁の法則」として
伝えています。

ご縁の法則の本質は、
「ご縁は、広めるのではなく、
深めるもの」
ということです。


なぜ、深めることが
必要なのでしょうか?

それは少ない人数でも、
結果的に多くの人と
つながることができるからです。


たとえば、
1000人アプローチしたい、
1万人とご縁をつなぎたい
と思っても、
なかなかすぐに
できるものではありません。

でも、誰でも
アプローチできるように
なる方法があります。

それは
「自分ひとりですべてをやらない」
ということです。

他の人とのつながりを活用して、
自分のつながりにしていくことで、
驚くほどの人数と
つながることができます。

そのプロセスで重要なポイントが
「広めるのではなく、深める」
なのです。


あなたは、Facebookを
使っていますか?

「Facebookでランダムなユーザーを
2人ピックアップしたときに、
平均で4.7人のお友達を介すると、
その人とその人がつながる」
というデーターが、
Facebook社とミラノ大学の研究で
発表されました。

ということは、
つながりをたどってゆくと、
地球中のほとんどの人と会える。

しかも、何百回もつながりを
介するのではなくて、
約5人を介するだけで
つながってしまうのです。


たとえばAさんとのご縁を
深めてゆくと、
Aさんは自分がよく知っている
大切な友人であるあなたを、
ほかの友人に紹介しやすくなります。

深い関係になったから、
「この人はこんなことをしたい。
だったらあの友人を紹介しよう」
ということが起こるのです。

ですから、
広めるよりも、
深めていくことに
フォーカスをしていきましょう。

これが「ご縁の法則」です。


ご縁というのは、
関わり合い次第で
いくらでもつくれます。

ただし逆に言えば、
待っていてもできません。

自分から動いていくからこそ、
ご縁ができるということを
知っておいてください。

ご縁ができるには
「3つのステップ」があります。


ステップ1 「個と個がある」
 → まだ何もない状態。


ステップ2 「関係性ができる」
 → 声をかける、関わり合う


ステップ3 「絆ができる」
 → もっと深いエンゲージメントになる


誰がやっても、
この3つのステップは
変わりません。

そして、
さらに重要なことが
あります。

ご縁とは、
「信用」
だということです。

信用はお金では買えません。

「信用でお金を得ること」
は、結果的にはできますが、
「信用をお金で買うこと」
はできません。

そして、
「お金で信用を買ってくること」
はできませんが、
「信用を構築するために、
お金をかけること」
はできます。

この違いを意識してください。

人との関わり合いに
時間と手をかける、
そしてお金をかけていくことが、
「ご縁の法則」を
促進してゆくためのポイントです。

お金を求めるのではなく、
「信用」をつくることを
大事にしてください。

魔法の質問
信用をつくるために、 どんな関わり方ができますか?

2. ご縁をつくる4つの資源

ご縁をつくっていくにあたっての
リソース、つまり「資源」
についてご説明します。

「ファン」、「お金」、
「時間」、「能力と経験」、
この4つを使うと
ご縁ができやすい、
というものです。


(1)ファン
   → つながりをつくることが
     コミュニティへの一歩


ファンというのは、
あなたの読者やお客様や
あなたを応援してくれる人です。

これがご縁をつくる力となる、
重要な要素です。

ファンがたくさんいる人は、
どんな人とも
ご縁をつくっていけます。

ですから、
いまはまだ
自分には難しいと思う人も、
あわてずにファンをつくる
(つながりをつくる)ことから
始めていきましょう。

これがコミュニティづくりの
第一歩です。


(2)お金
   → お金を使って
     関係性を築くこともできる


「お金で信用は買えない」ですが
「お金を使うことで
関係性をつくる」
ことはできます。

自分が相手の商品を買って
お客になることや、
お客様の喜ぶようなことに
お金を使うということです。

私は毎回ではないのですが、
購入していただく商品を、
原価以下で提供したり、
お客様でもないのに
無料でギフトを配ったり
ということもしています。

ですから、
お金もリソースのひとつです。

ただ、無理せずできる範囲で
使ってみましょう。


(3)時間
   → 最も簡単に活用できるもの


時間は一番簡単に
活用できるものです。

なぜなら、
誰でも平等に
持っているものだからです。

メールで書けば1分で済むのに、
手紙を30分かけて書いてみる。
プレゼントを郵送すれば済むのに、
渡すだけのために
数時間かけ持って行ってみる。

そんなことも、
時間を使えばできます。

また、もっと大事なことは、
相手の時間を奪ってしまう
「時間泥棒」をしないということです。

うまくいっている人の行動を
見てみましょう。

うまくいっている人ほど、
時間の使い方を大切にしています。

時間を奪われるのが嫌いなので、
時間を奪われないように
大事にするような
関わり方をしているのです。

お金もないし、
ファンもまだいない、
という人でも
時間ならあるはずです。

その人との関係性を
つくっていくのに、
時間をかけていく、
手間とエネルギーを
かけていくことを
してみてください。


(4)能力と経験
   →自分に質問をして、
    見つけ出そう。


あなたは
「自分には能力も
経験もない」
と思っていませんか?

それは正しくありません。
隠れているだけであって、
能力と経験は
誰にも必ず存在しています。

ですから、
見つけ出すことが必要です。

いままで、
あなたが時間と
お金をかけてきたものが
能力と経験になっています。

「いままで
時間をかけてきたことは
何だろう?」

「いままで
お金をかけてきたことは
何だろう?」

と自分に
質問をしてみてください。

つまり、これまで
自分が何を体験してきたか、
何を学んだり
何を磨いたりしてきたか、
という部分が
能力と経験になります。

いままでの自分を振り返り、
リソースに気づくと、
「それは魅力的だね」
と、ご縁がつながることも
多いのです。

自分の能力や経験を
振り返って、
洗い出すという作業を
してみましょう。

たとえば、
思い返してみると、
小学生のときに
絵のコンクールで
症状を何回かもらった、
という経験が
あるかもしれません。

もしかしたら、
そこからデザインや
色彩があなたの
能力であることが
見つかるかもしれません。



以上が4つのリソースです。

ファン、お金、
時間、能力と経験。

あなたには、
どの資源がありますか?

どれを増やして
いきたいでしょうか?

魔法の質問
ファン、お金、時間、能力と経験。
現時点で持っているものは何ですか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。

Filed Under: 自分探し, 恋愛, お金, 仕事 Tagged With: 関わり合い, ご縁の法則, 信用, 資源, コミュニティ, 人間関係

『コミュニティがビジネスに必要な理由』しつもんカンファレンス2018

2019年8月29日

【コミュニティがビジネスに必要な理由】
集客いらず×きずな×未来の対価

これからの時代は自分でコミュニティを持つことが、
ビジネスをしていく上でも不可欠になってきます。

コミュニティをもつことで、集客にも困らなくなり、
1人で悩むこともなくなるでしょう。さらに1人では到底できなかったことを
みんなで実現していくことができます。

でも、コミュニティはお金では買えません。

いいコミュニティを創るには、どんなことから始めればいいのか?
自分らしいコミュニティとはどんなものなのか?

コミュニティは誰でもできるもの。
このセッションをあなたのコミュニティをつくるきっかけにしてください。

2018年9月30日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション3C

▼登壇者情報
スピーカー/
高田 洋平(通称:ヤスシ)
高田プロデュース室/おうえんフェス主催/コミュニティプロデューサー
https://peraichi.com/landing_pages/view/takadakikakushitsu

内藤 勲
webコンサルタント
https://naitoisao.com/

トダ アキラ
戦略・マーケティングコンサルタント/TOKYO WINE PARTY代表
ENGLISH CAMP代表/LIFE DESIGN LAB 代表/株式会社 旅工房 社外取締役
http://lifedesign-lab.jp/

質問家/
細野 ゆーじ
クランツ株式会社 代表取締役
http://ameblo.jp/hsn-uz/

1. 関わりすぎない、囲い込まない

細野 ゆーじ(以下、細野):「コミュニティがビジネスに必要な理由」ということで、今日この3名のスピーカーの方に来ていただきました。質問家をします、細野ゆーじです。よろしくお願いいたします。

では、皆さんに簡単に自己紹介をしていただきたいと思います。
(高田(ヤスシ)を見ながら)、では、そこの赤い服の方から(笑)。

高田 洋平(以下、高田(ヤスシ)): こんにちは。初めまして。ワクワクコミュニティプロデューサーの”ヤスシ”と申します。よろしくお願いします(笑)。

普段は渋谷で7番組ぐらいラジオのプロデュースをしています。そのそれぞれがコミュニティになっていて、お客さんと出演者と全員がコミュニティで、「みんなでつくりあげるラジオ」みたいなことをやっています。

あとは「おうえんフェス」という、この(今日着ている)Tシャツなんですけど、全国で1,200人くらい集まるイベントをして、マツダミヒロさんにも昨年登壇していただきました。この「おうえんフェス」も1つのコミュニティになっております。”すべて関わるところが全部コミュニティ”になっているのかな、と思っているところです。

私自身は「心躍り狂う社会」ということで、1人ひとり、やりたいことにチャレンジしていけるような人が増えていけばいいと思っていて、そのためには、「金よりもコネが必要だ!」と。

「取りあえず仲間さえいれば何でもできる!」ということで、「みんながそういうコミュニティをつくれるようになったらいいな」と思い、活動をしております。よろしくお願いします。

内藤 勲(以下、内藤): 内藤 勲です。よろしくお願いします。僕は鎌倉から来ました。僕は今、ブログやSNSなど自分のメディアを使って、「自分のファンをつくろう」ということを伝えています。

ファンをつくるって、それが1つのコミュニティだと僕は思っているんですね。そのファンっていうのは芸能人とか有名人じゃなくても、今は1人ひとりが発信できる時代なので、誰でも自分のコミュニティがつくれます。そういう構築のセミナーやコンサルをしています。今日はよろしくお願いします。

トダ アキラ(以下、トダ): トダと申します。主に東京の都内でワインのイベントをやっています。「ワイン会」っていうのをやっているんですけど、ワインをみんなで勉強するような会ではなくて、「ワインを飲みながら友だちをたくさんつくる会」っていうのをやってるんですね。小さいものは30人くらい、大きいものになると100人くらいのものを今、月間20回弱ぐらいやっていて。

会場・細野:ほぉ~。

トダ:もうすぐ1年で1万人参加するくらいの規模になるものです。
ワイン会のコンセプトと言うか、サブタイトルは「人と人とがゆるくつながる自由で気軽なワインパーティー」です。がっちりしたコミュニティじゃないんですけど、「ゆるいつながりの人が10,000人ぐらいいる」みたいな、そういうことをやっています。よろしくお願いします。

細野:「コミュニティがビジネスに必要だなー」というのは聞いていらっしゃる皆さんもおわかりだと思うんですけど、三人三様でいろんな形のコミュニティを持ってると思うんですね。

今どのようなコミュニティを持っているのか、をまず簡単に教えていただきたいのと、なぜそれがビジネスにつながっているのか、ざっくりでいいのでお話いただけたらと思います。

高田(ヤスシ):私が意識しているのは、すべてのコミュニティにおいて共通の目標を先につけちゃうということです。コミュニティと言いながらも、それぞれ1つのプロジェクト単位と言うか、チームになっているのが特徴です。

ラジオもそれぞれの番組でコンセプトが違っていて、「ママ夢ラジオ」とか、「起業家つながレイディオ」とか、「スピラジ」(スピリチュアルなラジオ)とか、それぞれのメンバーが集まって、みんなで「こんな番組作ろうぜ!」みたいな感じでやるんですよ。

なので、もちろんその関わり方は濃淡があるんですけど、超ガッツリやりたい人もいれば、「出る時だけ出ます!」みたいな人もいて、それは全然オッケーなんです。でも「こういうことは大事にしようぜ!」とか「こういう番組作ろうぜ!」みたいな、共通の目的とか目標があって、そのプロジェクトのために動いています。

なので、「来てー」とか言わなくても、勝手に「じゃ、お茶しよう!」とか「打ち合わせしよう!」って集まるんです。ラジオってどんだけ何もしなくても、月に1回は放送日が来るんですよ 。

内藤:なんか、いつも盛り上がってる感じですよね(笑)。

高田(ヤスシ):なんかいつも勝手に盛り上がって、みんなでわいわいやってるんで。

細野:じゃあ、そのコミュニティは、(ヤスシは)つくっただけで関わってないの? 

高田(ヤスシ):関わってない(笑)。つくって、任せる。
あ~だから~、関わりすぎると、なんか自分の……

細野:いい言葉ですね。関わりすぎ、ない、んですね。

高田(ヤスシ):そう。関わりすぎちゃうと”自分の色”が出ちゃうんで。
なるべく”色”は出さない。”口”は出さない。放置プレイですね。

細野:なるほど。わかりました。ありがとうございます。
(内藤に向かって) 内藤さん。

内藤: 僕は“何とかコミュニティ”みたいなのは特に持っていなくて、そういうコミュニティをつくろうという意識もあまりないんです。

たとえば「ブログの読者」も僕のコミュニティの1つだと思ってるし、「メルマガの読者」も僕のコミュニティの1つだと思っています。どれもゆるい感じで出入り自由だと思っていて、ガッチリした”囲い込み”的なものは苦手なので、ゆるく、「来るものは来てもらって、出ていく人はご自由に」という感じでやっていますね。

細野:内藤さん自身のコミュニティはそういうゆるい感じじゃないですか。実際にお仕事のコンサルでは「ファンをつくろう」ってやっていますよね。そういう人たちに対してもゆるいんですか? 

内藤:そうですね。囲い込んだりガツガツ売り込んだりはしないですね。

細野:「こういうふうにしなさいよー」ではなくて? 

内藤:本人がやりたければ選択肢の1つとしてあると思うんですけど、「あれこれこうしなさい」ということは言わないし、僕の講座に来てくれる人は、僕のやり方が好きで来てくれるので、その教え方は同意してくれる人が多いかなと思います。

”コミュニティは場づくり”ですよね。

細野:そうですね。場を提供する感じですよね。じゃあトダさんは? 

トダ:はい。私はですね、コミュニティやってる人たちはコミュニティに入ってるっていう感覚はないんですよ。規模的な話をすると、メールアドレスが20,000件くらいあって、 Facebook のページのいいねは27,000件くらい、その人たちはこちらから情報を発信すると届く人たちですね。

で、この人たちは参加者で、この人たちを呼んでワインのイベントをやっているんですけど、実は僕の知らないところで、ここのワインのイベントで会った人たちが自分たちで勝手に飲みに行ってるんですよ。

”子コミュニティ”みたいになっていて、知らない間につながっているというのがあリます。もう1こ、子じゃないんですけど、この10,000人ぐらいの中からボランティアをやってくれる人たちが200人ぐらいいて、会の運営を、その人たちがボランティアでやってくれるんですね。

その代わり当日ワインをただで飲めるというメリットはつけています。……というように3重構造くらいになっています。

内藤:そういうのは勝手に(ボランティアに)なってる感じですか? お願いしてとかじゃなくて。

トダ:ボランティアは一応 Web サイトで募ってるんです。
それも積極的にやってるんじゃなくて、 Web サイトの一番下にちっちゃく〔メンバー募集〕って言うリンクがあって、そこを見つけた人が入ってきてボランティアの一員になる。で、参加者が飲みに行くのは勝手に飲みに行ってるだけ。

しかも誰もボクを呼んでくれないんです(笑)。

高田(ヤスシ):あの~ちょっと聞いていいですか?ワイン会って儲かるんですか?ワイン会を開くこと自体が、開き続けること自体が”キャッシュポイント”みたいな感じなんですか? 

トダ:ワイン会を開くところがキャッシュポイントです。

高田(ヤスシ):人が来れば来るほど利益になるっていうことですか? 

トダ:そうですね。……それも”からくり”があって。 
誰か1人でワイン飲みに行って、お腹いっぱいになるまで食べて、ワイン10種類飲んだら、多分15,000円とか20,000円とかかかるんですよ。

トダ:それを僕のところに来ると、立食のブッフェの料理で、ワインもみんなでシェアするので、8,000円ぐらいで飲み食いできちゃう。しかも10人ぐらいの人と知り合える。

それで8,000円とか8,800円って値付けしてるんですけど、こちらの仕入れからすると、僕、酒屋の免許持ってるので、ワインを安く仕入れて、レストランに交渉して、食事も普段レストランが通常でやっている営業よりも安くしてもらって、原価を抑えて、その差額を利益にしているということです。

高田(ヤスシ):なるほど!ちょっと皆さん!(会場に向かって)ワイン会、やりましょうよ!

全員:会場:(大笑い)

2. 「個人ブランドを立てる」か「サービスを立てる」か

高田(ヤスシ):(トダに向かって)ワイン会のお客さんは、みんなトダさんのこと知ってるんですか? 

トダ:会ったことがある人もいれば、Webで僕の写真を見ただけという人もいます。

高田(ヤスシ):じゃあたとえば、トダさんを好きな人が集まってるというわけではないんですか? 

トダ:僕のこと好きなのは”5%”ぐらいです(笑)。

高田(ヤスシ):(内藤に向かって)内藤さん!(トダさん)ファンづくりできてないですよ!

内藤:(トダさんの)ファンができたらさらにいいですね。

トダ:これ僕のセオリーなんですけど、コミュニティをつくるときに「個人ブランドを立てる」やり方と、「サービスのブランドを立てる」やり方の二通りあると思うんです。

僕の場合は後者を選んでいて、僕のワイン会は「TOKYO WINE PARTY」って言うんですけど、そのWebサイトに「ゆるくみんなで楽しみましょう」って書いて、それに共感した人が集まってきています。

高田(ヤスシ):なるほど!「TOKYO WINE PARTY」のファンづくりをしている!

トダ:「TOKYO WINE PARTY」のファンづくりをしています。

高田(ヤスシ):それってつまり、毎回トダさんが行かなくても(ワイン会は)回るっていうことですよね。

トダ:僕は最近は1回も行ってないです。

全員・会場:え~っ!

内藤:でも利益は全部集まってくるんですか? 

トダ:利益は、僕のところに入ってきたものの15%だけ、マーケティングを手伝ってくれる人に渡しています。

高田(ヤスシ):トダさんはいつからワイン会をやってるんですか? 

トダ:10年前です。

細野:お~結構やってるんですね。

トダ:10年前は月1回とか2ヶ月に1回という頻度だったんですけど……

細野:その頃はどうでしたか? 

トダ:10年前、最初は自分の知り合いだけ誘ってたんですね。その時は完全に自分の友だちオンリーだったんですけど、3年ぐらいしたところで、「これは自分の友だちだけでやっていたら絶対に広がらないな」って思って、一般に開放してちゃんとWebサイトもつくって運営していこうと思いました。そこからガラッと切り替えて、今は友だちはほとんど来てないです。

細野:その3年後にガラッと切り替えるまでは、”ビジネス”をやってないんですよね? 

トダ:友だちでも利益はすごいありました。むしろ友だちのときの方が利益は出ていました。

細野:じゃあ最初から成功してたっていうことですよね、ワイン会に関しては。 

トダ:初めてやったときに80人ぐらい来て、それで……

細野:え!友だちが80人もいるの!

トダ:僕、10年前は独身で、合コンで知り合った男女の名前が携帯電話で1,000人分入ってたんですけど……

全員・会場:(どよめき)え~~~っ!

高田(ヤスシ):それはすごいモテたからいっぱい知ってるのか、モテなくてたくさん合コンに行ってたからか知っているのか(笑)。

トダ:後者です。後者。

会場:(笑)

高田(ヤスシ):なかなか80人は来ないですよね……

トダ:当時はメール配信のソフトも使ってなくて、夜、バーで座って1,000人のリストに1人ひとりメールを打ってたんです。1,000人じゃないですね、500人ぐらいだと思うんですけど。

内藤:500人でもすごいですよね。

トダ:携帯メールで、しかもカスタマイズしてたんですよ。
「最近どうですか?」とか「こないだ○○って言ってたけど、その後どうですか?」とかメールを1人ひとりに。そうするとコンバージョンが多分2,3割になるんですね。20~30%のコンバージョンになるんで、100人ぐらいに送れば20~30人集まるみたいな感じです。

高田(ヤスシ):「こいつ、いつもワイン会ばっか誘ってくるな」って思われたり、友だちがいなくなったとか、そういうのないんですか? 

トダ:いや、あると思いますよ。独身だったので、女性の、なんかこの友だちとこの友だちが仲良かったんだけど、この友だちは僕と仲悪くなって、こっちの女の子にはワイン会の案内送らないでください、とかいろいろ。

高田(ヤスシ):なるほどなー、面白い!

トダ:今もメール送るたびに何人か離脱していきます。

3. 自分を出すと「濃いファン」が残る

高田(ヤスシ):内藤さんはメルマガやってて、解除されることはないんですか? 

内藤:解除めちゃありますね。毎回毎回ありますよ。

高田(ヤスシ):でもファンだから、(メルマガに)登録するんじゃないんですか? 

内藤:ファンの中でも”度合い”ってあると思うんですよ。だから濃いファンはやっぱり解除せずに残ってくれるし、浅いファンとか薄いつながりの人は、どんどん解除されるので、むしろ解除された方がコミュニティが濃くなっていくんじゃないかなって思っています。むしろ解除された方がいいです。

細野:本当のファンしか残ってこないって感じですね。

内藤:そうですそうです。だから集めるだけじゃなくて、ふるいにかけるじゃないですけど……

細野:はいはいはい。勝手にふるいにかかっていくと。

内藤:(ファンを)濃くしていくということは必要なんじゃないかな~。

高田(ヤスシ):じゃあ聞いちゃっていいですか? 

内藤さんってアメブロのブログのカスタマイズをやってるんですよ。それでアメブロが削除されたり、メルマガに切り替えたりしてるじゃないですか。でもその度に数は減ったかもしれないけど、濃いファンは残り続けてるということですか? 

内藤:……と思います。あの~僕は最初アメブロのカスタマイズ屋さんをしていて、ノウハウを売るということばっかりやってたんですよ。ブログも「ノウハウ」や「カスタマイズの仕方」で、教科書みたいなブログをつくってたんです。

その時は(ノウハウの)ファンをつくることが大事だと思って、自分をあまり出さなかったんですよ。そしたらライバルグループがどんどん出てきて、僕を経由してそっちに行くんですね。

同じカスタマイズ商品も安い方から買うっていう状況になってきて、これは「いいものを出すだけじゃだめなんだな」って気づいたんです。それで「ファンになってもらうことが大事だ」ということで、自分を出すようにしたんです。

さっきの、「ファンづくりは2つある」、個人ブランドを立てるか、サービスを立てるかと言う話で、前者(個人ブランド)の方を僕はそのとき取ったんですけど、そのあとアメブロのアカウントを削除されてしまったんです。

細野:へぇ~。

トダ:なんで削除されたんですか? 

内藤:商用利用はダメということと、あと通報されたんです。それで僕はアメブロの商品自体は失ったんですけど、それでもその後もお客さんになってくれる人がいたので、(自分の)ファンづくりやコミュニティができていたから、その後もずっと来てくれた人がいるのかなって思います。

当然アメブロのカスタマイズが目当てだった人は離れていったかもしれないですが、僕の出している他の(サービス)もいい、ということで来てくれる人もいました。

トダ:その「個人ブランド」を立てていくときに発信内容も変えたんですか? 

内藤:そうですね。自分のキャラを出すというか、人柄を伝えるようにしたり、自分がどんな人かというのを出すようにしてきました。

トダ:コンテンツも変えたんですか? カスタマイズの内容や仕方じゃなくて、マインド的な話をしだしたとか? 

内藤:(マインド的な話)も、もちろん増やしました。コンテンツ自体は大事なので、それはそれでしっかり出すようにしていました。

4. 「価値観」に人が集まる仕組みをつくる

高田(ヤスシ):そういう意味では「TOKYO WINE PARTY」は人柄が出せないじゃないですか? 

トダ:いや、これがまた、僕出したいんですよ、本当は(笑)。
僕、ブログ書くのスーパーめんどくさがりで、書けてないだけなんですよ。本当は”主催者ブログ”っていって、1週間に1回ぐらい書けたらなって思ってるんですよ。

内藤:すごくいいと思いますね~。

トダ:本当はやりたいんです。

高田(ヤスシ):でも、そういうことができてなくても、人が集まってコミュニティができているっていいですよね。

トダ:そうですね。なので、今はもしかしたら、さっきおっしゃったカスタマイズのやり方を見に来ている人たちの集まりになっているかもしれないので、もうちょっとその”価値観”を出していって、その”価値観”に、人が集まってくるという仕組みにしたらもっといいかなと思ってます。

内藤:そうですね。そうしないと真似する人が増えてきますよね。そうなったときに差別化できなかったり、安いからって選ばれていくと、コミュニティの人の数が減ったりするんじゃないかと思います。

トダさんがワイン会に参加していなくても、「主催者の人がこういう考えでやってる」とか、トダさんの人柄が出れば、それを目当てに来る人が増えるんじゃないかなと思うんですね。

トダ:(内藤に向かっておじぎをしながら)ありがとうございます。

細野:(この中で)いちばん長くコミュニティを継続されてるのは……? 

高田(ヤスシ):(トダさんを見て)10年ですよね。

細野:10年か。10年。なんかそんなに苦労なく続いてる感じですよね。
継続させるためにこういうことをしているとか、何か考えながらやっていることはありますか? 

トダ:”クオリティ”だけは下げないように。
ワイン会を真似する人たちは増えてきたんですけど、その人たちの中でも常に”トップのクオリティ”を出していくというのと、昨年 Webサイトにちょっとお金をかけて全面リニューアルして、中身もいいし見た目もいいっていう風にしました。

細野:それ(クオリティ)は、Webサイトにちゃんと出せてる? 

トダ:はい、出せています。利益の一部を投資しました。そうなると中身と見た目なんですよ。そこにさっき話していた”価値観”みたいなものが入ると、もう、サイトだなって。

高田(ヤスシ):トダさんがいなくて クオリティを保つってすごい難しいなと思っちゃうんですけど、気をつけていることってありますか? 
自分がいなくても、「会」としていい感じにするために。

トダ:2つあって、1つは誰がやっても同じようなクオリティが出せるような、「シンプルなオペレーション」にしてるんです。もう1つは「ルールを決めている」んです。

たとえばワインだったら10種類出すとか、1本千何百円以上のワインにするとか、この会場は何人以上は受付をしない、という風に決めていて、それを守っているとそれほどガタガタになることはないんです。

高田(ヤスシ):ちなみに交流会のプログラムはどんな感じなんですか?
「はい!飲んでくださーい」、「お疲れ様でしたー」みたいな感じなんですか? 

トダ:はい、そうですそうです。何もやらない。最初の5分間だけ3~4人でグループつくってちょっと話してもらって、そうするともう場が温まるので、乾杯して、あとは最後まで何もやらないです。

高田(ヤスシ):じゃあ司会の人も特に何もやらない。MC(司会) の力量に問われるとかそういうこともなく……? 

トダ:司会に僕が言ってるのは「何も喋らないでください」って言ってるんです。「お客さんはワインを飲みに来てるんだから、司会の話を聞きたいわけじゃない。だから、司会の話はなるべく短くしてほしい」と。

内藤:そのスタイルは最初からですか? 

トダ:はい。最初からですね。

高田(ヤスシ):すごい!

私がコミュニティをつくるときに意識してるのは、1対1の関係なんです。たとえばここが私のコミュニティだとしたら、みんな私のことを知ってるわけですよ。ほとんどの人がね。

そうなったときに、「1対多」っていうのはなるべくしたくなくて、交流会だったら全部の人を横につなげまくるとか、紹介しまくるみたいなことをやってるんです。それを自分がいなくて、「司会は喋るな、あとよろしく」みたいな感じでできてるってすごい。

トダ:台本が書いてあって、みんな同じことを言ってるだけだから。

高田(ヤスシ):だから主催に”色”がないんですよね? 

トダ:そうです。それやっちゃうと広がっていかなくなっちゃうんで。個人の力量に依存しちゃうので。

高田(ヤスシ):う~~~ん。(沈黙)……(しょんぼり)……
「マネします」。(沈黙)

細野:……(あれ? )急に終わっちゃった? 

会場:(大笑い)

5. 自分が参加する立場として心地いい場を提供する

内藤:(トダに向かって)いろいろ試行錯誤があって、どんどんどんどん削っていって、そういうシンプルな進行になったのかなって最初思ったんですけど、最初からそれで……? 

トダ:それでいくと歴史があって、自分でパーティーを始める前からいろんなイベントとかパーティーに出かけてたんですよ。よくゲームやったり、バイオリン弾く人が出てきたりしますよね。

”バイオリン”とかそういうのが始まるたんびに、「せっかくここで話してたのに、こっち見てなきゃいけない」という時間が自分はすごくイヤで、だからイベントごとはやらないんです。

内藤:「自分が参加する立場として心地いい場を提供した」という感じですね。

高田(ヤスシ):ついつい主催してるとね、”バイオリン”とかね(笑)やんなきゃいけないような気がして、そういうの用意してあげたら、この人たち喜ぶだろうとか思っちゃいがちですけど。

内藤:結構迷惑だったりしますよね。

細野:そこで差別化しようとして、勘違いしますよね。

高田(ヤスシ):そういう意味では内藤さんもコミュニティづくりというか、講座をしているときに気をつけていることはありますか? 生徒との距離感とか。

内藤:距離感……距離感……。あの~、やっぱりなるべく”対等な関係づくり”というのは意識するようにしてます。

高田(ヤスシ):先生と生徒とかじゃなくて? 

内藤:先生って呼ばれたくないですよ。たとえばメールでも「内藤先生」って書かれると「先生やめてください」って書くんです。

上下関係や、教える教わるっていう立場があるかもしれないんですけど、どっちかが従うとか命令するっていう位置づけはしたくないんですよね。そうすると”囲い込み”になるので、僕はそれがイヤなんです。

自分がどこかのコミュニティに参加して、そうなったら自分がイヤだし、だから”対等な関係”をいつもつくろうという意識はありますね。自分のお客さんのことをちゃんと尊重する、ということを心がけています。

細野:今日(会場で)聞いている人たちって、実際すでにコミュニティを持っている人もいるでしょうし、これからつくりたいなって思ってる人もいると思うんですね。

両方の話を聞きましょうか。

まずはこれからコミュニティをつくりたい人に向けてお聞きします。
コミュニティもさっき言ったように、「一緒にビジネスをやる仲間としてのコミュニティ」という考え方もあるし、私のファンとか、私のやっているコンテンツのファンとして、「ゆくゆくはお客さんになるというファンのコミュニティ」と2通りあると思うんです。

その辺をつくっていくにはどうしたらいいかとか、私はこういうことから始めたんだけどみたいな、自分がやったことを言ってもらった方がいいかな。

……え~ヤスシ君から、短めに(笑)

高田(ヤスシ):まずは、”たったひとりの仲間を集めること”から。

「こんなことやろうぜ!」っていう人と(手を)握ること、そして情報は、1人ひとり注ぐみたいなイメージ。いきなり20人バンっと集めるっていうのは難しいので、ちょっとずつちょっとずつコア(中心)を広げていくということを意識します。

2人いればコミュニティなので、「こんなことやったら楽しい!」とか、「こんなことやろうぜ!」っていう人をまず1人、できれば好きな人がいい。そういう人がいれば、動き出すんじゃないかなっていう気はします。

細野:実際それって、いつ頃どんな感じで……? 

高田(ヤスシ):たとえば、「おうえんフェス」っていうイベントをやったんですけど。

それは私が1,800人の会場とキングコング西野さんの予定だけ抑えて、「あと、どうしよう? 」、「俺はどうすればいいんだ? 」みたいなときに、「ペライチ」っていう会社の山下さんとご飯を食べていて、「こういうことやりたいんだけど一緒にやるか!」っていうあたりで、コンセプトなり、ビジョンなり、大事にしたいことを決めた上でスタートしました。

それで、人数を広げようと思うと、いかに情報を拡散するかみたいなことを思いがちなんですけど、どちらかと言うと私は、”広げるよりも深める”みたいなイメージで、実際に山下さんが1回投稿をシェアするよりも、山下さんが100人にメールを送るほうが、結果的に人が集まるんですよ。

だからその、”関係性”ですね。「絶対これやろうぜ!」みたいな”強いつながり”をまずつくること、っていうのが大事だったのかな、という気がします。

トダ:そのコンセプトとかビジョンというのはどんな感じにしたんですか? 

高田(ヤスシ):私が「1人ひとりが心躍り狂う社会」というのをやりたくて、1人ひとりがもっとチャレンジできる文化や場所をつくりたいんです。チャレンジフェスっていう「みんながチャレンジできるような場をつくろうぜ!」というところまではいってました。

あとは実際に運営委員を集めたり、ちょっと”チャレンジ”ってハードル高いよね、でも”応援(おうえん)”はされたいよねという感じで「おうえんフェス」になりました。

細野:なるほど。内藤さんは? 

内藤:僕もそうですね。いきなり大きくしようっていうよりは、小さく始めます。特に初期は一緒につくっていくメンバーという意識ですね。ただのコミュニティメンバーじゃなくて、さらにコミュニティを深めたり広めたりしてくれる濃い人に相談……。だから、高田さんがうまいのは、ヤスシ、がうまいのは……(笑)巻き込み力がすごい。

自分が悩んでいたりするのを相談して、「どうしよう? 会場押さえてあるんだけど……」って言うと巻き込まれていって、「じゃあ、みんなでやろう!」みたいなコミュニティになっていくじゃないですか。1人でコントロールしようとしていないのがいいな、って思いますね。

うまいなーって。
そういうやり方がいいんじゃないかな、って僕は思いますね。

細野:まとめるタイプではないよね。”言いだしっぺ”だよね。

高田(ヤスシ):まとめられなくて怒られます(笑)。

細野:そういう係なんですよね。

高田(ヤスシ):そうですね。やっぱり人に役割があるとその人って頑張るんで。すごいな、って思いますよね。素敵だなって。ほんとありがたいなって。

6. 陣形をつくっておくと、勝手にうまくいく

細野:どちらかと言うと、トダさんはヤスシと対極な性格なのかなって。
けれどもコミュニティをつくり上げてるじゃないですか。どんな感じで進めていくんですか? 

トダ:今、話を聞いていて思ったんですけど、お二人はたぶん三国志で言うと”劉備型”なんですよ。
“人”に集まってくる。”仲間”が集まってくる。

ぼくは”諸葛孔明”っぽいやり方で、”陣形”をつくっておくと、勝手にうまくいくみたいな。

高田(ヤスシ):すごいな!
だって(マツダ)ミヒロさんが「お前(ヤスシ)は勢いだけだから、トダさんマジでクレバーだからマジ勉強してこい」って。そのために今日ここにいる、私は(笑)。

全員・会場:(大笑い) 

細野:(ヤスシに向かって)僕以上に質問してるよね。

トダ:それで陣形は何かって言ったら、だからさっき「”コンセプト”は何にしたんですか?」って聞いたんですけど、やっぱり一番上にちゃんとした”コンセプト”があると人が集まってくるな、と思っていて、そのコンセプトづくりをすごいこだわってやりますね。

高田(ヤスシ):その”コンセプト”に必要な要素というか、こういう”コンセプト”がいいっていうのはありますか? 

トダ:僕の場合は、元々自分がパーティに行ったり合コンしたりするのが好きだったので、「人とつながれる」というのを価値において、それだけだと他の異業種交流会と一緒になっちゃうので、ワインも美味しいし会場もおしゃれだし、というのを足して、「ワイン飲んで美味しい料理を食べておしゃれな会場で交流ができる会」にしたんです。この4本柱のコンセプトで10年間続けて、(ワイン会を)引っ張ってきました。

高田(ヤスシ):そういう最初にコンセプトつくるときって、誰かに相談とかしないんですか? 

「こんなことやろうと思うんだけど」とか「一緒にやろうぜ」とか。それとも、人を誘うことはしないで、「自分でどうだ~!」っていう感じなんですか? 

トダ:「自分でどうだ!」ですね。友だちがいないからかもしれないですけど(笑)。

細野:それは何で巻き込まないんですか? 僕も巻き込まない派なんですけど。
自分でやって成功したのでないと、安心して「おいでよ」って呼ばないタイプなんですけど、そんな感じですか? 

トダ:意見を言われるのよりも、自分でやっちゃったほうが楽だと思ってるんです。最近は1人だけ相談する人がいて……それは「妻」なんですけど。

「こういうのをやろうと思う」って言うと、ダメな時はダメって言ってくれるんですよ。テストとして彼女に話して、ダメな時はダメって言ってくれるので、それでちょっと微調整をしたりします。

高田(ヤスシ):奥さんはマーケティングや業界に詳しい方なんですか? 

トダ:女性だし、一応僕のターゲットとしている年齢層でもあるので、まあいいかなと思うのと、営業ウーマンなんですよ。リクルートでMVPとったみたいな営業ウーマンなんですよ。

だから”勘が効く”っていうか、でもちょっと偏ってるから半分ぐらいしか聞かないんですけど。でも一応意見は参考にします。

7. 濃いファンは”わざわざ”○○○してくれる

細野:内藤さんは、講座で「ファンをつくろう」というのを皆さんに教えてるじゃないですか。それって、今コミュニティがない人たちからすると、コミュニティづくりから始まるというか、それがコミュニティになっていくと思うんですけれども。

まず、何を始めたらいいですか? 

内藤:ぼくの場合は、ブログのタイトルもそうなんですけど、「ネットでファン」と言って「ネットでファンをつくりましょう」って言ってるんですね。

ブログの読者もコミュニティだし、メルマガの読者もコミュニテイだと思っています。まずはネットで何かを発信して、自分が発信することや目指すものに共感してもらって、読者になってもらって、それがひとつのコミュニティになっていくんです。

最初はぽわ〜んとしたコミュニティかもしれないですけど、それが第一歩だと思うんですね。自分のやっていることや、自分のことを発信していくことが大切かなと。

細野:SNSで発信をして、共感を得る人を増やしていく。というのが第一歩。

内藤:はい。今の時代、誰でも発信できるので。それをするべきかなって思います。

細野:さっきは1人でも2人でもって言っていましたけど、ゆるいつながりの人たちが、1人2人読者がついたからといっても、まだコミュニティとは言えないじゃないですか。
それを増やしていくとか、リアルで会うとか、次のプロセスにもっていくために、どういうことをしていったらいいですか? 

内藤:ネットの中でもやっぱり薄い濃い(関係性)ってあって、ぼくの中ではSNS、ブログ、メルマガ、今だったらLINE@っていう(順番に)濃くなっていくと思っています。

SNSって大勢集まっている場なので、見つけてもらいやすい、見てもらいやすい。けど、ブログだと自分のブログに”わざわざ“来てもらわないといけないじゃないですか。

メルマガだったら“わざわざ”登録しないといけない。この”わざわざ感“って、ぼくはすごく大事だと思っているんです。知りたいっていう強い関心の表れだと思うので。

高田(ヤスシ):“わざわざ”台風の中、沖縄まで来る(笑)。

内藤:そうそう、沖縄もそうですよね。こうして遠いところまで来るっていうのも、やっぱり集まってくる方って”濃い”価値観だと思うんですね。

だから、ネットの中でもそういう濃淡があるので、濃い人をメルマガなりLINE@なりに集めていく。そこからさらにリアルな何かをつくって、実際に会いに来てもらうというステップをつくるのがいいと思います。

細野:なるほど。じゃ、普段の講座では、そういうことを受講者さんにお伝えして、「やっていきましょう」みたいことを言っているんですか。? 

内藤:SNSだけじゃなくて、「より濃いファンが集まるメディアを増やしていきましょう」と言っています。

細野:こっちからダイレクトに押していけるツールをつくらないと、SNSやブログだと目に留まるかわからないですもんね。

メルマガだと無条件に入って来るのでそれを開けばいい。まず登録をしてもらうために、SNSもちゃんとやっていこうね、みたいな感じですか? 

内藤:そうですね。その「メディアの構築の仕方」を伝えてますね。

高田(ヤスシ):ちょっと聞きたいことがいくつかあったんですけど、いいですか? 講座とか、イベントもそうですけど、やっぱり新規集客を続けるって大切じゃないですか。

紹介とかリピーターが欲しいんですけど、どうすればいいですか? どういう工夫をされていますか? 内藤さんもそうですし、トダさんもそうですし、紹介とかリピートがあるからこそ、どんどんお客さんが増えていったり、たくさんの数の(開催)ができると思うんですね。

何か意識していることってありますか? 

内藤:(トダに向かって)ワイン会はリピーターが多いですか? 

トダ:半分くらいです。ここ2年くらいで増えてきました。たとえば100人集まってる会で、いちばん最初に「この中で初めての方ー? 」って必ず聞いてるんです。昔、7割くらい手をあげてたんですよ。最近、半分くらいしか手をあげないです。
だんだんだんだんリピーターが増えてきている。で、どうやってやったかっていうと。2つあって。

一つは簡単で、「もう1回来たいと思えるものを提供する」
「質」です。
もう一つは、「忘れられないようにメールを定期的にちゃんと送ってあげる」

高田(ヤスシ):なるほど。2回目の人は安くとか、そういうことはしないんですか? 

トダ:しないですね。
それには2つ理由があって、やると利益率が下がるのと、2つ目はオペレーションが面倒くさいっていうのと、その2つですね。

高田(ヤスシ):オペレーション面倒くさいですよねー。紹介されるように工夫していることってありますか? 口コミを生み出すとか。

トダ:それ(紹介や口コミ)、ぼくが今すごく考えていることです。
そのオペレーションをやってくれるボランティアスタッフは200人くらいいます。今度、集客を手伝ってくれる”アンバサダー”っていうグループをつくろうと思っています。
何かというと、自社アフィリエイトのシステムを組み込んで。いわゆるアフィリエイトでお金が、お小遣いが稼げますよっていうんじゃなくて。

「あなたが楽しかったパーティーをぜひ他の人にも紹介してください。そうしたら1,000円あとでお返しします」というのをやろうと思ってるんです。

高田(ヤスシ):うん。なるほど。参加費が安くなるみたいな感じですかね? 

トダ:いや、もうキャッシュで。あとはAmazonのクーポン。
現金(だと)受け取らない人もいるかもしれないので。

高田(ヤスシ):いや、なんかわかるんですよ。「誘ってあげたらお金くれるよ、あげるよ」って言ったら、お金目的でやる人が出てきて、ブランドイメージが下がっちゃうんじゃないかと思っちゃうんですよ。

その辺は、”諸葛亮孔明(トダさん)”的にはどう思われますか? 

トダ:これすごく意識していることなんですけど、(マツダ)ミヒロさんもそういうのうまいと思うんですね。結局「書く文章の品位で集まって来る人は変わる」って思っています。

高田(ヤスシ):わかる!(笑)

会場:(大笑い)

トダ:だから、「紹介お願いします」って言うのも「1,000円あげるから、誰か紹介してくださーい」じゃなくて、「この楽しかったパーティーを、ぜひお友だちにも紹介してください」って言います。ほんとに紹介してほしいと思っているので。

それを真心込めて、丁寧に書いて「お礼はわずかながらですが、1,000円お支払いします。なぜならば……」ってちゃんと書いて。普通にfacebookで広告を打ってお客さんが来てくれても、1人当たり2,000円くらいはかかりますから。

高田(ヤスシ):それに比べれば……。

トダ:それに比べれば、1,000円お支払いするのも、こちらとしては安いぐらいなので、「ぜひお願いします」と書くと、いいかなって思っています。

(まだ)妄想してるだけなんですけどね(笑)。

高田(ヤスシ):今現在も紹介からくる人は多いんですか? 

トダ:はい、多いですよ。(紹介したとは)教えてくれないですけど。聞くと「友だちが勧めてくれたので来ました」という人はけっこういます。

内藤:いいお客さんが多いんですか? 

トダ:これはもう来ていただくと……わかるんですけど(笑)。
既婚者が参加できる会も半分くらいあるので、ぜひ来て下さい。すっごくいい感じの人が揃ってるんですよ。

内藤:リピーターが5割ってすごいですよね。

高田(ヤスシ):リピーターとはちょっと違うんですけど、わたしが紹介する上ですごい気をつけていることがあって。

「おうえんフェス」も全部で1,200人くらい集まったんですけど、そのうちたぶんわたしが集めたのは50人くらいなんですよ、きっと。あれ? ……嘘かな? でも、そんなもんで、自分1人だったら絶対集まらないわけですよ。

でも、その…たとえば、めい君っているんですけど、おうえん王決定戦っていうWebトーナメントをしたんですけど。超頑張ってくれてたので、めい君の周りの人が「ぶわ~~~」って来てくれたりとか。それぞれイベントに人を配置して、その役割の人がいっぱい人を集めて来てくれたって感じなんです。

だから、みんなに対して「来てよ〜!」っていうより、”活躍できる場をつくる”っていうのかな。”1人でも多くの人が役割をもって、活躍できる場所をつくる”ということをやっています、わたしは。

トダ:いいですね。

内藤:さっき”忘れられないように”って、トダさんがおっしゃってましたけど、何かしてます? 1回イベントに参加してくれたお客さんに対して、なんか定期的にフォロー……。

細野:内藤さんはそのようなフォローはどのようにされているんですか? 

内藤:「購入者リスト」っていうのをつくっていて、購入者限定に情報を配信したり、ぼくの講座に参加してくれた人にだけ流したり、そういうのはしてますね。

細野:なるほど。コンテンツはどんどん新しくしていくんですか? 

内藤:それもありますし、バージョンアップもありますけど、まったく違うことをやることもあります。

細野:既存のお客さんを飽きさせないように、次のリリースとか、そういうことをやられているんですか? 

内藤:そうですね。飽きさせない……、ほんと忘れられない(ように)。
忘れられるって意外とある、大きいと思うんです。だから”コンタクト”は大事にしていますね。

高田(ヤスシ):なんか忘れられている気がしてきました(笑)。
やっぱり、定期的なフォローは必要ですよね。

8. アドバイスではなく、質問をする

高田(ヤスシ):(笑)。あ、ひとつ質問を思いついたんですけど、コミュニティとしてはお二人とも”リーダー”だと思うんですけど、リーダーシップの発揮の仕方とか、リーダーとして気をつけていることはあるか、ちょっと聞きたいなと思います。

内藤:ぼくは、”目指すゴールを変えない”というか…。旗揚げて、「ここに行きましょう!」って、さっきのコンセプトと同じだと思うんですけど、コロコロ変えないようにしています。変わると、ついてきている人たちも道に迷うので、それは変えない。

まぁ回り道はするかもしれないですけど、向かっている先は変えずに、向かってる場所をしっかり示すということですかね。

トダ:コミュニティに関して言うと、「自分がクオリティのスタンダードになる」ことかなと思います。

高田(ヤスシ)・内藤:あぁ〜!!!

トダ:(笑)。そんなにかっこいいとかじゃなくて、なんか……、たとえば、たまに言うんですよ。イベント行ったときに、ちょっとオペレーションで目につくところがあると、それは直した方がいいよって。

高田(ヤスシ):あぁ怖い!「おいこれ、ホコリついてるぜ」みたいな、そんな話ですか? 

トダ: そうですそうです。 ワインこぼれてたら「拭いた方がいいですよ」とか。まあ優しく言うんですよ。「受付の丸の付け方まちがってますよ」とか、そういう細かいところまで(笑)。

高田(ヤスシ):へぇ〜。それたとえば、運営しているメンバーとしては、トダさんが来ると、もういつもびくびくしてるとか、おびえながら仕事をしているとか、そういうことにはならないですか? 

トダ:ほんとはセオリー的にはダメなんです。ぼくが直接言うんじゃなくて、ぼくの下にいるイベントのマネージャーがそれをできるようになった方がよくって。
なので最近は、直接それをやらないで、後からイベントのマネージャーの1人に言って”みんな”に言ってもらってます。「これはこうしてください」とか。

高田(ヤスシ):ふ〜ん、すごい!クオリティ担当のところは、自分でしっかり整え続けるということですか? 

トダ:昔はそうやって全部をやってたんですけど、今はぼくが言って直すんじゃなくて、その下にいる各イベントのマネージャーが自分で気づけるように変えています。

内藤:ヤスシは? (笑)

高田(ヤスシ):リーダーとしてですか? そうだな、すごい大事だなって、最近気づいたことがあって。わたしは”心躍り狂う社会を“ということで、「やりたいことをどんどんやろうぜ!」、「挑戦しようぜ!ウェイウェイ!」みたいなことを言いたいんですよ。なんでみんな動かないんだよ、みたいな(笑)。

でも、それじゃダメだなということに最近気づいて。そうじゃない、その前に”安心安全な場である”ということを…、なんだろう、感じてもらえることなのかな・・・ということがすごいわかってきました。挑戦しても失敗しても許されるとか、「お〜お前よくやったな」って言われる関係性があるとか。

そこの担保をしてあげるとか、発言できてない人が来やすいようにとか、あとは自分の弱さを見せるとか、そういうことは意識してますね。ま、できているかわからないですけどね。

内藤:見守る的なのはどうですか? 

高田(ヤスシ):見守る……。そうですね、アドバイスをしない。だから”質問”をするんですね。
出ましたね!(笑)ついに!質問がきました、ここで(笑)。

トダ:いい感じですよ、締めに。

高田(ヤスシ):いい感じ。そう!やっぱり「しつもんカンファレンス」ですから。

細野:質問するんですね? 

トダ:どんな質問をするんですか? (ぼくも)質問するんですよ、これから。
もう言わない。クオリティスタンダードすらも下の人に落としていく。
もう(質問に)変えます。

細野:ちなみにヤスシさんは、どんな質問します? 

高田(ヤスシ):えっ? ……何だろう? ……「困ってることある?」みたいな(笑)。

全員:(大笑い)

高田(ヤスシ):でもやっぱりそういうところから……。リーダーって全員と1対1でやるっていうよりは、まずリーダーがいて、そのリーダーのフォローをしっかりするっていうことだと思ってて。

で、リーダーに対して「こうしたらいいよ」とか「こうしようぜ」じゃなくて、今何に困っていて、どんなことがしたくて、どんなことが課題で、どうすればいいんだろうか? ということをコミュニケーションとる感じかな。それが全部質問形式。

9. 生み出したいのは、「感動する場所」

高田(ヤスシ):いやいやいや、全然できてないんですけどね。いや〜、ついついちょっとフォローが遅くなったりとか、フォローができないから、これからしていかないといけない。

やっぱり、リーダーはけっこう心細いじゃないですか。なんか、社長が相談できないみたいな感じで。そういう、人に寄り添えるような立場でありたいな。ま、理想ですね。

トダ:それでぼく今、パッっと閃いちゃったんですけど。

高田(ヤスシ)・内藤:おっ!!

高田(ヤスシ):孔明!

トダ:今までその~、質問するにしても、まずは自分の下にいるマネージャーの人たちに聞こうかなって思ったんですけど、お客さんにも聞いたらいいんじゃないかなって思ったんですよ。

もっと未来志向の……、「どんなことをやったらワクワクしますか?」みたいなのをお客さんに投げてみるのがいいかなーって今思いましたね。

高田(ヤスシ):なるほど。今回がどうとかいうよりは、次どうしたいか。

トダ:そう。次どうしたいかが聞きたいな。

内藤:お客さんの声を聞くっていうことは何かされてるんですか? 参加されてる方に。

トダ:アンケートは取らないですけど、Face to Faceでは聞いてますね。

内藤:ふ〜ん。(イベントに)行ったとき? 

トダ:行ったときとか、あとはマネージャーの人たちに聞いてもらって、それは報告もらう感じなんですけど。ま、みんな同じようなことしか言わないです。

「ワインが美味しかったです」(笑)

内藤・高田(ヤスシ):(笑)

高田(ヤスシ):でもそこが要は狙い通りというか、「美味しいワインをたくさん飲みましょう」だから、それはいいんですよね。

トダ:まぁ、OK、OKラインですね。でも、本当は……。

細野:改善点とか聞きたいですよね。
その部下の人の質問の仕方によって変わるでしょうからね。

トダ:変わってきます。あとは、”感動”みたいなのを出したいんです。
「ここまでとは思いませんでした!」

細野: 前振りなく感動させる。

トダ:はい。

細野:1つだけ聞いていいですか? 他のワイン会とか行ったことあります? 

トダ:あ、行きますよ。わたし、自分が好きだから行きます。

細野:あ〜。じゃ、他のところを見て、どう思います? 

トダ:あの、たいていはみんな”ワイン推し”なんですよ。

細野:あぁ〜。

トダ:いちばんぼくが、ぼく的に「ないな」って思うのが、レストラン行って食事する、ワイン飲みながら。で、2時間くらい経って、2時間後に”初めて”隣の人の名前を聞いたみたいな。

ず〜っとソムリエと喋りっぱなし(笑)。

細野・内藤・高田(ヤスシ):へぇ〜。あ~~~。

高田(ヤスシ):知識を学ぶセミナーなんですね、きっと。

内藤:”推し”が違うわけですね、全然。

トダ:そういう人たちがいるからこそ、(ぼくの場は)ワインを知りたいわけじゃなくて、ただ楽しく飲みたいっていう人たちが集まる場になってるって思います。

10. あなた独自の「世界観」を発信しよう!

細野:では、時間となりましたので、最後にヤスシさんの方から順番に、今日来ていただいている方に何か伝えたいことがあればお願いします。

高田(ヤスシ):はい。わたしは安心安全の場だとか、チャレンジできるとか、人ってこう強みがあって弱みがあって。それを出し合えて、自分がやりたいと思ったことに挑戦していけるような居場所がそれぞれにあればいいなと思っています。

それって全部わたしが中心になる必要はまったくなくて、逆に、中心にみなさん1人ひとりがなれると思ってるんですよ。みなさん1人ひとりが目の前の人に対して、「じゃあ、ちょっと応援するよ!」とか、それこそ「一緒にやろうよ!」っていう声かけをしていくことが、たぶん目の前の人の1歩目を踏み出すことになっていくと思っていて。

これからそういうコミュニティ、リーダー……、そういう名前じゃなくても、そういう人たちがどんどん出てきたら、もっと世の中の人がわくわく生きられるような感じになるんじゃないかなと思っています。
そういうことですね、やっていきたいことは。

あとは、”ヤスシ”っていうのはですね、秋元康の“ヤスシ”です。
スモールビジネス界の”秋元康”を目指して、これからも頑張っていこうと思います!

トダ:プロデューサーなんだ。

高田(ヤスシ):そうです。そういうコミュニティをつくります!

細野:では、内藤さん。

内藤:今の時代、誰もが何かしらのコミュニティに所属していると思うし、誰もがコミュニティリーダーだと思います。そのためにもネットで発信をして、1人ひとりが自分のファンをつくってほしいなと思います。

商品とかサービスは、同じ人はいっぱいいますけど、自分の“生き方”をプラスすると自分だけの独自のものになっていくので、発信をして、ファンをつくって、コミュニティをうまく築いていってほしいなと思います。

ありがとうございました。

細野:トダさん、どうぞ。

トダ:今日1つだけ言おうと思ってて、まだ出していない言葉があって…。

それは、“世界観”なんですね。

高田(ヤスシ):うん!

トダ:コミュニティって言ったときに、やっぱりこう自分と価値観や考え方が同じ人に来てもらいたい。そのときに、どうしたらそういう同じような考えの人たちが集まってくるかというと、自分のもっている”世界観”をサービスとか商品とかで表現することかなと思っているんです。そうすると自分と”心の波長が合う”人が集まってくるんじゃないかと。

最近いろんなことをやってる人が多いので、隣の芝が青く見えたりするんですけど、自分の好きなイメージや色や雰囲気を、サービスや商品で体現していくと、自ずと合う人たちが集まってくるのかなと思います。

はい、以上です。

会場:(拍手)

細野:はい。ありがとうございます。
では、これで第3セッションを終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

会場:(大拍手)

魔法の質問
・どんなコミュニティを持ちたいですか?
・コミュニティをもつとどんないいことがありますか?
・コミュニティを持つための第一歩は何ですか?

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

Filed Under: 自分探し, お金, 仕事, ライフスタイル Tagged With: コミュニティ, ビジネス, 集客いらず, きずな, 未来の対価

「すぐにビジネスになるか」ではなく「本当に必要な人がいるか」で考える

2019年8月26日

多くの人は「ビジネスを始めたら、最初から大儲けしたい」と考えます。
自らに合ったビジネスを考える上で、
儲かるほうがいいのは当然かもしれません。

しかし、今現在しっかりと売上を上げている人も、
最初から完成されたビジネスを考えついたのかと言えば、
そうではないことがほとんどなのです。

1. 「圧倒的な結果を出す人」もスタートは小さな一歩

「すごく稼げるビジネスになるか」
「早々にお金が入ってくるか」で考えている人はうまくいきません。

ビジネスには、もっと大切な考え方があります。
それは、

「絶対に必要としてくれる人がいるかどうか」
「すぐにではなく、育てる」

という考え方です。

結果を出している人も、すべての始まりは小さな一歩です。
現在2万人以上もの読者を抱えているぼくも、例外ではありませんでした。

2. やるべきことはシンプル

ぼくの地元は山形県。
その頃は特にコーチングというものが認知されていませんでした。

これが、ぼくが「魔法の質問」を始めようと思った理由の1つです。
あるときぼくは、経営者が集まる交流会に行きました。

そのとき、ある社長さんから「どんな仕事をしているの?」と聞かれました。

山形で専門のコーチをしている人は他にいなかったので、
「仕事内容を理解してくれるかな?」と思いながらも、
「コーチングをしています」と答えました。

するとこんな答えが返ってきました。
「ほう、そうなんですか、うちの会社と同じですね」と。

「山形にもコーチングをしている人がいるんだ!」と驚いたのですが、
その社長さんは、見るからに工事関係らしきユニフォームを着ています。

話を進めていくと
「コーチングって、壁塗るやつだべー」

「・・・それって、もしかしてコーティングのことですか?」

そう、その社長さんは壁紙を貼ったりするお仕事をしていたのです。
そのくらいコーチングの認知度は低いものでした。

「これでは、すぐにビジネスにはならないかもしれない。
でも、必要としている人はたくさんいるはずだから、
お客様を育てていくことからしてこう。」

と思ったのです。

お客様にはならなくても、自分のことを応援してくれる人、
自分のファンになってくれる人を育てると考えてもいいかもしれません。

もしも今のあなたに、自分を応援してくれる人、
自分のファンがいなかったとしても、心配はいりません。

応援してくれるファンはあなたが育てていけばいいのです。
「どうやって育てていけばいいか」と迷うことがあるかもしれません。

しかし、さきほども述べた通り、やるべきことはシンプルです。

あなたが「未来のファンのために何ができるか」を考えればいい。
そうすれば自ずと答えは見つかるのです。

魔法の質問
未来のファンを育てるために何ができますか?

Filed Under: 自分探し, お金, 仕事 Tagged With: ビジネス, 小さな一歩, 圧倒的な結果

人付き合いがうまくいくための4つの極意

2019年8月25日

集まってくる人と大切に関わり合うことで
コミュニティは構築されていきます。
 
人が苦手で、
人が集まるところは
もっと苦手だったぼくでも、
5000人のコミュニティをつくり、
10年以上も運営することができました。
 
今ではぼくと同じように
「人が苦手だけど、
コミュニティをつくりたい」
という人たちに
その秘訣をお伝えしたりしていますが、
いわゆるノウハウ、
どのように何をしていくか、
といった「やり方」や「方法」よりも
大切なのは、
やはり自分自身の
「考え方」や「あり方」です。
 
 
たとえば、
同じようにたくさんの人と
会う機会はあっても、
より多くの人と
よりよいつながりが築いていける人と、
人となかなかいい関係性を
保っていけない人がいる時、
その違いは
どこで生じるのでしょうか?
 
あるいは、
あなたがたくさんの人と会った中で、
「また会いたいな」
「これからもつながっていきたいな」
と思った人と
そうでなかった人の違いは
どこにあるのでしょうか?
 
 
実は、人とよりよい関係を築く上で
手放しておきたい4つの考え方があります。
 
おそらく、ほとんど無自覚にしているので、
自分では気づいていないかもしれません。
 
 
この4つの考え方やあり方を知り、
自分の課題に気づき、
自分を変えていくことが、
あなたをより魅力的な人にし、
今よりもっと魅力的な関わり合いを
もっていくことにつながります。
 
それができる人が、
いいコミュニティをつくり、
育てていけるのです。
 
 
これは、
コミュニティにおいてだけでなく、
家族、友人、あなたの大切な人との
関係においても共通する、
人付き合いの秘訣です。
 

1. 「何かをしてもらう」という考え方は捨てよう

コミュニティを知るうえで一番早いのは、
自分が他の人のコミュニティに、
お金を払ってでも入ってみることです。

たとえば、自分が本当に好きなことの
コミュニティ。
日本酒好きなので、
日本酒のコミュニティに入る、とか。
海外旅行が好きだから、
海外旅行のコミュニティに入る、とか。
 
ただし、入ったコミュニティから
お客様を奪うことは、してはいけません。

自分がコミュニティに参加するときに、
どういう心づもりでいくかが重要です。

コミュニティというのは、
奪い合う場所ではないからです。
あくまで「知るため」に参加してください。


重要なポイントは、
「お金を払っているんだから、

何かをくれるのは当然」
という考え方を捨てること。


お金を払ったら
何かをくれる、
教えてもらう、
提供してもらえるのが当たり前。

そういう意識でいると、
あなた自身が次のステージに行けません。


普通の人は、
「コミュニティの会費を払っているんだから、
主宰者が何かしてほしい」
と思うことでしょう。

でも、これはうまくいかないパターンです。

大切なのは、
「お金を払って」
かつ
「何かを自分が与える」
ことをしていく。

つまり、お金を払って
コミュニティに参加して、
そこに貢献するのです。


ここで、陥りやすい間違いがあります。

自分がしてほしいことをやる、
ではダメなのです。

自分がしてほしいことと、
相手が求めていることは違います。

コミュニティであれば、
必ず主宰者の人がいます。
「主宰者が求めていること」を
やってみましょう。

「何か手伝えることはありませんか?」
「何かサポートできませんか?」
と直接聞くのもOKです。

そんなふうに、
主宰者と関わっていきましょう。

魔法の質問
何を与えますか?

2. 人からエネルギーを奪うのをやめよう

コミュニティは、奪い合う場所ではありません。

人から奪わないためには、
まず自分が満たされていることが
重要です。


なぜなら、
自分にエネルギーがない状態だと、
どうしても相手から奪ってしまうからです。

人は、奪う人のところには
集まりたくないものです。
意識的に、あるいは無意識でも、
「相手から奪おう」という思いがあると、
そこには人は集まりません。


私はいつも、
「シャンパンタワーの法則」
というものをお伝えしています。

シャンパンタワーとは、
グラスをピラミッド状に積み重ねて、
そこにシャンパンを注いでいくという
セレモニーです。

このとき
1番上のグラスを自分自身、
2段目を家族、
3段目を一緒に働く仲間や友だち、
4段目をコミュニティのお客様、
と見立てます。

このときあなたは、
どの段から、シャンパンという名の
愛とエネルギーを注いでいるでしょうか?

4段目からでも、
3段目からでも、2段目からでも、
下から注いだのでは、
すべてのグラスが満たされることは
ありません。

1番上、つまり自分自身が満たされて、
あふれたエネルギーが
次の段へと注がれていくのが
美しい姿です。

自分からあふれていれば、
相手から奪おうという気持ちが減っていきます。


自分が満たされた状態であるからこそ、
人間関係や
コミュニティの構築がうまくいくのだ、
と知ってください。

そこで大切になるのが、
「自分を満たすために何ができるだろう?」
ということです。


自分を満たすには、
2つのステップがあります。

★ステップ1
「自分を満たすためには、
何をすればいいかを知る」
どんなことをすると満たされる? 
想像してみましょう。

★ステップ2
「実際にそれをやってみる。
やってみたこと、感じたことを書きだす。」

自分の心のグラスを満たす、という表現では
ピンとこないかもしれません。
これをすると癒される、嬉しい、
ホッとする、エネルギーが満ちてくる、
ということだと考えてください。

そして、それをメモに書きだして
定期的に見返すようにしましょう。


また、実践できる頻度も重要です。

たとえば自分を満たす行為が
「2週間ハワイに行く」だと、
現実的には年に一度できるかどうかです。
それでもよいのですが、
週に数回できることとか、
1日5分で毎日できることも
考えてみてください。

たとえば、コーヒーが大好きだから、
「朝、コーヒーを飲みながら5分間、
何も考えない時間を取る」
というように。

そんなレベルでOKです。
自分を満たすことをしましょう。

魔法の質問
自分を満たすために何ができるだろう?

3. 「3つのくれない」を手放そう

人は、誰かに何かを求める、
ということをしてしまいがちです。

無意識でいるとつい求めてしまうので、
日常から与えることを意識するのが大事です。

そこで私がいつも大切にしているのが、
「目の前の人を喜ばせるために、
何ができるだろう?」
という質問です。

これは「お客様」を喜ばせるために
何ができるだろう、
という狭い意味にとどまりません。
いま目の前に人がいるとしたら、
その人を喜ばせるために何ができるか
を常に考えて、
実践していくという意味です。

ただし、これは
自分が満たされていないとできません。

喜ばせることの内容は、
小さなことがいいでしょう。

「自分だったらこれが嬉しいから」
ということではなく、
相手が喜ぶことを想像する、
もしくは聞いておこないます。
リサーチして実践し続けていきます。
すると、どんどん変化が起きていきます。


「与える」ということは、
「求めない」ことです。

では逆に、
求めている状態とは
どういうものでしょうか。


あなたは「3つのくれない」
という言葉を、
聞いたことがありますか?

・返事をくれない
・見てくれない
・喜んでくれない


これが「3つのくれない」です。

コミュニティをつくっていく、
人と関わり合いを持っていくなかで
大切なのは

・せっかく私が言ったのに、
 「なんで返事をくれないんだろう」
 と思わない。

・せっかく送ってあげたのに、
 「なんで見てくれないんだろう」
 と思わない。

・せっかくいいことをしてあげたのに、
 「なんで喜んでくれないんだろう」
 と思わない。

ということです。


これは無意識でいると難しいことですが、
自分が満たされているとできます。

ですから、「3つのくれない」を手放して、
求めずに与えていきましょう。

小さいことでよいので、
たくさん人に与えてください。

もし「与えられていないな」と感じたら、
それは自分が満たされていない時です。
自分を満たすことをしていきましょう。

魔法の質問
目の前の人を喜ばせるために何ができますか?

4. ジャッジをしない

ジャッジをすると、
コミュニティは崩壊します。

では、ジャッジとは何か?

「こうしたほうがいい」
というものすべてがジャッジです。

「こうやってくれたらいいのに」
「この対応だったらいいのに」
「こういう返事だったらいいのに」
「これはありえないよね」
というのは、
すべてあなたの主観から起こる
ジャッジです。


ここで矛盾するようですが、
重要なポイントがあります。

それは
「あなたの考えはすべてジャッジである」
ということです。

「すべてはジャッジなのだけど、
ジャッジしてはいけない」
というちょっと難しい感覚が
必要になります。


人は、コミュニティがあったときに、
そこに集まってきます。

ある人は知識が欲しい、
ある人はコンテンツが欲しい、
という理由で
集まってきているように見えるのですが、
実は違います。
関わりを求めて集まってきているのです。

関わりを求めてきているのに、
「あなたはこうだよ。
こうしたほうがいいよ」
とジャッジされたら、
嫌気がさして去っていきます。

ここが最大のポイントです。


ジャッジすると、
コミュニティはうまくいかない。

ではどうすればいいか。

相手を受け入れるのがベストですが、
まずは受け止めることです。

「受け入れる」と
「受け止める」の違いとは
何でしょうか?

受け入れるというのは、
「YES」「同意する」
ということです。

受け止めるというのは
「そうなんだ。私は違うけど、
あなたはそう思っているのね」
ということです。

すべてのことを
「受け入れる」必要はありません。

でも、すべてのことを
「受け止める」ことは、
したほうがいいのです。


ジャッジしないのは難しいことです。

でも、ジャッジする、
つまり、今までの自分の経験や価値観だけで
物事を判断してしまうと、
うまくコミュニティがつくれません。

すぐできる方法のひとつに、
相手の話に対しての第一声を
「いいね」にすることがあります。


「いいね」とは、
あなたの話を聞きましたよ、
あなたはそう思うんだね、
受け止めたよ、
という証です。

「いいね」は
決して同意の意味の
YESだけではありません。

「(どちらでも)いいね」
という意味も含まれているのです。

受け止める言葉「いいね」を
使ってみてください。

魔法の質問
ジャッジしてしまっていたことは何ですか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。

Filed Under: 自分探し, 恋愛, お金, 仕事, 子育て, ライフスタイル Tagged With: 人間力, 人間関係, つながり, マインド, 人付き合い, コミュニティ

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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