
魅力的な、
人を惹きつける自分になるためには、何ができるでしょうか?
知ることができれば、行動できます。
いまからできることを、積み重ねていきましょう。
1. 経験に投資する

人との関わりをつくっていくうえで、投資はとても重要です。
投資といっても、株や不動産のことではありません。
能力と経験に投資する、
つまり自分自身に投資をすることが大事です。
経験には2つの投資方法があります。
(1)深める投資 → より専門的に磨く
たとえば、質問家の私の場合、
能力と経験は「質問力」ということになります。
ドイツに質問力のことを学べる学校があると知ったら、
そこに行くことにお金を使います。
そうすると、
より専門性が磨かれて深く語れるようになる。
「質問」×「ドイツ」×「学校」
という組み合わせにより差別化され、スペシャルな存在になります。
(2)広める投資 → 浅く、たくさんのことを体験する
たとえば私は以前、
小さい飛行機の操縦をしたことがあります。
別にパイロットになろうとしたのではなく、
「面白いかも」
「話のネタになるかも」
と思ってのことでした。
その後、その体験からの学びを、
さまざまな場で伝えることになりました。
そんなふうに、
浅くてかまわないので、いろいろな体験をしてみる。
普段はしたことがないことに挑戦する、ということをしてみましょう。
浅い経験であっても、
人と話をした時に共通点が見つかりやすくなります。
「気球に乗ったことがある」とか、

「SUP(スタンドアップパドルボード)をしたことがある」とか、

旅先でちょっと体験してみた、
ということで十分です。
広める投資、
つまり、
いろいろな体験をすることが重要な理由は他にもあります。
なぜなら経験がない人は、
知識があっても魅力はないからです。
いくら学んで知識だけを身につけても、
人間的な面白みはない、ということです。
人は、面白い人にしかつながろうとしません。
そうでないと、
いいコミュニティができていかないのです。
これからの時代は、
「いかに経験している人なのか」が価値になっていきます。
知識ならば
ネットでいくらでも得られる時代ですから、
「それ、知ってる」とか「それ、学んだことがある」
というだけでは、魅力的ではありません。
だからこそ
人が興味を持ち、つながりたいと思う経験に投資していくことが大事です。
深めると広める、どちらの経験も必要です。
バランスよくおこないましょう。
そうすることで、
より魅力ある人になっていきます。
経験にお金を使うことは、消費ではありません。
リターンが返ってくる投資です。
ぜひ、経験に投資していってみてください。

どんな経験に投資しますか?
2. 相手に興味をもって質問をする

関わり合いとは、
人と人との関係性をつくっていくことです。
人と関係性をつくっていくときに大事なことは、
自分が話すのではなく、相手の話を聞くということです。
では、話を聞く時に何をすればいいのか?
それが「質問」です。
関係性をつくるのに、質問は非常に大切な要素です。
なぜなら人は、
話したいことを話したいからです。
人は自分が話したいことを話し、
それを聞いてくれる人に対して「この人、いい人だな」と感じるのです。
「自分の話を聞いてほしい」「話をしたい」と思っている人に対して、
あなた自身が話をする必要はありません。
適切な質問をして
相手から話を引き出してあげれば、いい関係性が生まれます。
では、どんな質問をすればいいのかといえば、
「関心をもった疑問」です。
人は、関心を持てないと質問ができません。
ではどうすれば関心が持てるのか?
関心の持ち方には、2種類あります。
人に関心を持つか、
ものごとに関心を持つかです。
「その人」に興味があれば、
単純に関心があるので、どんどん質問が出てきますが、
「別にこの人には興味ないな」
という状態だと質問はしにくいでしょう。
一方、その人には興味はないけれど、
その人がやっている「ものごと」や「活動」には興味はある
という状態もあります。
そう考えると、
それほど興味がない人に対しても質問しやすくなります。
質問するときには、2つのコツがあります。
(1)自分で答えを用意しない
(2)相手の答えを受け止める
自分で答えを用意していると、
相手に対して誘導のようになってしまいます。
相手は自由に答えにくくなります。
答えを決めつけることも避けてください。
最初は難しいかもしれませんが、
答えを用意せず、答えを決めつけず、
「ああ、そうなんだ」と、相手の答えを受け止めて聞いてあげることをします。
質問力を高めるには、
人に質問する前に、自分がいい質問に答えてみることが効果的です。
自分で自分に質問ができない人は、
相手にもいい質問ができないからです。
自問自答とは、自分との対話であり、
その対話力がないと、相手との対話や質問ができないのです。
ですから、まずは自分に質問をして、
それにこたえていくと質問力がついていきます。
そのときは、自分にいい質問をしてあげてください。
自分に尋問や詰問をしても効果がありません。
私が運営している「魔法の質問」のホームページには、
数千問の質問があるので活用してみてください。
(魔法の質問ホームページhttp://shitsumon.jp/)
日常のなかで質問力を磨く訓練法があります。
人と会う時に実践できる方法です。
たとえばAさんという人と会う、というとき、
事前に関心を持った質問を10個考え、簡単なリストにします。

そして、
インターネットを活用したり、
Aさんを知っている方に協力してもらって、事前にAさんについて調べます。
答えがわかったものは、リストに答えを書き込んでしまいます。
そして質問のリストから削除し、
新たに質問を増やして、全部で10個の状態にします。
事前に質問を10個用意しておくと、
話が途切れることがありません。
どんどん話を聞くことができる、おすすめの方法です。

相手のどんなところに関心がありますか?
3. その場に120パーセント集中する

ご縁を深めていこうというとき、
あなたには不安があるかもしれません。
「一度つくったご縁は、
ずっと深め続けなければいけない」
「10人だったら10のつながりがある、
100人だったら100のつながりがある。
それをずっとやっていくのでは、大変だ!」
こう思うのではないでしょうか。
でも、本当に重要なのは、
「目の前の人と会っている、その場」なのです。
つまり、
深く関わり合うことを続けていく必要はなく、
その場でだけでいいのです。
ずっと関わり続けなくても、かまいません。
具体的には
「数年後に連絡したときに、快く対応してくれる」
という関係性が築ければ、それでOKです。
たとえば、
仕事で新たな事業を始める際に、
「ここ数年連絡をとっていないけど、彼に話を聞くと参考になりそうだ」
と思った人がいたときに、すぐに連絡がつく、というつながりです。
そのために重要なことは、
会っている時、その場に120%のエネルギーで関わっているかどうかです。
これは、どの人との関係でも常に意識していきます。
「いまの自分は、この人の役にたっているかな?」
「さらにこの人のためになることは何だろう?」
と、自分に質問しながら関わってみてください。
そのときに意識したいのは、
自分のために、時間を人から奪わないということです。
じつは、
自分の話をするということも、相手の時間を奪うことになります。
それが相手の欲しがっている情報であればよいのですが、
ただ自分が話したいだけのことはしてはいけません。
「でも、それだと人と話しても自分が満たされることがない」
と思うかもしれません。
人から満たしてもらうのではなくて、
自分で自分を満たすことが大事なのです。
自分を満たす、
ということに関しては、
「人付き合いがうまくいくための4つの極意」の
“シャンパンタワーの法則 ” で触れたとおりです。
まずは自分自身を満たしたうえで、
人と会うときには、相手に120%のエネルギーを注ぐことをしていきましょう。
今に集中するために、どんな意識を持ちますか?


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