
「沖縄って、こんなにハンバーガー屋さんあったっけ?」
8ヶ月ぶりに帰ってきた沖縄で、ふたりして驚いたことのひとつが、これだった。
それも、昔ながらのファストフードじゃない。
1個2000円ほどの、素材にも発想にもこだわった、新しいスタイルのハンバーガー。
実際に食べてみたら、値段よりも驚いたのは「食べたあとの軽やかさ」だった。
ハンバーガーひとつから、日本の食文化と、体の声の話になった。
出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.237 沖縄で流行っているもの
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く
1. 生まれて初めて、爽やかな気持ちで食べたハンバーガー
この日わたしが食べたのは、レモンバジルチーズハンバーガー。
レモン風味のソースじゃない。皮ごと漬けたレモンが薄切りでたっぷり挟まっていて、ひと口ごとに鮮烈なレモンの香りが広がる。
ハンバーガーをこんなに爽やかな気持ちで食べたのは、生まれて初めてだった。
一緒に行った友達が選んだのは、アボカドバーガー。ただのアボカドにはせず、たくわんと、味噌とゴマのソースが合わせてある。今の季節にしか出会えない、シーズナルメニュー。そんな独創的なお店が、いま沖縄のあちこちに生まれている。
最近、「生まれて初めて」の感覚に出会ったのはいつ?
2. 「安い食べ物」が「料理」に変わった瞬間
そういえば、と思い出話になった。
子どもの頃のハンバーガーは、「安くて、楽しみなもの」だった。
ミヒロくんの中でそれが「ちゃんとした料理」に変わったのは、初めてロサンゼルスに行ったとき。
オレンジカウンティのホテルのレストランで出てきたハンバーガーは、紛れもなく「お食事」で、その衝撃はいまも忘れられないらしい。
同じ食べ物でも、出会い方が変わると、まったく別のものになる。長年あたりまえだと思っていたイメージが、旅のひと皿でガラッと塗り替えられる。
そして今度は、日本のハンバーガーが、わたしたちのイメージを塗り替えようとしている。
あなたの中で、イメージがガラッと変わった体験は何?
3. 重くないのに、満たされる。日本人にしか作れない味

海外で働く料理人さんから、こんな話を聞いたことがある。
「日本人は、世界でいちばん胃腸が弱い」
日本食が優しい味わいで、ほんのり甘みがあるのも、そう聞くと納得がいく。
海外のハンバーガーは、美味しいけれどソースが濃くて、お肉もがっつり。どうしてもヘビーになる。
でも、いま日本で生まれているハンバーガーは違う。
ボリュームも、ときめきもちゃんとあるのに、驚くほど軽い。
名古屋で食べた、アジフライにチェダーチーズと大葉を合わせたハンバーガーもそうだった。
アジフライのハンバーガーなんて、海外ではまず出会えない。
胃腸が弱いという「弱さ」があるからこそ生まれる、繊細さと調和。これは日本人にしか作れない味だと、ふたりで顔を見合わせた。
あなたの「弱さ」から生まれた工夫は、何?
4. 苦いゴーヤが欲しくなるのは、体からのサイン
爽やかなハンバーガーの話をしていたら、もうひとつ、今回の沖縄で心に残っている味を思い出した。
ゴーヤチャンプルー。それも、しっかり苦いゴーヤの。
この季節は、苦いものが不思議と美味しい。
忙しい日が続くと、気が上がりやすくなって、エネルギーもたくさん使う。
そんなとき、苦みのある緑の野菜を食べると、すっと落ち着く。
「苦いものが食べたい」は、気候のせいだけじゃなくて、体が自分を整えようとしているサインなのかもしれない。
連日ノンストップで動いていても、体はちゃんと、いま必要なものを教えてくれている。
いま、あなたの体は何を求めている?
まとめ

ハンバーガーひとつにも、独創的なアイデアと、日本人ならではの繊細な調和が詰まっている。
沖縄のカフェで流行りはじめた竹炭のブラックラテも、どの街でも出会う丁寧なラテアートも、きっと同じ。
「日本ってすごいな」と感じる景色は、日常のすぐそばにある。
そして、何を食べたいかは、体が教えてくれる。
爽やかなものにときめく日も、苦いものが沁みる日も、それはいまの自分を映す鏡。
今日のあなたは、何を食べたい気分だろう。
その答えの中に、いまのあなたに必要なものが隠れているかもしれない。