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静岡

伊東で思い出した、あたたかい人間の輪「残るもの」を選び直す旅

2025年12月18日

伊東に来ました。
なぜか、何度も来ている町です。大きな観光名所があるとか、知り合いがたくさんいるとか、そういう“分かりやすい理由”があったわけじゃないのに。気づけば、何度も足が向く。

ご縁のある場所って、たぶんこういうふうに増えていく。

今回の伊東には、はっきりした目的がひとつありました。
昔連れてきてもらったお寿司屋さん。ミヒロくんのお父さんの修行仲間の大将のお店。もうお店は閉じてしまったけれど、奥さまがそこに暮らしていて、大将の写真とお酒とお花があって、誰でも挨拶できるようにしてくれていた。
そこで聞かせていただいた話が、映画みたいで。泣きながら、心の奥がほどけていくのを感じました。

そして伊東の町を散歩して、お茶屋さんでグリ茶のおしるこを飲み、老舗のご夫婦が営むお菓子屋さんで言葉を交わす。
この町は、派手じゃないのに、心がぽかぽかしてくる。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.215 鮨屋で泣いた話
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 理由はあとから「ご縁」になる

何度も来ている町って、振り返ると不思議だ。
最初は特別な理由なんてない。なのに、タイミングが合って、気づけばまた来ている。

そうやって積み重なるうちに、「ここにはご縁がある」と分かるようになる。

ご縁って、最初から説明できるものじゃない。
説明できないけれど、足が向く。心が戻る。会いたい人がいる。
人生の大事なものは、いつも“あとから輪郭が出る”。だから、言葉にできない引力を、無視しない方がいい。

魔法の質問
理由は説明できないのに、なぜか足が向く場所(人・店・町)はどこ?
そこに私が受け取りたいものは何?

2. 愛は「最後の準備」にまで宿る

奥さまが語る「お父さん」の話は、愛情がにじんでいた。
呼び方ひとつに、何十年分もの温度が入っている感じ。聞いているだけで泣きそうになるのは、言葉の内容より、その言い方に“生”があるからかもしれない。

胸に残ったのは、大将が亡くなる前に、奥さまが大変にならないように、葬儀のことまで細かく指示していた話。
友達も親戚も呼ぶな。近くだと人が来て大変になるから遠い場所で。

自分がいなくなった後の「手間」を、先に減らしておく。
愛って、ロマンチックな瞬間だけじゃない。むしろ、こういう現実的な配慮に、いちばん濃く宿ることがある。

魔法の質問
私が大切な人に渡したい“愛のかたち”は?

3. 「美味しい」だけで握る人は、人を残す

大将の寿司を握る動機は、ただ「美味しいって言ってもらうこと」だった。
お金とか、名声とか、そういうものを動機にしていない。
そのシンプルさは、ミヒロくんのお父さんにも似ているという話が出て、私は妙に腑に落ちた。

結果として、大将は「お金」は残さなかったかもしれないけれど、家族と家と、そして“いいお客さん”を残した。

お店がなくなっても、遠方からお客さんが奥さまに会いに来る。飲みに来る。ご飯を食べに来る。
これは、商売の成功というより、「人としての信頼」が遺っているということだと思う。

魔法の質問
仕事や日々の営みで、いちばん大事にしたい“動機”は何?

4. 名を広げるより、関わりを深める生き方がある

雑誌に取り上げられるような時も、「名前を出さないでほしい」と言っていたという話が印象的だった。
今の時代は“いかに知ってもらうか”に寄りがちだけど、そこを目標にしない生き方も、確かにある。

認知を上げることが悪いわけじゃない。
でも、すでにそこにいてくれる人たちとの関わり合いを、自然に、丁寧に、続ける。
その姿勢が長い時間をつくり、最後には“街の輪”みたいなものになって、誰かの孤独をほどいていく。

人は一人じゃない。
そう思える心が開いているから、人が声をかけてくれる。助け合いが生まれる。
温かい関わりが、健康法にも、生きがいにもなる。今日の伊東は、それを見せてくれた。

魔法の質問
これから「広げる」よりも「深めたい」関わりは?

5. 町の小さな店は、世界の優しさの縮図

伊東の町を少し散歩して、いつも立ち寄る椿油屋さん(今日はお休みだったけど)。
お茶屋さんでグリ茶のおしるこを飲んで、老舗のご夫婦がやっているお菓子屋さんで、いろいろ話して、たくさん買う。

初めて会った人なのに、心が温かくなる関わり合いがある。
それは、特別に仲良くなるというより、「人と人が、ちゃんと目を合わせる」みたいな感覚。
10代の頃、山形で暮らしていた時の距離感を思い出して、懐かしくなったのもきっとそのせいだ。

世界中どこに行っても、こういう瞬間はある。
だからこそ、私はこの“温かい交流”を大事にしていきたい。
そして、受け取った分だけ「運の光玉を置いていく」みたいに、こちらも何かを残して帰りたい。

魔法の質問
誰かの心に“あたたかいもの”を置いていくとしたら、何がしたい?

まとめ

伊東は、派手な観光地というより、心の温度を思い出す町でした。

亡くなった大将のいるお寿司屋さんで、愛の深さを聞き、奥さまの暮らしの中に残る“人の輪”を見て、お茶屋さんやお菓子屋さんで、初対面でも通い合える温かさを受け取った。

お金は大事。だけど、つながりも同じくらい大事。
そして、最後に残るのは案外、目に見えない方なのかもしれない。

伊東から持ち帰ったのは、
「私は何を残して生きたい?」という静かな問いでした。

 

  

  

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: お寿司, 生き方, 老舗, ご縁, 商店街, 夫婦, 和菓子, 人とのつながり, 余白, 静岡, 旅の記録, 伊東, お茶, 追悼

導かれるように生きる日々

2025年5月8日

軽井沢で見つけた、人生のエッセンス

「なんとなく今日、ここに行ったらいい気がする」
「目の前の人が、次の場所を教えてくれる」
そんなふうに、誰かのひと言や、自然の流れに導かれて 一日が思いがけず美しくほどけていく。

軽井沢での時間は、まさにそんな「ライフトラベラーな日々」でした。
ここからは、その旅の中で受け取った人生のエッセンスを【問い】とともに綴ります。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.184 驚きのすき焼きエピソード
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 人生は”予定”じゃなく、”導き”でできている

直感を信じる
心の声に耳を傾けましょう

流れに身を任せる
次の一歩が自然と見えてきます

予想外の贈り物
思いがけない出会いが待っています

行き先を決めていなくても、次に進む道が差し出されるような日々。それは「何をするか」ではなく、「どう在るか」が大切だと教えてくれます。

魔法の質問
・最近”導かれた”と感じた出来事はありましたか?
・頭で決めすぎて、心の声を聞き逃していませんか?

2. 見知らぬ人との出会いが、人生を変えることもある

森のピザ窯の前で出会った“その方”が教えてくれた、誰にも言いたくないほど素晴らしい温泉。
初対面でも、「この人に聞いてみよう」と思える感覚こそが、人生を広げる鍵。

魔法の質問
・最近、直感で話しかけた人はいますか?
・その人との出会いが、何かを動かした記憶はありますか?

3. 自然の力は、身体と心の”奥”に効いてくる

静かに効いてくる温泉の力。
お湯のなかにいるときはただ心地よいだけだったのに、あとからじんわり響いてくるような“自然の癒し”。

魔法の質問
・あなたの身体が「ほっとした」と感じた最近の瞬間は?
・自然とつながる時間を、ちゃんと取れていますか?

4. 好きなものは、人生に奇跡を呼び込む

誕生日に

大好きな浅間山へのドライブ
心惹かれるものに向かって行動する

偶然の発見
「群馬はすき焼き応援県」のポスター

奇跡のような一致
偶然のようで、まるで贈り物のような一日

魔法の質問
・いま「どうしても食べたい」「行きたい」「会いたい」と思うものは?
・それを、ちゃんと自分に贈れていますか?

5. 地名も文化も、ご縁があると愛しくなる

長野と群馬の境界
「軽井沢は長野でしょ」「いや、群馬だよ」という会話から始まる発見

土地のつながり
お湯とすき焼きと人のあたたかさで結ばれた地域

物語の一部に
ご縁があると、地名すらも”自分の物語の一部”になる

魔法の質問
・あなたにとって“意味を持ち始めた場所”はどこですか?
・その場所に、今度は誰を連れて行きたいですか?

「今ここ」からはじまる

軽井沢という土地で
温泉と森と人の優しさに包まれながら、
今日も「何かに導かれるように」生きていく。

いつだって、
次の場所は“今ここ”から始まっている。
 

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: ご縁, 情熱, 静岡, 伊東市

情熱は、道になる

2025年5月1日

伊豆・伊東の町に、小さな奇跡のようなお店ができたと聞いて、会いに行ってきました。

オーストラリア・バイロンベイで出会った料理人の彼が、たった数ヶ月で日本の伊東にお店をオープンさせたという知らせ。

しかも、まったく縁のなかった場所で——。

でも、そこには“人を動かす力”が確かに存在していました。
それは、情熱という名のエネルギー。

今回は、その旅で受け取った“人生のエッセンス”を 問いと共に、静かに綴ってみたいと思います。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.183 バイロンでの出会いが再び
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 情熱は、風景を変える

見知らぬ土地に、誰にも頼らず、
3ヶ月で店を立ち上げた行動力。

それを可能にしたのは、
“熱”でした。

彼のまっすぐで
まっさらなパッションが、
人も場所も動かしていた。

魔法の質問
・あなたの中にくすぶっている情熱は、今どこにありますか?
・それを表現したら、どんな世界が開けるでしょうか?

2. “できない理由”より、“やりたい理由”

仲間もいない。土地勘もない。

それでも、「やってみたい」「表現したい」
という気持ちだけで動いた姿に、私たちは心を打たれました。

魔法の質問
・何かを始めるとき、「できない理由」ばかり数えていませんか?
・その奥にある“本当はやりたい理由”に、耳を澄ませたことはありますか?

3. 人は、熱に動かされる

食材を通して、音楽を通して、
彼の“熱量”は、空間すべてに滲んでいました。

応援したくなる人には理由がある。
その人が発している熱に、心が動かされるから。

魔法の質問
・あなたは最近、誰の“熱”に心を動かされましたか?
・自分が発するエネルギーが、誰かの背中を押すとしたら、どんなものがいいですか?

4. ご縁は、形を変えてまたつながる

初めて彼と出会ったのは、
海を越えたバイロンベイ。

そして、また
日本で、
伊東という地で再会するなんて。

しかもその場所は、
私たちの大切な思い出が眠る土地でした。

まるで時空を超えて
“ご縁”が巡ってきたかのよう。

魔法の質問
・いま、ふたたびつながり直したいご縁はありますか?
・意外な場所で“過去と未来”が交差する体験をしたことはありますか?

5. 人生は、物語でできている

この小さなお店には、
劇場のような空気がありました。

語られる食材の物語、音楽の選曲、
そして人と人の対話のなかで立ち上がる“舞台”。

ただの食事ではなく、
まるごと“生きる”を体験するような、
そんな時間でした。

魔法の質問
・あなたがいま生きている物語は、どんな舞台の上にありますか?
・その舞台に、誰と一緒に立ちたいですか?

情熱がある場所は、元気をくれる

“できるかどうか”ではなく、
“やりたいかどうか”。

その問いを正直に生きる人がいると、
世界はこんなにも動いていくんだと実感しました。

私たちも、またあの場所に還りたくなった。
誰かを連れて行きたくなった。
そして、自分の人生にも、もう一度火を灯したくなった。
  
 
 

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 情熱, 静岡, 伊東市, ご縁

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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