ある子どもが、七夕の笹に下げる短冊に
「お母さんが怒りませんように」という願い事を書きました。
図工の時間に家族の絵を描いたとき、
お母さんの起こった顔を描いた子もいます。
親としてはドキッとさせられますね。

1. 子どもが楽しい気持ちでいるためには、親の笑顔が大事
書くか書かないかは別にしても、心の中でそう思っている子どもは、
けっこう多いのではないかと思います。
母親は、子どもの行動あれこれが目について、
注意をしようとしているだけなのに、
子どもには「いつも怒っているお母さん」に見えているのですね。
「ママは怒ってばっかり」と思っていると、
子どもは楽しい気持ちにはなれません。
親が暗い感じで、しかめ面ばかりしていたら、
子どもの人生もつらそうですよね。
やはり、子どもが楽しい気持ちでいるためには、
親も笑顔で、楽しい気持ちでいることが大事なのです。
「今日楽しかったことは、なにがあった?」という質問は
今日起こった楽しいことのいろいろが、頭の中に映像として浮かんでくると、
身体的にも、心理的にも元気になり、気持ちが楽しくなってくる、
ということなのです。
「キラキラしているのは、なにをしているとき?」
という質問も、これと同じことです。
自分が輝いて、キラキラしているのは、どんなときだろう?
過去にどんなことをしたときに、キラキラして楽しかっただろう?
と考えてみてください。
友だちとおしゃべりしているときですか?
美味しいケーキを食べているとき、趣味のアクセサリーをつくっているとき、
得意の料理をつくっているとき?
毎日の生活の中でも、きっと自分が輝いている瞬間はあるはずです。
また、「あのとき、家族で動物園に行って楽しかったなぁ」
「仕事で企画が通ったときにうれしかったな」
という過去のことを思い出すのもOK。
想像するだけでも、元気になれると思います。

2. 夫婦の語り合いのきっかけに
お母さんがすぐに怒ってしまったり、不機嫌だったりする原因は、
子どもだけにあるというわけではありません。
じつは、だんなさんが奥さんの話を
ろくに聞いてあげないことが原因というケースが非常に多いのです。
相談したいことがあっても、忙しそうだから切り出せない。
ちょっと愚痴を聞いてもらいたいのに、新聞を読みながら上の空で、
ちっとも向き合ってくれない・・・
そんな状態が続くと、
お母さんは一人で育児や家事に奮闘しているような気持ちに襲われます。
「そうだよね」「大変だよね」と共感してくれる人が誰もいないと、
ますます孤独感が深まっていきます。
その不満を子どもにぶつけている、ということも多いのではないでしょうか。
「キラキラしているのは、なにをしているとき?」という質問は、
自分で自分にするだけでなく、ぜひ夫婦で聞き合ってみましょう。
「あなた、こんなことが好きだったのね」
「そんなことがあったんだ!」と、意外な発見があるかもしれません。
きっと、会話が増えて楽しくなりますし、
お互いをさらに理解し合うためのいいきっかけになると思います。
キラキラしているのは、なにをしているとき?
上記の魔法の質問に答えてみる