*一般の方に募集した夫婦のお悩み「ケース23」
これまで離婚を経験したり、失恋を繰り返したり・・・。
自分自身がいいパートナーシップを築いてこなかったので、理想のパートナーシップがよくわかりません。
自分のまわりにも、すごくいい関係だなと思える夫婦も見当たりません。
これから先、理想のパートナーに出会えるでしょうか。

1. 外に出て、素敵なカップルに会いに行こう
Mihiro&Wakana’s TALK
理想のパートナーシップがハッキリと描けないということだよね。
人は知らないことを思い描くということは、結構難しいと感じるものなんじゃないかな。
だから、まず理想形を探しにいくの。もしこれまでパートナーと幸せな関係を築いたことがなくて、理想の形が分からないとしたら、ステキなカップルを見つけてみること。
ステキなカップルや夫婦は、私たちの周りにも本当にたくさんいるんだよ。
ということは、世の中にはもっとたくさんいる。
自分がパートナーシップを思い通りに築いていないときや、まわりを見ても見つからないときは、自分のあり方や考え方を、もっと気持ちよく生きられるように今までと変えてみたり、いま自分がいる場所を出て、うまくいっている人たちを探して、その世界に関わろうとしてみる。
そして、その人たちの近くに行って話を聞いたり、たくさん関わったり、彼らの関わり方、あり方、すべてをインストールしていくのがいいと思う。そうすると、今までになかった、自分が望むパートナーシップの新しい形や視点が見えてくるんじゃないかな。
「実際に会いに行く」というのが大事だよね。やっぱり自分自身が体験しないと「自分事」にならないから。
例えばぼくは山形出身なんだけど、子どもの頃テレビで原宿や渋谷のことを見ても、そんな場所は現実にはないと思っていたんだ(笑)
東京は仮面ライダーやウルトラマンと同じようにテレビの世界であって、ぼくは行けない場所だと思っていたんだよね。
それと同じで、テレビやインターネットなどで情報を探すという方法もあるとは思うけれど、一番いいのは理想のパートナーシップを築いている人たちを探して実際に会うことだと思う。
私たちもたくさん外に出て人に会いに行って、どんどん理想の形が明確になったしね。
でも中には「まわりに理想のパートナーシップを築いている人なんていないんです!」という人もいるかもしれないね。
そうだね。でも、本当はいると思うよ。ただアンテナが立っていないだけなんじゃないかな?
私たちも付き合う前に、どんなパートナーシップが理想か、どんな関係を作り上げていきたいかって話をしたんだけど、その頃は今ほど明確じゃなかった。
でも狭い自分たちの価値観の中で、精一杯理想を描いていって、それらを実現しているカップルを探したり、会いに行くことで、自分たちの理想とする姿が少しずつ明確になっていったんだよね。
そうだったね。まずは簡単な言葉でいいから、自分の答えを持つことが大事かもしれない。そうするとアンテナが立つから、いろんな人に会っていくなかで、理想の形が見つかっていくんじゃないかな。
たしかに。まず「簡単な言葉でいいから、自分の答えを持つ」というのが、ポイントだと思う。
たとえば「いつも楽しそう」とかでもいいの。そうすると楽しそうなカップルに目がいくでしょう。そして彼らと関わっていくうちに、「このカップルはいつも笑顔でパートナーとか関わっているな」というふうに、理想の形のボキャブラリーが増えていく。
アンテナを立てていないとそれさえ始まらないから、自分のなかの精一杯の理想の姿を、まずは考えてみる。だんだんそれを明確にしていく。
自分で自分の答えを知るっていうことが大切なスタートだと思う。
そういえば、ぼくたちの友人で付き合うことや結婚に理想を持っていなくて、全然興味がない人がいたんだ。だけど、仕事でぼくたち夫婦と一緒に過ごすことで、最初は「なんでこんなにずっと一緒にいるんだ」とか「仲良すぎじゃないか」と不審に思っていたらしいんだけど、それが「仲良くしていいんだ」、「結婚っていいな」という気持ちに変化していったらしいんだよね。
その後、最愛の人ととびきり幸せで愛に溢れる結婚をして、今はまわりから羨ましがられるほどお互いを大切にし合って幸せに過ごしているよ。
最初は、知らなかったり、今まで経験したことがないことに触れたときに、「自分には出来ないかも」という、ザワザワを感じることがあるかもしれない。
けれど、自分の幸せのために心を開いて、自分にはなかった世界に触れ続けることで、そのザワザワが「こんな風になりたい」という理想の形に変わっていくんだよね。
2. ベスト・パートナー・セラピー

「理想のパートナーシップを実践している人を見つけてみよう」
自分が見たり、経験したりしたことがないものは、なかなか理想に描くことができにくいですよね。
理想のパートナーシップも、両親が喧嘩ばかりしているのを見てきたり、付き合う相手と求めていることが違ったりしていると、なにが理想なのか漠然としてわからないというケースもあるでしょう。
けれど、自分がいる場所は自分で作りだすもの。
あまり理想的な家庭に育たなかったことや、パートナーとの関わりがうまくいかなかったという経験を反面教師にして、どんな関わりだったら幸せかを見出すことで、それが理想の姿となっていくこともあります。
自分が思い描く幸せなカップルはどんな関係性でしょうか。
どんな関わりをパートナーとできたら心地よいですか。
そんなことを思い描きながら、まずアンテナを立ててみましょう。
アンテナを立て、その情報がありそうなところへ動いてみたり、学んでみたり、触れてみたり、聴いてみたりして、どんどん行動してみましょう。
自分がいる世界の周りには、数えきれない別の世界があります。
一歩外に出てみれば、さまざまな人たちや考え方、生き方があります。
あなたが探し求めれば、そのアンテナに情報やご縁が引き寄せられてくるでしょう。
その人たちがどのようにコミュニケーションを行っているのか、あるいは互いの世界を尊重したり、歩み寄ったりしているのか、それを近くで感じ、触れていくことで、
「自分はこれからこういうパートナーシップを築いていきたい」
と理想の形も思い描くことができ、理想のパートナーシップを築いていける自分になっていけるでしょう。
・どんなパートナーシップが理想ですか?
・理想のパートナーシップを築いている人は誰ですか?
・その人たちは、どんな関わり合いをしていますか?
・自分もできることは何ですか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
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