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旅館

3ヶ月ぶりの日本で、当たり前の豊かさに泣きそうになった

2026年3月5日

3ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。
成田空港に降りる直前、夕日に照らされた街が見えた。その瞬間、今まで何度も帰ってきたのに感じたことのない「神聖さ」が、ふわっと伝わってきた。

柔らかくて、穏やかで、細やかなエネルギー。
木に包まれた国なんだ、と初めて思った。

パリから帰ると、日本の景色が違って見える。
いつも通りの風景なのに、目に映るものが全部キラキラしていた。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.226 豊かさは目の前に
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 空から見た日本は、神聖だった

何度も日本に帰ってきているのに、今回は違った。
飛行機の窓から見えた夕日に照らされた街並みに、高貴で穏やかな空気を感じた。
帰ってきた安堵感や喜びは毎回ある。でも、「神聖な空気」は初めてだった。

いろんな国を巡って、いろんな空気を吸って、そこから日本に入ると、見えるものが変わる。

同じ景色なのに、解像度が上がる。
旅は、目の前の世界をアップデートする装置なのかもしれない。

魔法の質問
最近、見慣れた景色に「初めて」を感じた瞬間はいつ?

2. 当たり前は、外に出ないと気づけない

きれい。ご飯が美味しい。ご飯が優しい。みんな優しい。温泉がある。お風呂がある。お湯も出る。
日本に住んでいると、全部「当たり前」になっている。

でも、どれだけ豊かなところにいても、それが日常になると「ないもの」に目が行くようになる。
そこから悩みが生まれて、自信がなくなって、落ち込みが始まる。

海外に出てみると、その「当たり前」が全部キラキラして見える。
パリでゴミ拾いをした後に日本の道を見たら、ゴミが落ちていないことに感動した。

外に出て、初めて目の前の豊かさに気づける。

魔法の質問
いま、当たり前すぎて気づいていない豊かさは何?

3. 感性は、往復で磨かれる

海外に行くのは「日本にないもの」を見つけるだけじゃない。

違う場所の良さに触れると、良いものへの感性そのものが磨かれていく。
だから、帰国した時に日本の良さをもっと深く受け取れるようになる。

パリから日本へ。日本からパリへ。
その往復のたびに、感覚は少しずつ更新されていく。

「前回とは違う感じがする」と毎回思えるのは、感性が動き続けている証拠。
旅の価値は、行った先だけじゃなく、帰った場所でも発揮される。

魔法の質問
感性を動かすために、次に「出てみる」場所はどこ?

4. 何もしない場所が、一番エネルギーをくれる

山形の名月荘という旅館で収録した。
移転して30年になるこの場所は、ぼくたちにとって実家のような存在。

お連れした方は全員、ここでの時間を「特別だった」と言う。

何かのために行くわけじゃない。何かを学ぶためでもない。
ただ、素晴らしい場所に身を置いて、ゆっくり過ごす。

それだけで、驚くほど元気になった。
何もしない旅館の時間が、一番豊か。そういうことって、ある。

魔法の質問
「ただ、いるだけ」で満たされる場所はどこ?

5. 豊かさは「今どうしたいか」に正直に生きた先にある

ぼくたちのライフスタイルに「なりたい」と言ってくださる方が本当に多い。
でも正直、自分たちでは何が特別なのか、よくわからない。

やってきたことは、ただひとつ。
「今までどうだったか」ではなく「今、どうしたいか」に正直に、素直に行動してきただけ。

13年間、インスピレーションに従って、ひとつひとつ選んできた結果が今。
特別な才能じゃなくて、「今」に正直であり続けること。

それが豊かさの正体なんだと思う。

魔法の質問
今の自分が、正直に「したい」と思っていることは何?

まとめ

3ヶ月ぶりの日本は、見えるものが全部違っていた。

空から見た神聖さ、道にゴミがないという感動、温泉のありがたさ。
全部、ずっとそこにあったもの。ただ、外に出て初めて気づけた。

豊かさは、遠くにあるんじゃない。
目の前にある。ずっとある。

それに気づくために、時々、視点を変える旅に出ればいい。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 豊かさ, 感謝, 当たり前, 山形, 旅館, パリ暮らし, 感性, 日本, 帰国

小諸の軽やかさと、星のあとに残る静けさ「どこを見て生きるか」を整える

2025年12月4日

小諸に行ってきました。——軽井沢の隣の町へ。

紅葉は、まだ緑が多い。10月があたたかすぎて、季節の針が少し遅れているみたい。
でも秋晴れが続いて、歩くほどに気持ちがほどけていく。

小諸で食べたおにぎりが、また最高で。具沢山のお味噌汁が、ちゃんと今の私を支えてくれた。
そして、話は山形の旅館へ。星を取った若旦那の言葉が、胸に残った。

この10月は、出来事が多すぎて、体感としては「何ヶ月分も生きた」みたいな不思議な時空。
だからこそ、今の私に必要だったエッセンスを、5章にまとめます。
それぞれに【問い】を添えて。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.213 バランスと軸の選び方
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 知らない町に行くと、心のノイズが静かになる

小諸には、小諸の「独特のバイブス」がある。軽井沢が混んでいる時に、ふっと逃げるように行くのに、ただの避難先じゃなくて、むしろ整い直す場所になる。

“浄化町だった”という言葉が似合うのは、きっと、必要以上の情報が少ないから。人の波から少し離れるだけで、自分の呼吸が戻ってくる。

わざわざ遠くへ行かなくてもいい。隣の町でも、世界は切り替わる。
旅の醍醐味って、距離よりも「視点の切り替え」なのかもしれない。

魔法の質問
どんな場所に身を置いたら呼吸が戻る?

2. 季節が遅れても、心地よさは受け取っていい

紅葉は場所によって赤くなっているけれど、まだ緑が多い。葉っぱも、しっかり残っている。
「11月中旬くらいかな」なんて言いながら、秋が遅いことを嘆くより、あたたかい10月の散歩を素直に喜べる日々がある。

予定通りじゃなくてもいい。季節も人生も、きっちりは進まない。

でも、だからこそ“今ここにある気持ちよさ”を、遠慮なく受け取っていい。
季節のテンポに合わせるんじゃなくて、自分の心地よさに正直でいることが、結果的にいちばん自然。

魔法の質問
「まだ早い」「まだ足りない」と感じる時、私は“今ここにある心地よさ”をどこで受け取れる?

3. おにぎりは、暮らしの原点を思い出させる

小諸のおにぎり。具沢山のお味噌汁。こだわりの味噌。たっぷりの具材。
すき焼きみたいな牛しぐれと黄身、昆布とツナマヨの合体——話しているだけで、体が「もう一回食べたい」って言う。

こういう時、分かる。
派手な出来事よりも、ちゃんとおいしいご飯が、人を生かす。
“満たされる”って、心の話のようでいて、すごく身体の話でもある。

レビューを書きたくなるほどの感動は、「ここに戻ってきていいよ」という合図みたいだ。

魔法の質問
最近の私を立て直した“もの”は何ですか?

4. 評価は外から来る。軸は内側で守る

山形で、応援してきた旅館が星を取った。
「もっと大々的に出したら?」と言われても、若旦那はこう言った。

星も老舗も、お客様がそう言ってくださる“結果”。
外からついてくるもの。自分から掲げるものではない、と。

これ、簡単じゃない。
嬉しいことほど、言いたくなる。見せたくなる。

でも、どこを見て仕事をしているかで、選ぶ態度は180度変わる。
外の評価を否定しない。でも、そこに飲まれない。

新しさも取り入れながら、「ここだけはぶれない」を持ち続ける。
その“ぶれなさ”が、場の時間や雰囲気を残していく。

魔法の質問
私が今、外の評価よりも守りたい「ぶれない軸」は何?

5. 贈り物は、相手の「大切にしている世界」を想像する練習

星を取ったお祝いで花束が届く。ありがたい。受け取る。
でも本音をぽろっと言うなら、「野に咲く花を一輪、素敵な花瓶に」——そっちが“らしい”。

この混ざり具合が、すごく人間的で、すごく美しいと思った。

そして気づく。贈り物って、品物の話じゃない。
その場にどんな空気が流れていて、その人が何を大切にしているか。
そこを思いやれるかどうか。
想像の深さが、そのまま愛の精度になる。

10月は、出来事が多すぎて、体感が何ヶ月分にもなる。
時空がずれているみたいな日々だからこそ、“何を贈るか”より先に、“どこを見ているか”を整えておきたい。

魔法の質問
大切な人に何かを渡す時、「その人の場」と「その人の美学」をどれくらい想像できている?

まとめ

小諸の軽やかさ、遅れてくる紅葉、身体がよろこぶおにぎり、星のあとに残る静けさ、そして贈り物の想像力。
10月は、出来事の量に対して、心の整理が追いつかないくらい濃かった。だから「時空がずれてる」と感じるのも、きっと自然。

でも、こんな月ほど大事なのは、派手な結論じゃなくて、自分の軸に戻ること。
外から来るものは、ありがたく受け取る。
内側で守るものは、丁寧に守る。

軽井沢から、次は箱根へ。
移動が続いても、私たちは「どこを見て生きるか」を持っていける。
それさえあれば、時空がどれだけ伸び縮みしても、ちゃんと帰ってこられる。

 

  

  

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 軽井沢, 紅葉, 旅の記録, おにぎり, 旅館, 小諸, 仕事の軸, 価値観, 時間感覚, 本音, ミシュラン, 贈り物, 余白

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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