今回のテーマは「ジャッジしない」です。
人はそれぞれ違った価値観をもって生きています。
自分と違った価値観に触れると、
「なんで、そんなこと言うんだろう」
「どうして、あんなことするんだろう」
と、心の中でその人を否定したり、
ついつい「それは違う」「それは変だよ」
と、言ってしまいそうになります。
大人同士であれば、多少のことは我慢できたとしても
これがわが子となると、
ついついやることなすこと全てにおいて
ジャッジしてしまいたくなるかもしれません。
けれど、ジャッジをすると相手との関係はいいものにはなりません。
それぞれ違った価値観がある。
それを受け止め、知る姿勢が大切です。
1. ジャッジせずに、受け止める
たとえば、質問をして相手から答えが返ってきたとき、
最初から否定のジャッジをしてはいけません。
どんな答えが返ってきても、まずは「へえー」「ほう」「そうなんだ」
などと相づちをいれて、相手の言葉を受け止めましょう。
相手の言葉を反復するのも効果的です。
「受け止める」というのは、否定も肯定もせずに、
「この人はこういうふうに考えているんだ」と、
事実としてとらえることです。
話を受け止めてあげると、
「私はあなたの話をちゃんと聞いていますよ」
という意思表示になります。
もし、返ってきた答えが途方もない内容だったり、
「深く考えていないな」と思ったりしても、
否定したい気持ちをぐっと抑えて、
まずは受け止めましょう。
大人からの質問に答えてすぐに否定されたら、
その子は、大人からの質問があるたびに
プレッシャーを感じるようになってしまいます。
そして、思考回路は、自分がどうしたいかではなく、
どう答えたら怒られないかに切り替わっていきます。
下手に答えると否定されるので、
黙っていようと考えるようになるかもしれません。
すると、その時点で双方向のコミュニケーションは
終わってしまいます。
あとは大人からの説教という
一方通行のコミュニケーションが延々と続くだけ…。
子どものモチベーションは下がるばかりです。
2.なぜそう思うのか?の奥に真実が隠されている
子どもの答えを受け止めたら、次のステップで、
「なぜ、そう思うの?」と掘り下げていきます。
ひょっとしたら、あなたがつまらないと思った答えの中に、
予想外の真意が隠されているかもしれません。
また、質問に答えていくうちに、子どものほうにも、
新たな発見や気づきが生まれることもよくあります。
相手の言葉に対して否定のジャッジをせず、
不明点があれば、追加の質問をして掘り下げることで、
相手の答えの真意をつかみましょう。
答えを受け入れるかどうかのジャッジは、
その後でも遅くありません。
「話をちゃんと聞く」ことを続けていると、
相手との距離感がぐっと縮まり、意思疎通がスムーズになります。
・真ん中にいるために、何を意識しますか?
上記の魔法の質問に答えてみる