質問にもさまざまな種類があります。
話が広がりやすいもの、答えが限定されるもの、イエスかノーで答えるものなど、質問の目的や期待する答えによって、ぼくたちは自然と使い分けています。
なかには相手を困らせたり、答えにくい質問もあります。
1. オープン質問「アイデアクエスチョン」
答えが複数存在する質問。答えがひとつではないので、さまざまな話へと広がりが期待できます。
オープン質問に「5W1H」を加えると、話がどんどんふくらんでいきます。
どんなところへ旅をしてみたいですか?
2. クローズド質問「スピードクエスチョン」
答えが「イエス」か「ノー」の二択になる質問です。結論や答えがすぐに還ってくるため、「スピードクエスチョン」とも呼ばれます。
白黒はっきりさせたい、相手の了解を得たい、話が理解できたか確認したい、という場合に有効です。とはいえ、答えが「ノー」だった場合、話はそこでストップ。それ以上、会話がはずまない状態に。
・旅行はお好きですか?
・○日の懇親会、出席できますか?
3. 5W1Hを聞く
具体的な情報や、詳細を知りたいときに有効な質問項目です。
ひとつのキーワードから話を広げていくための、6つ切り口ともいえるでしょう。会話に詰まったときに重宝します。
When(いつ) Where(どこで) What(なに) Who(だれ) Why(なぜ) How(どのように)
4. あいさつ質問
質問の形をしていますが、じつは挨拶の一種。
相手の答えを期待しているわけではなく、気楽な言葉かけで相手に好意を伝えるケースがほとんど。社交辞令ともいえるでしょう。
元気ですか?
5. よくない質問
①ノーアンサー質問
一見、質問口調ですが、相手を責める言葉を一方的にぶるける話し方です。
相手はぐうの音もです、黙り込んだり、お詫びを繰り返すことになるので「ノーアンサー質問」といいます。
私がどれだけ失望しているかわかる?
②尋問
ある事柄に対して「どんな経緯があったのか」を問い詰める聞き方です。
原因解明や、再発防止につながることもありますが、問われた側は、よい気持ちはしません。
どうして、こんなことになるまで放っておいたの?
③疑問
「自分が知りたいから聞く」質問。自分が答えを知って納得したいために聞きます。
「相手が答えたいかどうか」という配慮はありません。場合によっては失礼になることも。
結婚はされてるんですか?
④クイズ質問
クイズのようにたったひとつの正解を求める質問。
正解を知らない人や、答えを間違った人には、快いものではありません。状況によっては相手を萎縮させる恐れも。使い方に注意が必要です。
今日は何の記念日でしょう?