*一般の方に募集した夫婦のお悩み「ケース1」
うちの夫は、家飲みがほとんどなのですが、おかげで仕事の愚痴も、全部私が聞き役になっています。
理解はしているつもりでも、毎日続くと、私もしんどくなってしまいます。
特に自分にも嫌なことがあった時には、夫の話を聞く事が苦痛で、自分まで落ち込んでしまいます。
どうしたら愚痴をやめてもらえるでしょう。

1. 愚痴が多い夫には、会話のルールを決める作戦
Mihiro&Wakana’s TALK
旦那さんにしたら、弱みを見せられる相手だからこそ、つい愚痴を言ってしまう気持ちはわかるけど、それがあまりにも多いと、奥さんも大変だよね。
うん。家族とはいえ、愚痴って聞いていてあんまり気持ち良くはないよね。
愚痴を言うということは、言う方は自分にとって心地よくない出来事に居続けようとする行為であるし、聞く方の波動を心地よくない自分の波動と合わせさせてわかってもらいたいということだから、どちらにとってもエネルギーを使ってしまうのだよね。
夫婦であろうとも、人と人との関係だから相手への尊重がないと。
お互いのエネルギーを奪うのではなく、夫婦が気持ちよく会話できる時間にしたいよね。
そのためには2人のルールを決めるっていうことが、すごく大切だと思うのね。
そうだね、「夫婦で会話する時間は、2人にとってどんな時間にしたいのか」について話し合うことが大事だと思う。
そこが一致していないと、どちらかが不満を持つことになってしまうからね。
もしかしたら、この相談者さんの旦那さんは、自分の愚痴を聞いてもらうということが、夫婦の大事な時間だと思っているかもしれない。
そういう不一致を防ぐためにも、夫婦で会話する時間に対して、どんな風に関わっていきたいか話し合っていったほうがいいよね。
なんとなくそうなってしまっていることを、2人で意識して、どういう時間にしたいか話し合ってみる。そしてルールを2人で作っていくのがいいと思う。
まず愚痴は、意識的に「断り」制にしてみる。
「ちょっと愚痴を聞いてほしいんだけど、いま話せる?」
という風に、事前に相手に確認をとってから、愚痴を始めるとかね。
あるいは、こんなルールを提案してみる手もあると思うの。
「愚痴の時間は10分までにしようね」
「愚痴の後は、明るい話題やここで望んでいることを話して締めようね」
「あなたが1時間愚痴を話したら、私の話も1時間聞いてね」
といった風にルールを決めてみるとか。
それはいいかも。ルールがないと、いくら改善しようと思っても、どう改善していいかわからないからね。
例えばサッカーだったら、一定のルールがあるから、そのルールの中でうまくなりようがある。でも、もし手も使っていいし、何でもしていいっていう状態だと、うまくなりようがない気がするんだよ。夫婦関係も一緒だね。
あとはパートナーがマイナスの状態で愚痴ばかり言っていると、「この人のせいで、私まで嫌な気持ちになる」と思うかもしれないけれど、そこで一緒に嫌な気持ちになるか、ならないかは、自分で選べると思うの。
だから「相手がマイナスの世界にいても、自分は影響されない!」と決めること。
最初は難しくて、また影響を受けて疲れてしまうと思うんだけど、何度も意識して関わろうとすると、ちゃんとできるようになってくる。
とはいえ、身近な人のエネルギーって影響を受けるよね。
もしマイナスのほうに引っ張られてしまうそうになった時は、何かすべきことはある?
いちばん簡単なのは、その場をちょっと離れること。
たとえば、相手の愚痴が止まらなくて、悪い影響を受けそうだなと思ったら、「ちょっと飲み物取りに行ってくるね」みたいに理由をつけて、その場からいったん離れて、本来の自分に戻れるように自分を整えてみる。
自分に戻れる儀式を作っておくとか、自分に戻る言葉があってもいいよね。
I am happy とか、I am OK. とかね。
あとアロマやフラワーエッセンスを活用するのもおすすめ。一瞬で気分が変われるから。
私の友人が旦那さんと喧嘩の途中で、旦那んさんの口の中に落ち着く効果のあるフラワーエッセンスをポイッと入れたら、どんどん穏やかになっていって、旦那さんもよくわからないけれど怒っていたいのに怒る気がなくなったって笑っていたよ。
話が始まる前に一緒に過ごす環境を整えておくことも大切。
場をいい状態にすると、気持ちの良い場所ではあまり嫌な気分になりにくいし、リラックスすることで嫌なことがあった日でも少しは気を緩める事ができるしね。
窓を開けて風を通すだけでも変わるし、リラックスできる音楽を流してみるとかもいい。
こういった行為は、心地よくありたいという前向きな思いからするものだから、意識を自然といい気持ちのするほうに変えやすいし、それが愚痴の世界から抜けだすひとつの方法でもある。
他にも、ヨガや瞑想をしたりして、相手がどんな話題を出してきても影響されにくい、つまり、マイナスの思いや状態に同調しない自分をつくっておくのもおすすめ。
あとはね、相手が愚痴を言っていることが多い場合、相手に対してのイメージがいつも愚痴を言っている、いつも不満があるということになりやすい。
けれども、相手が笑顔で生き生きと働いていたり、リラックスして夫婦の楽しくあたたかい時間を過ごしているイメージに変えることは、根本的に夫婦の時間を良きものにするために効果的だと思うな。
2. ベスト・パートナー・セラピー

「夫婦の時間をどう過ごしたいか、2人で話し合ってルールを決める」
心が許せるパートナーだからこそ、愚痴を言ってわかってもらいたくなる心理は誰にでもあるものです。もし愚痴を言うことで、夫がスッキリして明るくなり、彼が元気になったら自分も嬉しい!といったように両者の想いが一致していれば、よい循環になります。
けれども夫が一方的に愚痴を言うだけで、まるで自分が大切に扱われないとしたら、気が滅入ってきてしまうでしょう。
そこで大切なのが、「夫婦で話す時間は、2人にとってどんな時間にしたいか」を話し合うこと。
夫にしてみたら、妻だから自分の愚痴を引き受けてくれるものと勝手に思い込んでいるかもしれません。
パートナーとの時間を意識的に考え直して、話し合ってみましょう。
2人の時間は、互いの愚痴を聞きあうためにあるのか。
あるいはお互い気持ちよく過ごすためにあるのか。
そのためのルールを、2人で決めることが大切です。
愚痴を言っても最後は楽しい話にする。あるいは互いの話を聞くといったように、2人だけのルールがあると守りやすいもの。
そして大事なのは、相手のネガティブな気分に引きずられないこと。
相手がマイナスな気分であるからといって、あなたまで同調することはないのです。
イヤな気持ちに引きずられず、ハッピーな自分でいることだって選べるのです。
もし引きずられそうになった時は、本来の自分にリセットできる工夫をしましょう。
深呼吸でも、アロマでも、あるいはノートに書くことでもOK。
自分に戻れる、自分だけの儀式を作ってみましょう。
・夫婦で話す時間は、2人にとってどんな時間にしたいですか?
・それを実現するために、どんな会話のルールを作りますか?
・パートナーからマイナスな影響を受けそうな時、どのように本来の自分に戻りますか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
akaz says
私自身、自分の中でイヤなことがあると、場所を変える、外に出かけて自然に触れるなどをして、気分を変える、落ち着かせています。