あなたは、答えは外にあると思っていませんか?
その外にある答えを知れば、すべてが解決できると思っているのではないでしょうか。

1. 自分のことを知り、自分で改善策を立て行動を改める
たとえば、誰かと問題が起きた時。
「なんで、こんな問題が起きたのだろう?」と考えますが、それと同時に、
「なんで、あの人は先に言ってくれなかったのだろう」
「もっとこっちの気持ちを汲んでくれれば、こんなことにはならなかったのに」
というように、相手の行動が問題なのであって、自分に落ち度はないと思ってしまいがちです。
これは、相手の中に問題と解決法がある、と外に対して意識が向いている状態なのです。でも、本当は「自分のことを知り、自分で改善策を立て行動を改める」ことをしないと、相手が誰であっても、同じ問題が起きてしまうのです。
今度はちょっと違う視点から考えてみましょう。
大勢の人が集まる会合で、初対面の人と話をするシーンを想像してみてください。
「どんな仕事をしているのですか?」
「今日はなぜここに来たのですか?」
相手のことを聞くのはいいけれど、質問してばかりでは自分のことを話すタイミングがありません。相手が自分のことを知ることができなければ、興味を持ってもらえない。
その結果、いい出会いに結びつかず、何の成果も得られない。
あなたにも、そんな経験はないでしょうか?
実はこの時に大事なのは「自分が何が必要で、何が不必要で、どんな人と関わりを持ちたいのか」をあらかじめ知っておくことなのです。
2. 自然な情報交換のための5つのキャッチボール

答えは内側、自分の中にしかありません。
海外では、パーティーで出会った人に、いきなり名刺を渡すことはしません。
ちょっと会話をして、今度も会いたいな、と思った人にだけ、連絡先を渡すのです。
出会いの時に、自分にとって必要な人か、関わりたい相手かどうかを、フィルタリングしています。
大勢の中から、短時間で自分が求めている人を見つけたいなら、この順番で次の5つのキャッチボールをして、自然に情報交換をしましょう。
「ここに来たきっかけは何ですか?」
「ふだんはどんなことをしているのですか?」
「どんな人がお客様なのですか?」
「今、どんなことに取り組んでいますか?」
「今、関心があること、知りたいことは何ですか?」
これだけの会話で、自分の求めている人がどうかがわかります。もし、違うなと感じたら、今日はお話しできて嬉しかったです、と挨拶をして、スッとフェードアウトすればいいのです。
私は今、どんな人と出会いたいのだろう?
そこが明確でないと、よい出会いは起こりません。
名刺交換をたくさんしたり、相手の話を聞いて情報を集めたりしただけでは何も起こりません。
関わり方に活かすことができないのです。
私は何が好きで、何を大切にしていて、今何に情熱を傾けたいのだろうか?
自分のことを知るということは、自分と対話していることです。
自分との対話ができていないと、どんな人に出会ったらよいかわかりません。
今関わりがある人とも、どんな関係を育てていったらいいかわかりません。
自分のことを知るためには、自分にたくさん質問すること。
意識的に自分との対話の時間をつくること。
答えは、自分の中にあるのです。
自分に何を聞きますか?