人と人とのコミュニケーションが鏡のようなものです。
あなたが関わった形を相手も形として表してくれます。
あなたが、相手に対して親切にすれば相手も親切にしてくれるでしょう。
あなたが怒ってばかりいれば、相手も怒りのパワーで押してくるでしょう。
もし、あなたの周りの人間関係がうまくいっていないときは、
あなた自身の周りへの関わり方を変えてみましょう。
周りからプレッシャーを与えられているのであれば、
あなたが誰かに与えているのかもしれません。
あなたの周りにグチを言う人がいっぱいいるのであれば、
あなたがグチをたくさん言っているのかもしれません。
ちょっとだけ周りに感謝を伝えてみる。
会う人に笑顔を振りまいてみる。
嫌がることを率先してやってみる。
そんなふうに周りへのコミュニケーション(関わり方)を変えるだけで、
不思議と変化していくのです。
相手を変えたい時は、まずは自分から。
それがコミュニケーションの基本かもしれません。
あなたはまずは自分のどこを変えますか?

1. 体で話す
目と表情で話すことができたら、体全体も使ってみましょう。
身振り手振りです。
「こんなに大きかったんだよ」
と伝える時に、ただ言葉だけで表現すると、手を大きく広げて表現するのでは、
受ける印象がまったく変わります。
聞き手として、言葉で受け取る感覚が強い人もいれば、
見た目(視覚)で受け取る感覚が優れている人もいます。
あなたの思いを体を使って表現をする。
そうすることでより伝わりやすくなります。
伝えたい言葉を体で表現すると、どんな手振りになりますか?

2. 気持ちで話す
言葉には気持ちを添えます。
「ありがとう」と棒読みで伝える。
「ありがとう」に心からの感謝を込めて伝える。
同じ言葉でも、相手の気持ちは変化します。
海外に行った時に、英語もほとんどできずに、
全く通じない日本語で伝えたとしましょう。
その時に目と表情、そして手振りと言葉に気持ちを乗せて伝えることで、
自分が何を伝えたいのかを相手はキャッチしてくれます。
時には言葉以上の力が発揮できます。
言葉の通じない相手にこれほど伝わるということは、
同じ日本語を話す人にはもっと伝わるということ。
言葉以外のコミュニケーションで相手に話してみましょう。
言葉にどんな気持ちを乗せますか?

3. 1つだけ伝える
伝えたいことはたくさんあります。
これも話したい、あれも説明しなきゃ、もっと話さないと、
きっと理解してくれない。
伝えたいことが多ければ多いほど、相手は混乱してしまいます。
一度のことを同時に処理できるのであればいいのですが、
必ずしもそうとは限りません。
伝えるときは、1つだけ。
その1つを伝えて相手が理解できたと確認したら、
次のことを伝えましょう。
コミュニケーションはシンプルにおこなう。
そうすることでスムーズに会話が進みます。
まずは伝えたいことを1つ選んで、そこから話しましょう。
あなたが最も伝えたいことは何ですか?

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