上手に会話を進め、相手の心をつかむために、
みなさんに理解していただきたいことがあります。
人は、相手の話を聞くよりも、自分のことを話したいという思いが強いものです。
それは1対1で話をするときも同じです。
自分が話そうとせず、相手に話をしてもらう。
そのきっかけをつくる問いかけ=しつもんを意識する。
これが「たった1分で心をつかむ」ための大事なポイントなのです。
ここでぼくが伝えたいのは
「話さない力」を身につけてほしいということです。
相手の心をつかむためには、話術も交渉術も必要ではありません。
あなたが自分から話そうとする時間はわずかでいいのです。
1. 話をしなくていい「人はだれでも自分の話を聞いてほしい」

そもそも会話が「楽しかった」というのはどんなときでしょう?
「すらすらとしゃべりつづける相手の話にどっぷりと引き込まれた」ではなくて、
「なぜかこの人にはふだん話さないことまで話せてしまったなぁ」といったぐあいに、
自分が話せたときではないでしょうか?
基本的に、人は自分の話をしたい生き物です。
相手が話をしたいと思っているのに、自分も話したいと思っていては、
お互いが主張し合うだけで、会話は成立しません。
会話の相手が、本当に望んでいるのは何だと思いますか。
あなたの卓越した話術でしょうか?
あなたの素晴らしいスピーチでしょうか?
ぼくは、どちらも違うと思います。
自分が話したいと思っていることを、しっかりと聞いてくれることなのです。
ですから、自分が話をするよりも、相手の話を聞くことを意識してください。
2. まずは「しっかり聞いてくれる人」を目指す

相手との会話のなかで、相手が何を話したいのかをわかってあげてください。
相手の話をしっかりと聞き、受け止めてあげてください。
スムーズな会話は、話し上手と聞き上手がいることで成立します。
あなたは話し上手ではなく、聞き上手になることを心がけてみてはいかがでしょうか。
話したい人の特徴のひとつに、人に認められたいという欲求があります。
自分が話したことに対して「そうだよね」「すごいね」とほめられたいという気持ちが強いのです。
ぼくの知っている優秀な営業職の人は、不思議と話さない人ばかりです。
あるトップ営業マンは、特別な話術や交渉術より、相手の話を聞くことに重点を置いています。
相づちだけで1時間半もひたすら話を聞きつづけたこともあるそうです。
話を聞くことで、「この人は自分のことをわかってくれている」という信頼が生まれるので、
次々と仕事を任せてもらえるのでしょう。
取引先ばかりでなく、職場の同僚や家族、恋人同士など、どんな人との会話であっても、
まずは「あなたのことを知りたいのです」という姿勢で、相手の話を聞くことを意識してください。
相手が何を話したがっているのかを知ることが、会話上達への第一歩です。
相手は何を話したいと思っていますか?