親は、とくに母親の場合は、子どもに対して、
「あなたは〇〇したほうがいいわよ」
「おまえは〇〇でしょ」
というような、「あなた」「おまえ」を主語にした
「YOUメッセージ」を発してることが多いように思います。
「なんであなた、こんなに帰りが遅いの?外真っ暗でしょ、危ないじゃない!」
こんなふうに、「あなた」を主語にした言い方は、
相手をコントロールしようという意図が感じられるので、
子どもの反発を招きやすくなりがちです。

1. Iメッセージで伝えよう
ところが、
「外、真っ暗だから大丈夫かな、って心配したわ」
と、「私」を主語にした
「Iメッセージ(アイ・メッセージ)」で伝えられると、
同じことでも、受け入れやすくなります。
なぜなら、Iメッセージは、
他者が否定することのできない、受けとめざるを得ない真実だからです。
「どんな気持ちを伝えたい?」
という質問は、あなた自身が、自分の気持ちを、
自分を主語にして伝えることの大切さに気づいてもらうためのものです。
「また散らかして! 晩ごはんまでに、ちゃんと片づけといてよ」
と言うのと、
「ずいぶん散らかってるねえ、片づけてくれるときれいになって、
ママはうれしいな」
では、どちらのほうが気持ちが伝わると思いますか?
やってほしい行動を伝えるよりも、どんな気持ちを感じるのかを伝えるほうが、
子どもには伝わりやすいのではないでしょうか。

2. 本当に伝えたいことはなんですか?
心にわいてきた感情を、脊髄反射的にパッパッと伝えていると、
本当の気持ちはなかなか伝わらないものです。
娘の帰りが遅くて、心配しているところへ、
のんきに「ただいま!」と帰ってきたのを見て、
つい「なんでこんなに遅いの!」と言ってしまった母親は、
イライラした気持ちや、アタマにきた、という気持ちを
伝えたかったわけではありませんよね。
すごく心配だったんだよ、ということを一番伝えたいはずなのに、
「もう、しょうがないわね!」という感情が先に立ち、
本当の気持ちの上にマスクをかけてしまっているわけです。
こういう言い方だと、娘が反発して、
お互いにすれ違ってしまう結果にもなりかねません。
「あなたのことを愛している」
「大切だと思っている」
そんな、心の奥底にある愛情やいとおしさを伝えるためには、
今わいてきた感情をぶつけるのではなく、ちょっと立ち止まって、
「どんな気持ちを伝えたいのだろう?」と考えると、
コミュニケーションがうまくいくのではないかと思います。
どんな気持ちを伝えたい?
北川美絵子 says
愛してるや大切に想っているを届けたい。
Iメッセージはメンタルで教わってからだいぶ活用出来るようになってコミュニケーションが良くなっていったので懐かしくて嬉しいです。