講演やセミナー、研修などに参加すると、そのあとに懇親会などが設定されているケースがよくあります。
これが苦手な人が、思いのほか多いようです。
1. 共通の体験から聞いてみよう
講演やセミナーでは、黙って話を聞いていればよかったのですが、懇親会に移るとそういうわけにはいきません。周囲は知らない人ばかり。そのときに、どんなしつもんをすれば会話がはずむでしょうか。
懇親会の前に何かがあったら、そのときのトピックを聞くことがいちばん簡単です。共通の話題を見つけることができれば会話は広がっていくので、そこにいる全員が体験したことを聞けばいいのです。
「さっきの講演、どう思いましたか?」
「どんなところに興味を持たれましたか?」
「私はいい研修だと思ったんですけど、あなたはいかがですか?」
こんなしつもんです。
2. 参加したきっかけや主催者とのつながりを聞く
前のケースは比較的簡単だと思います。
しかし前段が何もなく、いきなり交流会に参加する場合は、何も共通点がなうので、このしつもんは使えません。
そんなときも、だれもが必ず答えられることを聞き出すことから始めましょう。
マツダ「ここに来たきっかけは何ですか?」
相 手「私は、ある人に紹介されて来たんですよ」
マツダ「へえ、そうなんですか。私は、ホームページを見たのがきっかけです。ある人というのは、会社の方ですか?」
相 手「いいえ、実は・・・」
同じ場所にいるということは、相手にもこちらにも、来たきっかけが必ずあるはずです。それを糸口にして、これまで紹介したしつもんを駆使して相手との共通点を見つけつつ、会話を広げてみてください。
ビジネス系の集まりでしたら、
「ふだん、どのようなお仕事をなさっているのですか?」
「あなたの部署は、どんなことをなさっているのですか?」
「この1週間はお忙しかったのですか?」
などのしつもんができるでしょう。
よくあるのが、名刺に書かれた会社名や部署名を見ただけでは想像がつかず、何をやっているのかと聞いても「いろいろとやっているんですよ」という曖昧な答えしか返ってこないケースです。
そんなとき、ぼくはこういうしつもんをします。
マツダ「取引先はどんなところなのですか?」
相 手「〇〇会社さんです」
マツダ「じゃあ、その取引先に提供されているのは、どんな商品ですか?」
相 手「△△です」
そうすれば、だいたいどのような仕事をやっている人なのか、見当がつくと思います。
また、会によっては、主催者とつながりのある参加者が集まり、参加者同士は初対面というものもあります。そういうケースでは、つながりを聞くしつもんが有効です。
「主催者の方とは、どのようなつながりがあるのですか?」
それを聞けば、その人のバックグラウンドを知ることができ、その話のなかからたくさんのキーワードを見つけることができるでしょう。
この質問は、ビジネスではない飲み会でも使えます。きっかけから始めれば、どんな人とも、会話の糸口が見つけられるはずです。
・ここに来たきっかけは何ですか?
・どんなところに興味を持たれましたか?