長い時間をかけて説明するのは誰にでもできることです。
でも、それを短く表現し、シンプルに伝えることが難しいのです。
だからこそ、
「最も伝えたいことは何だろう?」
「伝えたいことを一言で表すと、どんな表現になるんだろう?」
そんなことを常に意識し、自らに問いかけてから、相手に伝えてみてください。
伝えなくてもいいことは、言わなくてもいい。
伝えたいことの「エッセンス」は何かを考えましょう。
1. しつもんするとコンセプトが見つかる

ぼくが、コーチになるための勉強をしているとき、レッスンの中に、
「コーチングをあなたなりに説明すると、どんな言い方になる?」
という項目がありました。
ぼくは自然と思いを巡らし、
「しつもんに答える瞬間に魔法にかかったような感じ」
と答え、
そのときに「魔法の質問」という言葉を思いつきました。
しつもんに答えると、今まで考えたこともなかったようなことが、
次々と頭のなかを巡ることに気づきました。
その瞬間に思考が変化していき、行動が変わるのです。
まさに魔法にかかったように。
2. 短く一言で表すことが周りを巻き込んでいくことにもつながる

その頃は多くの方々をサポートしたいと思っていましたが、
サポートし続けるのは難しいとも感じていました。
それだけの知識と経験と資金がなかったからです。
一方で、
「サポートできなくても、相手が変わるきっかけくらいはつくれるんじゃないか。そのきっかけになるのはしつもんかもしれない」
という考えが浮かびました。
それならば、しつもんを毎日多くの人に配信してみよう。
そう決意したのです。
答えを教えるのは、やはり知識と経験がないとできません。
でも、「本人が答えを見つけ出すきっかけ」であればいくらでもつくれます。
もちろん仕事としてやったことはなかったので、
不安がないわけではありませんでした。
ただ、コーチングを始めようと思ったときに、
その業界のことに精通していなくてもコーチは務まると言われているのを耳にし、
それならぼくにもできるんじゃないかと、考えるようになったのです。
「魔法の質問」という言葉は、コンセプトでもあり、キャッチコピーにもなる。
長いプレゼンテーションも大事だけれど、
短く一言で表すことが周りを巻き込んでいくことにもつながっていくのだと、
のちに気づきました。
このときのぼくは、
決してキャッチコピーをつくろうとしたわけではありませんが、
1つの言葉、1つのコピーから、現在まで続くビジネスが生まれたのです。
何か自分のやるべきことやビジネスにおいて、
一言で言えるコピーをつくってみてください。
それがコンセプトにもなります。
一言で伝わり、周りを巻き込むエネルギーの詰まったコピーは、
人生を変えるカギになるでしょう。
やりたいことを一言で表すと何になりますか?