人生は、いつ何が起こるかわかりません。
最高のことも起きれば、最悪の状態に陥ることもあります。
でも、どんな状況になったとしても、マイナスの要素だけではなく、プラスの要素もあります。
これは最高の状況でも、最悪の状況でも同じです。
そしてそのとき、いかにプラスの要素に気がつくかどうかが大切です。
物事をいろんな視点で見ることで、新たな一面を発見することができます。
1つの物事にはどんな顔があるかを見てみましょう。
1. クビになったとき

会社が大きな波に乗ってからしばらくして、ある出来事が起きました。
いくつか経営していた会社の1つ、メインで力を注いでいた企業で、株主とぼくとの間に理念の相違があり、社長を辞めることになったのです。
「社長クビ」です。
そのときはショックでした。これからどうしよう・・・と途方に暮れました。
でも、その日がぼくの次の人生の始まりなのでした。
社長をクビになったときは、正直、「これからどうなるんだろう?」という不安でいっぱいでした。
今までビジネスにかなりのお金を投資していたので、手元にお金が少しもありません。貯金も退職金もなく、今月食べていくだけのお金すらないのです。
あなただったら、この状況で何をしますか?
もしかしたら、絶望的な思いになるかもしれません。やる気をなくし、「どうにでもなれ!」と思うかもしれません。
ぼくも、そんな気持ちになりました。
でも、それはほんの少しの期間でした。落ち込んでいても何も変わらないということにも気がつきました。
これとっても大切です。
2. 絶望と不安のなかで

やる気がなくても、
落ち込んでいても、
何も変わらないのであれば、楽しもう。
そう考えたぼくは、毎日のように自然のなかへと出かけました。
することがないので、時間もたっぷりあります。
美しい景色を見たり、緑あふれる山に行ったり、温泉に行ったりしました。
お金がないので100円くらいで入れる温泉に行き、自然を見ながら、お風呂の中でボーッと考えます。
今までのこと、これからのこと。
家族ともたっぷりと話をしました。
今思えば、この時間がとても貴重だったと思います。
未来のことをじっくり考えることができたから、前進できたのです。
今まで以上に、ワクワクすることをやってみよう。
今までやりたくなかったことは何かをあらためて発見し、それを手放そう。
時間があったらやりたいと思っていたことは、勇気を出してやってみよう。
お金はないけど、時間はたっぷりある。
お金も資産ですが、時間も資産です。しかも、時間はお金では買えません。
自分の人生の限られた時間を使ってどう生きるかを真剣に考えました。
そこで生まれたものの1つが、「魔法の質問」だったのです。
未来を考える時間はいつとりますか?

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