満たすとは与えること。
今回は、自分を満たすということについて
第1ステージと、第2ステージがあることをお伝えします。
1. 自分を満たすことが必要
いい仕事をするにも、いい家庭をつくるためにも
必要なことは【自分を満たす】ことです。
仕事の場合で考えてみましょう。
心も体もカラカラの人があなたに何か商品を売ろうとしています。
買いたいと思いますか?
では、
2軒のレストランが並んでいるとしましょう。
メニューはどちらも同じ。
心も体も満たされているシェフが作っている「満たされレストラン」
心も体もカラカラのシェフが疲労感いっぱいでつくっている「カラカラレストラン」
があります。
そこでカレーライスがあるのですが
「満たされレストラン」は980円、
「カラカラレストラン」は780円です。
あなたは、どちらを選びますか?
ここは意見が分かれると思います。
ただ安ければいいという人も もちろんいると思いますが
ぼくは、満たされレストランに行きます。
なぜならば、
作っている人の心の状態は料理に反映されるからです。
これは料理だけの話ではなく、すべての業種に言えます。
今はお客さんの立場でしたが、
今度は、投資家(ビジネスを応援する)の立場で考えてみましょう。
あなたは100万円持っています。
そのお金をこの2つのレストランのどちらかに投資しなければいけません。
あなたは、どちらを選びますか?
こう考えると、
満たされていることがどれだけ大事かがわかったことでしょう。
次に、家庭においてのシーンを想像してみましょう。
その前に、満たされていることについて、このように考えましょう。
満たされていない状態というのは、余裕がなくて怒ってしまったり、
相手に「こうして欲しい」と強く求めてしまったり、イライラしたりする状態のことをいいます。
逆に、満たされている状態とは自分の心にもゆとりがあり、
ちょっとやそっとでは怒らない状態を指します。
お父さん、お母さん、お子さんの3人ぐらしの家庭を想像してみましょう。
お母さんが満たされていなくて、常にイライラしていたらどうでしょう?
仕事から疲れて帰ってきたお父さんも、居心地が悪く、癒やされるどころか緊張してしまいます。
子供も、いつ怒られるかハラハラして、心から遊べる機会も少なくなるかもしれません。
お母さんの顔色を見て育つようになります。
こんな家庭はいやですよね。
でも、お母さんが満たされていたら夫にも子どもにも愛情ある関わりができていきます。
例えでお母さんを例にしましたが、お父さんにおいても、同じことが言えます。
ですので、まずは自分が満たされていることが大事なのです。
2. シャンパンタワーの法則
自分を満たすことが大事ということで、
シャンパンタワーの法則というものをつくり伝えています。
詳しくはこちらに書いていますが
「シャンパンタワーの法則」
https://jibunsagashi-travel.com/2019/01/02/champagne-tower/
改めて説明しますね。
シャンパンタワーとは、シャンパングラスをピラミッド型に並べて、
1番上のグラスからシャンパンを注いでいくセレモニーのことです。
1番上のグラスからシャンパンが注がれると、
グラスから溢れたシャンパンが2段目、3段目、そして、全体へと伝わり、
タワーが完成するというものです。
ぼくはあのセレモニーを見ていて、
グラスがシャンパンで順番に満たされていく様子が、
人間関係のエネルギーの流れと似ていることに気づきました。
シャンパンタワーの1番上のグラスが自分自身、
2段目は家族やパートナーなどの身近な人たち、
3段目は会社の同僚や友人たち、
4段目はお客様や地域の人たちに見立て、シャンパンはエネルギーと考えます。
まずは、
1番上の段である、自分自身を満たしてあげないと
家族にも、お客様にもエネルギーを注ぐことはできないのです。
ですので、まずは自分を満たしましょうということを伝えてきました。
講演で自分を満たしましょうと言っても
なかなかわからない方も多かったので このように考えてみてください。
・どうすれば癒やされるか?
・どうすればホッとするか?
・どうすれば元気になるか?
・どうすればエネルギーあふれるか?
・どうすればワクワクするか?
・どうすれば喜ぶのか?
この中の一つくらいであれば思いつくのではないでしょうか。
ぜひ、ノートにでも
思いつくだけ自分を満たす方法を書いてみましょう。
ここでのポイントは、ハワイに癒やされに行きたい!というような、
大きいものもぜひ書いてほしいのですが
それ以上に、毎日できること、1日5分でできることも書いてみてください。
年に1度満たされるよりは週に3,4回のほうがはるかに大事です。
3. 自分を満たすだけでは、実は満たされない
このように伝えていくと、自分にしかフォーカスが向かなく、
とにかく自分を満たすことだけで精一杯の方がいます。
もちろん、今までの人生の疲れを癒やし、
自分のために時間もお金を使うことはやってもいいのです。
この自分を満たす、ということについて第1ステージと、第2ステージがあります。
第1ステージ、つまり自分を満たすことをし始めた最初の頃は満たすことで、
心にも体にも余裕が生まれ、相手への接し方も変わってきます。
これだけでも、素晴らしい変化です。
しかし、このままだと、本当の意味での自分を満たすことができません。
ここから第2ステージにいくことが大事です。
第2ステージとは、本当の意味で自分を満たすことです。
第1ステージの満たし方は、外から満たすという傾向があります。
****をしたら満たされる
****にいったら満たされる
というように。
最初はこれで「満たす感覚をつかむ」ことが必要なのですが
ずっとこのままだと、何かをしてもらわないと満たされないというようになってしまいます。
実際のシャンパンタワーを思い浮かべると、
確かに、外からシャンパンを注いでいるので それでいいのですが、
ぼくが思う本当のシャンパンタワーは、自動シャンパンタワーです。
これは、ある百貨店のイベントで実際に見たのですが
電動でシャンパンタワーが溢れているものです。
外から注がなくても 自ら、自分の中からシャンパンが溢れ出ていくというものです。
では、自ら溢れるとは、どんな状態のことだと思いますか?
4. 与えることで満たされる
人は、もらうよりも与えることでの方が喜びが大きいのです。
これは、実際に味わってほしいのですが
・プレゼントをもらう
・プレゼントを大切にな人に贈る
この2つのことをした時に、どちらの方が喜びが大きいかをやってみてください。
ある研究によると、霊長類の中で「赤の他人に餌(ギフト)をやる」というのは
人間しかいないそうです。
動物の中でも餌を家族に与えたり、自分のコミュニティに分け与えるということはするのですが、
まったく関係ない人にギフトできるのは人間だけです。
ということは、人に与える、ということが人間の本能でもあるのです。
本当の喜びというのは 自分を満たすことだけではなく、
まずは、身近な人や大切な人を満たすということでもあったのです。
この段階でするべきことは
・自分を愛する、大事にする
と
・身近な人を愛する、大事にする
ということを同時に行うことです。
自分を大切にすることだけでもだめで、身近な人を大切にすることだけでもだめです。
5. 与えることとは、自分のエネルギーを浪費することではない
相手に何かを与えようというときに、自分のエネルギーが減ってしまうと思っていませんか?
例えば、
「疲れて帰ってきているのに、妻へ温かい言葉をかけるとかそんな気力はない・・・
まずは自分を癒やして欲しい」
このように感じることもあるかと思います。
この場合、与えることは自分のエネルギーを減らしていくことと勘違いしてしまっています。
本当に与えるということは、エネルギーが減るのではなくエネルギーが増えていくのです。
与えることで疲れるというのは与え方が自分にあっていない、
もしくは自分と相手にあっていない場合に起こります。
もし、疲れていたとしても、本来であれば相手に与えることによってエネルギーは循環し、
相手も自分も満たされていくのです。
ですので、
「私は自分を満たしているのに、満たされていない」という場合は
大切な人に本当の愛情を注ぐということを行ってみてください。
この答えは、1つではなく、人によって違うと思います。
その中での正解もすぐにたどりつくわけでもなく、
試行錯誤することが必要かもしれません。
でも、与えることで満たされるということを知らないと
「私にもっとかまって欲しい」
「もっと認めて欲しい」
「なんであの人のことばかり気にして私にはしてくれないの」
と、エネルギーが滞ってしまうのです。
もし、あなたの周りに大切な人がいるのであれば
その人に気を配り、心を配り、相手にエネルギーを注ぐことを
自分の犠牲にしない範囲で行ってみてくださいね。
誰にどんなことを与えますか?
*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
三輪晃代 says
家族に安心感を与えます。
私が頂いてる宇宙パワーを周りの必要なかたがたに私を通じて
宇宙パワーをおわけする。
何かはわからないけれど、私が与えてるものって
あるのかも!って思えてきてます。
感謝
吉武宣孝 says
笑顔と優しさ、さりげない心遣い