必要としているモノは、目の前にあるのです。
それに気がつくように、
いろんな出来事が目の前で起きているのです。
その出来事に目を、意識を向けてみましょう。
その中に
あなたへのメッセージが隠されているはずです。

1. 手放すことで、動き出す「ぬいぐるみの法則」
3歳の娘と遊びに行こうとした時のエピソードです。
「行くよ」とぼくが言うと、
「待って!クマちゃんも一緒に連れて行く!」と言って
ぬいぐるみを一つ持ってきました。
「じゃ、行くよ」と言うと
「待って!もっと!」と言って
二つめのぬいぐるみを持ってきました。
「今度こそ、行くよ」と言うと
「待って!もっと!」と言ってまたぬいぐるみを持ってきました。
このやりとりが5回ほど続き、
両手に抱えきれないほどのぬいぐるみを彼女は持っていました。
でも、一歩歩くたびに、
ぬいぐるみは一つ落ち、拾って一歩歩いたら
また一つ落ち。
遊びに行くどころか全然歩けない状態です。
結局一度すべてを手放し、
お気に入りのぬいぐるみを一つだけ持って、遊びに行きました。
何かを学ぼうと、本を読んだり、講演を聴きに行くと、
元を取ろうと思って、
そこからできるだけたくさん吸収しようとします。
その結果、このぬいぐるみと同じように、
たくさん詰め込みすぎて
何から手をつけたらよいのか分からなくなり、
結局一つも行動できない、というパターンに陥ってしまいます。
旅行に行った時も、
あそこにも行かなきゃ、
せっかく来たのだからこれもしなきゃ!
と行動して、残るのは疲労感だけ。
ということもあるかもしれません。
あれもこれもと欲張らず、一つだけに絞ってみると、
集中できて効果が上がります。
もったいないとは思わずに、どれか一つを選んでみましょう。
あなたが、欲張ってしまっていることは何ですか?

2. 正しい正しくない、はない「ライオンとシマウマの法則」
自然界では、弱肉強食の法則が働き、
強いライオンは
それよりも弱いシマウマを襲って食べてしまいます。
だからといって、仲間のシマウマたちが怒って
そのライオンに復習するようなことはありません。
また、ライオンもむやみにシマウマを襲うことはせず、
生きていくのに必要な分だけをいただきます。
襲われるシマウマが正しい、
襲うライオンが正しくない、
ということではありません。
襲われるシマウマが正しくない、
襲うライオンが正しい、
ということでもありません。
ライオンが
「もっとたくさん食べ物があったほうがいいから」という理由で
食べきれないほどのシマウマを襲ってしまったらどうでしょう?
すぐに食べ物はなくなり、
自分たちも絶滅してしまいます。
どちらも、
生きていくうえのルールにのっとって
暮らしています。
ライオンやシマウマだけでなく、
そのような自然のルールがあるからこそ、
そのほかの動物や植物も生きていくことができるのです。
大きな視野から、
自分のルールを確認してみましょう。
あなたたちのルールは何ですか?

3. 見返りは求めないと、やって来る「貯金箱の法則」
貯金箱は、
いつの間にか貯まっていきます。
一気にお金を貯めることができなくても、
1日1円でも、10円でも貯めていれば
いつかは大きなお金になります。
これは、
お金の貯金だけではありません。
ココロの貯金箱にも
同じことが言えます。
ココロの貯金箱の一つに
「いいこと貯金箱」があります。
小さないいことをすると、
それが貯まっていきます。
それを積み重ねることで、
いつの間にか大きないいことが
向こうからやってきます。
いいことをして、
対価をもらってしまっては
貯金になりません。
いいことをしても
お礼を言われなかった。
見返りがなかった。
その時は、
いいことは貯蓄されています。
あなたの中のいいこと貯金箱、いっぱいにしてみましょう。
あなたは今日、どんないいことをしましたか?