がんばらないとは、力を入れすぎないということです。
手を抜くということではありません。

1. ふだんやっていることをやる
わかりやすいのはスポーツでしょう。どんなスポーツでも、無駄な力が入るとうまくプレーできなくなるのは常識です。
とくに武道を経験された方にはおわかりいただけると思いますが、実力のある武道家は常に力が抜けていて、ここぞという瞬間だけ最大の力を使うのです。
私は、会話も同じだと思っています。武道家のように、力を抜いて会話に臨んだほうが一瞬の力が入ると考えています。
「ぼくは、どうしてもあなたとしゃべりたいんです!!」
そんなふうに過剰に力んでみても、いい結果は出ないでしょう。がんばることが悪循環につながり、会話は広がっていきません。
たとえば、スピーチやプレゼンがうまくできない人が「今度のスピーチ(プレゼン)がんばってやらなきゃ」と意気込んだからといって、実力以上にうまくできるようにはなりません。
なぜがんばろうと思うのでしょうか?
ふだんやらないことをやろうとするからです。いつもやっていないことは、がんばらないとできないと思ってしまうのです。
反対のことをイメージしてください。
ふだんからやっていることであれば、力まずにできるはずです。歯みがきをするときに「よし、がんばって歯みがきするぞ!」と力む人がいるでしょうか。
習慣になっていることは、がんばらなくていつもどおりの力を発揮できるものです。

2. 毎日少しずつ積み重ねる
本番で力まないためには、毎日少しずつでもいいので、そのことを手を抜かずにやってみるという習慣にしてしまうことが大事です。
小さな成功を積み重ねていくことによって自信が生まれ、自然と力まずにできるようになってくるからです。
たとえば、10分のスピーチがうまくできるようになりたいあなた。
まずは、鏡を相手にひとりで、毎日30秒から1分という短い時間の練習をつづけてみてください。
それが習慣になったら、友だちや恋人やパートナーを相手にして、短い時間のスピーチをしてみてください。
それもできるようになったら、時間を延ばしたり、相手を増やしたりして練習してみてください。
ぼくも大勢の前でプレゼンすることに慣れていなかったころ、友人にカラオケボックスに集まってもらい、そこで練習した時期があります。
力は抜いても、一生懸命やるという姿勢を手放してはいけません。ふだんから手を抜かずに積み重ねてきたことだからこそ、がんばらなくてもできるのです。
今、あなたができる範囲でかまいません。
これから身につけていくしつもんや聞き方を総動員して自然体で臨めば、会話やスピーチはうまくいくと思います。

必要なことを習慣にしていますか?
ヤマちゃん says
必要なことを習慣にしていますか?
→(その日の)よかったこと、守られていると感じたこと、自分への褒め言葉を、スケジュール帳に書き留めている♪