「何をしよう?」「これをしなきゃ!」。
TODOリストを毎朝つくっては、行動することばかりを考えすぎていませんか?
行動することは素晴らしいことなのですが、その前にもっと大事なことがあります。
1. 何を大事にそして大切にするのか?
行動は、どのようにありたいかという指針が明確になった時に、
初めて成果につながるのです。
どのようにありたいかとは、何を大事にそして大切にするのか?
自分のルールや軸は何か?ということです。
大切にしたいことが定まっていない時に行動をしても、
空まわりになってしまいます。
たとえば、サッカーではゴールキーパー以外は手でボールを触ってはいけない、
というルールがあります。
「足だけにする? 手も使っていい?」とルールが決まっていない状態では、
試合もできないし、何をどう練習すれば強くなれるかも、わかりません。
もし、そんな状況でやみくもに練習しても、ルールが明確でない状況では
せっかくの練習が無駄になってしまうことのほうが多いでしょう。
何のスポーツをするかわからないのにトレーニングをするのと一緒です。
ぼくにも、
大切にしたいことがぶれた状態のまま活動し続けていた時期がありました。
その時のエピソードです。
ぼくの大切にしたいことの一つに、
「目の前の人を幸せにする」があります。
しかし、常にそれを意識しないと、軸がぶれていってしまうのです。
2. 自分の行動を変える必要性
講演依頼がたくさん来るようになった時、
いただいた依頼をすべて引き受けていた時期がありました。
たくさん行えば、より多くの人に届けられると考えたのです。
しかし、それを続けているうちに、違和感を覚えるようになりました。
全国各地への出張で1日に3回も講演することもありました。
その結果、時間に追われて
「目の前の人を幸せにする」ことがおろそかになっていったのです。
その会のためにお客様を集めてくれた主催者とゆっくり話すこともできない、
終わった後に、質問をしたいというお客様と会話をする時間さえない。
これは
「目の前の人を幸せにする」ことになっているのか疑問が湧いてきました。
もっと明確に、ぶれない自分のあり方やルールを決めなければいけない、
活動を見直さなければいけないと感じていました。
さらに結婚してからは、
もっと目の前にいる家族を大切にしたいと改めて強く思いました。
一人で活動していると、何か不都合があっても自分が我慢すればいい。
でも、パートナーという「目の前の人」を大切にするために、
自分の行動を変える必要性を感じたのです。
そこで、活動とルールについて改めて考え直しました。
3. 自分が楽しみ、相手も楽しむ循環もつくる
他にも大切にしたいことに
「まず、自分が楽しむ」
というものがあります。
自分自身が楽しんで満たされないと、継続することができなくなるからです。
人のためだけに消耗するのではなく、
自分が楽しみ、相手も楽しむ循環もつくる。
そうすると、時間に追われるようなスケジュールは自然と立てなくなりました。
「何をどのようにするか」は、「どうありたいか」という自分のルールが
明確になって初めて成果につながるのです。
どうありたいかは忙しい日々の中では忘れてしまいがちです。
そんな時こそ文字にしてみましょう。
よく目にするところに置き、
行動がそれにマッチしているかを常に確認するのです。
そして、
その前にまず自分の大切にしたいルールを「見つける」ことから始めましょう。
どんなあり方を大事にしていますか?