現代では、わからないことがあったら、手元ですぐに調べることができます。
しかし検索に頼りすぎると、自分で考えるということをしなくなります。
思考が止まるのです。
1. 「自分で答えを見つける」という習慣をつける

インターネットで検索すれば、いろいろな情報が手に入りますが、
「相手にどんな質問をすればいいか」は検索しても出てきません。
そこは自分で考える必要があるのです。
検索するという行為は、
インターネット上に質問を投げかけるということになります。
漠然とした質問を投げかけると、漠然とした答えしか返ってきません。
インターネットの情報も自分の心も共通で、
いい答えを得るにはいかにいい質問を投げかけるかが鍵になってきます。
いまは百科事典のページをめくったり図書館に行ったりしなくても、
情報を調べることができる便利な世の中です。
そんな中「自分で答えを見つける」という習慣をつけることを
大切にしていきたいものです。
2. 相手は自分の心にアクセスしてほしい

調べるといえば、会話の途中で情報を検索することはないでしょうか?
友人が
「先月コトル湾に行ったんですよ、とても綺麗でしたよ」と話してくれた時に、
思わずコトル湾ってどこだろうと、話の途中で検索してしまうのです。
そして検索結果の写真を見て、
「これは綺麗なところですね」と答えてしまいます。
でもここで大事なことは、インターネットで検索するのではなく、
相手の心の検索をすることです。
「コトル湾ってどんなところなんですか?」と。
そう質問したら、
「船でしか行けない小さな湾で、海っぽくないんですよ。
波が立たなくて穏やかで、静かで綺麗で。
大勢の観光客がやってくるような場所ではないんです。
まるで、誰も知らない秘密の海みたいなんです」
と答えてくれました。
相手はインターネットの情報を検索してほしいのではありません。
自分の心にアクセスしてほしいのです。
これを「心を検索する」といいます。
その時の気持ちも話したくて、分かち合いたいのです。
情報を検索するだけならキーワードを入れれば十分ですが、
心を検索するなら相手の想いを引き出す、いい質問ができる力が必要です。
答えを知ることが重要なのではなく、その答えについて想像し、
自分で考え、感じることが大事なのです。
クイズやテストではないので、質問に対する答えは一つではありません。
どんな答えであっても正解です。
そして、いい質問は相手の心から素敵な答えを引き出します。
ワクワクして表情が輝き会話がはずみます。
相手の心を検索する話をしましたが、
その前にぜひ自分の心も検索してみてください。
自分の心を検索するというのは、自分で感じるということです。
言い換えれば「自分と対話する」ことなのです。
ぜひ、自分に質問をして自分の答えを受けとる習慣をつくってみてください。
心にどんな質問を投げかけますか?
上記の魔法の質問に答えてみる