あなたの一日を振り返ってみましょう。
その一日はどのくらい自分の意思で行動したでしょうか?
「もちろんすべて自分で決めて行動しているよ」と思うかもしれませんが、
果たしてそうでしょうか?

1. 無意識の行動をなるべく減らして、意識的に行動する
人の行動は、「意識的な行動」と「無意識的な行動」に分けて考えることができます。
会社に行くというのは意識的な行動ですが、会社に行く通勤ルートを選び、
地下鉄に乗る、車に乗るというのは、意識しなくてもできるはずです。
これが無意識の行動です。
この無意識の行動をなるべく減らして、意識的に行動することが大切なのです。
ところが、意識的に行動しようと思っても、それだけでは本当にしたい行動につながらない場合があります。
たとえばダイエットに取り組もうと思った時に、
「今日は甘いものを食べないようにしよう」
と決意するのは、「意識的な取り組み」です。
1時間スポーツジムで運動をして、家に帰ってホッとしたらいつの間にか目の前にあったお菓子を食べていた。これが「無意識の行動」です。
「食べないという決意」だけでは、無意識にお菓子を口にすることを止められません。
なぜならば無意識が行動の多くを司っているからです。
日頃の行動も、ほとんどが意識ではなく圧倒的に「無意識」に動いているのです。

2. 自覚できずにいた部分に気づかせてあげる
意識(顕在意識)は、氷山の一角にたとえられることが多く、人が自覚できる意識は全体の3%とも、5%ともいわれています。
実に90%以上は、無意識(潜在意識)に占められているのです。
ですから無意識をコントロールしない限り行動を変えることはできません。
ところが、困ったことに無意識とはコントロールできないものなのです。
そこで、無意識を意識化することが必要になってきます。
「無意識の行動」にフォーカスすることが大事なのです。
そのために役立つのが「質問」です。
「ダイエットをするためにどんなことを心がけますか?」
という質問を1日に1度だけするのと、1時間に1度するのでは無意識を意識化する回数が変わってきます。
その機会が増えれば増えるほど、本来たどり着きたい成果が得られやすくなるのです。
人は質問されないと、無意識は無意識のままで気づくことができません。
質問は、無意識を意識化するツールなのです。
無意識を意識化することにフォーカスするといいのです。
相手が「今まで気づいていなかった」部分に気づくことができる。
それが効果的な質問です。
自覚できずにいた部分に気づかせてあげることが、変化をもたらす第一歩です。
「この人が気づいていないのはどこだろう?」
と自らに問いかけて相手を観察し、しっかり話を聞いてみてください。
相手が見えていない部分はどこですか?