今回のテーマは「相手と同じになる」です。
たとえば、子育てを知らない人たちに
子育てを例に挙げて話しても伝わりません。
いくら相手にとってためになる話だったとしても
興味をもってもらうことが難しくなってしまう場合があります。
そうではなく、相手が体験していること、
普段気にかけていることを使うように心がけます。
相手が使っている言葉を使うようにしましょう。
「この人と私の同じところはどこだろう?」の
質問に答えてみるのも効果的です。
1. 共通点を見つけることが、いい関係、いい結果を生む起点になる
人はお互いの共通点を見つけると、心理的距離が近づき、
親近感を抱くようになります。
心理学では「類似性の法則」と呼ばれています。
職場、部署などのチーム内で、
「自分たちの共通点は何だろう?」
という質問を使って共通点をたくさん見つけていくと、
チーム全体に一体感が生まれ、
共通の目的に向かっていく意欲が高まります。
ギスギスしたムードで働くのと、和気あいあいと働くのとでは、
発揮できるパワーの大きさが違います。
人は何か行動を起こすとき、
「何をやるか?」とともに「誰とやるか?」も重要視します。
だからこそ、組む相手との関係がいいほうが、
いい結果が出やすくなります。
共通点が見つかれば、それまで苦手だと思っていた相手とも、
心理的な距離が近づきます。
チームができたとき、あるいは、
途中で新しいメンバーが入って編成が変わったときなどに、
「自分たちの共通点は何だろう?」と
質問をしてみると効果的です。
2.クローズドクエスチョンよりオープンクエスチョンで仲を深める
共通点をたくさんみつけるポイントは2つです。
1つは、イエス・ノーで答えられるクローズドクエスチョンを避け、
答えの制約のないオープンクエスチョンを使うこと。
もう1つは、質問の抽象度を上げることです。
たとえば「春は好きですか?」という質問はクローズドクエスチョンで、
「どの季節が好きですか?」とたずねるのはオープンクエスチョンです。
前者の答えはイエスかノーですが、後者は春夏秋冬のほかに、
初夏、晩秋などさまざまなパターンがあり、話が膨らみやすくなります。
質問の抽象度を上げるというのは、
たとえば「サッカーは好きですか?」の質問を
「体を動かすことは好きですか?」に変えて、
幅広く網をかけることです。
いったん広げたうえで、そこから
「スポーツは好きですか?」
「球技は好きですか?」
と掘り下げていきます。
3.自分たち”だけ”の共通点を見つけるクセをつけてみよう
また、
「2人とも親戚がブラジルにいる」
「2人もイタリアの◯◯というレストランで食事をしたことがある」など、
「世の中、狭いね」と思えるような珍しい共通点であればあるほど、
深いつながりを感じるようになります。
「自分たち“だけ”の共通点は何だろう?」と
考えながら会話をする習慣をつけていくと、
コミュニケーションを取った相手と、
早く、深く仲良くなれるようになります。
コミュニケーションがスムーズになることで、
仕事のスピードと質が驚くほどアップします。
相手と同じ目線になるために何をしますか?
上記の魔法の質問に答えてみる