「うまくいっていることはなに?」
この質問は、子どもが、自分の足りないところではなくて、できていること、うまくいっていることにフォーカスし、自分自身を認めてあげるためのものです。

1. 行動の中に、宝物を見つけられる
誰でも長所があれば短所もあるし、得意なことだけでなく不得意なこともあります。勉強でいえば、全科目100点の子なんてめったにいません。
この前のテストでここを間違えた。国語はできるけど体育は苦手。発表の授業がキライ・・・完璧じゃない点を探したら、それこそ無限にあるでしょう。
でも、そこばかり見て「完璧にしよう」と思っても、エネルギーを消耗するだけです。
「うまくいっていることはなに?」
と聞いてみると、友だちがいっぱいいるとか、ファッションセンスがけっこうイケてるかもとか、いろいろなことが浮かんでいます。すると、自分に自信が持てます。
うまくいっていることは、自分にとっては、ごく当たり前のことに感じられるかもしれません。でも、当たり前なんかではなく、すばらしいことです。
この質問の答えを考えることで、自分の行動の中の宝物を探していこう、という気持ちになれるはずです。ひとつひとつは小さな砂粒に見えても、それを増やしていけば、大きな財産になるのではないでしょうか。
2. 物事に対する視野が広がる効果も

上り調子で来たけれど、今、少し伸びが止まっている。この質問は、こんな「階段の踊り場」のような場面で問いかけると、効果を発揮します。
一番あせりの出る、伸び悩みの時期に、
「今、伸びが感じられないみたいだけど、うまくいっていることもあるよね、それはなに?」
と聞くと、次のステップに上れるきっかけをつくれることがあります。
「夏休みの宿題がぜんぜん終わらないよ〜」と言うときでも、
「うまくいっていることはなに?」
と聞いたら、クラブ活動は毎日楽しくやっていることが発見できるかもしれません。対戦ゲームで〇〇ちゃんに勝った!ということを思い出すかもしれません。
勉強は遅々として進まなかったけれど、ほかのところでいいこともあった。それはそれで、ステキなことです。
でも、宿題が終わらないことが気になっているお母さんとしては、つい、
「そうじゃない、ママが聞きたいのは宿題がうまくいっているかどうかってことなの!」とキリキリしてしまうかもしれませんね。
勉強のエネルギー源は、勉強の中にあるとは限りません。
熱血先生に指導されたラグビー部員が、学業の成績もアップしたなどというのは、よくある話です。なにかで自信がつくと、子どもは勢いに乗るものなのです。
近視眼的に物事をとらえてしまうと、かえって子どものやる気をそぎ、窮屈にしてしまうことがあります。
子どもの人生というのは、24時間全部、一体のものです。
それを切り分けて、「これは大事」「こっちは大事じゃない」と大人が線引きをしていることが、とても多いのではないでしょうか。
でも、勉強とクラブ活動、どちらが将来人生の中で役立つのかなんて、誰にもわかりません。
「うまくいっていることはなに?」という質問は、物事に対する視野を広げてくれる働きも持っているのです。
うまくいっていることはなに?
レーナ says
前向きな人とコミュニケーションがドンドンできている
akaz says
長文を書ける
ネタや情報があれば文章を書ける
仕事で依頼を受けた方の要望に応えられる
仕事は締め切り前に提出する
24時間以内に返事や返答ができる
相手の悩んでいることに回答することができている
SNSでいい関係のフォロワーがつき始めている