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予定を入れない、を予定する。余白とは『ユニバーサル・アポイントメント』が起こる状態のこと

2026年5月21日

「余白あるよね、WAKA」
軽井沢のカフェで、ミヒロくんがまた、わたしに確認するように言った。

横にいた友人が、すこし笑いながらつぶやく。
「余白ある人って、余白あるって言わないよね」

その一言が、なんだか妙に心に残った。
そもそも、余白ってなんだろう。
口にした瞬間に、するりと逃げていくこの感覚を、ちゃんと言葉にしてみたくなった。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.234 余白とは?
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 余白とは「ユニバーサル・アポイントメント」が起こり得る状態

わたしが思う余白は、ユニバーサル・アポイントメントが、自然に起こり得る状態にしておくこと。

「やらなければいけない」予定を入れないのはもちろんだけれど、それだけじゃない。
たとえ自分の好きなことや、快適になることだったとしても、「やること」が前日からひとつでも決まっていると、もう予定が入っている状態なんだよね。

「これを何時にやろうかな」と頭が動き始めた瞬間に、すでに余白は閉じていく。

本当の余白は、やることさえもない状態。
そのときにこそ、ふっと舞い込んでくるインスピレーションや出会いがある。
それが、ユニバーサル・アポイントメントなんだと思う。

魔法の質問
あなたのスケジュールの中で、「やることさえない時間」はどこにある?

2. ミヒロくんの余白は、「自分のペースで過ごせる」感覚

余白って、人によって違うんだよね。
ミヒロくんに聞いてみたら、こう言ってた。
「何をしてもいい時間を作ること。自由感とか、開放感を感じる、この感覚が余白につながる」

たとえば土日休みの人にとっての、金曜の夜。明日から自分のペースで過ごせるという、あの解放感。
たしかに、あれは余白の手触りそのものかもしれない。

同じ言葉でも、わたしとミヒロくんで、すこし入口が違っていておもしろい。

魔法の質問
あなたが「自由だな」「ゆるんだな」と感じるのは、どんな瞬間?

3. 好きなことで余白がなくなる、というパラドックス

軽井沢で会った友人ファミリーも、別な日に会った友人も、口をそろえて言っていた。
「やっと好きなことができるようになったのに、どんどん予定が埋まっていくんです」

嫌な仕事じゃない。むしろ好きなこと。
だからこそ、楽しいし、もっとやりたくなる。
そして、人の役に立てているという実感もある。
「これも役に立てるかも」「これもよくできるかも」——その思いで、予定が重なっていく。

活力も湧いてくるし、世界も広がっていく。
それはまぎれもなく、大切なエネルギーの拡大。

でも、そのなかで自分の余白がなくなっているとしたら、ちょっと無理をしている状態だとしたら、それは「今の自分にとって自然じゃない」というサインなんだよね。

魔法の質問
あなたが「好きなのに、ちょっと無理をしている」と感じる予定は、どれ?

4. ものさしを置いてみる——「役に立ちたい」がどれくらいか

その友人に、こんな提案をしてみた。
頭のなかに、一本のものさしを置いてみる。
真ん中の「ゼロ」が、ニュートラルポジション。
左側に向かって「誰かのため、何かのために役に立ちたい」という思いが、0から100まで伸びている。

今やろうとしていることが、左側に20くらい振れていたら——
一度ゼロに戻って、もう一度考えてから予定を入れてみる。
もし100まで振り切っていたら、たぶん自分でも気づくと思う。
「あ、これは自分のためじゃなくて、相手のためだけになっているな」って。

もちろん、誰かのために動くことは尊いこと。
ただ、自分の余白を全部削ってまで応える状態が続くと、人生もエネルギーも、今の自分の限界を超えていってしまう。

慈悲とはまた違う話で、ここでは「自然なリズム」の話。

魔法の質問
あなたのものさしで、いまの予定はどれくらい「他者寄り」?

5. 余白ある人ほど、余白があると言わない

友人が言ってくれた「余白ある人って、余白あるって言わないよね」という一言。
あの言葉は、今もときどき思い出す。

たぶん、本当に余白がある人は、それを取り立てて確認しなくても、もうそこに在る状態なんだろうな。あえて言葉にしているうちは、まだ自分のリズムを取り戻している途中なのかもしれない。

言わなくても余白がそこにある、というところに、わたしも少しずつ近づいていきたい。

魔法の質問
あなたが「言わなくても在る」と感じたい状態は、何?

まとめ

余白は、何もない時間じゃなくて、何かが舞い込んでくる余地のある時間。
やらなければいけないことだけじゃなく、「やること」そのものを置かない時間を、自分にプレゼントしてあげること。

好きなことであっても、役に立てる実感があったとしても、ものさしが「他者のため」に振れすぎていたら、一度ゼロに戻る。
そして、今の自分にとって、いちばん自然なリズムを取り戻す。
そのリズムの中にしか、ユニバーサル・アポイントメントは降りてこない。

余白は、空白じゃなくて、未来からのギフトを受け取るためのスペース。
今日の予定を見て、ひとつだけ、「やらない」を置いてみる。
そこから、人生のリズムは、しずかに整っていくのかもしれない。

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Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 余白, 自分のペース, ものさし, 自然なリズム, バランス, ライフトラベラー, ユニバーサルアポイントメント

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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