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効率

効率より温度「パリに住む理由」

2025年9月4日

「来年、パリに住もうかな。」
友人と別れた帰りのエレベーターで、心の奥に静かな「はい」が腑に落ちた。

拠点を増やしてきたときと同じ、よどみのない感じ。
もちろん現実にはビザや制度、天候や暮らしの不便がある。

それでも惹かれるのは、16歳の頃から心に棲みついていた憧れと、ここで再び立ち上がる美意識と呼吸の感覚、そして”効率よりぬくもり”を選ぶ生き方に、今の私たちがはっきりと共鳴しているからだ。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.200 え?パリに引っ越すの?
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 決める力——熱ではなく、静けさから立ち上がる合図

大きな選択は、情報の総量ではなく、内側の静けさが基準になる。

迷いがゼロになるのではなく、迷いのざわめきの中でいちばん澄んだ音に気づくこと。

今回のパリもそうだった。”はい、これですね”という穏やかな合図が鳴った瞬間、未来の自分と小さく握手を交わした感覚があった。

魔法の質問
いまのあなたが”静かにうなずける”選択は何ですか?

2. 憧れの種、遠回りの羅針盤として生き続ける

16~17歳の頃、年上向けの雑誌で出会った「自立したパリの女性たち」。

自分の美しさを自分で引き受け、家族も仕事も夢も社会も視野に入れながら、喜びと豊かさを大切にする姿。

地方で育った当時の私には遠い日常だったけれど、その感覚は長い時間をかけて私の輪郭を少しずつ修正し続けた。

メイクも装いも、驚くほど当時の軸から大きくはぶれていない。憧れは、一度きりの衝動ではなく、遠回りの羅針盤として息をし続けるのだ。

魔法の質問
10代のあなたが抱いた憧れは、いま、どこで息をしていますか?

3. 美意識という姿勢、効率より”景観と手触り”を選ぶ

パリでは、街並みに対する美意識が暮らしの基準になっていると感じる。

たとえば、外観を損なうものを表に出さない配慮が当たり前に語られるのを聞くと、不便があっても守りたい秩序があるのだとわかる。

ブランドに興味があるわけではない。ただ、日常に置く一つ一つへの眼差し。

“美しくあるための手間”をいとわない姿勢に惹かれる。

魔法の質問
今日の暮らしで、あなたはどこに「美しさのための一手間」をかけますか?

4. 不便の価値、速さと遅さを重ね、命の手触りを取り戻す

ここは効率化の最前線ではない。

だからこそ、工夫や会話、身体の感覚が呼び戻される。

AIや自動化の速さに馴染んでいるほど、街の”遅さ”に触れたときに、創造性や信頼が立ち上がるのがわかる。

太陽は少なく、曇りは多い。便利とは言えない。それでも”不便さ”を抱えることで、時間がふくらみ、関係が深まり、生活に温度が戻ってくる。

「太陽以外は何でもある」と笑う人の言葉を思い出すたび、欠けているものの中にしか育たないものが確かにあると感じる。

魔法の質問
あなたが”あえて残したい不便”は何ですか? それは何を育てますか?

5. ボンジョー、新しい暮らしへ

けれど、「行くべきところに行く」という確信は、暮らしの中でしか確かめられない。
わからないまま始める——その余白に未来は芽吹く。
ショコラショーを片手に、今日の一歩を。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: パートナーシップ, 意識, 自由, 効率, パリ, 自己愛, 温度

自らの判断や行動を促すしつもん

2020年9月10日

人は、他人から強制されたことよりも、自分で考え決断したことのほうが積極的に行動にうつせるものです。
「自分ごと」としてとらえられるしつもんをすることで、やりがいや成果がイメージできるようになります。

また、自分の成長につながるとわかれば、モチベーションもアップします。

1. 困難を乗り越える意識が生まれる質問

困難にぶつかったとき、「自分には関係ない。しょせん他人ごと」、そう思っているようではやる気になれません。
「これは自分ごとなのだ」「乗り切るには何をすればいいか?」など、自分のこととして考え、出した答えが、やる気のエネルギー源になります。

やるべきことの目的を考えれば、「自分ごと」になる
① NG質問「今日の会議の報告書をまとめてもらえる?」
 ↓

魔法の質問
・会議の報告書をまとめてほしいんだけど、なぜこれが必要だと思う?
・どんなまとめ方をしたらいいと思う?
・いつまでに完成させるのがベストだと思う?

やらされ仕事でなく、自ら熱意をもって取り組んでもらうために「何のための報告書・資料か」「どういう使われ方をすると思うか」を考えてもらいましょう。
目的意識や責任感が芽生え、自分なりの工夫も生まれてきます。

仕事の価値を自覚できれば、意欲や意識が高まる
② NG質問「何のために仕事をしているの?」
 ↓

魔法の質問
・あなたの仕事はどのように役立っていると思う?
・私たちの仕事は、誰にどんな喜びを与えていると思う?

自分のやっていることが「誰に、どのような価値を提供しているのか」「どう役立っているのか」を考えてもらいましょう。
その価値を認めることができれば、やる気を引き出せるだけでなく、自信にもつながります。

「自分のためになるからやりたい」という流れをつくる
③ NG質問「今の目標は何?」
 ↓

魔法の質問
・今の目標が達成できたら、何が身につくと思う?
・それが身についたら、どんないいことがあると思う?

単に目標を聞くだけでなく、「目標を達成したら、自分にどんないいことがあるのか」、一歩踏みこんだ質問をしてみましょう。
未来に対してよいイメージができれば、努力の必要性が感じられ、おのずと意欲がわきます。

2. 業務効率を上げる

仕事の優先順位を確認すれば、迷いなく動ける
① NG質問「どうしてこの仕事を先にやらないの?」
 ↓

魔法の質問
・全体的に見て、一番緊急な仕事はどれかな?
・どの仕事から始めるか、プランを聞かせてくれる?

作業を急がせるだけでは、焦りや混乱を引き起こします。あわただしい状況ならなおのこと、仕事の優先順位を決めさせ、段取りをイメージしてもらうことが大切です。
順番が決まれば気持ちも落ち着き、集中して作業に取り組めます。

自分の中で手順をシュミレーションする習慣をつける
② NG質問「どうしてそんなに時間がかかるの?」
 ↓

魔法の質問
・どういう手順で進めればいいと思う?
・どうして、その順番がいいのかな?
・完成するまで、どれくらいの時間が必要?

時間のロスが目立つ人には、作業の手順をシュミレーションする問いかけが有効。現状の方法を見直す機会になり、つねに段取りを考える習慣づけにつながります。
その結果、無駄のない業務の流れをつくる力がつきます。

期日の理由を考えることで、仕事の視野が広がる
③ NG質問「本当に期限内にできる?」
 ↓

魔法の質問
・この仕事は、なんでそこが期限なんだと思う?
・期限が守れないと、誰がどんな風に困ると思う?

単に「納期に間に合う?」では、作業を急ぐだけで終わってしまいます。「なぜその日に期限が設定されているのか」を問うことで、仕事の背景や重要性、目指すところなど、より本質を理解することにつながります。

3. 報告とフォロー

報告の意義を考えてもらい、自発的な行動につなげる

① NG質問「なんで報告してこないの?」
 ↓

魔法の質問
・なぜ報告が必要だと思う?
・どんなタイミングで報告するのが、ベストだと思う?

的確でタイムリーな報告は、円滑な業務に欠かせません。その重要性に気づいていない人には、報告しないことを問いただすのではなく、報告の意義をストレートに問いかけます。
考えさせることで、相手の意識を引き上げましょう。

伝達不足のリスクを認識させ、まめな報告を促す
② NG質問「もっとまめに報告できないかな?」
 ↓

魔法の質問
・報告しないとどんな不都合が起こると思う?
・伝えておいたほうがいいかも、と思うことは何?

「何を、どこまで伝えるか」という伝達内容の取捨選択は難しい面があります。「これは言わなくていいだろう」と判断した事柄が、実は重要だったら大変です。
伝達不足のリスクを考えさせ、報告の習慣化を促しましょう。

安心感を与えつつ現状を確認。進行をサポートする
③ NG質問「あの案件、一体どうなってるの?」
 ↓

魔法の質問
・前回の報告の後、どこまで進んでいる?
・どんな助けがあったら期限内にできそう?
・問題になっていることはある?

任せることと放置は違います。信用して任せていることを感じさせつつ、現状報告で進行状況を確認しましょう。プラスα質問のように、必要なサポートを惜しまない姿勢を見せ、安心して報告できるムードをつくることも大切です。

Filed Under: 仕事 Tagged With: 仕事, 自分ごと, 効率, 報告, フォロー

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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