うまくいっているときに必要なことは、
さらに波に乗ることではなく、立ち止まることです。
今回は「小さな成功が続くときこそ」気をつけたいことをお伝えします。
1. 成功しているときに立ち止まってみる
うまくいかないときは、
「なぜうまくいかないんだろう?」と自然と立ち止まります。
でも、うまく行っているときに立ち止まることはなかなかありません。
そんなときこそ、立ち止まることが必要になります。
「なぜ、うまくいっているのか?」
「このまま進んでも大丈夫か?」
「もし、急にうまくいかなくなったら何が原因か?」
「その対策は何ができるだろう?」
波に乗っているときは未来ばかりを見てしまいがちですが、
それ以上に、今この瞬間に意識を向けることが必要なのです。
2. 1番まわりが見えていなかった時期
最初は自分の部屋で会社を始め、
そして次にガレージのような倉庫に会社を移しました。
内装にかけるお金はまったくありませんでしたが、
中古のものなどでそろえ、自分たちの城ができました。
仕事もどんどん増え続け、スタッフも増えていき、
そのガレージオフィスが手狭になるのに時間はかかりませんでした。
その後、さらに人数も増え、
最新の設備が整ったインキュベーション施設に入ることができました。
これは行政が用意してくれた施設で、
ベンチャー企業に安く場所を提供し、スタートアップの起業を育てるためのものです。
インキュベーションには、孵化という意味があります。
卵が孵化して飛び立つように、企業も孵化させるようなイメージです。
この頃になると、自分たちがつくったCMがたくさんの賞を受賞し、
毎月のように新聞やテレビに取り上げられ、
「自分たちが行なっていることには間違いはない。
そして、みんなが求めていることだ!」
と強く思い始めました。
まさに波に乗っている時期でした。
でも、この頃が1番まわりが見えていなかった時期でもありました。
うまくいっているときこそ、立ち止まらなければいけないのです。
このときは気づきませんでしたが、立ち止まらなかったばかりに、大きな失敗をしてしまいました。
自分たちが正しいと思い、お客様のことが見えなくなっていました。
自分たちの会社だけが素晴らしくて、まわりの会社には価値がないと思い始めていたのです。
うまくいっているのだから「自分が正しい」と思い、スタッフのことも見えなくなっていました。
さらには、未来のことだけ考えていれば、今はどうでもいいと思うようになっていました。
この後にすべてが崩壊し、ビジネスをやめなければいけない状況へとつながっていくのです。
立ち止まると何が見えますか?