この質問は、いわゆる「ヒーローインタビュー」です。

1. 「がんばれた自分」にスポットライトを当てよう
野球中継などで、試合後に、
放送席、放送席、7回裏に決勝ホームランを放った〇〇選手です。
おめでとうございます!
とおなじみのインタビューをしますよね。あれと同じ意味合いがあります。
「あなたは、どんなときに一番がんばれましたか?」
「一番楽しかったことはなんですか?」
と、お立ち台に立つ選手に向かって話しかけるノリで、明るく聞いてください。
今、元気がなくても、落ち込んでいても、
過去に元気だったときのことや、楽しかったことを思い出すと、
それが頭の中に映像として思い浮かび、元気が出てきます。
うまくいかないとき、くじけてしまいそうなときに、
この質問はとても有効です。
サッカーやピアノが大好きでも、
ときには、「今日は練習に行きたくない」「疲れちゃったな」
という日があるものですよね。
そういうときに、
「今日はレッスン、休んでもいいよ」と言うのもいいですが、
「どんなときに一番がんばれた?」
と聞かれると、子どもは、
「あのときも大変だったけど、がんばったよな」
と自分で自分にOKが出せます。
ここで、「そんなことは言わずに、がんばりなさいよ」と言われてしまうと、
今のがんばれていない自分にスポットライトが当たってしまうのですが、
「どんなときに一番がんばれた?」と聞かれると、
がんばっている自分にスポットライトが当たり、脳裏に映像として浮かびます。
これが「よーし、やろう」という気持ちにつながるのです。
「あのときは、アイツに負けたくないと思ったから、がんばれたんだっけ。
そうかそうか」
というように、そのときにがんばれたヒントが見つかることもあります。
がんばれた自分を「発見」することで、新たなエネルギーがわいてくるのです。
2. 子どもの価値観を深く知るチャンス

この質問をしたら、
「風船に水入れて、学校のベランダから下に落としてね・・・」
「スカートめくりしたとき」
などと、いたずらな答えが返ってくることもあるかもしれません。
親は一瞬、ウッと詰まるでしょうが、怒ったり、たしなめたりせずに、
「どうして?」
「どんなところが楽しかったの?」
と突っ込んでみましょう。
「風船がパチーンと割れた瞬間、みんなびっくりするんだよ」
このように、答えの中には、その子が楽しいと思える要素が潜んでいます。
それを見つけ出して、
「びっくりさせるのが楽しいんだね」と伝えてあげるといいと思います。
「ほかに、どんなやり方があるかな?」とさらに聞いてみるのもいいでしょう
観察するだけではわからない、その子の大切にしているもの、
価値観を深く知ることができます。
・あなたは、どんなときに一番がんばれましたか?
・一番楽しかったことはなんですか?
上記の魔法の質問に答えてみる