
「WAKANAさんは、住む場所をインスピレーションで決めているんですよね。そのインスピレーションって、どうやって生まれてくるんですか?」
講演会のあとの食事会で、必ずと言っていいほど聞かれる質問がある。
いつもは短くしか答えられないこの問いを、8ヶ月ぶりに帰ってきた沖縄で、ミヒロくんとゆっくり辿ってみた。
考えてみたら、この沖縄こそ、わたしが「ポンと」決めた場所だった。
出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.236 インスピレーションはどこから来るか
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1. 「帰ってきた」が、こんなに早い場所
8ヶ月も離れていたのに、空港から家までの帰り道で、もう「繋がった」と感じた。
行く先々で「お帰りなさい」と迎えてもらえて、みんなの元気な顔が見られる毎日。気づけば、過去5年でいちばん長く過ごした場所が、沖縄になっていた。
家に着くと、庭の木が見違えるほど大きくなっていた。
土の下がすぐ岩盤だから「育たないかもしれない」と心配していた小さなガジュマルが、いまではまるで森のよう。
植えた頃の可愛らしい面影もないほど、たくましい。
離れていた間も、ちゃんと育っている。この土地の生命力に、帰ってくるたび力をもらう。
こんなに早く「帰ってきた」と感じられる場所を、わたしは理屈で選んだわけじゃなかった。
あなたが「帰ってきた」と、すぐに馴染める場所はどこ?
2. 新しい場所より、仲間とのルーティンが好き
沖縄での楽しみは、新しい何かをすることじゃない。海が綺麗に見える場所へ行って、仲間たちと抹茶パフェを食べる。
昨日も8人で行ってきた、住んでいた頃から続く恒例の時間。
パフェそのものも好きだけれど、本当に好きなのは、みんながホクホクと頬張りながらおしゃべりしている、あの光景のほう。新しい場所を開拓するより、心がほどける「いつもの」を、大切な人と重ねていく。
わたしの「住みたい場所」は、いつも、こういう時間の延長線上にある。
大切な人と繰り返したい「いつもの時間」は、何?
3. インスピレーションは「ポンと」湧き上がってくる

それで、冒頭の質問。
「インスピレーションって、どうやって生まれてくるんですか?」
意識って、わたしたち全体のほんの数パーセントしかない。
ほとんどの部分は、無意識という見えない領域で動いている。
だから意識の上では、本当に「ポンと」なの。
空から降ってくるんじゃなくて、体の中で静かに育ったものが、氷山の一角みたいに意識へ浮かび上がってくる。
言葉やイメージになって、内側から湧き上がってくる感覚。それが、わたしのインスピレーション。
あなたの中から「ポンと」湧き上がってくるものに、最近気づいた?
4. 「ポンと」の前に、ずっとしていること
じゃあ、何もしていないのに突然やってくるのかというと、そうじゃない。
どんな自分で生きたいか。何を大切にしたいか。誰と、どんな繋がりの中にいたいか。
「いまの自分にとって何が最善なのか」を、日々ずっと感じ続けている。
感じたことを大切にして、磨いて、少し熟成させる。
そうしていると、時が満ちたとき、それがインスピレーションになってポンと出てくる。
突然のひらめきに見えるものの手前には、感じ続ける長い時間がある。
沖縄も、きっとそうやって「ポンと」現れた場所だった。
いま、あなたが「感じたまま」大切に温めていることは何?
5. 数パーセント以外の場所で、生きてみる
以前、ミヒワカプライベートサロンのメンバーにこんな質問をしたことがある。
「なんで、いまの場所に住んでいるの?——『前から住んでいたから』は無しで」
この問いをきっかけに、実際に引っ越しをした人が何人もいた。
「私はなんで、いまここに住んでいるんだろう」
その答えが出てこないとき、はじめて、本当に身を置きたい場所が見えてくる。
意識というほんの数パーセントの外側が少しでも動き出すと、必死に現実を変えようと頑張らなくても、人生は自然と大きく動いていく。
インスピレーションで生きるって、自分の中の見えない大きな部分を信頼する、ということなのだと思う。
「前からそうだから」を外したら、あなたは今どこで、どう生きたい?
まとめ

インスピレーションは、どこか遠くから降ってくる特別な才能じゃない。
いまの自分にとっての最善を感じ続けて、磨いて、熟成させた先に、誰の中からでもポンと湧き上がってくるもの。
「帰ってきた」とすぐに感じられるこの沖縄も、その積み重ねが連れてきてくれた場所。
住む場所も、出会いも、次の一歩も。
頑張って変えようとするより、内側の声を信頼して、少しだけ委ねてみる。
すると、人生のほうが自然に動き出す。
あなたなら、「前からそうだから」を手放したとき、どこに住みたいと感じるだろう。