あなたの心に火をつけられるのは
自分以外にはだれもいないということ。
あせる必要はありません。
なぜなら、その答えを
あなたはすでに知っているからです。
1. 自分をPRするコツ
人前でなかなかうまく話せずに困っている。
そんな人に、とっておきの方法を紹介しよう。
ぼくが使っている「話すときに緊張しない魔法」は、
- とにかく練習する
- 具体的にこまかくイメージする
- 秘密兵器を用意しておく
の三つである。
まずは、練習。
これは講演にかぎらず、
数分の短い話をするときにおいても必要。
できれば、20回以上は本番と同じように話してみる。
だれかに聞いてもらって、感想を求めてもいい。
次にイメージ。
当日の会場の雰囲気や、どんな人が来ているのか、
自分はどんな服装で、どんなテンポで話しているのか、
ビジュアルでイメージする。
本番では、持ち時間より早く終わってしまったり、
話そうと思っていたことを忘れたりすることがある。
違う話題なども切り出せるように、
ピンチヒッターとなるネタを用意しておく。
もし忘れても大丈夫! という状況をつくっておくことで、
変に緊張しなくてすむ。
人の話を聞いても覚えていることは、
せいぜい一つか二つ。
だから、話すときは多くのことを伝えようとせず、
いちばん伝えたいことを一つだけ決めておく。
これらは、スピーチにかぎらず、
自己紹介でも使える魔法のはずだ。
あなたが自己紹介をするとき、いちばん伝えたいことは何ですか?
2. 笑顔をつくってみる
「以前と顔色がだいぶ違うねー」
久しぶりに会った方からいわれた言葉だ。
何が以前と違うのか?
それは、楽しみながら仕事をしていると
というところかもしれない。
経営者という立場上、責任感を人一倍もっていた、
なかなか結果が出ないとき、かなりの責任を感じていた。
それゆえに、
笑顔がなくなり、
余裕がなくなり、
プレッシャーに押しつぶされていった。
しかし、いまは違う。
ゆとりをもち、笑顔をつくれるようになった。
楽しむことを忘れていたあまり、
神経質になり、本来の力が発揮できていなかったのだ。
大変なときだからこそ、
笑顔をつくり、余裕をもって、楽しみを見いだす。
そうしてはじめて、ほんとうの力が発揮できる。
つらいときに笑顔になれるかどうか。
自分に備わる「根っこの力」を引き出すカギが
じつはここにあるのかもしれない。
あなたはどうすれば、つらいときにも楽しめますか?
3. 「想像」と「理想像」の差
いまのまま10年過ごした自分を「想像」してみてほしい。
次に、10年後の自分の「理想像」を考えてほしい。
どの程度のギャップがあるだろう?
突然、理想像を聞いても、
現状の延長上での想像の姿しか
イメージできないかもしれない。
理想像なので、
すべての壁を取り払って考えていいはずなのだが、
どうしても、
「できないはずだ」
と、思ってしまうことが多いからだ。
未来のイメージをもてないのは
ちょっともったいない。
自分の好きな未来予想図をつくってみよう。
「想像」と「理想像」。
この二つを考えてみる。
そして、
その差を埋める努力をしてみてはどうだろう?
いまのまま過ごした10年後のあなたと、10年後の理想像はそれぞれどのような姿ですか?
4. 1行の文章にまとめる
何かを伝えようとするとき、
自分の想いが熱ければ熱いほど、長く話してしまう。
しかし、聞くほうにとっては
「長い話」はあまりいいことではない。
聞いているほうも結局は何がいいたかったのか、
わからなくなってしまう。
そういえば、エレベータートークという言葉を
聞いたことがある。
ベンチャー企業の経営者は、
エレベーターに乗っている短い時間の間に、
投資家に対して自社のPRや
これから展開するビジネスの説明ができないようでは
成功しないという。
長い時間をかけて説明するのはだれでもできるが、
30秒、1分、3分と短い時間で自分をPRするのは
よほど考えをまとめ、何度もスピーチの練習をしないと
なかなかできない。
また、相手の話が長くて、結局は何が言いたいの?
と思ったときには、
「ひと言でいうと何?」
と質問してみるのもいいかもしれない。
伝えたいことを、いかに短い文章で
分かりやすく伝えられるか。
要点を1行の文章にまとめて話す練習をしてみよう。
あなたがやりたいことをひと言で言うと、何ですか?