この章からは、商品構成のフレーズに入り、いよいよ講座をつくっていきます。
この章と次章は、商品構成の中でも特に重要なところです。
ぜひエネルギーをかけて取り組んでみてください。
1. 第1章から第3章まで
今回取り上げるオンラインスクールの「項目」とは、本でいう「章立て」「目次」にあたるものです。基本は、5章立ててです。他の数でも構いませんが、5章でつくるほうがうまくいくことが多いのでお勧めです。
第1章は、マインドセットです。<動画の目安:3本>
たとえば、この「オンラインスクールマスター記事」でも、最初はオンラインスクールとは関係がないところから始まりました。
最初に、ライフスタイルやワークスタイルを考えたのを覚えていますか?理想の生き方や働き方を考えることが重要だとお伝えしましたね。
第1章では、あり方や考え方、つくっていきたい習慣など、大事なことを3つにまとめましょう。
「大事なことが100個ある」という人は、3つに絞ります。逆に「1つしかない」という人は、3つに増やすか、1つのことを分割して動画にすることがお勧めです。
というのは、マインドセットにはチュートリアル的な役割もあるからです。
オンラインスクールでは、最初から本気のレッスンが始まると、受講者にとってはハードルが高くなってしまいます。できれば、いきなり本番というよりも、少しずつ慣れていくステップ、楽しむ要素を入れましょう。
第2章では、全体像、または「そもそも何なのか」を伝えます。<動画の目安:1本>
オンラインスクールがどんな流れで進むのかをご紹介します。
たとえば、「◯◯が◯◯になる7つのステップ」であれば、どんな7つのステップがあるのかという全体像を伝えます。
他にも、この前半でお伝えした「そもそもオンラインスクールとは何なのか?」のように、「そもそも◯◯とはどういうことなのか?」という概要を伝えるやり方もあります。
受講生は、全体像を把握しているとレッスンを進めやすく、「今どこを彷徨っているのか?」という状態にならずに安心して取り組むことができます。
第3章では、前提知識を確認する前準備をします。<動画の目安:3本>
ここでは「自分の強みの種を探す」が、前準備にあたります。いきなり講座をつくる前に「これをやっておくと講座をつくりやすい」」というものを、この章で伝えます。
2. 第4章から第5章
第4章では、ノウハウを提供します。<動画の目安:ステップ数×3本程度>
具体的なノウハウ、使い方、練習のパートです。この章がオンラインスクールのメインディッシュにあたります。
たとえば、「◯◯が◯◯になる7つのステップ」であれば、ノウハウの数は7つになります。この7つを細分化して、ステップをつくります。1つのステップを5本の動画に分けた場合は、7つ×5本で35本の動画ができます。
それぞれの動画を20分にする必要はありません。動画は長くするよりも、短いものを本数多くつくるのがお勧めです。
細分化してつくっていきましょう。
第5章は、まとめです。<動画の目安:2本>
1本目は、どんなこととやってきたのかという「ふりかえり」と、ここまでありがとうございましたという「感謝」です。
まとめの章で重要な2本目では、次のステージ、未来を見せてあげることです。たとえば、「今回の講座で得たものを使って、自分の人生をよくするためにどう活かしていくのか」というものです。
この講座が3級レベルとするなら、「2級では何を見せてあげるのか」を伝えます。こうすることで、2級のオンラインスクールもつくれます。喜ばせたい受講生に、次のステージへの成長のステップを見せられるかどうかが重要です。
以上、動画の内容と、本数の目安をお伝えしました。本数は多くなればなるほど、わかりやすい講座になります。
この章はとても重要ですので、テンプレートに沿ってオンラインスクールの項目を書き出してみてください。
項目をつくってみて、どんな気づきがありましたか?
【章立てのテンプレート】
●はじめに
オリエンテーション
(挨拶や謝辞、コースの特徴、コースの進め方、受講後にどんな姿になるか)
●第1章
マインド編
(大切な3つのこと)
●第2章
ノウハウを実践するための全体像
(どんな流れでやっていくのか。ノウハウの概要説明)
または、そもそも、ここからやっていくことは何なのか?
(なぜこれが大切なのか、これからするのは何なのか)
※両方でも可
●第3章
前提知識、前準備
(ノウハウを進める前に、知っておくべきことや、思い出したほうがいいこと)
●第4章
具体的なノウハウ(前半)、習得するためのステップ、実践活用例など
●第5章
具体的なノウハウ(後半)、習得するためのステップ、実践活用例など
※4章と5章は1つにまとめても可。また逆に、ボリュームを増やしてもいい
●おわりに
まとめ
(感謝の動画、未来を見せる動画)
【このコースの章立てを例示】
●はじめに
オリエンテーションと講師紹介
●第1章(マインドセット)
マインド編
●第2章(全体像 or そもそも何なのかを学ぶ)
オンラインスクールとは?
●第3章(前提知識、前準備)
強み発見、自分の宝を見つける
●第4章(具体的なノウハウ前半)
商品コンセプト
商品構成
●第5章(具体的なノウハウ後半)
プロモーション準備
商品づくり
プロモーション
改善
●おわりに(感謝と未来をみせる)
まとめ
【あなたは、どんな章立てにしますか?】
●はじめに
●第1章(マインドセット)
●第2章(全体像 or そもそも何なのかを学ぶ)
●第3章(前提知識、前準備)
●第4章(具体的なノウハウ前半)
●第5章(具体的なノウハウ後半)
●おわりに(感謝と未来をみせる)
しつもんオンラインスクールマスター講座
- お金よりも大事なものを味方に
- 時間と場所にとらわれないビジネスモデルとは?
- 新しいビジネスモデルを考える
- オンラインスクールができない10の理由〜前編〜
- オンラインスクールができない10の理由〜後編〜
- 今の状態をすべて捨てて「理想」を考える
- 理想のワークスタイルを考えるときのポイント
- 発信していきたいことは何ですか?
- 自分が経験してきたことの中で「乗り越えてきたもの」
- オリジナル商品作りのポイントは「生の声の状態」
- 商品をつくる前にお客様をつくる
- お金を払ってでも聞きたいこと
- 「これを買うとどうなるんだろう?」がゴリヤクです
- 商品作りより、コンセプト作りの方が価値がある
- 価格には正解がない
- 商品構成の中でも特に重要なところ(この記事)
- クリエイティブデーをつくる
- 評価とは優劣ではなく、本人に実感してもらうこと
- 自分で話をすることで「考え」がまとまる
- 成果が出ないのは「聞き流してなんとなくで終わる」から
- 行動を提案したことは、自分でもやってみる
- 「よい動画」「よい音声」とは?
- 「いい映像」と「品質のよくない映像」の違い
- お客様の感想を集めるコツ
- お客様の質問やリクエストは改善のチャンス