メールやスマートフォンが全盛の今、手紙も言葉も「入力する」時代になりました。
しかし、自分の意思を確認したり、行動を決定するような質問には「五感を使ってアウトプットする」ことを試してみてください。考えが明確になります。
決断に迷うとき、俯瞰にかられるとき、「書く」「言葉にする」ことをおすすめします。

1. 質問の答えを「紙に書き、口に出す」ことで考えが明確になる
アイデアを出したいときや課題を解決したいときなどは、その質問の答えを紙に書いてみましょう。書くことで思考が整理され、やるべきことや方向性が見えてきます。
手を使うことで、普段は使われない脳の領域が刺激され、創造力が目覚めるとも言われます。チーム内の課題解決や、自分を見つめ直す質問にも最適です。
質問に答えるときは、その答えを口に出してみましょう。
導き出された答えに自信が持てるようにまります。また、言葉にすると、脳はそれを命令として受け取るので、やがて具体的な行動をとることができるようになります。
未来の目標、理想の自分像について、人に伝えたり、人と考えを交わすことも効果的です。
2. 自問してウィッシュリストをつくる

「やりたいと思っていることをやる」のは、自分を満たす方法のひとつ。ときどき時間をとって「やってみたいこと(ウィッシュ)」を自問して、リストをつくってみましょう。
物事の大小にかかわらず、思いのままに書き出します。リストを見て「すぐにできることはないか?」と、小さな一歩を考えることが現実につながります。
ウィッシュリストも同じように、書いたものも読み上げると意識が高まります。
また、他人に話したり、発表したりすれば、「この人はこんなことがしたいのか」と認知が広がり、賛同してくれる人が現れるかもしれません。
ウィッシュリストの書き方
① 10分で100個を目標に、「やりたいこと(ウィッシュ)」を書き出します。
② グループで行う場合は、書けたところまでを読み上げます。
全員の発表後、さらに思いついたウィッシュを書く時間をとります。
③ ウィッシュリストの中から、最もかなえたいものをひとつ選びます。
リストを書くときのポイント
「〜したい」でなく、「しました」と完了形で書くのがおすすめ。
自分に暗示をかけるように、前向きな表現をすると、実現したときの喜びが類似体験でき、やる気が高まって行動につながります。
・例
× 旅をしたい
○ ハワイのマウイ島でシュノーケリング(をした)
○ 子どもと天文台で星を見るキャンプ(をした)
・時間軸や条件で分類し、次の行動を決める
すぐにできること → 行動に移す
時間があればできること → スケジュールを立てる
お金があればできること → 予算をとる
助けがあればできること → 協力者をさがす
・キーワードで分類し、さらに詳しく考える
ごほうび → 自分を喜ばせることは何?
目標 → どんな準備が必要だろうか?
家族 → 家族全員がうれしいことは何?
社会貢献 → 多くの人のためになることは何?
・ポイント
ウィッシュリストを書いた手帳をつくってみませんか。
ときどき読み返し、実現したものを線で消しましょう。
いくつもの願いや目標をクリアしたことがわかり、日ごろ気づかない自分の頑張りに充足感が得られます。
・自分を喜ばせることは何?
・どんな準備が必要だろうか?
・家族全員がうれしいことは何?
・多くの人のためになることは何?