ぼくの人生は「しつもん」に出会ったことで
大きく変わりました。
いや、「魔法の質問」に出会ったことによって、
といったほうが正しいかもしれません。
ぼくに限らず、
人間はみんな、起きてから寝るまでのあいだ、
頭の中で無数のしつもんをしています。
しかも無意識で!
経営者が集まる場所でも
小学生相手の授業でも、
ぼくは教えることはほとんどしません。
ただ、しつもんをするだけです。
そのしつもんが「魔法の質問」であれば
答えていくだけで人生が変わります。
あなたも、「魔法の質問」で人生を変えてみませんか?
1. 電車の中で
満員電車は苦手、という人も多いかもしれない。
朝から、ゆううつになってしまうかもしれない。
でも、電車の時間は自分のための時間。
その30分、1時間を大切に使ってあげれば、
スペシャルな時間になる。
学びのために使うのもいい。
想像力を育ててもいい。
あなたの隣に座っている人。
あなたの目の前に立っている人。
その人は、
どんなことに興味があるんだろう。
どんなふうにされるとうれしいんだろう。
何をしているときが楽しいんだろう。
人には必ず幸せな瞬間がある。
それは、あなただけでなく、
目の前の人もいっしょだ。
それに気づくだけでも、
世の中に幸せは、広がっていく。
その人の幸せを想像してみると
自分も楽しくなる。
目の前の人は、どんなことが楽しいと思いますか?
2. 書類をつくるまえ
提示されたからしかたなく、書類をつくる。
そんなふうにして生まれきた書類は
あまりかわいくない。
ただ事実が並べてあるだけの書類は、
見ていてもきっと、つまらないものになってしまう。
自分が生み出して、まわりの人に渡されるものは、
あなたの分身でもあるはず。
だから、大事なものを育てるように、
書類もつくりあげていく。
愛をもって。
つくるときの気持ち。
見た目の素敵さ。
受けとったときにやる気が出るようなもの。
それらを大事にしてつくってみよう。
きっとできあがった書類は、
愛情いっぱいで、
まわりの人がかわいがってくれるものになるはず。
愛をもって書類をつくるには、どんなことに気をつけますか?
3. 初対面の人に会うまえ
初めて会う人と話すのは緊張するもの。
うちとけることができるかどうか、
いい関係になれるかどうか不安になるかもしれない。
そんなときは、
自分に魔法の質問をしながら話をしてみよう。
「この方と自分の共通点はどこだろう?」
目に見えない共通点を探すつもりで
話しかけてみよう。
相手に興味をもってコミュニケーションをとってみる。
しつもんをしてみる。
見つけた共通点が多ければ多いほど、
ぐんとこころの距離は縮まっていく。
そうすれば、自然と相手との関係もうまくいく。
たくさん共通点を見つけるコツは
自分も知識と経験をもっておくこと。
相手と重なる部分が多ければ多いほど、
話がたくさんできる。
もしかしたら、いっしょに出かけることだって
できるかもしれない。
いろんなことにバランスよく意識を向けて
行動してみよう。
相手と自分の共通点はどこですか?
4. つい怒ってしまったとき
つい怒ってしまうこと、
あなたにもあるかもしれない。
そんなときは、相手に怒りをぶつけるまえに、
怒りの気持ちを紙に書きなぐってみよう。
足りないときは、もっともっと書いてみよう。
あなたの想いをたっぷりと。
さあ、ちょっとすっきりしたら、
怒りの種を探してみよう。
なぜ、怒りの芽が出てきたのか。
そして爆発したのか。
きっと、
その種はあなたの「期待」から生まれてきているはず。
そう、
相手に期待していたからこそ
それにこたえてもらえなかったときに
怒りが育ってくるんだ。
それがわかれば、もうだいじょうぶ。
怒りを相手にぶつけるまえに、
期待をそっと伝えてあげよう。
相手にどんな期待をもっていましたか?