*一般の方に募集した夫婦のお悩み「ケース6」
事業の資金繰りがうまくいかないらしく、夫がいつも「お金がない」と落ち込んでいます。
助けてあげたい気持ちはあるけれど、妻として夫に対してどう関わっていけばいいかわかりません。何をしてあげたら、いいのでしょうか。

1. 相手は自分の力で這い上がれると信頼しよう
Mihiro&Wakana’s TALK
ミヒロも経営者として資金繰りが大変だったり、悩んだりする気持ちがわかると思うのね。そういう時って、どんな心理状態なの?
心に余裕がない状態かな。
そういう時に、本当はどんな感じになりたいなと思う?
心に余裕がある状態になりたい。
だとしたら、たとえばまわりに関わる人達には、どんな関わりをしてもらうと、楽になれる感じがする?
気にかけてほしい。
どのように気にかけて欲しい?
同じ立場に立つって感じかな。
今ミヒロが言ったことがまさに答えで、相談者さんのパートナーは、いま絶望の世界にどっぷり浸かってしまっているのだろうね。
そんな時に妻としてどう旦那さんに関わるべきかというと、旦那さんをその絶望の世界から抜け出すお手伝いをして、彼が望んでいる状態の世界に連れ出すことだと思うの。
そのためにも、まずやらなければならないのは
「彼は今、何に対してもっとも不安に思っているのか」
「彼は今、どんな状況なのか」
を知ること。彼と同じ立場に立って、理解してあげるのね。
この「同じ立場に立つ」というのは、一緒に落ち込んで絶望の世界に行くことじゃなくて、彼が何に悩んでいてどういう状態かをきちんと把握するということ。
そうすることで、旦那さんの気持ちを本当の意味で理解することができるから。
同じ立場に立つっていうことが、すごく大事。
それだけでも旦那さんはだいぶ気持ちが楽になると思うんだよね。自分だけが抱えていたものを、パートナーと分かち合えるわけだから。
パートナーの状況を理解できたら、次にすべきことは、旦那さんが本当に望んでいる状態の世界に連れ戻してあげること。
どうやって相手が望んでいる状態の世界に連れ戻すの?
これは通常であれば、ひとりでできることなんだけど、大変な渦の中にいる時って、ひとりでその大変な渦を抜け出すのって難しい。
だから、「どんな状態になったらいいと思う?」
「どんな状態だったら、もっと楽になれると思う?」
とパートナー自身が望んでいる状態が何なのか、自ら気づかせるような質問をしていくの。
そうしていくと、本人が自分で解決策を見つけて這い上がりやすくなると思う。
でもなかには、奥さんがどんな質問を投げかけても、どんな言葉をかけても愚痴しか返ってこなかったり、負のループにハマったりして、なかなか抜け出せない人もいるかもしれないよね。
そういう時は、「それは大変だね」と相手の気持ちに共感した上で、こんな質問をしてみるのもいいかもしれない。
「あなたは今、負のループの世界にいるけれど、このままずっとその世界のいたい? それとも、そこから抜け出して、もっとスッキリした世界に行きたい?」
と聞いてみるの。
やる気に変わるまで、時間も必要だと思うから
「どれくらいの期間、あなたは落ち込んでいたい?」
と聞くのもありだと思う。
なんだかんだいっても、大変な状態にいた方が楽だと、本人が感じている場合もあるからね。
相手が客観的に、「自分は今どういう状態にいるのか」を自覚できるような質問をしてあげるのがいいと思う。
もしパートナーが本当に悩みに悩んでしまって、そこまで自分のことを客観視できるほど余裕がない場合はどうする?
その場合も、もしかしたら、本人は無意識にもうちょっと絶望の世界にいたいのかもしれない。
まだ悩んでいる状態にいたいんだよね。
大変なときに自分が本当に望む状態に行こうとすることって、とてもエネルギーが必要だから。
これは私自身も気をつけていることなんだけど、相手がまだ負のループにいたいようだったら、
「相手を無理にいい状態にしない」
ということは大事だと思う。
相手のタイミングを待ってあげるのも、優しさなの。
もちろんパートナーが苦しんでいる姿を見るのは嫌だし、早く助け出してあげたいという想いもある。
でも本人だけしか解決できないこともあるし、逆にある程度不安定になった方が、お尻に火がつくこともある。前を向くための踏み台になることもあるの。
底の底まで落ちた時に、
「もうこのままじゃダメだ!何とかしなくちゃ!」
と本気で思って、初めて自分から動き出せることもあるから。
もしかしたら、このご相談者さんの旦那さんはあと2〜3ヶ月ぐらい悩んだら、自ら前を向き始めるかもしれない。人によって前を向けるタイミングってあるから、その時期が来るまで、見守って、待ってあげることが解決の近道になることもある。
なるほど。じゃあ、その間パートナーとしてすべきことはあるかな?
大切なのは「自分をいい状態にしておく」ことかな。
毎日を楽しむの。
たとえば絵を描くことが好きだったら、旦那さんが悩んでいても、楽しそうに絵を描いていてもいいってこと?
そう。むしろ楽しく好きなことをしていないといけない。
だって相手と一緒に落ち込んでしまったら、彼が望んでいる世界に引っ張っていけないでしょう。
相手が本当に望んでいる世界に引っ張っていくためには、自分自身が望んでいる世界に居続けないといけない。望んでいる世界に居続けるということは、望んでいる状態での考え方、捉え方を選び続けることや、そういう気分でいるための行動をすること。
だからこそ、自分が喜ぶことを続けないといけないし、波動を落とさないような過ごし方をする必要がある。
自分自身をいかに高い状態に保つかっていうのがすごく大事。
そして、パートナーがどんなに愚痴を言ったとしても、愚痴を愚痴として受け取らないこと。
「この愚痴は、相手が前を向いて進んでいくために必要なステップかもしれないな」
と思って、自分は影響されないようにするの。
そうか。自分を高い状態に保ちながら、パートナーが這い上がるタイミングを待つんだね。
そう。「彼は自分自身で這い上がることができる」と相手を信頼すること。
さらに、それをパートナーに伝えてあげるといい。
「あなたは、自分でちゃんとそこから這い上がってベストな道を見つけ出せるってことを私は知っているよ。だから、今どれだけ落ち込んでいても大丈夫。どんなときもそばにいるからね」って。
こんなことをパートナーに言われたら、男性は嬉しいと思う。
この「パートナーを信頼する」ということは、パートナーのためにもいいけれど、実は自分のためにもいいのよ。自分自身の気持ちが楽になるの。
だって、「彼は自分ひとりでは何もできない。私がなんとかしないと!」
と思うと、しんどいでしょう。だからその逆をする。
「相手は立ち直る力があるから大丈夫」と信頼して、それを相手に伝える方が、自分も楽。だから自分のためにも、そうやるの。
2. ベスト・パートナー・セラピー

「同じ立場に立つこと。そして相手のタイミングを待とう」
仕事のことで悩んだり、不遇な目に合ったりして、パートナーが失意のどん底に落ち込んでしまっている。
結婚生活をしていれば、そういう低迷期も当然あることです。
そんな時にパートナーとして、できることはあるのでしょうか。
まず大切にしたいのが、同じ立場に立ってみること。
パートナーが何に悩んでいて、どういう状況になっているのかを知ることです。
同じ立場になるのは、一緒に絶望したり、自分もネガティブになったり、同情するということではありません。
あなたがパニックになったり、落ち込んだりしてしまったら、かえって相手を落ち込みの世界に留めさせることになってしまうこともあるかもしれないからです。
パートナーによっては、家族をパニックにさせたくないために、現在の状況を正直に言わないで黙っている人もいるかもしれません。
あなた自身が不安になったり、パニックになったりすることなく、
「パートナーは、何に対してもっとも不安に思っているのか」
「実際はどんな状況なのか」
ということを聞いてみましょう。
パートナーに状況をシェアしてもらうのです。
そこで「こうしたらいいんじゃないの」「ああしたらいいんじゃないの」といったように、アドバイスする必要はありません。
それよりも
「どんな状態だったら、もっと楽になれると思う?」
と尋ねて、パートナー自身に答えを見つけてもらいましょう。
パートナーが落ち込んでいると、ついこちらまで暗い気持ちになるかもしれません。でも一緒になって、ネガティブな方向には引きずられないこと。
むしろ自分は好きなことをやり、自分をよい状態に保っているほうが大事です。
そのほうがパートナーにとっても、元の自分に戻るきっかけがつかみやすいでしょう。
そして立ち直るためには、その人のタイミングも大切。
何かに気づく必要があって落ち込むことが起こっていることがあるからです。
絶望している状態の人を無理やりに立ち直らせるのではなくて、本人に立ち直る力があると信頼して、「あなたの立ち直る力を信頼していること」「いざとなったら一緒に乗り越えよう」ということを、パートナーに伝えましょう。
パートナーに聞くしつもん
・今、最も不安に思っていることは何ですか?
・今、どんな状況ですか?
・望んでいる状態は何ですか?
自分に聞くしつもん
・いついい状態になってもらうのが、相手にとってベストですか?
・自分を整えるために、何をしますか?
・相手を信頼するために、何ができますか?

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