元々はバスケットボール日本代表選手。そこから指導者にはならず、『0(ゼロ)から始める起業家の最初の1千万をつくる専門家』に。
集客せずに自然に売れていく秘訣、人の素質、能力、強みやセンスを発掘し、その人らしさを輝かせる育成について伺いました。
これから起業を考えている方、今起業されている方に役立つヒントがたくさんの鈴木克彦さんインタビューです。
インタビュー後半は、自分を知ること、自分の活かし方について聞いています。
鈴木 克彦
生年月日による統計心理学 開発者
隠れた才能を見つけ出し最大の結果へ導く起業家育成の専門家
http://h-resource.net/hp/
▼インタビューは前半はこちら
『0(ゼロ)から始める起業家の最初の1千万をつくる専門家』鈴木克彦さんインタビュー
1. 元々バスケットの選手、今は自然に売れる起業家を育てる
マツダミヒロ(以下、ミヒロ):マーケティングや仕事のやり方、あり方を教えていますが、そもそもは のっぽさんは何をされていたんですか?
鈴木 克彦さん(以下、のっぽさん):ぼくは元々バスケットの選手で、高校・大学・社会人では3チームに所属していました。
ミヒロ:バスケットの実績を聞いてもいいですか?
のっぽさん:中学は見事なまでに弱いチームで、地区大会1回戦を勝ったことが1回だけ。めちゃくちゃ弱かったんです。
そして、背が高かったので高校推薦をいくつかいただいて、その中でいちばん強いチームを選び、そこに飛び込んでいったんです。
国体やインターハイに一通り出させていただいて、高校生の時は日の丸を着けて日本代表をやっていました。
ミヒロ:日本代表??? すごい!!!高校の日本代表ですか?
のっぽさん:そうです。高校の日本代表チームに入ってました。
ミヒロ:大学もやっていたんですか?
のっぽさん:大学も4年間やりました。大学の時は優勝経験はないんですけど、
あ、関東のトーナメントではありましたけど、日本で優勝したことはないですね。3位が最高かな。
ミヒロ:全国で3位のチームだったんですか?
のっぽさん:そうです。
ミヒロ:社会人では?
のっぽさん:社会人でいちばん最初に入った熊谷組という会社で、日本一を2回経験させてもらって、それが初めての日本一ですね。
ミヒロ:のっぽさんのバスケットの話では、SMAPも出ていたCMに出たということがありましたよね・・・
のっぽさん:SUNTORYのBOSSですね(笑)バスケットで出ました。
ミヒロ:すごいですねぇ。
バスケットをやり、普通はそこからコーチになったりするんですか?
のっぽさん:そうです。ぼくは最終的にはコーチになりたかったんです。
高校・大学・社会人とコーチの人たちといて、コーチの仕方や考え方、そういうこともずっと勉強したんですよね。
ゆくゆくはバスケットのコーチになろうと思っていたんですが、時代はバブル崩壊で大変で、バスケットのチームはどんどんリストラで減っていき・・・
チームが減ると指導者は余るじゃないですか? そうするとぼくの順番は来ないな・・・と分かるわけですよね。
ミヒロ:不況のおかげで?
のっぽさん:そうです。それで普通に仕事を始めました。
いちばん始めは保険の研修生から始まったんですけど、バスケットの現役を続けながらチーム移籍をしてきた経験があるので、「どうやってこのチームメンバーと仲良くなるか?」、「どうやってモチベーションを上げるか?」は常にぼくの課題としてありましたね。
ミヒロ:新しいチームに入ると、そのチームの人たちと仲良くなるのは簡単なことじゃないんですか?
のっぽさん:ぼくらが入っていくと、試合に出れない人が増えていくわけですからね。
ミヒロ:あぁ、確かにそうですよね。ライバルみたいなものですよね。
のっぽさん:そうですそうです。その人達とどうやって早く関係をつくるか、結果を出していくのか、というのはプロでやっていく上で重要になってくるので、こちらがいかにコミュニケーションを取るかというのは、割と早くから勉強しましたね。
ミヒロ:コミュニケーションの取り方を勉強した?
のっぽさん:コミュニケーションの取り方と相手のモチベーションをどうやって上げるか、というのは常に考えていましたね。25歳くらいの時から考えていました。
ミヒロ:その結果、身につけたことは何かありますか?
のっぽさん:その時に心理学やいろんなことを勉強したんですけど、結局辿り着いたことは、生年月日の理論です。今もそれを仕事にしているんですけど、相手の生年月日を調べて、スポーツ選手って生年月日を隠せないので・・・
ミヒロ:そうなんですか?
のっぽさん:スポーツ新聞を見ると、選手の生年月日は公開されて載っています。嘘がつけないんですよね。
それを調べながら、コミュニケーションの取り方を変えていって、モチベーションを変えて、毎年毎年結果を出してきたということが現役の中でもありました。
その理論を使うこと、指導者になりたいとこれまで勉強したことが、たまたまバスケットの指導者にはなれなかったことで、「ビジネスで教えられることはないか?」と変化しました。
それが経営者向けのセミナーから始まり、個人向け、起業家向けに行き着きました。
ミヒロ:誕生日から、コミュニケーションや関わり方が分かるというのは、どういうことですか?
のっぽさん:分かりやすく言うと、相手の性格が分かります・・・生年月日と性格って繋がりやすいでしょ?
ミヒロ:よく占いもありますね。
のっぽさん:あの人、こういうタイプだよね?
ミヒロ:何座だからこうだよね?みたいな。
のっぽさん:そうそう。
それだけでは全く意味がないとぼくは思っていて、それを活用します。
この性格の人をやる気にさせるためにはどうしたらいいのか?ということをずっと研究し、そのテーマで経営者向けに、部下の育て方としてセミナーをやったりしていたんです。
今はそれを起業家向けに、「この人はこういう性格で、こういう才能を持っている可能性があるから、ここを伸ばして、世の中の役に立てることをやっていこう」とか、「あなたはこういうところに頭が働くと思うから、ここを突き詰めて考えて、自分だけのオリジナルのメソッドを作っていこう」とか・・・
才能や性格を上手に活かして、頭が働くところで独り勝ちをするようなビジネスを一緒に作っていることが、起業塾でも他の起業塾とは少し違うところかもしれません。
ミヒロ:まず、その人の性格や素質が分かるようになり、その人との関わり方も分かるようになり、その人自身がどんな人とどんな風に関わっていったらいいかも分かる。
それを元に指導したり、ビジネス的、起業的なアプローチもしているという感じですか?
のっぽさん:そうです。そうすると割と苦労せず、あまり集客をしなくても目の前の人たちとの関わり方で、少しずつ売れていきます。
ミヒロ:人って、分かってもらえたり、共感してくれる人に、心をゆるしていくと思うんですね。
のっぽさん:そうです。心を開いちゃうんです。
ミヒロ:それができちゃう?
のっぽさん:その人の役に立とうと思うから、売ってる感じはまったくないわけですよ。自然に売れちゃうんです。
ミヒロ:逆に言うと、その人が言ってほしいセリフというか、関わってほしい関わり方でやるから、何のストレスもなく契約したり、購入したりするわけなんですね?
のっぽさん:そうです。「あなたにお願いしたい」と言ってくれる確率が高く、仕事になることが早い感じがします。
ミヒロ:これ、みんな知れたらいいですよね。
のっぽさん:ぼくもそう思いますね。
ミヒロ:何か一緒にやれたらいいですね。
のっぽさん:ぜひぜひ。
ミヒロ:コミュニケーションも起業のこともそれぞれに教えていて、起業塾では、どちらも組み合わせて教えているということですか?
のっぽさん:そうです。
ミヒロ:その辺りがオリジナルですね。
のっぽさん:ただマーケティングを教えているだけじゃなくて、その人たちの才能を活かしたり、コミュニケーションを教えていきながら、少しずつ売れていくようになることが、他と違うところだと思いますね。
2. 能力や素質や才能はいっぱいあり、その中の1つを使うだけでも十分
ミヒロ:ちなみにぼくのタイプ・資質は、どういうものですか?
のっぽさん:大きなキーワードとして2つあると思って、1つは自然体、もう1つは本質にこだわるということ。
ミヒロ:これは誕生日を見て言っているわけで、ぼくの過去の言動から思っているわけじゃないんですよね?
のっぽさん:じゃないです。
ミヒロ:当たってる!!! 自然体と本質的。
ということはもう少し言うと、例えば、ぼくはどんなことが得意で、どんなことをしない方がいいんですかね?
のっぽさん:しない方がいいことは、その真逆のことでしょうね。
安易に人の言うことを真に受けて情報を安売りするとか。
例えば、「どこかに勉強しに行ってきたから、こういうことを教えてあげるよ」って世の中にたくさんあるじゃないですか?そういうことはミヒロさんには合わないんですよ。
ミヒロ:なるほど!
のっぽさん:教えは自分の性格に合わせて本質に沿ってやり、「この人が言っていることはこういうことなんだな」と自分で肚に落とさないと、基本的に人には言いたくない。
ミヒロ:確かに確かに。その通り、その通り(笑)
のっぽさん:すごく考えて、クリエイティブで、表現に売り込む感じがなくて、自然体でそれを話して人に伝えていける、ということがミヒロさんの強みだと思いますね。
ミヒロ:なるほどね。
のっぽさん:例えば、世の中には告知をするためのテンプレートっていっぱいあるわけですよ。それをどんなにミヒロさんが学んでも、自分の肚の中にあることを分かりやすく、ソフトに、自分の表現でするようになっちゃうから、ガチガチの告知文は書かないと思うし、書けないと思います。
ミヒロ:書けないんですよ。
のっぽさん:それはミヒロさんの性格なんですよ。
ミヒロ:へぇ〜。 技術が足りないとかじゃなくて、性格だと。
のっぽさん:性格です。ソフトで分かりやすく、すごく本質的ということが、ミヒロさんの仕事に共通していることじゃないかと思います。
ミヒロ:当たってるなぁ。
今はぼくの強みですけど、読んでいる人も必ず強みというのはあるんですか?
のっぽさん:みんなありますね。ない人はいません。
ミヒロ:おぉ。それはみなさんには安心してほしいですね。
のっぽさん:極端な言い方をすると、性格の欠点ってあるじゃないですか。例えば頑固。頑固って一般的に欠点でしょ?でも、頑固という性格を仕事に活かすことはできるんですよ。
ミヒロ:ほぅ〜
のっぽさん:例えば、頑固だからこそ、商品のクオリティが良いとか。
ミヒロ:あぁ、なるほどね。
のっぽさん:自分の仕事にその性格を活かせたら、自分の持っているものは常に活かせますよね?欠点さえ才能になるし、長所がない人はいなくて、欠点さえ長所になるわけです。
ミヒロ:仕事に合わせるために、自分の性格を変えてはいけないわけですね?
のっぽさん:それは現実無理です!
ミヒロ:ですよね。
のっぽさん:本気でやればやるほど無理がでることは、やっている人は分かると思います。ミヒロさんの考え方に賛同しても、ミヒロさんのやり方はみんなできないんですよ。
ミヒロ:まぁ、そうでしょうね。
のっぽさん:ミヒロさんの性格だから、今のやり方が合っているわけで、ミヒロさんの考え方を理解した上で、自分の性格に合ったやり方を見つけられる人が成功していくんですね。
ミヒロ:データがないかもしれないんですけど、知りたいと思うのは、自分の強みがありますよね。自分の強みを自分で把握していない人は何%くらいいるんですか?
のっぽさん:99%です。
ミヒロ:ええ!本当ですか? ほとんどの人が自分の強みを知らない?
のっぽさん:知らないです。何故かというと、先程言ったことは、自分では当たり前と思っているんですよね。自分の性格だと思っている。
例えば、ミヒロさんの本質的なところだとか、自然体なところというのは、ちゃんと言葉にできている人たちも少ないし、言葉にできたとしても、昔からそうだから意外と自分ではそれが特別なことだと思っている人たちは少ないです。
自分の才能だと思っている人たちは少ないんですよ。ずっとそういう性格で生きてきているから。それが自分の特別な感覚だとか、能力だとか、センスだと思っている人は意外に少なくて、だから活かそうとしないんですね。
ミヒロ:ぼくのお客様や読者で、「自分の強みが分かりません」という人は多いんですけど、自分の頭で「自分の強みは何だろう?」と考えて生み出す、見つけるのは結構大変ですか?
のっぽさん:そういう見つけ方だと、なかなか見つけられないんじゃないですかね。
ミヒロ:見つからないんですよ。
のっぽさん:見つからないと思います。
ミヒロ:自分のことは自分では分からない感じなんですね。
なので、のっぽさんがやっているメソッドがすごく活用できるということなんですね。
のっぽさん:そうですね。
例えばぼくだと、誰かの生年月日を聞いて、「こういうタイプかもしれませんね」という答えが出るとしましょう。その中で当てはまっていることもあるし、当てはまっていないこともあるんですよ。
当てはまっているということは、どういうことかといいますと、ある意味、自覚があるということなんですね。自分の持っている能力に自覚がある、自覚しているということです。
自分の持っている能力を自覚し、意識し始めていくと、そこはどんどん伸びていくんです。でも、持っている能力が10や20はあるとしても、人は全部の能力を活かせるわけではなく、その中の1つか2つを活かせたら、自分の分野でスペシャリストになっていくんです。
1つか2つでいいんですよ。
自分の性格を活かせるところや、自分の頭が働くところを知っているということが大事なんです。
ミヒロ:能力や素質や才能は、実はいっぱいあって、その中の1つを使うだけでも十分ということなんですね?
めっちゃ知りたい!(笑)と、みなさんも思っていると思います。
のっぽさん:1つか2つ知っていれば十分だと思います。自分で一生懸命仕事をすればするほど、夢中になってやればやるほど、自分の性格通りにしか仕事はできなくて、「こうやった方がいいよ」、「ああやった方がいいよ」と言っても、結局、頭が働かないところは働かないんですよね。
自分の頭が働くところで徹底的に勝負するということが、いちばんの強みを活かすことになるわけですね。
ミヒロ:仮に、自分の持っている素質じゃないことに、例えば、1年間とか3年間 時間をかけて磨いても、無駄ではないかもしれないけれど、結局もったいないというか、無駄に近くなっちゃうということですか?
のっぽさん:経験したことは素晴らしいことだと思うのですが、ベストパフォーマンスにはなっていないと思います。
ミヒロ:そうですね。空回りというか・・・
のっぽさん:自分の性格を理解した上でアプローチを変えてみると、今まで壁だったものが突き抜けていったりするんじゃないかと思います。
ミヒロ:最後に、これからのっぽさんがやっていきたいことはありますか?
のっぽさん:ぼくが、いちばん最初にこの仕事を始めた時から思っていることは、自分の強みや才能を活かして仕事をすると、頭が働くということです。
頭が働くところで勝負している時は、人はみんな強いし、良い結果を出すんです。なので、自分をよく理解し、自分の頭が働くことで、楽しく、最高のパフォーマンスを発揮してもらうことがみんなにとっていちばんだし、お客様にとってもHAPPYだし、すべてにとって良いことなんじゃないかと思います。
そうしてみんな活躍したらいいと思っています。
起きている時間の大半は、家事も含めて ある意味仕事じゃないですか。
ミヒロ:そうですね。
のっぽさん:仕事が楽しくなったら、人生楽しくなるんじゃないかと思うので、人生の大半を占める仕事をみんなで楽しんでやっていきたいという思いがずっと根底にあります。
ミヒロ:そんな人たちが増えていくといいですよね。
のっぽさん:そうですね。自然体でみんなが活躍できる世の中に。
ミヒロ:はい。ありがとうございました。
のっぽさん:はい。ありがとうございます。
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『0(ゼロ)から始める起業家の最初の1千万をつくる専門家』鈴木克彦さんインタビュー
心強いパートナー
鈴木 克彦さんと一緒に作り上げています。
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2020年1月18日(土)19日(日)
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