前回(お客様と関係性がつながっていくという意味を込める)はベーシックなエンゲージページについてお伝えしました。ここに2つの要素「限定」と「締切」を加えると、さらに強力なもの、効果が高いものになっていきます。

1. 「限定」と「締切」
○限定
・「販売数」「期間」:2つを使い分ける
・「一部限定」:たとえば「100人に販売、最初の30人には限定プレゼントがあるよ」
限定する時に「理由」を書くと効果が出ます。たとえば、「販売数を50にするのは、人数が多いと丁寧に接することができないため」と理由を述べるといいですね。
○締切
人は「締切」がないと動きません。「いつでもいいよ」と言うと行動しなくなってしまいます。
あなたが「販売しよう、商品を提供しよう」とする時に、締め切りがないと相手が買ってくれない、ということが起こります。
ぼくがこれまでにやってきたプロモーションの実績では、「4日間限定販売」をすると締切の最終日に1/3くらいの申し込みがあります。販売初日よりも最終日のほうが多いこともあります。
人は締切があると「ちゃんと見なきゃ」「買わなきゃ」「行動しなきゃ」と思えます。
締切を作ることがとても重要です。
たとえば、「同じ時期にスタートしたいので、来月・再来月ではなく、今月で締め切ります」というように、自分なりの理由をつけて書いてみてください。
その理由は何ですか?
どんな理由で「限定」や「締切」を作るのか?あなたの商品なりの答えを書いてみてください。
2. 断る理由をなくす

断る理由をなくす要素をエンゲージページに盛り込んでいきます。
「いいな」と思っても結果的に購入しない場合は、何かしらの断る理由が必ずあります。その断る理由をなくしてあげたら、購入に結びついていきます。それをコピーの力でやっていきます。
人が断る理由は「タイミングじゃない」「お金がない」「自信がない」の3つが多いです。これらの理由に対して、ナチュラルコピーライティングの概念、スタンスは次のようなものです。
「タイミングじゃない」
通常であれば「いや、今やったほうがいいですよ」と伝えますが、ナチュラルコピーライティングでは「あなたのタイミングでどうぞ」と伝えます。
「今でもいいし、次回でもいいし、次回の販売時期は決まっていませんが、自分がいいなと思っ時が一番のタイミングですよ」と伝えると、多くの人が買ってくださるんです。
こちらから「今ですよ」と言うと買ってくれませんが、「あなたがほしいなと思った時が一番のタイミングですよ」と選択肢を相手に委ねると、購入に結びつきやすくなります。
「今はタイミングじゃない」と思っている人に、「あなたのタイミングでどうぞ」という要素を書いて相手に委ねてみましょう。
「お金がない」
日本では特に、本当にお金がない訳ではないことが多いです。
それを踏まえて、「お金以上に得られるものは何か?」ということを伝えてみたり、聞いてみたりすることが大切です。
たとえば、商品が10万円だとして、「商品を得て実践することによってどのくらいの価値を得られると思うのか?」「それはいくらくらいの価値だと思うのか?」をお互いに伝えあったり、対話をしたり、コピーで書いてあげると、「これは払った価格以上の価値があるんだな。ということは、買ったほうが得なんだな。買わないほうが損なんだな」ということを知ってもらうことができます。
次に、支払方法に問題がある場合もあります。
たとえば、一括払いでは買いたくても買えない場合があります。そういう場合は、「どのくらいだったら毎月の支払いができるのか?」を考えたり、聞いてみたりして、「月に2万円くらいだったら大丈夫かな」「1万円くらいかな」とわかったら、「では、分割払いでこういうプランもありますが、いかがですか?」とお伝えすると、「それだったら私も買える」となります。「毎月の1万円なら私でもできるかも」とハードルが下がり、断る理由がなくなっていきます。
「自信がない」
「いつになったら自信がつきますか?」と問いかけるといいかもしれません。あるいは、「何があったら自信ができるのか?」を考えてみましょう。
「一人だと自信がないけど、仲間と一緒だったら自信がつくかもしれない」→「一緒にやる仲間がいるんですよ」と伝えると、その部分がクリアできますね。
こんなふうに、お客様が買わない不安要素や断る理由をなくすコピーを書くことで、スムーズに、引っかかることなく、申し込みや購入につながります。
たとえば、あなたが商品を説明した時に、断ってくるお客様がいらっしゃるかと思います。その時、「なんで必要ないんだろう。買ってくれないんだろう」と、多くの人はがっかりすると思います。そんな時は、視点を変えて考えてみてください。
「買わない断る理由を教えてくれているんだ」
断る理由をメモしておいて、その対策をとってあげれば、本当にほしい人であれば、買ってくれるはずなんです。
断る理由をなくす対策をいくらしても買ってくれない方は、本当はいらない人です。そういう方々にセールスしたり、コミニュケーションをしてもなかなか商品は売れないので、そこをかけ違いのないようにしましょう。
お客様の不安要素と、その解決方法は何ですか?
「不安要素はこれ、解決方法はこれ」と書いてみてください。
今はまだ自分の頭の中で考えたもので構いません。できればお客様と対話をして、なぜ買わないのかの理由をたくさん集めておくと、売れる説明の仕方ができるようになり、どんどん売れるエンゲージページを作れるようになってきます。
★ナチュラルコピーライティング
「第1章:マインドセット編」
- 力を抜いて覚悟を持つ「ナチュラル」なコピーライティング
- きれいごと以外の欲望を書き出す
- 自分で自分を満たすこと
- 与えることで循環する
- 『ラブレター』と『最悪なレター』
- 自分のこころの動き「何が不安なのか」を知る
- 相手のこころの不安を知る
- コピーライティングの基礎力をあげる3ヶ月レッスン
- コピーライティングの「マインドセット編」
「第2章:トレーニング編」
- 書く力を身につける「コピーライティングとは?」
- 目指したい人を見極める
- ライティングの「誰」という重要なキーワード
- 商品を「買いたい」と思ってもらうには?
- お客様が知っている「別のところ」を知る
- こころに響くキャッチコピーを作るには?
- 今までやらなかったことにチャレンジしてみる
- 「書く力」を確実に上げる方法