どんな言葉をかけられたら、やる気が出るか?
「自分だったらこれ」と思っても、それが誰にでも当てはまるわけではありません。
タイプによっては、やる気が出るどころか、その言葉でやる気を失うこともあります。そこで、相手のやる気スイッチを確実に押すためには、どのような言葉かけがベストか、以下に紹介していきます。
1. しつもんで「やる気スイッチ」を見つけよう
・タイプは大きくわけて4パターン
「やる気になる言葉」の違いから、人をタイプわけしていくと、大きく4つのタイプにわかれます。
- 人との関わりを多く求める<コミュニケーション型>
- 上司からのアプローチを求めず、すべて任せてほしい<自立型>
- 未来を考えることが得意な<未来志向型>
- 過去を分析して改善することが得意な<リスクヘッジ型>
・「他人との関わり」でタイプわけすると
人との関わりを少なくし、ひとりで進めたい
↓
<自立型>
他人と多く関わりたい
↓
<コミュニケーション型>
・「見つめる方向(時間軸・過去/現在/未来)」でタイプわけすると
過去から学ぶことが得意な
↓
<リスクヘッジ型>
来たるべき将来に視線が向いている
↓
<未来志向型>
2. どのタイプかは、この質問でわかる
4つのタイプは、次の質問に対する答えで見分けられます。
どんな風に仕事ができたら、やる気が出る?
<コミュニケーション型>
A. 「どんどん応援されて励まされたら、やる気が出ます」
<自立型>
A. 「任せてもらえたら、自分で考えられるので、やる気が出ます」
<未来志向型>
A. 「過去の例には興味がないです。新しいアイデアが重視されるなら、やる気が出ます」
<リスクヘッジ型>
A. 「予想される問題点を先に知りたいです。そうすればあらかじめ対策を考えられるので、やる気が出ます」
3. タイプ別 やる気スイッチを入れる質問&NGフレーズ
<コミュニケーション型>
キーワード「気にかける」
人にかまってもらいたいタイプなので、「いつも気にかけてもらっている」と本人が感じると、がぜんやる気が出ます。何もせずに放置しておくと、どんどんモチベーションが下がるので、積極的に声をかけていきましょう。
・スイッチONの質問
「今、どんな感じで進んでる?」
「何か手伝えることはある?」
「困っていることはある?」
・NGフレーズ
「用があったら呼んで」→ 突き放されたように感じます
「もう、ひとりでできるよね?」→ 相談しにくくなり、不安になります
<自立型>
キーワード「干渉しすぎない」
すべてを任せてほしいタイプなので、仕事の流れの中で、上司との深い関わりを好みません。過干渉にならず、必要最低限の言葉かけで、現状を把握していけばいいタイプです。
・スイッチONの質問
「進歩状況はどう?」
「何パーセントぐらい達成してる?」
「必要なときは声かけてくれる?」
・NGフレーズ
「本当に大丈夫?」→「信用されていない」と不満を感じます
「何か悩んでいない?」→「うるさいな」と敬遠されます
<未来志向型>
キーワード「未来にフォーカス」
未来のことを考えるのが得意な人には、新しいアイデアや、これまでにない発想を口にするチャンスを与えましょう。それが実現可能かを問うよりも、斬新なアイデアが生まれることを評価してあげましょう。
・スイッチONの質問
「どうすれば、もっとうまくいくかな?」
「新しいアイデアを聞かせてもらえる?」
「何があったら、盛り上がると思う?」
・NGフレーズ
「去年と同じでいいよ」→ 工夫の余地がないと燃えません
「そつなくまとめてくれる?」→ 面白みがないと冷めます
<リスクヘッジ型>
キーワード「過去にアプローチ」
過去の事実や実績を分析し、さらによくすることを考えるのが得意です。また、失敗例は事前に知りたいタイプ。問題の原因を事前につぶしておく慎重さがある、しっかり者です。
・スイッチONの質問
「うまくいかないとしたら、何が原因?」
「どんなリスクがあると思う?」
「改善するとしたら何ができると思う?」
・NGフレーズ
「斬新なアイデアを出して」→「苦手だなあ」と感じます
「これまでにない企画を考えて」→ 期待がプレッシャーになります
どんな風に仕事ができたら、やる気が出る?
小池みつえ says
褒められて肯定されるとやる気になる。