*一般の方に募集した夫婦のお悩み「ケース2」
結婚して3年になりますが、夫に本音を話せないのが悩みです。
本当は言いたいことがたくさんあるのに、なぜか夫には本音を言えません。夫は癒やし系の妻を求めているので、弱音や泣き言を口にしたらウザがられそうで・・・。
夫も、表面的なことしか話してくれません。
どうしたら本音を話せるようになるんでしょうか。
1. 何に遠慮しているのか考えよう
Mihiro&Wakana’s TALK
なぜ本音で話せないのか。この方は、パートナーに対して何か遠慮しているのかもしれないね。その場合は、「自分はなぜパートナーに遠慮しているのか?」に、答えてみるといいね。そうしたら、自分の中で「こんなことをしてはいけない」とか「こうするべきだ」という思い込みがあることに気づけるかもしれないよね。
例えば「結婚したら、妻は夜飲みに出かけるのは控えるべきだ」と思い込んでいて、でも本音では時々、遊びに出かけたい時もあるのに、我慢しているとか。
あるいは「妻は夫よりも稼いではいけない。夫より稼いだら夫のプライドを傷つけてしまう」と思い込んでいて、本音ではもっと仕事をしたいのに、セーブしているとか。あるいは良い妻というのは、いつもにこにこしていなければいけないと決めつけているとか。
そうやって自分の本音に足かせをはめている部分があるのかもしれないし、まず原因を自分に問いかけてみると、いいよね。
パートナーが遠慮して本当に思っていることを言ってくれないと、その相手も本音を言いにくくなる。これって夫婦関係に限らず、あらゆる人間関係にもいえるよね。
本当に思っていることを語ってくれない友達って、腹を割って話せないから、全然仲良くなれない。
そうだよね。自分が心を開いていないと相手も心を開きにくい。
癒やし系の妻を望んでいるとあるけれど、旦那さんにとって癒しとはどういうことなのかを、まずは聞いてみるといいかもしれないね。
人って、自分の中で思っていることが事実であると思いがちで、自分で思っていることや不安から「相手もきっとこうだ」と決めて自分を苦しくさせてしまう。
自分で自分に対して思ったことはいいけれど、相手のことに関して思ったことは、たとえ超能力とか使えて、相手のことが手にとるようにわかったとしても、相手の言葉でなければ妄想上のことだと思ったほうが、シンプルに物事を見ることができて、楽に解決するための行動をとることができたりするから。
例えば、旦那さんに直接聞いてみたら、癒し系とは、弱音や嫌だなという感情も安心して話ができるといことかもしれないし、いつもケラケラ笑い合うことかもしれない。
それは旦那さんしか答えを持っていないんだよね。
相手を想って本音を伝えたり、相手のことを純粋に興味をもって話を聞いたりすることと同じで、相手と自分をつなぐパイプがどんどんあたたまっていく。
そして、そのパイプを通じて、自分が相手に感じることが想いとなって伝わっていく。
面白いのは、そのパイプは自分が心を開けば開くほど大きく太くなって、そこで行き来できるコミュニケーションや情報量がどんどん増えるから、心を開き合った人とはそうでない人よりたくさん話ができるし、どんなことも受け入れ合いやすくなる。
まずは自分が相手に心を開くために何からしようか。
まずは自分が何に対して遠慮しているのかを知り、相手に思っていることを伝えること。そこをクリアしないと、相手と深い関係性にはなれないってことだね。
まず自分自身に「本音で話せているか」と問いかけてみて欲しい。
仕事で疲れて帰ってきた時に、面倒な話になると、相手がイヤがるかもしれないと、遠慮するケースもあるかもしれないね。
相手のことを想うのは素敵なこと。だけど、我慢して言わないのは遠慮。
遠慮って遠い配慮と考えると、相手から遠くにいるということでもあると思うんだよね。
だから、遠慮を続けていくと本音で話せる近い関係になりにくくなる。なので、相手に近づく行為として、相手のことを想った上で、本音を伝えるというのがいいと思う。
「最近忙しそうだけど、お互いが元気に過ごすために、私もあなたの話を聞きたいし、私の気持ちも聞いてもらえたら嬉しい。10分でもいいからゆっくり2人で話したいな」
と気持ちを伝えてみるのもいいよね。
気づかった上で、自分の思いを話す。それがセットだったらいいね。
そして相手にも本音で話してもらうために、どうすればより話しやすくなるか、考えてみてもいいかもしれない。
例えば話す時に。おいしいお茶を淹れてみるとか、彼にとって興味のある話題から入っていくとか、相手が胸を開いて本音で話してもらえるよう、自分でも工夫できることは、いろいろあるからね。
さらに、もし話し合えるような関係性だったら、「パートナーが本音で話してくれる条件」について2人で対話できるといいね。
2. ベスト・パートナー・セラピー
「パートナーに対して何を遠慮しているのか、思い込みを取りはずそう」
なんでもない日常のことであれば話せても、本音の部分ではパートナーにうまく話せないという悩みを持つ方もいますよね。けれど自分が心を開かなければ、相手も心を開けないものです。もしパートナーに対して本音を言えないのであれば、パートナーに対して何を遠慮しているか、まず自分に向き合ってみましょう。
「こんなことを言ったら嫌われるかもしれない」「イヤな顔をされるんじゃないか」
そうした怖れの多くは、あなたが自分の心の中で決めつけていること。
パートナーは本音を聞いたら、本当にあなたのことを嫌いになるでしょうか。
それより距離が縮まる可能性は高いのです。
まずは、本人に気持ちを直接聞いてみましょう。またパートナーにとって、どうしたら本音が話しやすくなるのか、その方法を考えてみましょう。
男性によっては気持ちをうまく言葉にできないから口ベタである、話が苦手という人もいるでしょう。だとしたら、ノートに書いて伝えることもできます。
・あなたはパートナーに本音で話していますか?
・そうでないとしたら、パートナーに対しどんな遠慮がありますか?
・パートナーに本音で話してもらうために、どう相手と関わればいいと思いますか?
・パートナーが本音で話してくれる条件は何ですか?
*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
akaz says
私は仕事に対して、相手に対して遠慮してしまうことがありますね。
これは夫婦関係だけでなく、幅広い人間関係に当てはまりますね。