「話題に困らないようにネタを仕込まないと」
「どんどん面白い話をして盛り上げなきゃ」
「スムーズに会話を進めるために、話の流れを予習しておこう」
こんな努力をしなくとも、
「しつもん会話術」を身につければ、相手の心はすぐにつかめます!
1. 会話はキーワードだけでも成り立つ

会話の相手からこんな話をされたとしましょう。
すこし我慢して読んでみてください。
「そういえば、昨日、
仕事が終わったのがだいたい8時くらいだったんだけどさ、
会社に出てから急においしいものでも食べたいなって気分になっちゃってさ。
恵比寿駅の近くにある中華料理店に入ったんだ。
だいたい20席くらいの小さなお店だったんだけど、
なんとなく頼んだ小籠包があまりにおいしくてさ・・・」
相手の話が回りくどく、とてつもなく長かった場合、
すべて聞こうとするのは大変です。
そもそも、聞いたことを一度ですべて記憶するというのはムリな話です。
しかし、この例でいえば「昨日、恵比寿、中華料理店、小籠包」
というキーワードさえ記憶にとどめておけば、
だいたいの意味はわかるはずです。
記憶にとどめるキーワードは、
自分の感性に引っかかってくるものだけでかまいません。
2. ゴールがあれば自然に引っかかる

そのときに大切になるのが、
会話をするときのゴールをあらかじめつくっておくということです。
会話が終わったときに、相手とどういう関係になっていたいか。
商談が終わったときに、お客さまにどのような状態になっていてほしいか。
交流会のあと、初めて会った人とどのようなつながりを持ちたいか。
会話をするときにこうしたゴールをつくっておけば、
記憶にとどめるべきキーワードは、自然と心に引っかかってくるはずです。
このゴールを明確にしないで、ただ話を漏れなく聞こうとしても、
結局相手の言いたかったことがなんなのかわからなかった、
なんてことになってしまいます。
3. 大事なことだけを意識する

自分が話すときのことを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。
初対面の方との1対1の会話や、大勢の前で話すときなど、
緊張すると自分で何を話しているのかわからなくなることがあると思います。
仮に緊張していないとしても、説明があまり上手ではない人は、
すべてを話そうとして失敗するケースが多いものです。
話し終わってみたら、自分でも何を言いたかったのかわからなくなり、
相手にもまったく通じていないというパターンです。
そんなとき、自分は何を伝えたいのかということが明確になっていると、
たとえ緊張したとしても伝えるべきことはしっかりと伝えられます。
話を聞くときも同じです。相手がいちばん言いたいことは何か、
自分がいちばん聞きたいことは何かが明確であれば、混乱しません。
会話をするときには、相手の話をぜんぶ聞こうとしなくていいのです。
相手の話のなかで最も大事だと思うことを
理解すればいいという心づもりで臨んでください。
そのほうが、相手の話していることを理解しやすいのではないでしょうか。
会話のゴールは明確になっていますか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
のんちゃん says
ゴールを明確に!ということを意識してなかったかも~と気づきました。
その方が聞いてほしいと思っていることを質問し、もっとその人を好く知って仲良くなる。
ことをゴールにします。
gonta says
ゴールを明確に出来ていなかった。
共感理解する事を考えていました。