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自分探しトラベル

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山形

気温プラス15度のパリへ戻る。気候変動の時代に、人間が合わせるという暮らし方

2026年6月25日

「人間が合わせていけばいい」

2ヶ月の日本滞在も、いよいよ終盤。
残り1週間、と数えるようになって、自然と思い出すのは、山菜料理人さんから聞いた山の話だった。

温暖化で山がどんどん変わってきていて、頂上まで行かないと山菜が採れない。だから夜中の3時に起きて、9時間かけて毎日山を登るのだという。

その話を、淡々と、当たり前のように話していた姿。
そして、そろそろ戻るパリは、平均気温が例年プラス15度。エアコンのない暮らしの常識が、もう揺らぎはじめている。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.238 人間があわせる
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 怒涛の2ヶ月、それでも「味わいたい」と思える日々

東京から始まって、山形、軽井沢、箱根、伊豆、沖縄、そしてまた山形。
気がつけば、ノンストップの2ヶ月だった。

わたしが「休めますかね」とつぶやくと、ミヒロくんは「無理でしょうね」と返す。
それくらいの密度。

それでもWAKANAが大切にしたい、と言葉にしていたのは「ただこなすんじゃなくて、味わいたい」という感覚だった。

暮らしも、予定も、仕事も、会食も。今この瞬間を、ちゃんと味わえる自分でいたい。
忙しさの渦中にいるからこそ、その姿勢が、毎日の体験のひとつひとつに静かな色をつけていく。

魔法の質問
いまのあなたが、「ただこなす」のをやめて味わいたいことは何?

2. 山形の集い、遠くから聞こえる笑い声の幸せ

今回の日本滞在のなかでも、山形で過ごした時間は格別だった。
友人のシェフたち、その家族、子どもたち。みんなで集まって食卓を囲むと、もうシェフを超えて、ファミリーのような時間になっていく。

そのなかでWAKANAがにんまりしていた瞬間がある、と話してくれた。
「ちょっと席を離れたときにね、遠くからみんなの笑い声が聞こえてくるの。あれがすごく好き」

その場にいることもいちばん幸せ。でも、少し離れたところから、大切な人たちの笑い声を聞ける時間に、平和そのものを感じるのだという。

地球に住んでいる、と言いはじめて13年。家族のような仲間が、地球のあちこちにいる。
その響き合いが、自分のいまの暮らしを支えていることを、改めて思い出した日だった。

魔法の質問
あなたが「遠くから聞こえてきたら嬉しい」笑い声は、誰のもの?

3. 2秒の動画が、暮らしに色を灯す

最近、WAKANAが少しだけ始めたものがある。
2秒の動画を毎日撮る「セットログ」。家族で共有できる、小さな映像の積み重ね。

写真だと「撮らなきゃ」と身構えるけれど、2秒の動画は気軽に撮れて、ちょっと動いているだけで、その瞬間の生きている感じが残るのがいいらしい。

「空間に命が灯る、色が灯る感じがする」
その言葉が印象的だった。

毎日のなかで、なにかを「味わう」ということと、こんな小さな映像を残すことは、実はとてもよく似ている。
長く立派なものでなくていい。ほんの少しの動きを、いまここに、残しておく。
それだけで、過ぎていく時間の色が、ちょっと違って見えてくる。

魔法の質問
今日の2秒を切り取るとしたら、どの瞬間を残したい?

4. 気候変動の時代、人間が合わせていく

そしてもうすぐ戻るパリの夏は、ニュースを見るたびに息をのむ。
例年プラス15度、37度を超える日々。エアコンを設置できない家が多いパリでは、600ユーロほどのポータブルクーラーがどの家電屋でも品切れ寸前だという。
ヨーロッパ全域の平均気温が、もう静かに書き換わってしまっている。

そんな話をしていたら、出羽屋の山菜料理人さんの言葉が浮かんできた。
温暖化で天候が変わり、山菜や生き物が以前のように採れなくなってきている。だから、頂上まで行かないと採れない。夜中の3時に起きて、9時間かけて山に登る。そのために、いま膝を鍛えている。

淡々と「人間が合わせていけばいい」と話していた、その姿。
嘆くでもなく、敵にするでもなく、自分の足腰と仕事のあり方を、少しずつ作り直していく構え方。

気候は、もう「いつもの夏」を返してはくれないかもしれない。
そのとき、わたしたちにできることのひとつは、文句を言うことよりも、暮らしの形を少しずつ整えていくことなのかもしれない。

パリでの夏のすごし方も、家のなかの過ごし方も、出かける時間帯も、食べるものも。
「人間が合わせていく」という言葉を、今年の夏のお守りにしたい。

魔法の質問
変えられない環境の変化に、あなたが合わせていけることは何?

まとめ

怒涛の2ヶ月のなかで残った景色は、山形で聞こえてきた家族のような笑い声と、2秒の動画に灯る暮らしの色と、淡々と「人間が合わせる」と話していた山菜料理人の姿だった。

世界はどんどん変わっていく。気候も、街も、自分の体力も。
そのなかで、何を恨むか、何を諦めるかではなく、どう合わせていくか。
その問いを持って暮らすこと自体が、これからの旅人としての一歩なのかもしれない。

味わいたい今を、味わいながら。
暮らしの形を、少しずつ整えながら。

今年の夏、あなたはどんな自分で過ごしてみたいだろう。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 山形, パリ, 気候変動, 体験を味わう, ライフトラベラー, 暮らし

3ヶ月ぶりの日本で、当たり前の豊かさに泣きそうになった

2026年3月5日

3ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。
成田空港に降りる直前、夕日に照らされた街が見えた。その瞬間、今まで何度も帰ってきたのに感じたことのない「神聖さ」が、ふわっと伝わってきた。

柔らかくて、穏やかで、細やかなエネルギー。
木に包まれた国なんだ、と初めて思った。

パリから帰ると、日本の景色が違って見える。
いつも通りの風景なのに、目に映るものが全部キラキラしていた。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.226 豊かさは目の前に
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 空から見た日本は、神聖だった

何度も日本に帰ってきているのに、今回は違った。
飛行機の窓から見えた夕日に照らされた街並みに、高貴で穏やかな空気を感じた。
帰ってきた安堵感や喜びは毎回ある。でも、「神聖な空気」は初めてだった。

いろんな国を巡って、いろんな空気を吸って、そこから日本に入ると、見えるものが変わる。

同じ景色なのに、解像度が上がる。
旅は、目の前の世界をアップデートする装置なのかもしれない。

魔法の質問
最近、見慣れた景色に「初めて」を感じた瞬間はいつ?

2. 当たり前は、外に出ないと気づけない

きれい。ご飯が美味しい。ご飯が優しい。みんな優しい。温泉がある。お風呂がある。お湯も出る。
日本に住んでいると、全部「当たり前」になっている。

でも、どれだけ豊かなところにいても、それが日常になると「ないもの」に目が行くようになる。
そこから悩みが生まれて、自信がなくなって、落ち込みが始まる。

海外に出てみると、その「当たり前」が全部キラキラして見える。
パリでゴミ拾いをした後に日本の道を見たら、ゴミが落ちていないことに感動した。

外に出て、初めて目の前の豊かさに気づける。

魔法の質問
いま、当たり前すぎて気づいていない豊かさは何?

3. 感性は、往復で磨かれる

海外に行くのは「日本にないもの」を見つけるだけじゃない。

違う場所の良さに触れると、良いものへの感性そのものが磨かれていく。
だから、帰国した時に日本の良さをもっと深く受け取れるようになる。

パリから日本へ。日本からパリへ。
その往復のたびに、感覚は少しずつ更新されていく。

「前回とは違う感じがする」と毎回思えるのは、感性が動き続けている証拠。
旅の価値は、行った先だけじゃなく、帰った場所でも発揮される。

魔法の質問
感性を動かすために、次に「出てみる」場所はどこ?

4. 何もしない場所が、一番エネルギーをくれる

山形の名月荘という旅館で収録した。
移転して30年になるこの場所は、ぼくたちにとって実家のような存在。

お連れした方は全員、ここでの時間を「特別だった」と言う。

何かのために行くわけじゃない。何かを学ぶためでもない。
ただ、素晴らしい場所に身を置いて、ゆっくり過ごす。

それだけで、驚くほど元気になった。
何もしない旅館の時間が、一番豊か。そういうことって、ある。

魔法の質問
「ただ、いるだけ」で満たされる場所はどこ?

5. 豊かさは「今どうしたいか」に正直に生きた先にある

ぼくたちのライフスタイルに「なりたい」と言ってくださる方が本当に多い。
でも正直、自分たちでは何が特別なのか、よくわからない。

やってきたことは、ただひとつ。
「今までどうだったか」ではなく「今、どうしたいか」に正直に、素直に行動してきただけ。

13年間、インスピレーションに従って、ひとつひとつ選んできた結果が今。
特別な才能じゃなくて、「今」に正直であり続けること。

それが豊かさの正体なんだと思う。

魔法の質問
今の自分が、正直に「したい」と思っていることは何?

まとめ

3ヶ月ぶりの日本は、見えるものが全部違っていた。

空から見た神聖さ、道にゴミがないという感動、温泉のありがたさ。
全部、ずっとそこにあったもの。ただ、外に出て初めて気づけた。

豊かさは、遠くにあるんじゃない。
目の前にある。ずっとある。

それに気づくために、時々、視点を変える旅に出ればいい。

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 山形, 旅館, パリ暮らし, 感性, 日本, 帰国, 豊かさ, 感謝, 当たり前

人間の騒ぎと、ほんとうの平安の距離

2025年11月27日

まだ山形にいます。
今回は、出羽屋さんのことを書いておきたくなりました。

何年も春と秋に通っていて、料理はもちろん、シェフのお話がいつも深い。
山のこと、水のこと、そして「人間とは何か」みたいなところまで、すっと連れていかれる。

子どもの頃は「何もない町」だと思っていた場所が、大人になって戻ると、空気を吸っただけで分かる。——ここには、他のどこにもない豊かさがある。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.212 騒いでいるのは人間だけ
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 「何もない」と思っていた場所が、いちばん豊かだった

子どもの頃に見えていた世界は、案外“情報の少なさ”でできている。
道の駅もなく、遠くて、目立ったものがなくて、「山菜そば屋さんだけがある」みたいに見えてしまう。

でも大人になって、旅をして、暮らして、いろんな空気を吸ってきたあとに戻ると、見え方が変わる。
「何もない」は「足りない」じゃなくて、削ぎ落とされているということだった。
余計なものが少ない土地は、こちらの感覚を濁さない。だから、豊かさがそのまま届く。

場所って、変わったように見えて、ほんとは私の受け取り方が育っただけなのかもしれない。
“豊かさが見える目”を、人生はゆっくり育ててくれる。

魔法の質問
・昔「何もない」と感じた場所や関係を、いまの目で見直すなら、何が“豊かさ”に見えてくる?

2. 空気と水は、いちばん誠実な「教科書」

出羽屋さんで強く感じるのは、料理の手前にあるもの。
空気、風、水。
吸った瞬間に「これは貴重だ」と身体が知る、あの感じ。

月山の自然水。澄んでいて、柔らかくて、やさしい。
その水でお風呂に入って、ご飯をいただく。
“きれい”という言葉だけでは追いつかない清らかさが、日常の奥の方まで染み込んでくる。

そして感動するのは、自然の豊かさだけじゃない。
それを大切に繋いで、磨いて、引き出して「今の形」にしてきた人たちがいること。
豊かさは、勝手にそこにあるんじゃなくて、愛情の手入れで“届く形”になる。

魔法の質問
暮らしの中で「守りたい清らかさ」は何で、それを“磨き直す”なら今日どんな手入れができる?

3. 8人のテーブルが、循環の輪をひろげていく

一日一組、8人。
この小ささが、出羽屋さんの強さだと思う。

人数が少ないと、場が濃くなる。
料理が「食べるもの」以上になって、時間そのものが体験になる。
そこで初めて出会う人と同じテーブルを囲むと、“縁”が立ち上がる。会話が生まれる。帰ったあとも、心がほどけたまま続いていく。

「誰と行くかは分からないけど、とりあえず予約しておく」
そして、その時に“ご一緒したらいい人”を招く。
その優しさが、静かに広がり、また次の誰かへ手渡される。
ご縁って、広告よりもずっと確かな速度で、こうやって育っていくんだなと思う。

魔法の質問
今、8人分の温度で“招きたい関係”は誰で、どんな場に一緒に座りたい?

4. 「騒いでるのは人間だけ」——視点が変わると、問いが立ち上がる

シェフの話で胸に残った言葉がある。
気候が変わって、暑さが増して、世界中でいろいろ起きている。

その話の流れで聞いた「山は変わりましたか?」という問いに対して、返ってきたのが、

「山の奥は、何も変わってないんですよ」という言葉。

衝撃だった。
変わっているのは、主に人が住む場所、動き回る場所。
奥へ行けば行くほど、命の営みは淡々と続いている。

そして続く一言。
「騒いでるのは、人間だけなんですよ。」

これは、自然の話でありながら、人間の話でもある。
私たちも、表面の思考や感情は忙しい。
でも奥に入るほど、変わらず“足りている場所”がある。

世界をどう見るかで、人生の問いは変わる。
「どうするべきか」より先に、「私はどこから見ている?」が問われる。

魔法の質問
いま私が“騒いでいる場所”はどこで、そこから一歩奥に入ると何が静かに残っている?

5. 問題の場所と、問題じゃない場所——どちらも同じ自分の中にある

「問題だと思っている場所から、問題ではないよっていう場所もちゃんと存在している」
この言葉が、今回いちばんの持ち帰りになりました。

同じ出来事でも、立つ場所が違うと見え方が変わる。
同じ自分でも、意識の位置が違うと、世界の音量が変わる。

“問題の世界”から抜けるのは、出来事を消すことじゃない。
視点を移すこと。

山の奥が淡々としているように、私の奥にも、淡々と生きている命の場所がある。
そこはいつも足りていて、いつも流れている。
そこに戻るだけで、目の前の現象は「扱える大きさ」に変わっていく。

平安は、遠くに探しに行くものじゃなくて、
自分の内側の“少し奥”に、いつでも置いてあるのかもしれない。

魔法の質問
「問題じゃない場所」に意識を移すためにできる、いちばん小さな行動は?

まとめ

出羽屋さんは、山菜料理のお店でありながら、人生の見方を整えてくれる場所でもありました。

「何もない」と思っていた土地が、実は豊かだったこと。
空気と水が、誠実に教えてくれること。
小さなテーブルが、縁を循環させること。
そして、山の奥の静けさが、人間の内側の静けさとつながっていること。

騒ぎの中にいてもいい。
でも、騒ぎだけを“世界の全部”にしなくていい。

私たちの中には、いつでも戻れる奥がある。
その奥から見たとき、人生は少しやさしく、少し正確になる。

 

  

  

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: シェフズテーブル, 山菜料理, 自然水, 月山, 心の奥, 本音, 気候変動, 山形, 余白, 旅の学び, 出羽屋, 平安

山形・名月荘で思い出した「軽やかに整えて、渡す」

2025年11月20日

山形に来ました。
久しぶりの山形は——おにぎり山たちが、まず癒してくれる。
ぶどうが、びっくりするほどおいしい。ご飯も、毎食しみる。

そして名月荘での講座が終わったあと。
「…あれ、私やったっけ?」って、画が消えるみたいに残像が薄くなる感覚がありました。

疲れているのに、どこか嬉しい。
たぶんそれは、“うまくやったか”より、“ちゃんと渡せたか”のほうが主役だったから。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.211 かろやかに、つくる
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 五感は、いちばん早い「帰還装置」

山形に来てまず、目に入ってきたのが「おにぎり山」。あれを見ると、理屈より先に緊張がほどける。
ぶどうの甘さも、ご飯の香りも、何かを説明してくれるわけじゃないのに、「あ、大丈夫」って心を先に落ち着かせてくれる。

私たちは、頭で理解してから整うんじゃなくて、感じてから戻ってくることがある。

癒しって、難しい言葉より、湯気みたいなもの。目に入る形、口に入る味、肌に触れる温度。そういう“単純なもの”が、いちばん確実に私たちを連れ帰ってくれる。

魔法の質問
・最近の私を、いちばん早く“私に戻す”五感って何だろう?
・今日の私が「ほっとする形」は、どこにある?

2. 「終わった後に画が消える」ほど、いまに居た

講座中は、その時その時、相当一生懸命やっている。
集中して、よくしゃべって、みんなでエネルギーを注ぐ。

なのに終わったあと、「良かったのか、良くなかったのかが分からない」という感覚になる。
疲れは残っているのに、画が消えている。

この感じが、私にとってはすごく楽しい。
なぜならそれは、うまくいったかどうかを“評価する自分”が前に出ていなくて、ただ目の前の人に集中できたサインだから。

その場で作って、その場で渡して、その場で練習して。
「こうすれば正解」じゃなく、「いまこの人に、これが要る」を手渡ししていく。

終わった後に残るのは、反省会じゃなくて、静かな余白。
この余白が、たぶん“ちゃんと渡せた”の証拠なんだと思う。

魔法の質問
“終わった後に画が消える”ほど夢中になれることは何?
「正解かどうか」より先に、信じたい感覚は?

3. 場所は「背景」じゃなく、チームメイトになる

名月荘には、名月荘バイブスがある。そこに行くだけで、柔らかい“陰”のエネルギーに包まれて、勝手に落ち着いていく。
そして今回は、場所がただの会場じゃなくて、「一緒にやってくれている」感覚が強かった。

人間が頑張って作る、というより、名月荘も一眼となって場を整え、癒し、導き、助け、喜ばせてくれていた。

そう感じられたのは、たぶん私たちと名月荘の絆が育っているから。
絆が育つと、場所は背景ではなくなる。チームメイトになってくれる。

人生も同じで、ひとりで全部やろうとすると苦しくなる。
でも“場”と仲良くすると、力が抜けて、深さが増える。人間だけで完結させない生き方って、案外すごく現実的。

魔法の質問
「味方になってくれる場所」は、どこだろう?

4. はじまりに“温泉”を置く:整う順番を間違えない

今回、やって良かったなと思ったことがある。
始まってすぐ、「みなさん、お部屋に戻って、ゆっくりして、温泉入りましょう」ってやったこと。

そんな講座、たぶんない。
でも私は、あれがものすごく大切だと思った。

初めての人、初めての場には緊張がある。そこに来るまでの日常の忙しさも、みんな少し引きずっている。だからまず、部屋に荷物を置いて「ここで3日間過ごす自分の場所」とつながる。挨拶をする。温泉に入って、清めて、ゆるむ。
これがあるのとないのとでは、つながり方が全然違う。

“学ぶ前に整える”。
“頑張る前にゆるむ”。
順番が変わるだけで、人はこんなにも軽やかに可愛らしく戻ってくる。

あの時間そのものが、もう講座の一部だった。

魔法の質問
何かを始めるとき、いきなり頑張り側に入ってない?
「整ってから始める」ために、最初に何を置く?

5. 軽やかに運営する:本当に大切なものだけで、成し得る

今回の開催では、運営側のコンセプトとして「軽やかに運営しよう」を置いた。
規模があると、やることは増える。スタッフももっと必要になる。そう思い込んでいた部分があったと思う。

でも、人数が3分の1くらいでも、ゼロから作る感覚でやってみたら、すごく良かった。
「今までやってきたことを、どう続けるか」じゃなくて、
「軽やかな状態で成し得るには、どう設計するか」。
ここに意識を置くと、ものの見え方が変わる。

これがないと無理、って思ってたものは、意外と“なくても進む”。
逆に、なくしたらダメなのは、数じゃなくて、温度とか、余白とか、食とか、眠りとか、場の安心とか。

本当に大切なものは、派手じゃない。だけど、すべてを支える。

魔法の質問
私が握りしめている「なくしたら不安なもの」は、本当に必要?
これからの私が守りたい“核”は何?

まとめ

山形の旅は、派手じゃないのに、深く効く旅でした。
おにぎり山でほどけて、ぶどうとご飯で満ちて、温泉でゆるんで、場と一緒に仕事をして、終わったら画が消える。

ここで受け取ったのは、きっとこれ。
「人生は、軽やかに整えた人から、ちゃんと届く。」

評価より、つながり。
段取りより、温度。
過剰より、核。

あなたの今日に、ひとつだけ持ち帰るなら
どのエッセンスを、ポケットに入れて帰りますか?

 

  

  

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 場づくり, 食と暮らし, 軽やかさ, 本音, リトリート, 山形, 余白, 旅の学び, 温泉, 名月荘

前世と、人生のごほうび

2025年6月5日

― 山形で拾い集めた、魂の記憶と5つの問い ―

山形に行ってきました。
とんかつ屋さんで大きなエビフライに歓声を上げたり、食後のモスシェイクで笑い合ったり。
日常の延長にある旅は、ふとした瞬間に人生のヒントを運んできてくれます。

ふとした会話の中で浮かび上がってきたのは、前世の話。
魚人間だったかもしれない、僧侶だったかもしれない、もしかしたらどら焼きだったかもしれない(笑)。
どこか懐かしいものにふれるたび、私たちの魂は少しだけ「かつて」を思い出すのかもしれません。

そんな山形の時間から、人生に必要なエッセンスを5つ抽出してみました。
それぞれに【問い】を添えて、あなた自身の旅のヒントにしてもらえたらうれしいです。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe188. 前世を感じる瞬間
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. 日常の中に「ご褒美」を置いておく

とんかつ屋での圧巻のエビフライ。iPhoneの3台分くらいのサイズに驚きつつ、味も完璧。
そのあとの“デザート行脚”で、モスのシェイクを飲みに行ったことも含めて、ぜんぶが幸せな時間。

「美味しいね」って笑い合える時間って、それだけで魂の栄養になる。

魔法の質問
今日のあなたにとって、小さな“ごほうび”は何ですか?

2. 懐かしさは魂のメッセージ

海に浮かんでいるとき、なぜか深い安心感に包まれる。
前世でクラゲだったのかも…なんて笑いながらも、その「懐かしさ」は案外本当かもしれない。

フランス語を聞いたときの安堵感。
セドナで出会った精霊像に感じた“旧友”のような感覚。

懐かしさは、魂が知っている“どこか”とつながっているサイン。

魔法の質問
なぜか惹かれてしまうものに、どんな記憶が眠っていそうですか?

3. 人生は何度も始まり、何度も選び直せる

「僧侶だった気がする」
「魚人間だったかもしれない」
「いや、どら焼きかも」(笑)

そんな冗談のような会話の中に、
「人は何度でも変われるし、新しくなれる」という真実が潜んでいる。

過去の自分にとらわれず、
「今この瞬間からまた始められる」という自由。

それは、とても希望のあること。

魔法の質問
もし今日が“人生の再スタート”だとしたら、何を始めますか?

4. 共に生まれ、共に生きる縁

「何十回も結婚してきたような気がする」と、あるカウンセラーの方に言われたことがある。

今のパートナーとは、何度も何度も生まれ変わりながら、立場を変え、性別を変え、でも“また出逢ってきた”ような気がする。

出逢いって、偶然のようで、必然。
そしてそれは、今この一瞬にしか生まれない感謝へとつながっていく。

魔法の質問
この人と出会った意味に、あなたなりの言葉をつけるとしたら?

5. 地球は、旅先かもしれない

「私たちは他の星から、ボランティアで地球に来てるんだよ」
そんな風に、昔ハワイのスピリチュアルカウンセラーに言われたことがある。

魂の年齢が上がると、人間以外の存在や星を旅することもあるらしい。

真偽はさておき、なんだかその話にホッとした。
“地球に来て頑張ってる”って思えると、ちょっと優しくなれるから。

魔法の質問
今のあなたの旅のテーマは、どんなタイトルですか?

おわりに

エビフライも、どら焼きも、温泉も、精霊も、魂の旅の風景。

ひとつひとつの出来事の中に、
その人だけの物語と問いが眠っている。

ふと立ち止まって
「これってどういう意味だろう?」と問うことで、
人生の景色は少しずつ、色を変えていきます。

どうか、今日のあなたの景色が、少しやさしくなりますように。
 

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: 地球, 人生, ご縁, ご褒美, 山形, 魂, 前世, 旅先

良いアイデアが生まれるのは「どんな環境で話すか」

2021年4月10日

今日のキーワードは#温泉です。

生まれ育った山形では
全市町村に温泉が出る、
珍しい場所。

温泉とともに、
育ちました。

だから、
お鮨についで、
生きていく上で欠かせないのが温泉です。

地球のエネルギーをいただく、
そんな感覚が
温泉にはあります。

温泉が殆どないと言われてる
沖縄でも、週に2,3回は温泉に行きますし
海外を飛び回っていても
各地で温泉にはいります。

ブダペストのお湯もいいお湯でしたし
台湾でも温まりました。

また、
みなさんは、会議はどこでしますか?

ぼくたちは、
温泉で
よく会議をします。

リラックスして、
のんびりしていると
いいアイデアが生まれます。

素晴らしい景色をみながら
お湯に入って雑談していると
いいアイデアが生まれます。

え?
温泉だと、
いいアイデアが生まれても
メモが取れないって?

記憶から消えてしまうような
アイデアは
たいしたアイデアではありません。

メモがなくても大丈夫。

それよりも
どんな環境で話すかが大事です。

裸なので、
心を開いて話ができますしね。

いつかの夢と思っていた
温泉付きのおうちで暮らす、という夢も叶いそうなので、
そこにみんなをお呼びしたいです。

素晴らしいアイデアは
会議室ではなく
温泉から。

魔法の質問
アイデアがひらめく場所はどこですか?

  

  

Filed Under: ライフスタイル Tagged With: 地球のエネルギー, 海外, 沖縄, アイデア, 会議, リラックス, 山形

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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