表面的に見えるところは、どのようにでもつくることができます。
でも、本当の部分は、あまり見えません。
今回は「見えない部分」にフォーカスしたいと思います。
1. 人は心が動くと、体も動く

大きく見せたい、きれいに見せたい、そんな欲求があなたにもあるかもしれません。
でも、表面的な部分に影響されるのは、一部の人でしかありません。多くの人は、その見えない部分を見て、あなたを判断しています。
見えない部分というのは、プロセスや、その裏側で何が行われているかということです。
たとえば、「ビジネス書ランキング1位!今この本が売れています」という見える部分があったとします。売れているならいい本かもしれない、これを読めばビジネスがよくなるのかもしれない、と影響されて買う人もいることでしょう。
でも、それより大事なことは、この本を読んで喜んでくれた人がどのくらいいるのか。その人たちにとって、本を読んだからこそ生まれた成果に、どんなものがあるか、ということなのです。
読んだ人に変化が起こったか。成果が生まれるきっかけをつくれたかどうかです。
これは決して目で見ることはできない部分です。これを大事にしなければいけません。
なぜなら、数字は操作できるからです。
そして、数字が大きいことと読者に与える影響は、確率は上がっても正比例はしません。
買っただけで読んでない人もいれば、読んだけれども行動に移していない人もいるのです。本を読んで「勉強になった」で終わっていたら、そこからは何も生まれません。
あるいは、図書館や友人から借りて読んだ人で、感銘を受けてそこから行動が変わり、成果があがったというケースがあるかもしれません。
買ったかどうかや書店での売り上げにカウントされたかどうかなどの数値だけでは、その真の効果を計ることはできないのです。
たとえば、SNSの投稿に1000以上の「いいね!」がつく。これは、目に見える評価です。このようなものに一喜一憂している人もいるかもしれません。でも、本当に大切なのは、その記事を見て「心が動いた」という人の数のほうです。
人は心が動くと、体も動くものです。
その出来事に影響されて、人にその話をしたり、自分で取り組み挑戦したりするなど、それがきっかけになって、何かが起こっていくことでしょう。
そんな影響を与えることができたというのは、数値には表れない価値なのです。
「ランキング1位」の大きな数値より、「私はこんなに変化しました」というたった一人の体験談のほうが、価値があるかもしれません。
この見えない部分で起こっていることを知ることで、他者からの評価、目に見えるもので判別されることが、怖くなくなることでしょう。
仮に100冊しか売れなかった本でも、その本で人生が変わった人が10人いたら、それはとても素晴らしい成果ではないでしょうか。
それはもちろん、本を出版することに限らずすべての商品やサービスにおいていえます。
2. 目に見えないものに、焦点をあてる

また見えない部分といえば、料理にも同じことがいえます。
実家が寿司屋なのでお寿司を例にとると、職人が目の前で握って出すのはほんの数秒の出来事です。
見た目も美しくおいしそうで、あとはそれを味わうだけなのですが、一つのネタを仕込むのに想像以上の手間をかけます。この部分は目に見えない部分であり、つくり手にならないとわからない苦労です。その見えない部分も感じることができると、より感謝が生まれ、心なしか味も変わってきます。
人は、目に見える部分でしか判断しないことが多いのです。だからこそ目に見えない部分を想像し、大事にしていきましょう。
質問する時において、目に見えるというのは相手の答えを聞くということ。そして目に見えないというのは心の中の答えに耳を傾けてみるということです。
目に見えないものに、焦点をあてていきましょう。
それが、真の価値を見つけることになります。
見えない部分を大事にしよう