だいたいうまくいきそうだけど、ちょっと確信が持てない・・・。
そんなときに使いたい質問です。
1. 上り調子だからあえて聞く
「明日のサッカーの試合は、まあ、楽勝でしょ?」
「そうか。でももし、負ける(失敗する)としたら、なにが原因?」
物事には「絶対に大丈夫」などということはありません。
思わぬ油断がミスにつながり、予想外の結果になってしまったなどというのは、よくある話です。
「もし、失敗するとしたら、なにが原因になるかな?」
そう考えると、事前に、必要な対策が取れます。
「明日はたぶん、いい天気になると思うけど、もし雨が降ったらピクニックできなくなっちゃうね。雨具の用意をして、靴下も少し多めに持っていこうか」
などと、可能性がありそうなことに対して、手が打てるわけです。
勝って兜の緒を締めよ、ということわざもありますが、落とし穴に落ちないように万全を期し、成功の確率を上げるために、この質問は有効です。
ただし、この質問をするのは、十分に自信もあり、気持ちも上向きなときに限ります。
「失敗したらどうしよう」と思っているときに、この質問をされると、失敗のイメージがさらに強くなるだけで、かえってマイナスです。
ある程度、うまくいくという前提があるけれど、確信が持てない、というときに使いましょう。
2. 過去にも未来にも使える質問
この質問は、未来に起こりうることに対処するためだけでなく、うまくいかなかったときに、その原因を探るためにも使えます。
「この前の発表会、うまくいかなかったのは、なにが原因だったんだろうね?」
こんなふうに、過去にあったはずの原因を、改めて考えるきっかけにできるのです。
「なんでちゃんとできなかったの?」
と言われると、まるで自分が責められているように感じられ、とても冷静にはなれません。
また、いいわけばかりが口をついて出る、という結果に陥りがちです。
でも、
「なにが原因だったんだろう?」
と聞かれると、発生した問題や、達成されなかった目標という「事柄」が守護になるので、客観的に状況を見られるようになります。
過去においても、未来においても、この質問は、「成功するためには、なにが大切なことなのか」という要因を分析する、いいきっかけになるはずです。
失敗するとしたら、なにが原因?