
箱根のスーパーで団子を買った。
隣のスーパーの商品だったけど、若い店員さんが笑顔で「全然、ありがとうございます」と対応してくれた。
しかも、荷物が多そうだと気づいて、大きなビニール袋まで渡してくれた。
その日は、小さな優しさがたくさん重なった一日だった。
スーパーの店員さんの心遣い、箱根で偶然出会ったフランス人の言葉、そして長年通い続けているイベントでの再会。
どれも予定にはなかった出来事なのに、心に残るものばかりだった。
出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.227 箱根でパリとの出会い
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1. 小さな心遣いが、一日の空気を変える
隣のスーパーの団子を持ってレジに行った。
普通なら気まずい場面なのに、店員さんは嫌な顔ひとつせず、笑顔で対応してくれた。
さらに、荷物が多いのを見て「大きいビニール袋、差し上げますよ」と。
たったそれだけのこと。
でも、一日の最初にそういう心遣いに触れると、その後の時間が全部やわらかくなる。
特別なサービスじゃなくて、自然ににじみ出る優しさ。それが、日本の力なんだと改めて感じた。
最近、誰かの何気ない心遣いに感動した瞬間は?
2. 偶然の出会いに、人生の伏線がある
箱根の友人の店で、たまたまフランス人のおじちゃんに出会った。
78歳。55年前にパリに住んでいた人。いきなりフランス語で話しかけられて、そこから話が弾んだ。
当時のバゲットは50円くらいだったこと。バターをつけて食べると美味しいこと。
そして、ぼくたちがパリに住んでいると聞いて、心から喜んでくれた。
年に2回しか来ない人に、たまたまそのタイミングで会えた。偶然のように見えて、何かの伏線だったような気がする。
最近の「偶然の出会い」に、どんな意味があった?
3. 「センスを生きなさい」という言葉

フランス人のおじちゃんが言った。
「一番大事なのはセンスだ」と。
感性を大事にして生きなさい。だからパリにいるのは最高だ、と。
彼は最初にインド哲学を学び、その後パリに行ったら東洋思想がより深く理解できるようになったと言っていた。
パリには東洋思想が根づいているから、そこから世界に広げていきなさい、と。
何気ない会話の中に、ぎゅっと濃い人生のエッセンスが詰まっていた。
短い時間だったのに、心にずっと残っている。
いま、自分の「センス」を信じて選べることは何?
4. 場に行くだけで、絆が深まる
毎年参加しているきずな出版のイベント。創業者の桜井先生は95歳。
パーティーは本来苦手だけど、ここだけは毎年行く。
そこには、毎年その場で会う人たちがいて、SNSだけだったつながりがリアルになる瞬間がある。
95歳の桜井先生は、歩くのが速い。ついていけないくらい。
バッグを持って、さっそうと歩いていく姿を見ると、こちらも元気をもらえる。
場に行くだけでいい。その空気に触れるだけで、自分の中の何かが広がっていく。
行くだけで元気になれる「場」は、自分にとってどこ?
5. 打ち合わせなしの対話が、一番刺さる
本田健さんと「AI時代の生き方」というテーマで対談した。
打ち合わせは一切なし。30分間の掛け合い。
次に何を言うかわからない。何を聞けばいいかも、その場で探る。
でも、会場のみんなはキラキラしながら聞いてくれていた。
準備しないからこそ、生きた言葉が出る。
打ち合わせをしないのは、怠慢じゃなくて、相手と自分を信じている証。
その場で生まれるものに委ねる対話は、いつも想像を超えてくる。

次に誰かと話す時、準備を手放してみたら何が生まれる?
まとめ
団子を買ったスーパーの店員さん、箱根で出会ったフランス人のおじちゃん、95歳の桜井先生の早歩き、打ち合わせなしの対談。
どれも予定にはなかった出来事。
でも、心に一番残ったのは、そういう「予定外」の瞬間だった。
人生は、計画通りにいく部分より、偶然が連れてくるものの方が、ずっと面白い。
だからこそ、人に会いに行く。場に足を運ぶ。
「センスを大事にしなさい」。あのおじちゃんの言葉を、胸に置いておこうと思う。

