下の図を見てください。
あなたはどこに目が行きますか?おそらく、線が欠けているところに目を向けてしまうのではないでしょうか。

1. 前向きな気持ちになると会話ははずむ
これは、人間の習性と言ってもいいでしょう。たとえば、自分の部屋を見回してみてください。整然としているところではなく、何か乱れたところが気になってしまうということはありませんか?
気持ちも同じです。
できていないこと、うまくいっていないこと、不平、不満といったマイナスの面ばかりが気になってしまうのです。いきおい、会話でも愚痴を言いたがる人が多いものです。これは、みなさんもよくおわかりでしょう。
ところが、愚痴を言っても、結局のところストレスは解消されません。愚痴を聞かされているほうも、気が滅入ってしまいます。
ぼくはそういう会話が苦手なので、こんなしつもんをします。
「最近、何か嬉しいことはありましたか?」
ほかにも「楽しいことはありましたか?」「面白いことはありましたか?」などといったしつもんで会話を始めることが多いですね。
しかし、こういうしつもんをすると、ほとんどの人がこう答えます。
「嬉しいことなんかありません」
「うまくいっていることなんかないです」
なぜでしょうか。
それは、欠けているところばかりを見ているから、本当は満たされているところもあるはずなのに、そこに目が向いていないのです。
うまくいっていないこと、不平、不満、愚痴を話すと、気分が悪くなります。
反対に、嬉しいこと、楽しいこと、面白かったことを話すと、気分が良くなります。
気分が悪い状態で会話をするのと、気分が良い状態で会話をするのと、どちらの会話がはずむでしょうか。みなさんはもうすでにおわかりだと思います。
この感覚がわかると、できていること、うまくいっていることに目が向くようになります。そうすると「人生そんなに悪くない、けっこううまくいっているじゃないか」という前向きな気持ちになるのではないでしょうか。
2. 人となりがわかれば共通点も見つけやすい

初対面の人との会話でも、このしつもんは有効です。
理由は今お話ししたとおりですが、そのほかにも相手が何を嬉しく思うのか、何が楽しいと思うのか、何を面白いと思うのか、その人の人となりを知るうえでも役に立つはずです。
それがわかれば、相手との共通点を見つけやすくなり、会話はさらに広がっていくでしょう。
ぼくたちの社内でも、会議の前にはこうしたしつもんをします。
そうすると、社員が良い気分で会議に臨めるのです。それに、その人の周辺で最近何があったかを知ることができ、お互いの距離も縮まるのです。
最近、何か嬉しいことはありましたか?
何か楽しいことはありましたか?