人と人とのコミュニケーションは鏡のようなものです。あなたが関わった形を相手も形として表してくれます。
あなたが、相手に対して親切にすれば相手も親切にしてくれるでしょう。
あなたが怒ってばかりいれば、相手も怒りのパワーで押してくるでしょう。
もし、あなたの周りの人間関係がうまくいってないときは、あなた自身の周りへの関わり方を変えてみましょう。
相手を変えたい時は、まずは自分から。それがコミュニケーションの基本かもしれません。あなたはまずは自分のどこを変えますか?

1. ストーリーを準備する
ストーリーがあると話をしやすいものです。そして相手にも伝わりやすいのです。事前にいろんなストーリーを準備しておきましょう。
昔の失敗談から、今うまくいっていることなどの今の自分になるまでのストーリー。
思い出の詰まった道具や持ち物に関してのストーリー。
最近体験した、人に伝えたくなるような感動した出来事のストーリー。
あなたが話しやすいモノを1つ選び、どのように流れていったかなどを思い出すことでストーリーができていきます。ただの出来事の紹介ではなく、その時にどう思ったか、何を感じたか、などを盛り込んでいくとあなたらしいストーリーができあがります。
あなたが、持っているストーリーは何ですか?
2. 相手に合わせる

会話で大切なことは、相手や場に合わせることです。
話す相手が一人だったら、その人に呼吸のリズムを合わせてみる。
声のトーンやリズムを合わせてみる。
複数で話をしているのであればその場に調和する。盛り上がっている場なのか、落ち着いて話をしている場なのか。
全体を見てその会話に流れに共鳴してみましょう。みんなで音楽を奏でるようなイメージで。
自分の主張だけではなく、周りを見て相手に会わせることをおこなってみましょう。
どんな雰囲気で会話が進んでいますか?
3. リズムを創る

会話はリズムです。リズム感を大切にすることを意識してみてください。
テニスのラリーのように、お互いのリズムが合わないとすぐに途切れてしまいます。
相手に合わせながら、こちらも返していく。
それに相手の答えてくれて、また返していく。
一方通行では、リズムは創れません。
楽しく気持ちのよいリズムをお互いに、会話の中で創り上げていきましょう。
どんな会話がリズミカルな会話だと思いますか?
4. 与える

この人に会ったらこれを聞こう、これをしてもらおう、あの人を紹介してもらおう、自分の商品を買ってもらおう。特にビジネスの場ではそんな思いもたくさん出てくるのではないでしょうか。
これは奪うコミュニケーションです。奪ってばかりいると相手は「また会いたい」とは思ってくれません。
「自分はこの人に対して何ができるだろう?」
そんな問いかけをしてみてください。
これが与えるコミュニケーションです。
与えることで、最終には自分のところへ返ってきます。奪ってしまうと最終的には自分のところには何も残らなくなってしまいます。
目の前の人のために何ができるか? それを意識して会話をしてみましょう。
あなたは目の前の人のために何ができますか?
5. 抽象度を上げる

相手がYESといってくれる質問をするには、抽象度を上げて会話をしてみるのもひとつです。
野球は好き? サッカーは好き? と質問するよりも、スポーツは好き? と聞いた方がYESと言ってくれる確率が高くなります。
「スポーツは好き?」「はい」
「では、どんなスポーツ?」「バレーボールをずっとやっていたんですよ」
という具合です。スポーツよりもさらに抽象度を上げて「体を動かすことは好き?」と聞いた方がさらにYESと言ってくれる確率が高くなりますね。
そのあとに掘り下げて聞いていくことで、会話がはずんでいきます。
あなたが聞きたいことを、さらに抽象度を上げるとどんな質問になりますか?